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子どもに論理的思考力は必要?定義や特徴を解説

論理的思考力は、子ども時代から育てたほうがいい?

論理的思考力は、生涯を通して求められる能力の1つです。物事を体系的に考える力は、あらゆるシーンで発揮されるスキルであり、学業だけではなく転職やキャリアアップにも役立ちます。

論理的思考力は、思考が柔軟な子ども時代から育てることが大切です。特に学業が習慣化してコミュニケーションの幅が広がる小学生から鍛えることで、大人になった後でも役立つ論理的思考力が養われていきます。

今回は、論理的思考力の意味や論理的思考力が高い子どもの特徴、子どもの論理的思考力を引き出す方法などをご紹介します。子ども時代から高められた論理的思考力は、子どもの将来の可能性を広げるための心強い味方になってくれるでしょう。

論理的思考力(ロジカルシンキング)とは

論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、情報同士を組み合わせ、網羅的に論点を整理して考える力のこと。「論理的」とは物事の筋道を立てて考えることであり、論理的思考力にも段階的・体系的な思考が求められます。

論理的思考力を発揮するためには、思考の土壌となる知識や経験だけではなく、論理的な原則や規則が求められます。常識に当てはめつつ先入観には縛られないことが大切です。論理的思考力が高い人は、複雑な問題を解いたり要素やパターンを分解したりするのが得意な傾向にあります。

論理的思考力は社会のさまざまなシーンで役立ちます。ビジネスの成果につながることはもちろん、勉強の効率性、読解力、表現力、コミュニケーション能力が向上するなど、多くのメリットが存在しているのです。

論理的思考力が高い子どもの特徴7つ

ここでは、論理的思考力が高い子どもの特徴を7つご紹介します。論理的思考力が高い子どもは勉強だけではなく、人付き合いや自己発信も得意な傾向にあります。論理的思考力が与えてくれるメリットに着目しながら、子どもの教育に生かしていきましょう。

問題解決能力が高い

論理的思考力が高い子どもは、問題解決能力が高いのが特徴です。トラブルやイレギュラーに見舞われたときでも、表面的な事象に振り回されず、問題の本質がどこに存在しているのかを把握しようと試みます。

物事を体系的に観察・分析する能力に優れているため、トラブル発生時でも「必ずどこかに原因がある。原因さえ見つかれば、明確な対処法を考えられる」と道筋を立てます。情報同士を組み合わせ、自分が考えられる最善の解決策を提示できるでしょう。

発言に説得力がある

論理的思考力が高い子どもは、発言に説得力があります。言葉とは、思考を相手に伝えるための手段です。頭の中の考えが曖昧な状態だと、発言の内容にも自信のなさが表れてしまいます。反対に、自分の考えをしっかり持っている子どもは発言にも心の強さが表れます。

物事の筋道を立てながら考えているため、単語選びや話の構成もスムーズです。相手が理解しやすい話し方をするため、コミュニケーションに不備が生じにくいでしょう。発言の説得力がリーダーシップにつながるケースも珍しくありません。

物事への理解が早い

物事への理解が早いことも、論理的思考力が高い子どもの特徴です。論理的思考力が高い子どもは、自分が持っている情報を効率的に組み合わせることで最善の回答を得られます。つまり一般的な子どもよりも、1つの情報から得られるデータが多い傾向にあるのです。

論理的思考力が高い子どもと話してると「1を話しただけで10を理解してくれた」と感じる機会も増えることでしょう。ただし知識や経験が少ない子どもは、理解力が高すぎるゆえに早とちりをしてしまうケースもあるため、保護者様の注意が求められます。

思考の言語化が得意

論理的思考力が高い子どもは、思考の言語化が得意な傾向にあります。例えば自分の意見を求められたときに、論理的思考力が低い人は思考を体系的に考えられず、結果的に発言内容も曖昧になってしまいがちです。自分の考えを持てていない状態で問われると、明確な言葉を選ぶのは難しいもの。

