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非認知能力とは|認知能力との違いや非認知スキルの身につけ方

子どもの将来のために、幅広い能力を育てたい!

子どもが幸せな人生を歩むために、本当に必要な能力とは何でしょうか?もちろん、受験に合格して希望大学に進学するための学力は大切です。しかし学力向上の先に幸せが待っていなければ、自分らしい人生を歩めているとはいえませんよね。

社会に出た後に納得感のある人生を歩むためには、学校のテストや成績だけでは測れない能力が必要です。しかし学力とは関係ない能力は、学校の授業をただ受けているだけではなかなか養えません。

今回は、子どもが自分らしく生きるために欠かせない「非認知能力」についてご紹介します。非認知能力は人生における幸福度を上げてくれるだけではなく、キャリアアップや転職などにも役立ちます。非認知能力について学び、子どもの人生の可能性をもっと広げていきましょう。

非認知能力・認知能力とは

非認知能力とは、人間の行動やパフォーマンスを支える能力です。学校のテストや成績表などで数値化することが困難なスキルで、社会的なスキルや自己管理能力などに影響を与えます。

数字で定量的に表せる能力は、認知能力と呼ばれます。認知能力は計算力・記憶力・言語能力など、知的な活動に関連する能力です。認知能力は、IQテストや測定によって客観的に判断できる能力といえます。

非認知能力の高さは自己肯定感や社会への適応と大きな関連性があり、健康や幸福感にも影響を与えるといわれています。非認知能力が高いほどストレスを感じにくくなったり、人間関係が円滑になったりする傾向にあるでしょう。

非認知能力と認知能力は、お互いに関連し合う力です。勉強や仕事、コミュニケーション、目標実現など、あらゆるシーンで非認知能力・認知能力を使い分けることが大切です。

非認知能力を高める3つの必要性

ここでは、非認知能力を高める必要性を3つご紹介します。将来の選択肢を広げるために、学校の勉強は重要な意味を持ちます。しかし勉強が完璧にできるだけでは、幸せな人生はつかめません。非認知能力が子どもに与えてくれる要素を学び、教育に生かしていきましょう。

納得感があり充実した人生を送るため

非認知能力は、納得感があり充実した人生を送るために必要なものです。例えば人生の中で夢や目標を持ったときに、自分の力だけでは実現が困難な場合もあるでしょう。そこで助けてくれる味方を集めるために必要な力こそが、非認知能力の一部であるコミュニケーション能力や想像力なのです。

また夢をかなえるためには、忍耐力や自己管理能力、計画力なども求められ、これらも非認知能力の一部となっています。非認知能力は自分らしい充実した人生を獲得するためだけではなく、後悔やストレスが少ない人生を歩むためにも必要な能力といえるでしょう。

AIにはできない仕事を獲得するため

デジタル技術が急速に発展する昨今では、AIに奪われる仕事が増加している傾向にあります。記憶力・計算力・言語力などに代表される認知能力だけでは、高性能なAIに太刀打ちできなくなってしまうでしょう。

非認知能力の多くは、AIに淘汰されにくい能力です。例えば自由にイメージを広げる想像力や、新しいアイデアをゼロからつくる創造力、人の心があってこそ生まれるコミュニケーション能力などは、AIにはなかなかまねできないスキルです。非認知能力は、将来安定した仕事に就くために求められる能力だといえます。

コンプレックスを抱くリスクを減らすため

非認知能力は、子どもがコンプレックスを抱くリスクを減少させます。例えば「学校の成績はいいけれど、自分らしい人生を歩めていない」や「自分より成績が悪い友達が、自分より幸せそうに生きている」などの悩みやストレスを防止・軽減できるでしょう。

特に学校の成績を厳しく指導される家庭に育った子どもにこそ、非認知能力は必要です。非認知能力は、「本当に幸せな人生を歩むためには、勉強以外の能力も必要だ」と子ども自身が気づくための能力でもあります。学歴や知的能力に依存せず、劣等感に悩まされないための力になってくれるでしょう。

