プログラミング教育情報
課題発見力とは?言い換えや、高めるのに役立つ教育・学習を紹介
子どもには、自分自身の力で人生を切り開いてほしい…
人生ではしばしば、避けられないトラブルに直面するときがあります。学業・仕事・人間関係・健康・お金・恋愛・育児……。細かいトラブルや悩みを数え始めたらきりがありませんよね。
さまざまなトラブルと向き合わなくてはならないときに役立つ能力が、課題発見力です。問題の本質を見極めることで、解決しなければならない事象が明確になります。課題発見力を鍛えることは、納得感や充実感に満ちた人生につながるのです。
今回は、課題発見力の意味や子どもの課題発見力を鍛える方法などをご紹介します。課題発見力が高い子どもは、自分自身の力で人生を切り開く力を持ちます。家庭教育やコミュニケーションを通じて、子どもの課題発見力を高めていきましょう。
課題発見力とは|問題解決力との違い
課題発見力とは、物事を改善するために必要な課題や、発生したトラブルの原因・解決方法を発見する能力です。課題を発見するためには広い視野や観察力、冷静な思考の状態、課題と向き合う主体性などが必要になります。
課題発見力は複数の能力が複合的に合わさることで高まる力であり、課題に気づくためには知識や経験などの要素も求められます。また情報同士を組み合わせる論理的思考力や記憶力などの汎用的な能力も必要であるため、課題発見力が高い子どもほど社会で活躍する力も高いといえるでしょう。
課題発見力と類似する言葉が、問題解決力です。問題解決力は、既に特定された問題や課題の解決策や対策を見つける能力のこと。課題発見力で見つけた課題を実際に解決する能力が問題解決力、と覚えておきましょう。
課題発見力と問題解決力を同時に養うことで、イレギュラーな事態が発生しても焦らずに解決できる人間性を育めます。
課題発見力の言い換えは?
課題発見力は、課題発見能力や課題識別能力と言い換えられることがあります。
そのほかにも以下の言い換え表現があります。
- 課題特定スキル
- 問題発見の才能
- 問題認識力
- 課題認知能力
- 問題発掘力
- 問題感知能力
- 課題検出力
課題発見力(課題発見能力)が高い子どもの特徴4つ
ここでは、課題発見力が高い子どもの特徴を4つご紹介します。課題発見力は子ども時代だけではなく、社会に出た後にも幅広いシーンで活躍する能力です。幼い頃から課題発見力が高い子どもの特徴を学び、教育に生かしていきましょう。
向上心がある
課題発見力が高い子どもは向上力が強い傾向にあります。現状に満足せずに、常に「もっとやりやすい方法はないか」「今よりもっと効率的にできないか」などを考えています。勉強やスポーツに限らず、あらゆるシーンで今よりも自らを成長させる機会をうかがっているのが特徴です。
そのため課題発見力が高い子どもは学校の成績も伸びやすく、ほかの子どもと比べて多くの知識や体験を求めています。ただし課題発見力と実行力は別の能力なので、実際に行動に移すためのきっかけを周囲が与えることでより多くの成果を手にできるでしょう。
論理的思考力が高い
課題発見力が高い子どもは、論理的思考力も高いことが特徴です。課題を発見するためには、問題の背景に隠れた要素を見つけることが求められます。情報同士をつなぎ合わせて物事の全体像を体系的に把握するため、実践できる子どもは能力が高いといえるでしょう。
論理的思考力の高さは、課題発見力だけではなく問題解決力にも影響を与えます。トラブルが起こったときでも正しく原因を分析できれば、最善の解決策を考えられます。課題発見力が高いほど、よりTPOに応じた対策を見出せるのです。
主体性を持って行動できる
主体性を持って行動できることも、課題発見力が高い子どもの特徴です。トラブルが発生すると、課題発見力が低い子は表面的な事象に気を取られ、応急的な対処ばかりリソースを省きがちに。時にはパニックを起こし、事態を悪化させてしまう場合もあるでしょう。
しかし課題発見力が高い子は「なぜトラブルが生じているか」にまで目を向けられるため、本質的な解決策にまで理解を進められます。自分が何をするべきかを正しく認識できるため、周りの子どもと比べて主体性を持った行動指針を持てるでしょう。
リーダーシップがあり、周りから頼られやすい
上記のように、課題発見力が高い子どもは向上心・論理的思考力・主体性の高さを持っている傾向にあります。その結果、周りから頼られるようなリーダーシップを有するケースが多いでしょう。
トラブル発生時はまず相談を受け、周りに指示を与えるなどの行動が自然に増えていきます。プライベートの悩みを相談する相手に選ばれたり、クラス委員や生徒会などのリーダーシップが求められる役割に推薦されたりすることも多いでしょう。
課題を発見する力が足りないとどうなる?
