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子どもが勉強したくないと言う…保護者にできること

目次

子どもの勉強嫌いには、どう対応すればいい?

小学生になると毎日宿題が出て、予習や復習まで手が回らないお子さんもいるのではないでしょうか。なかには宿題も後回しにしてしまい、どう対応すればよいのかわからず戸惑ってしまうこともあるかと思います。

小学生の頃からきちんと勉強しないで、お子さんの将来を不安に感じる保護者様もいることでしょう。子どもたちの勉強嫌いにはそれぞれの性質もありますが、保護者様の言動やサポートも大きく関わってきます。

今回は「子どもたちが勉強したくない理由」と「子どもたちが自ら勉強したくなる方法」を紹介します。

後半では、子どもたちのやる気を削いでしまう保護者様のNG行動についても解説します。お子さんが自ら学ぶ力を身につけ、何歳になっても成長していける人材を目指しましょう。

子どもが「勉強したくない」と感じる7つの理由

「勉強したくない」と感じるには、子どもたちなりの理由があります。子どもたちはもともと新しいことを知ったり、学んだりする意欲も持っています。まずはお子さんの心に寄り添い、なぜ勉強したくなくなったのか、その理由を把握しましょう。

勉強する目的がわからない

勉強する目的がわからないと、子どもたちは勉強したくないと感じる傾向にあります。

小学校の勉強は、将来役立つ学習の基礎として決められた内容をこなしていきます。このように自分が気になって知りたいという欲求があって、楽しんで学んでいる状況でないため、ある程度の努力が必要です。子どもたちながらに小学校で決められた勉強する目的を認識すれば、勉強へ臨む力が湧くでしょう。

お子さんが勉強する目的がわからないときは、興味関心に合わせて目的を伝えるのがおすすめです。時には保護者様とお子さんと一緒に勉強する意味を考えてみるのもよいでしょう。

勉強以外にやりたいことがある

勉強以外にやりたいことがあれば、勉強したくないと感じることもあるでしょう。

小学生になると学校での友達とのやり取りやテレビ番組などから、さまざまな情報を得て興味関心が育っていきます。友達同士で遊んだり、ゲームをしたりなど子どもたちそれぞれに関心があるでしょう。

勉強以外のやりたいことが気になって集中できず、やりたくないと感じやすいのです。しかし無理にやりたいことを禁止して勉強させると、お子さんの自分で決める力や可能性をつぶすことになりかねません。また強制されると勉強への苦手意識が増大することもあるのです。

他の家庭と比べて不公平を感じている

他の友達の家庭と比べて不公平を感じると、子どもたちは勉強したくないと感じることがあります。

世の中には実にさまざまな考えを持った保護者様が存在します。勉強した方がよいと思っている保護者様がいる一方で、勉強より自由に過ごしてほしいと思う保護者様もいるでしょう。

周りに勉強を勧める家庭が少なければ、そんな友達と比較して不公平感を覚え、勉強に対するモチベーションも上がりにくい可能性があるのです。

できない自分と向き合うのがつらい

できない自分と向き合うことでつらくなり、勉強したくない気持ちが高まる可能性があります。

学校の宿題や市販の問題集などで学習していると、どうしてもわからない内容に出会うことがあるでしょう。問題が解けるとうれしいですが、どう考えてもわからなかったり、間違えたりすると自分はできないと感じ、つらくなるものです。

このように、勉強したくない気持ちの原因として、自己肯定感や自信の低さも関係している可能性があります。

保護者の干渉をストレスに感じている

勉強したくない理由の一つに、保護者様の干渉をストレスに感じていることが挙げられます。

保護者様はお子さんに勉強してほしいあまり、行動や学習に干渉しすぎてしまうことがあります。お子さんの興味関心に合わせたサポートではなく、保護者様が望むように勉強させすぎてしまうこともあるでしょう。

しかし行き過ぎた干渉はお子さんの自主性や自信を奪い、学習意欲を低下させることになりかねません。こどもの学習意欲が低下し無気力になれば、ますます勉強に抵抗感が強まる可能性もあるのです。

将来やりたいことや夢・目標がない

将来やりたいことや夢・目標がないと、勉強への意欲向上が難しい可能性があります。

小学校での勉強は、お子さん自身の興味関心とは関係なく、決められたことを学んでいきます。決められた学習内容は、子どもたちが将来必要になる学びとして考えられたものです。しかし、時には興味のない内容について学ぶことに抵抗を感じることもあるでしょう。