社会や生活で役立つ非認知能力6選

ここでは、社会や生活で役立つ代表的な非認知能力を6つご紹介します。非認知能力は困難な状況への対応や、自己管理などに役立つシーンが多いものです。子どもの幸福度を高める非認知能力について学び、家庭教育を見直すきっかけにしていきましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、他者と良好な関係を保つために必要な能力です。自分の気持ちを言語化して相手に伝えるだけではなく、相手に伝わりやすい言葉を選定する能力や、相手の話に耳を傾けて共感する能力でもあります。

相手が何を求めているのかを察して応えるスキルは、学校の授業だけでは養えません。適切なタイミングと言葉を選ぶためにも、日々の訓練の他に認知能力である言語力も必要になります。また、相手の言葉の本質を理解する洞察力も求められるでしょう。

リーダーシップ

リーダーシップは、非認知能力を代表するスキルの一つです。周りの人たちを導きながら影響を与え、集団で目標を達成するための力を指します。リーダーシップを養うためには、物事へのビジョンを明確に持ったり、方向性を示したりする力が必要です。

メンバーとの協調性もリーダーシップに重要な能力であるため、コミュニケーションスキルや相手の気持ちを考えるための想像力なども求められます。さらに、自己肯定感やポジティブシンキングなども、リーダーシップを発揮するための重要な要素です。

自己肯定感

自己肯定感とは、飾らないありのままの自分を肯定し、好意的に受け止められる感覚です。自己肯定感の高さは人生のあらゆるシーンで重要視されます。物事に臆病にならず、未知の分野にチャレンジするために必要な能力です。

自己肯定感を高めるためには、自分自身の価値や存在意義を認めるプロセスが求められます。しかし、学力や学歴などしか誇れるものがない場合、自分だからこその価値は感じにくいものです。自己肯定感を養うために他の非認知能力が求められると同時に、非認知能力を活かすための精神的な土台として自己肯定感が必要です。

物事へのモチベーション

勉強で結果を出すためには認知能力である学力が必要ですが、勉強へのモチベーション自体は非認知能力によって発揮されます。やる気を出したり自分を鼓舞したりする力は、授業では学べない技術です。

好きなことや得意なことだけではなく、苦手なことやプレッシャーがかかることでも自分を励まし、実行に移す力が必要でしょう。あらゆる物事にモチベーションが高い人ほど、人生を楽しく充実したものにできます。

自己コントロール能力

自己コントロール能力は、夢や目標を達成するために求められる能力です。誘惑を断ち切る力や弱い自分を律する力は、数字で測れるものではありません。自己コントロール能力が高いほど、高い目標をかなえられることでしょう。

自己コントロール能力は、感情を抑制するためにも役立ちます。衝動的な欲求や行動を制御することは、社会で生きるために必要な能力です。豊かな人生のためには、自己コントロール能力により得られる良好な人間関係が求められます。

忍耐力・継続力

困難に対処したり挑戦し続けたりする力である忍耐力・継続力も、非認知能力の一つです。忍耐力は挫折や失敗などに対して冷静に耐え忍ぶ能力であり、継続力は失敗を乗り越えて粘り強く取り組み続ける能力のことを指します。

忍耐力と継続力は、どちらも目標達成や自己実現のためには欠かせない力だといえます。長い人生では、数々の失敗や挫折に直面することもあるでしょう。思い通りにいかないからといってすぐに投げ出さず、じっくり取り組むことで達成感や自己肯定感を得られます。

非認知能力は「社会人基礎力」につながる!