課題発見力が低いと、トラブルの原因の早期解決が難しくなります。未解決の問題や改善の余地が見逃されてしまい、問題が深刻化してしまう可能性があるでしょう。
また社会における課題発見力の低さは、新しいビジネスやアイデアを創出するチャンスを見逃すことにつながります。課題発見力を積極的に鍛えないと、キャリアアップや昇進のチャンスを逃し、後悔する機会が増えてしまうでしょう。
子どもの場合は、人間関係のトラブルが悪化したり、努力しても勉強やスポーツの結果につながらなかったりする可能性が考えられます。課題発見力が低いことは、子どもが自己肯定感や自信を失う原因になる場合もあるのです。
子どもが課題発見力を鍛える5つの方法
ここでは、子どもが課題発見力を鍛えるための方法を5つご紹介します。長い人生では、誰しもがさまざまなトラブルやイレギュラーに見舞われます。課題発見力を鍛えることで、子どもの人生はさらに円滑なものになっていくでしょう。
常に改善の余地を探す習慣をつける
子どもの課題発見力を鍛えるためには、常に改善の余地を探す習慣をつけることが大切です。例えば子どもが宿題に時間をかけている場合、もっと早く宿題を終わらせれば長く自由時間がつくれることを伝えます。
もちろん本来やるべきことが雑になってしまうと本末転倒であるため、質はそのままに無駄な時間をカットする方法を一緒に考えてみましょう。勉強以外でも、現状に満足せずに改善点を探す意識を習慣化させます。
先入観を掃い、ゼロベース思考で考える
課題発見力のためには、ゼロベース思考が重要です。ゼロベース思考とは、前提の知識や思い込み、先入観などに捉われず、物事をゼロから考えることです。経験や価値観を取り払って考えるため、問題の本質を発見しやすくなります。
柔軟な発想力や想像力は、課題発見力のための大きな役割を持っています。主観的に捉えていた出来事を相手の立場になって考えたり、多面的な見方をしたりすることによって、今までは思い浮かばなかったような課題や解決方法がイメージできるでしょう。
周りの意見に耳を傾けつつ、言いなりにならない
課題発見力を鍛えるためには、周りの意見に耳を傾けることも大切です。大人と比べて経験や知識が乏しい子どもにとっては、自分の価値観だけで物事を解決することが難しい場合もあります。
「人に相談することやアドバイスをもらうことは恥ずかしい行為ではない」と伝えた上で、幅広い価値観や意見を取り入れられる柔軟性を持ちましょう。ただし、周りの言いなりになってしまっては課題発見力は向上しません。あくまで最終的に判断するのは自分である、という認識も伝えてくださいね。
今よりも未来の自分に目を向ける
子どもの課題発見力を育てるためには、今よりも未来の自分に目を向けましょう。例えば、学校の授業でわからない部分があるとします。小学校程度の勉強であれば、多少の不明点があっても大きな問題にはなりにくいでしょう。
時には、宿題を早く終えるために答えを写したくなってしまうこともあります。しかし勉強の姿勢が不誠実だと、将来の自分がさらに苦労をするだけです。その場限りの対処方法を選ぶのではなく、未来の自分が楽をできるような、今よりも確実に成長できる選択をするように心がけましょう。
相手の視点で考える
課題発見力を鍛えるためには、相手の視点で物事を考えることが大切です。人間には1人ひとりの主観・価値観・先入観があり、他人である限り自分以外の感覚を完全に理解することはできません。だからこそ、会話や対話の中で自分以外の視点を学ぶ必要があります。
自分にとっては「問題ない」と思えることでも、相手にとっては大きなストレスを感じている可能性があります。あらゆる物事には常に課題や改善点があるという前提を持ち、多角的な視点を持つ習慣を身につけましょう。
時には、子どもの現状を認めて褒めることも大切
子どもの課題発見力のために、常に改善点を見つけることを意識しましょう。しかし子どもにとって「まだできるでしょ?」や「もっと良くしよう!」などの言葉は、ストレスやプレッシャーになってしまい、課題発見力の向上を阻止しかねません。
子どもなりの努力や工夫を雑に扱わず(また、子どもに「雑に扱われている」と思わせないようにしつつ)、現状を褒めることも大切です。課題発見力の育成のためには、子ども自身の自己肯定感や家族間同士の信頼関係が重要であることを忘れないでくださいね。
課題発見力・問題解決力を高める習い事なら「プロクラ」
今回は、課題発見力の意味や、子どもの課題発見力を鍛える方法をご紹介しました。課題発見力や問題解決力は、人生を自分らしく生きるために必要な力。課題発見力を鍛えるための習い事として注目されているのが、プログラミングです。
プログラミングでは、子どもの課題発見力・問題解決力・論理的思考力・創造力・想像力・コミュニケーション能力などの幅広い能力を引き出せます。学習の過程で身につくプログラミング的思考は、社会で結果を出し納得感のある人生を歩むために重要な能力といえます。
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