興味がなかったり苦手な内容を学んだりするとき、将来の夢や目標があれば、そのために頑張れるお子さんもいます。なりたい職業などが具体的であれば、そこで必要な知識として学校の学びを関連づけ、モチベーションをあげられるでしょう。

勉強のやり方がわからない

勉強のやり方をわかっていないと、勉強をやりたくない原因となるでしょう。

低学年のうちは特に、本格的な勉強を始めて日が浅く、勉強のやり方がわからないお子さんも多いでしょう。勉強のやり方がわからないと、無計画で効率の悪い方法で進めてしまうこともあります。そのため、勉強の量やかけた時間の割にできるようにならず、結果が伴いづらいのです。

学習内容や適した方法は、科目の性質ごとに異なるので、それぞれに適した勉強方法をサポートしていけるとよいでしょう。

主体性をもって勉強できる子どもの特徴

主体性をもって勉強ができると、自分で考えて学習を進められるので、効果的に成長できるでしょう。また将来的にも自己学習の習慣がつくことで学力がアップするだけでなく、周囲からも信頼を得られやすいのです。

この章では、そんな主体性をもって勉強できるお子さんの特徴を紹介します。

探求心や知的好奇心が旺盛

探求心や知的好奇心が旺盛なお子さんは、主体性をもって勉強できる可能性があります。

探求心や知的好奇心が旺盛だと、学校の学びに対してもより深く知りたいと感じやすいです。学校の授業で学んだことを覚えるだけにとどまらず、さらに深い知識を調べて自己学習していくお子さんもいるでしょう。

周囲の大人が無理に学ばせるよりも、お子さんが自分で知的にワクワクするような経験に基づいて学ぶ方が学力が向上するのです。

勉強をする理由が明確になっている

勉強をする理由が明確になっているお子さんは、主体性をもって勉強できるでしょう。

勉強は自分のために行います。自分のために行うとは言え、カリキュラムに沿った勉強は自分の興味とは違うこともあり、意欲を見せづらいこともあるでしょう。

勉強する理由が明確になっていれば、勉強するたびに目的の達成感や力がついている実感ができるので、勉強を楽しみやすいのです。勉強を楽しむことで、学習効果を高め、主体性をもって学習に臨めるようになるでしょう。

遊びと勉強のメリハリはある

主体性をもって勉強できるお子さんは、遊びと勉強のメリハリがあるとの特徴があります。

遊びと勉強のメリハリをつけられると、自分で勉強する時間と遊ぶ時間を決めて、計画的に行動できます。またしっかりと遊ぶ時間を確保するためにも、集中して勉強を終わらせるように努力できるのです。

自分や保護者様と時間を決めて、タイマーなどで管理して実行することで、ゲーム感覚で勉強に取り組めます。またメリハリをつけて勉強に取り組めば、自律性を養えます。自律性が育てば、自ら勉強をするように考え行動することも期待できるでしょう。

規則的な生活を送っている

規則的な生活を送っているお子さんは、勉強に主体性を持って取り組める傾向にあります。

規則的な生活を送っていると、睡眠時間や食事時間をしっかり確保できます。睡眠時間は記憶の定着や成長ホルモン分泌のために必要で、食事も学力に影響を与えることが文部省の調査でわかっているのです。

参考:文部省「学力調査平均正答率との関係」

また規則的な生活を送る下地ができていれば、時間管理する能力が身につきやすく、学習の時間を主体的に確保して取り組むことが期待できます。

勉強に集中できる環境が整っている

勉強に集中できる環境が整っているお子さんは、主体的に勉強に取り組みやすいでしょう。

勉強に集中しやすい環境とは、周囲に学習を妨げるものがなく、勉強に必要なものだけが整っている環境のことです。テレビやスマホ、またお子さんによってはキャラクターグッズなども集中を途切れさせて気が散る原因となります。

室温・騒音・照明にも集中力は左右されやすいです。これらのお子さんが気が散らない環境を整えることで、勉強に集中しやすく、主体的な勉強を妨げないのです。

ストレスをコントロールする能力に長けている

ストレスをコントロールする能力が身についていれば、主体的な学びを妨げないでしょう。

ストレスをコントロールする能力とは、ストレスの原因や対処法を理解し対応できる力のことです。ストレスをコントロールできれば、勉強に負荷を感じたときにも、どのように捉えればよいかを自律的に考えられます。