多くの非認知能力は、社会で活躍するための社会人基礎力につながります。社会人基礎力とは、2006年に経済産業省が提唱した「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」です。

社会人基礎力の根底には、以下の3つの能力があります。

  • 前に踏み出す力
  • 考え抜く力
  • チームで働く力

どの能力も、学校のテストでは判定できない非認知能力です。社会人基礎力が高い人材は、自分自身を認識して振り返りながら目的・学び・統合のバランスを保ち、自らキャリアを形成できる強さを有するとされています。

参考:経済産業省「社会人基礎力」

非認知能力の向上に期待できる「モンテッソーリ教育」とは

非認知能力の向上のためには、0歳から6歳までを対象としたモンテッソーリ教育が注目されています。モンテッソーリ教育では子どもの感性や個性が何よりも尊重されており、子どもたちが自由な選択や行動を選べる環境を提供していることが特徴です。

モンテッソーリ教育にて、子どもたちは生活の中で自己管理や責任感を学びます。また年齢の違う子ども同士が参加するアクティビティが用意されており、協調性・多様性・コミュニケーション能力・社会性・社交性などの幅広い能力を養えます。

さらに個々人の創造性や自己表現力を引き出す教育方針であるため、自己意識や自己肯定感などもスムーズに育まれる傾向に。未就学児の非認知能力の向上を検討している人は、手段の一つとして検討やリサーチすることをおすすめします。

子どもの非認知能力(非認知スキル)を高める方法

ここでは、子どもの非認知能力(非認知スキル)を高める方法をご紹介します。前項で解説したように、非認知能力にはさまざまな種類があるものです。特定のスキルを伸ばすことも大切ですが、基本的には万遍なくいろいろな能力を伸ばすことが大切です。

お互いのスキル同士がよい影響を与え合えるように、総合的な教育やコミュニケーションを心がけましょう。

一次体験の機会を増やす

子どもの非認知能力を高めるためには、一次体験の機会を増やすことが大切です。例えばコミュニケーション能力は、実際に人と関わらないと育まれません。想像力や創造力も、アウトプットの機会があるからこそさらに引き出されていくものです。

子どもは一次体験を通し、さまざまな困難に直面しながら挑戦的な目標に取り組みます。「楽しい」「面白い」といったポジティブな感情だけではなく、「悔しい」「負けたくない」などのネガティブな感情も、非認知能力を高める要因になります。

初対面の人と話す機会を増やす

非認知能力の向上のためには、多様性に触れることが大切です。自分以外の価値観やライフスタイルを学び、他者の長所や短所を知ることで、自分の中に秘められた新しい能力が引き出されます。

子どもにとっての社会は、家庭と学校に限定されがちです。非認知能力を高めるためには、初対面の人と話す機会を増やす必要があるでしょう。性別や年齢だけではなく、国籍や出自などもまったく違うような人たちとコミュニケーションをとることで、子どもの世界が広がっていきます。

計画と達成を繰り返し、自己肯定感を高める

すべての非認知能力の土台になる力は、非認知能力の一つである自己肯定感です。他の能力をスムーズに引き出すためにも、まずは自己肯定感の向上に優先して取り組みましょう。自己肯定感を高めるためには、子ども自身の力で計画と達成を繰り返す方法を推奨します。

保護者は子どもの感性や成果物を否定せず、ありのままの子どもの姿を受け入れることが大切です。ただし、ただ褒めるだけでは子ども自身が改善の余地を見いだせなくなってしまいます。具体性のある賞賛や明確な改善点の提示などをした上で、子どもの価値観や感情自体は否定しないようなコミュニケーションを心がけましょう。

幅広い非認知能力を高める習い事は「プロクラ」

今回は、非認知能力の意味や種類、子どもの非認知能力の育て方などをご紹介しました。非認知能力は子どもの人生の幸福度を上げ、社会で活躍するためにも必要なスキルです。そして昨今、非認知能力を引き出す習い事としてプログラミングが注目されています。

プログラミングでは子どものコミュニケーション力・想像力・創造力などの非認知能力を養うとともに、自己肯定感の形成に必要な達成感も得られます。他にも、計画力や問題解決能力など、生涯にわたって役立つさまざまな能力も習得できるでしょう。

プロクラは、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どもの非認知能力を育てたい」と思っている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

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