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論理的思考を鍛える方法!子どものロジカルシンキングを育てるには
子どもの論理的思考力の鍛え方を知りたい!
論理的思考力は、あらゆる学習の理解度を上げるために必要な力です。明確な答えを導き出す数学や物理などの理系教科ではもちろん、問題文を把握する能力や先生の話を理解する能力にも直結しています。同じ授業を受けていても、論理的思考力が高い子どもほど学習効果は高まるでしょう。
しかし論理的思考力自体は、テストによって測れる能力ではありません。数値化や可視化が難しい力だからこそ、子どもの頃から少しずつ引き出していく必要があります。時間をかけて養われた論理的思考力は、お子さまの将来の可能性をさらに豊かにするでしょう。
今回は、論理的思考力が高い子どもの特徴や、お子さまの論理的思考力を引き出す方法をご紹介します。ビジネス・学業・人間関係・ライフスタイルと、幅広いシーンで役立つ論理的思考力について学んでいきましょう。
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、情報や出来事を網羅的に整理して考える力です。情報や知識をつなぎ合わせ、物事を体系的に把握します。一見すると複雑そうに見える問題でも、論理的思考力を発揮することで本質を見極められます。
論理的思考力は、ビジネスだけではなく対人関係や学業にも大きな影響を与える能力です。論理的思考力が高いほど情報分析力も上がり、情報に対する理解度も向上します。論理的思考力は、社会生活を円滑に送るためには欠かせないスキルといえるでしょう。
論理的思考力が高い子どもの特徴
ここでは、論理的思考力が高い子どもの特徴をご紹介します。物心がついた頃から体系的な思考が得意な子どもも存在しますが、論理的思考力は後天的な教育で養える力です。お子さまと同年代のお友達を見比べながら、教育に役立てられるヒントを見つけていきましょう。
少ない情報から多くの物事を想像・理解できる
論理的思考力が高い子どもは、少ない情報から多くの物事を想像・理解できます。たとえば小説を読んだときに、限られた心象風景の表現から登場人物の心理を想像したり、情報同士をつなぎ合わせて物語を推理できたりします。
トラブルが発生したときでも、考えられる原因をすぐに思い浮かべながら対処法を考えられるため、冷静さを失いにくいことが特徴です。会話の始まりを聞いただけで全体像を把握できるため、「頭の回転が早く理解度が高い人」という印象を持たれるでしょう。
問題解決能力や計画力が高い
問題解決能力や計画力があることも、論理的思考力が高い子どもの特徴です。論理的思考力が高い子どもが物事を進めるときには、最初にゴールや目的を設定します。その後、目的を達成するために必要なプロセスを考えていきます。
論理的思考力が高い子どもは逆算して考える力が強く、現実的かつ具体的な計画の提案が得意です。目の前の問題や課題だけを見るのではなく、背景にある人や情報の流れ、リスクマネジメントについても考えられる力を持っています。
筋道を立てた話し方・伝え方ができる
論理的思考力が高い子どもは、筋道を立てた話し方や伝え方が得意です。私たちは思考や感情を相手に伝えるときに、時系列に沿って適切な言葉や表現を選択します。論理的思考力が低いと、時系列をバラバラに伝えてしまったり、主語が途中で入れ替わったりしがちです。
論理的思考力が高い子どもは、最初から台本が用意されているかのように相手が理解しやすい文章で伝えられます。聞いている側もすんなりと文章が頭に入ってくるため混乱しにくく、コミュニケーションコストを最小限に抑えられるでしょう。
物事の本質をつかみやすい
論理的思考力が高い子どもは物事の本質をつかみやすく、一つのテーマについて会話をしていても軸がぶれません。たとえば友達同士が喧嘩をしている場合、周りは本人たちの怒りを鎮めることに徹していても、論理的思考力が高い子どもは「なぜ喧嘩をしたのか」を考えがちです。
喧嘩の本質を解決しないことには、また同じような争いが生まれると理解しています。物事の本質をつかめる子どもは、喧嘩の仲裁役や相談相手に選ばれるケースが多く、周囲からも頼られやすいでしょう。
論理的思考力は、VUCA時代で求められているスキル
論理的思考力は、VUCA時代と呼ばれている現代社会で求められるスキルの一つです。VUCA時代とは「先行きが不透明で将来の予測が困難な状態」を指します。
デジタル技術の爆発的な普及・未知のウイルスの脅威・不安定な世界情勢・自然災害の脅威……。あらゆる領域で変化し続けている現代社会では、ユーザーのニーズやトレンドも流動的に変化しています。
VUCA時代で求められるのが、情報をいち早くキャッチして具体的な施策につなげるための論理的思考力です。論理的思考力は、高いリサーチ力や洞察力と併用しながら物事の本質をつかみ、課題を乗り越えていくために必要なスキルなのです。