勉強に対して肯定的な希望や目標をもったり、物事の捉え方や思考を状況に合わせて対応させられるのです。

このように、ストレスをコントロールすることで、勉強に対して肯定的に捉えられるようになるため、主体的に学んでいけるのです。

負けず嫌い・ライバルがいる

主体性をもって勉強できるお子さんの特徴に、負けず嫌いでライバルがいることが挙げられます。

負けず嫌いなお子さんは、勉強においても他の子に負けないように努力する姿勢を見せます。身近にライバルがいれば、よりモチベーションを高めて取り組めるでしょう。また負けず嫌いでライバルがいれば、負けたときにもライバルと一緒に成長できます。自分の実力不足や負けた原因を考えることで、次に勝つ方法を考えるのです。

このように負けず嫌いなお子さんは、他の子に負けないように力を尽くすため、主体性をもって勉強できる傾向にあるのです。

「勉強していてよかった」と思った経験がある

「勉強していてよかった」と思った経験があるお子さんも主体的に勉強する子どもたちの特徴としてあげられます。

お子さんが勉強してよかったと思った経験があると、自信や学習意欲につながります。このような経験は、テストなどで自分の努力の結果が出たり、やりたかったことができるようになったりしたときに感じられるでしょう。

「勉強してよかった」と感じることで、勉強に対してポジティブな印象が根付き、もっと勉強しようと意欲の向上が期待できるのです。

子どもが自分から勉強したくなる方法5つ

自分から勉強すれば、主体的に学習できるため効率よく学力を高められます。また自分で時間配分や学習内容を考えれば、生涯を通じた勉強をする力を育めるでしょう。

このようにお子さんが自ら勉強する力を養うことはとても大切です。そこでこの章では子どもたちが自分から勉強したくなる方法を5つ紹介します。これらを参考に保護者様にできるサポートを実施し、生涯役立つお子さんの自立学習力を身に付けましょう。

憧れの人物や職業を見つける

お子さんが自分から勉強したくなるためには、憧れの人物や職業を見つけることが有効です。

憧れの人物や職業を見つけることで、お子さんにとって刺激となり学習意欲が向上することがあります。憧れの人に少しでも近づきたい、あの職業にどうしてもなりたいという子どもたちの願いや希望がよい行動要因となるのです。

まだ小さくてイメージが難しい場合は、ゲームやアニメのキャラクターや、アニメに出てくる職業をモデルにしてもよいでしょう。また小学生から参加できる職業体験に行ってみるのもよい経験になります。

子どもが好きなキャラクターやゲームを活用する

お子さんが自ら勉強するようになるために、お子さん自身が好きなキャラクターやゲームを活用するのもよいでしょう。

近年、教育教材に子どもたちから人気のあるキャラクターが活用されることが増えました。また、教育用ではないゲームやアニメが勉強になるとして、教育に取り組む保護者様も増えています。例えば「マインクラフト」では創造性やテクノロジーを、「ポケットモンスター」では探求心や思考力・判断力を学べるのです。

このようにお子さんの好きなキャラクターやアニメを活用することが、自分から勉強したくなる方法の1つと言えます。

タイマーで勉強時間と休憩を区切る

タイマーで勉強時間と休憩を区切ることも、自分で勉強をしたくなる方法としてあげられます。

小学生の家庭での学習時間は、学年×10分程度と言われています。しかし1回に集中できるのは、年齢+1分ほどです。小学3年生であれば、9分〜10分程度の時間が集中して取り組める時間です。

時間を区切らずに勉強すると、集中力が途中で切れてしまい、ダラダラしてしまうことになりかねません。タイマーなどで1回の勉強時間を10分前後に設定して、休憩時間と区切ることで集中して勉強に取り組めるでしょう。

勉強空間を自分でレイアウトしてもらう

勉強空間を自分でレイアウトすれば、誰にも邪魔されない自分で決めた空間に心が躍り、学習に自ら取り組む気持ちになるでしょう。

あえて狭い空間にしたり、パーテンションで区切るなどすることで、誰にも邪魔されない安心感が集中につながります。また自分の好きに勉強用品を配置することで、空間の満足感が高まり、勉強に前向きに取り組む気持ちが湧きやすいのです。

そうはいっても、ゲームなどを配置すると集中力を妨げる原因にもなります。配置するもののルールをあらかじめ決めて、お子さんの好きなようにレイアウトすることでお気に入りの空間で勉強に励めるでしょう。

得意な教科や簡単な問題から始める

勉強のやり始めは、得意な教科や簡単な問題から始めると決めていれば、勉強のハードルが下がり、学習に取り組みやすくなります。

始めから難しい問題や苦手な問題に取り組むと、まだ勉強モードに切り替わっていないので効率が悪い可能性があります。また、最初に簡単な問題に取り組むと決めていれば、学習を始める抵抗感を和らげる効果もあるのです。

