プログラミング教育情報
STEAM教育とは?今の子どもが身につけるべきスキルとは
今の現代を生きる子ども向けの教育とは?
世界は今、VUCA時代(先行きが不透明で将来の予測が困難な時代)に突入しています。デジタル技術の発展や自然災害・感染症のリスク、ビジネスやニーズの流動的な変化……。曖昧な要素が多いVUCA時代で求められている教育方針の一つが、STEAM教育です。
今回は、STEAM教育の意味や目的、お子さまが身につけておきたいスキルなどをご紹介します。IT技術が発達し続ける現代社会では、人間ならではの能力が必要です。STEAM教育が引き出してくれるお子さまの能力を学び、教育に役立てていきましょう。
STEAM教育 / スチーム教育の意味
STEAM(スチーム)教育とは、アメリカの技術科教師ジョーゼット・ヤークマンにより提唱された教育方針です。デジタル技術が発達する現代社会の中で、人間ならではの創造性や問題解決能力などのスキルを伸ばすことを目的としています。
STEAM教育は、国際競争力が高い人財を排出するために生まれた「STEM教育」がルーツになっています。元アメリカ大統領であるバラク・オバマ氏がSTEM教育について発言したことにより認識が広まりました。
STEM教育にアートの分野を含ませたSTEAM教育は、現代社会における一つの教育指針として世界中の教育機関から注目を浴びています。
STEAM教育で対象になる5つの領域
STEAM教育では、以下の5つの領域が対象です。複数の学習領域において理数教育を中心とし、さらに創造性を重視した教育が加えられています。
- S……SCIENCE(科学)
- T……TECHNOLOGY(技術)
- E……ENGINEERING(工学)
- A……ARTS(芸術・リベラルアーツ)
- M……MATHEMATICS(数学)
STEAM教育は、これらの頭文字を組み合わせた造語です。STEM教育に追加されたARTSは、自由な発想力や想像力を育む学習領域です。芸術との対峙や作品を生み出すプロセスを通して、思考を言語化する力や表現力、伝達力を養います。
あらゆる学習領域は、論理的思考力と創造力の向上につながっています。STEAM教育を取り入れることで、ITに負けない発想力の育成や、キャリアにおける選択肢の拡大などが見込まれるでしょう。
日本のSTEAM教育の課題
ここでは、日本のSTEAM教育の課題をご紹介します。STEAM教育は、現在もさまざまな施策が打たれている最中です。懸念するべき点を把握し、家庭教育や習い事の選択につなげていきましょう。
ICTツールが浸透しきっていない
STEAM教育の問題点として、全国の教育施設にICTツールが普及しきれていないことが挙げられます。ICTツールとは、人やコンピューターが通信するために使われるデジタル技術のことです。デジタルデバイスやインターネットなどが含まれます。
STEAM教育では、ICTツールを利用してスキルを学んだり、プロジェクトやソフトウェアを開発したりするプロセスが授業に含まれます。各分野においてICTツールは学習内容と密接に関係しているため、設備不足によって学習の進捗に差が生まれてしまうのです。
教員の理解不足・理解度に差がある
日本国内においてSTEAM教育はまだ発展途上であるため、教育施設の設備や教員の理解度によって質が異なります。今までの日本教育にはなかった手法であるため、新しい教育方針に対してすべての教育施設が備わっているわけではありません。
そのため、お子さまが良質なSTEAM教育を受けるためには、学校以外のサービスや習い事を活用する必要があるわけです。学校自体はSTEAM教育を推進していても、授業を担当する教員によって内容が異なる場合もあります。
STEAM教育のなかで子どもが身につけるべきスキル
ここでは、STEAM教育のなかでお子さまが身につけるべきスキルをご紹介します。STEAM教育が提唱された背景には、情報科学の発展に伴い理数系教育が急がれることが挙げられます。STEAM教育に求められるスキルを学び、お子さまの将来の可能性をさらに広げていきましょう。
論理的思考力
論理的思考力とは、情報や知識をつなぎ合わせて物事を体系的に考え、全体像を把握する力です。STEAM教育では、学習者の問題解決能力を養うことを重視しています。
問題解決能力のためには、目標へのプロセスを考えるための論理的思考力が欠かせません。論理的思考力によって戦略的な思考を得ることで、複雑な課題に立ち向かうための力が養われます。
創造力
創造力は、STEAM教育において重要な能力です。創造力とは、独自の方法で新しいモノやアイデアを創り出す力を指します。
STEAM教育では、AIを含むIT技術に奪われない能力を養います。従来とは異なるサービスを提案したり、世の中に新しい価値を提供したりするために求められる創造力は、STEAM教育の学習効果をさらに引き出してくれるでしょう。
コミュニケーション能力
STEAM教育では、新しい技術や多様な価値観に肯定的な意識を持つことが求められます。自分とは異なる価値観を受け入れたり、情報をやり取りしたりするために必要な能力がコミュニケーション能力です。
STEAM教育ではグローバル社会で活躍できる人財を育てるため、自己表現力や発言力が高いほど学習効果を得られます。
情報リテラシー
情報リテラシーとは、世の中にあふれる情報を適切に活用する能力です。STEAM教育では学習者が自ら情報を収集・活用する必要があります。
情報の信頼性や正確性、先入観の有無などを客観的に判断する能力は、学習者が課題を解決するために必須の能力といえるでしょう。
意欲やリーダーシップなど、多くの非認知能力
非認知能力とは、テストや成績などで数値化できないスキルを指します。たとえばモチベーション・リーダーシップ・忍耐力・判断力などが代表的な能力です。
多くの非認知能力は、AIが持たない人間ならではのスキルです。現代では新しい技術が次々と生まれ、社会のニーズが流動的に変化し続けています。画一的な学校の授業だけでは得られないスキルを身につけることで、STEAM教育の学習効果はさらに上がっていくでしょう。
STEAM教育でプログラミングが注目されている理由
STEAM教育が拡大するなかで注目されている習い事が、プログラミングです。プログラミング学習では、生徒が自ら目的を設定したうえでプロセスを想像し、最適なルートで正解を導き出す力や創造性を学べます。
エラーや課題を乗り越えるための問題解決能力や、目標を達成するために必要な論理的思考力、チームプレイで動くためのコミュニケーション能力なども、プログラミング学習によって引き出せる力なのです。
デジタルスキルやITリテラシーを学べる習い事は「プロクラ」
今回は、世界中で注目されている教育方針であるSTEAM教育をご紹介しました。STEAM教育ではプログラミング学習が勧められていますが、学校で専門的な授業を受けられるとは限りません。実際にプログラミングを学ぶためには、習い事や家庭教育の活用が求められます。
しかしプログラミング未経験者にとって学習書や参考書はハードルが高いケースも多く、挫折してしまうことも珍しくありません。そこでおすすめしたいプログラミングスクールである「プロクラ」です。
プロクラでは、子どもが大好きなマインクラフトの世界で楽しみながらプログラミングを学べます。学習の効果を上げるためには、学習者自身が「楽しい」「おもしろい」と感じることが大切です。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてくださいね。
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