一方で、論理的思考力が高い子どもは、筋道が立てられた思考のルートに沿って考えを巡らせます。「今自分が何を考えているのか」「自分はどうしたいのか」を把握する能力が高く、言葉を選ぶ際に迷いません。自分がどうしたいのかがわからない場合も、なぜわからないのかを明確に言葉にできます。

感情に流されにくい

感情に流されにくいことは、論理的思考力が高い子どもの大きな魅力です。悲しみや怒りなどのネガティブな感情を抱いた際でも、「なぜ自分が傷ついているのか」「どうすればこの状況を改善できるのか」を考えられる冷静さを持っています。

論理的思考力を持っていないと、表面的な感情や出来事に振り回されてしまいがちです。論理的思考力は知性を担保するための重要な要素であり、心のコントロールに必要な能力でもあるのです。

計画力や実行力に優れている

論理的思考力が高い子どもは、計画力や実行力に優れています。物事の全体像を把握する力や、情報が持っている要素を分解する能力が高いため、目標から逆算して考える力も優れている傾向にあります。

子どもに勉強や旅行のスケジュールを任せた場合でも、無茶な計画は立てず、現実的に継続可能な内容を提案するでしょう。失敗した場合も原因を分析し、反省点として次回につなげられる冷静さを持っています。

トラブルになったときに慌てにくい

論理的思考力が高い子どもはトラブルになったときに慌てにくく、冷静に問題を解決する方法を考えます。論理的思考力の高い子どもにとって、トラブルは想定範囲の出来事です。なぜなら最初から物事の全体像をイメージできているため、トラブルが発生し得る可能性も予測できているからです。

まったく慌てないというわけではありませんが、よほどの大きなトラブルが発生しない限り、パニックになって我を忘れてしまうような事態にはなりません。常に冷静さを忘れず、知的な思考を持って解決策を考えられます。

論理的思考力を育てる際の注意点

子どもの論理的思考力を鍛える際は、子どもに新しい知識や経験を与えることを心がけましょう。なぜなら論理的思考力は、すでに存在していることが前提の知識を元にして展開される思考方法だからです。

論理的思考力は、ゼロからのアイデア創出や創造性の発揮にはあまり向いていません。知識や経験などの「思考の土壌」を持っていない場合は、スムーズに論理的思考力を発揮できない可能性が高いでしょう。

また、論理的思考力だけでは解決できない問題も存在しています。それは、人の心や感情にかかわるトラブルです。理論や理屈だけでは乗り越えられない問題に直面したときの対処法も鍛える必要があるでしょう。

子どもの論理的思考力を育てる6つの方法

ここでは、子どもの論理的思考力を鍛える方法を6つご紹介します。子どもの思考のスタイルは、ライフスタイルや家庭でのコミュニケーションが大きく影響します。学校教育と並行しながら、家庭での接し方にも新しい変化を取り入れましょう。

読解力や単語力を上げる

子どもの論理的思考力を鍛えるためには、読解力や単語力を上げることが大切です。物事を考えるためには、まずは思考の土台となる情報が必要です。情報を正しく読み取るためには、基本的な言語力が求められます。

読解力や単語力が高いほど言葉や文章をスムーズに理解でき、自分の思考に落とし込めます。また思考を組み立てる際にも、語彙力や文章構成力が力になってくれるでしょう。

思考や感情を言葉で説明してもらう

思考や感情を言葉で説明してもらうプロセスは、論理的思考力を高める習慣になります。考える力と言葉にする力は別の能力ですが、お互いに影響し合います。実際に言葉に発することで思考の整理になり、自分の考えもさらに論理的になっていくでしょう。

思考をまとめる方法としては「考えていることを紙に書き出して可視化する」が有名です。言葉にする方法も同様に効果的であり、誰が聞いても納得できるように説明するための訓練になります。子どもの心や思考のペースに合わせつつ、言語化を習慣にしていきましょう。