子どもの論理的思考力を鍛える5つの方法
ここでは、お子さまの論理的思考力を鍛える方法を5つご紹介します。論理的思考力は、複雑に絡み合った情報をシンプルに整理・分解していく力でもあります。情報と対峙する機会を増やすことで、少しずつ論理的思考力が磨かれていくでしょう。
気持ちを言葉で表現する習慣を繰り返す
お子さまの論理的思考力を鍛えるためには、気持ちを言葉で表現する習慣を繰り返すことが大切です。お子さまが感情や思考を言語化するのが苦手な場合でも、急かさずにゆっくりと待ってあげましょう。
気持ちや感情は形がなく曖昧なものです。自分の頭の中にしかない概念を、言葉を通して相手に伝えようとする際には、思考を体系的に捉える必要があります。思考の言語化自体が論理的思考力の訓練になり、情報を時系列や優先度に沿って並べる練習になります。
水平思考ゲームをする
お子さまの論理的思考力を高めるためには、水平思考ゲームがおすすめです。水平思考ゲームは、1人の出題者と1人以上の質問者に分かれて行われます。まず出題者が「結論」を述べ、質問者が質問しながら「結論に至るまでの経緯」を推察していくゲームです。
たとえば保護者様が「お母さんが買い物に行ったら、公園のベンチが増えました。なぜ?」と出題します。一見すると支離滅裂に見えますが、出題者は必ず論理的な答えを用意しています。お子さまは質問者として、保護者様が「はい」か「いいえ」のみで答えられる質問をしていきましょう。
質問と回答を繰り返すなかで、少しずつ情報が集まっていきます。お子さまは正解に近づくために、より本質に近い質問を考えます。質疑応答のプロセスで、論理的思考力が鍛えられていくでしょう。
論理的思考力が必要なボードゲームをする
論理的思考力の育成のためには、理論的に考えて遊ぶタイプのボードゲームがおすすめです。たとえばオセロ・将棋・チェス・麻雀などが代表的です。
ボードゲームは、目の前の小さな利益だけではなく、最終盤の大きな利益を得るために考えながら遊ぶ必要があります。世界中で知育ゲームとして人気の「マンカラ」や「ダイヤモンド」などもおすすめです。
言葉のボキャブラリーを増やす
論理的思考力を育成するためには、思考や感情などの抽象的な概念を言語化するスキルが求められます。ボキャブラリーを増やすことで思考の整理が容易になり、物事を体系的に考えやすくなるでしょう。
語彙力や単語力を増やすためには、読書の習慣が推奨されます。知らない単語を自分で調べながら、少しずつボキャブラリーを増やしていきましょう。お子さまが好きなジャンルの図鑑を活用するのもおすすめです。
自分で調べてもらうために、子どもの興味関心を引き出す
お子さまの論理的思考力を引き出すためには、お子さま自身の興味や関心を引き出す必要があります。何事においても、知的好奇心は学習の大きなきっかけになります。
さまざまな一次体験を通し、お子さまに「好き」や「楽しい」などのポジティブな感情を抱いてもらいましょう。ワクワク感は「もっと知りたい」「調べたい」「理解したい」といった前向きなモチベーションにつながり、論理的思考力の育成に影響を与えます。
論理的思考力を鍛える習い事は「プログラミング」がおすすめ
論理的思考力を鍛える習い事として注目されているのが「プログラミング」です。プログラミングは、コンピューターに命令を出して正しく動作させるための技術を指します。プログラミング学習では、子どもが自ら目標を設定したうえで達成に必要な道筋を考え、実行していきます。
トラブルやエラーを乗り越えながらビジョンを達成する過程で、問題解決能力や論理的思考力、アイデアを生み出すための創造力・想像力などが養われるのです。プログラミングで鍛えられる多くの能力は、論理的思考力と同様にVUCA時代で役立つスキルです。
2020年から小学校でプログラミング学習が必修化されましたが、学校で専門的なプログラミング技術を学べるとは限りません。より実践的なプログラミングに触れるためには、習い事や家庭学習を取り入れる必要があります。
楽しくロジカルシンキングを引き出すなら「プロクラ」
今回は、論理的思考力が高い子どもの特徴や、お子さまの論理的思考力を鍛える方法をご紹介しました。論理的思考力を高めるために推奨されているプログラミングは、学習書や参考書などでも学べます。
しかしプログラミングに興味がないお子さまにとって、難解な学習書は挫折の原因になってしまいます。楽しく継続的にプログラミングを学ぶためには、年齢や学習の進捗に合った教材やスクールの選択が重要です。
「プロクラ」では、子どもが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べます。「子どもの論理的思考力を高めたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてくださいね。
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