このように、始めは得意で簡単な問題をやることでモチベーションがあがり、自分から勉強する気持ちになるでしょう。

子どものやる気を削いでしまう保護者のNG行動

お子さんがせっかく勉強にやる気を出しても、保護者様の関わりや声かけでやる気が削がれてしまうこともあります。

この章では、ついつい保護者様のやりがちなお子さんのやる気を削いでしまう行動について解説します。

結果が出ないことを責める

お子さんは、保護者様に結果が出ないことを責められると、やる気を削がれてしまうことがあります。

勉強でもスポーツでも、努力した結果が出ず苦しい時期は必ずあります。そんなときに保護者様に責められたら、自分はダメだと感じて勉強への苦手意識が芽生える可能性もあるのです。

お子様が努力しているのに結果がでないときは、責めるのではなく長所や努力したことそのものを褒めてあげることが大切なのです。

子どものやることを先回りする

お子さんの勉強へのやる気を削いでしまう保護者様の行動として、お子さんのやることを先回りして、困らないように根回しすることが挙げられます。

お子さんがしっかりと宿題に取り組んで勉強もできるように、先回りしてお子さんに注意したり、手伝ったりする保護者様もいるのではないでしょうか。

一度お子さんの自主性や個性を尊重することも大切です。保護者様は自分が学習する様子を見せたり学習空間を整えたりするなどのサポートに専念し、先回りしないよう注意するとよいでしょう。

勉強とは関係ない物事を持ち出す

保護者様が勉強とは関係ない物事を持ち出すと、お子さんの勉強へのやる気が削がれることがあります。

お子さんの学習中に勉強とは関係ない話をしたり、テレビをつけたりすることでお子さんの勉強へのやる気が削がれる可能性があります。お子さんの勉強に保護者様が干渉しすぎるのも問題ですが、あまりにも無関心であるのもよくありません。

お子さんの勉強を放置して関係のない物事を持ち出さず、学習状況に関心を示し、努力に対してねぎらう姿勢を見せるとよいでしょう。

失敗や怠慢に対して罰を与える

失敗や怠慢に対して罰を与えることも、勉強へのやる気が削がれる原因です。

お子さんの失敗や勉強への怠慢に罰を与えると、一時的には効果があるように感じることもあります。しかし過度に用いると、お子さんの自己肯定感が下がり、自分で考えて決める力が育まれないでしょう。

失敗や怠慢に罰を与えるよりも、努力したことや成功したことに対してねぎらいの言葉をかけた方が、自分の行動に自信がつくのです。

勉強の終わり際に嫌な気持ちにさせる

勉強の終わり際に嫌な気持ちにさせると、お子さんの勉強へのやる気が削がれてしまうこともあるでしょう。

勉強が終わる直前に解けない問題に直面して悔しい思いをすると、嫌な気持ちで学習が終わってしまいます。こういったことが続けば勉強に対して嫌なイメージが定着していく可能性があります。

なるべく簡単な問題を解いてスッキリした気持ちで終えられるよう声かけをしてもよいでしょう。また終わった後のご褒美として、好きなことをやらせてあげたりねぎらいの言葉をかけてあげれば、嫌な気持ちを予防できます。

「どうせやらなきゃいけないなら、楽しく頑張ろう」を目指そう

宿題や勉強は、やらないとできるようになりません。どうせやるのなら、楽しく頑張ることを目指すとよいでしょう。

楽しく勉強に取り組むためには予習復習をして、授業に余裕をもって参加したり、集中しやすい環境を整えたりするなどの方法が有効です。集中できる環境で予習復習を行えば、記憶の定着にも役立ち、勉強に対するモチベーションも上がるでしょう。

また楽しく勉強できる教材を使うのもおすすめです。スマホアプリや通信教材、お子さんが興味を持つような問題集を取り入れると、興味がわいて楽しく頑張れます。

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今回は、子どもたちが勉強したくない理由と自ら勉強したくなる方法について解説しました。

子どもたちが勉強したくない理由はさまざまです。勉強する理由がわからなかったり、できないことへのジレンマがあったり、また習慣ができていないとやり方も分からない可能性もあります。

子どもたちが勉強したくなるためには、集中できるように空間を整えたり時間を区切ったりすることが大切です。また得意なことや好きなゲームを利用して学ぶことで楽しく勉強に取り組めるようになるでしょう。

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