質問にはすぐに答えず、回答の出し方を教える

子どもから質問されたときは、すぐには答えずに回答の出し方を教えてください。論理的思考力は、日々の訓練の中で培われていくものです。保護者様がすぐに回答してしまうと、子どもは自分で考える機会を失ってしまいます。

答えが正解か不正解かにかかわらず、子ども自身で思考を巡らせる習慣をつけましょう。例えば子どもに宿題の正解を聞かれたときは「教科書の〇ページにヒントが乗っているよ」や「前にやったこの問題の解き方でわかりそうだよ」のように受け答えます。

プロセスを尋ねる会話を取り入れる

子どもの論理的思考力を育てるためには、プロセスを尋ねる会話を取り入れましょう。例えば子どもが「今日は〇〇ちゃんとけんかしちゃった」と言った場合、どちらが悪いのかをすぐに判断する必要はありません。

「どうしてけんかしちゃったの?」「どうしてそんなこといっちゃったんだろう?」「そのとき、〇〇ちゃんはどう思っていたのかな?」「これからどうするのがいいのかな?△△(子ども)君はどうしたいと思う?」などのように、子ども自身で思考のプロセスと向き合えるようなコミュニケーションを心がけましょう。

子どもの興味関心を広げる機会を増やす

論理的思考力を鍛えるためには、思考の土壌となる知識や経験が必要です。とはいえ、どれほど多くの体験を与えたとしても、子ども自身に興味や関心がなければ本末転倒です。まずは子どもの興味関心を広げる機会を増やしていきましょう。

子どもの好みや様子を観察・分析して、知的好奇心を刺激する出来事を積極的に与えてください。子どもが調べたいこと・体験したいことを極力尊重し、集中力を発揮させましょう。特に子どもが情報のリサーチに没頭しているときは、知識を育む絶好の機会です。

論理的思考力を鍛えるゲームで遊ぶ

子どもの学習意欲を掻き立てるコツは、学習を遊びとして捉えてもらうことです。家族や友人と一緒に論理的思考力を鍛えるゲームで遊びながら、楽しく能力を高めていきましょう。多くのゲームが論理的思考力の向上に関連していますが、中でも大富豪・水平思考クイズ・チェス・麻雀・将棋などがおすすめです。

難しいルールを理解しにくい年齢の場合は、オセロのようなシンプルなボードゲームでも構いません。自分が勝つための戦略を考えたり、相手の思考を読み取りたりする過程で、楽しみながら論理的思考力が鍛えられます。

論理的思考力の訓練にプログラミングが勧められる理由

子どもの論理的思考力を鍛える習い事として、プログラミングが注目されていることをご存知でしょうか。プログラミングでは自分で目標を設定した上で、ゴールに至るまでの道筋を逆算して考えるプロセスが求められます。

目標までのルートを決定したら、コンピューターにコード(コンピューターに命令を与えるデータ)を入力しつつ、段階的にプログラムを作り上げていきます。発生したトラブルの原因を分析し、課題を乗り越えながらビジョンに近付いていくのです。

プログラミングは、学習プロセス自体が論理的思考力の向上に関わっています。昨今ではゲームやアニメーションを用いた子ども向けプログラミング学習も多く展開されており、プログラミングが子どもに与えるさまざまなメリットへの認知が広まっています。

論理的思考力を鍛える習い事なら「プロクラ」

今回は、論理的思考力の意味や子どもの論理的思考力を鍛える方法などをご紹介しました。

論理的思考力は幅広いシーンで役立つ能力ですが、世の中は理論だけで回っているわけではありません。子どもの論理的思考力を育てる際は、心のあり方や感情の伝え方なども同時に教えていきましょう。

子どもの論理的思考力を鍛えるためにおすすめしたい習い事が「プロクラ」です。プロクラでは、子どもが大好きなマインクラフトの世界で楽しくプログラミングが学べます。

ゲームで遊んでいる感覚の中で、自然と論理的思考力やITリテラシーが育成されるのが魅力です。「子どもの論理的思考力を養いたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

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