プログラミング教育情報
ICTとは?IoTとの違いや意味を知っておくべき理由とは
情報社会のなかで、子どもたちはどう生きるべき?
日常生活にインターネットが溶け込んでいる情報社会。インターネットの発達によって、社会は目まぐるしく変化しています。
たとえば、教育現場にも広まっている「ICT」という言葉をご存じでしょうか。「耳にしたことはあるけれど、ICTとは何なのかよくわからない……」という方も多いはずです。
本記事では、以下の内容を解説します。
- ICTとは何なのか
- ICTとIoTの違い
- ICTの発展による社会の変化
- ICT教育の概要
- ICT化において子どもたちが準備すべきこと
ICTについてわかりやすく網羅的に説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
ICTとは|IoTとの違い
ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、ネットワークを活用したコミュニケーションを指します。「人とモノ」や「人と人」をつなぐのが、ICTの目的です。
では、ICTと似た言葉のIoTとは、どのような意味なのでしょうか。IoTとは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」という意味です。スマホで遠隔操作できるIoT家電や、人が操作する必要のない自動運転車などがIoTの例として挙げられます。
ICTの発展による社会の変化
ICTの発展による社会の変化は以下の通りです。
- インターネット接続によりグローバル化が活性化する
- 新しいビジネスモデルやサービスの創造
- 新しい職業の誕生と、既存の職業の衰退
それぞれ具体的に説明していきます。
インターネット接続によりグローバル化が活性化する
インターネットの普及が進むことにより、離れた場所でも瞬時に情報を共有できるようになりました。ICTの発展にともなって、グローバル化が進んでいます。
また、オンライン会議が主流となることで国をまたいだ打ち合わせが容易になりました。今後もICTはグローバル化を加速させ、私たちのライフスタイルを大きく変化させるでしょう。
新しいビジネスモデルやサービスの創造
ICTを活用すれば、新しいビジネスモデルやサービスを生み出せます。具体的なICT活用の例をいくつかご紹介します。
- 飲食業……売上情報や購買情報を収集する「POSシステム」の導入
- 農業……気温・湿度・日射量を記録し、分析するシステムを利用
- 製造業……資料を電子化して保存し、ペーパーレス化に取り組む
- 介護業……赤外線センサーを利用した「見守りセンサー」を設置
上記以外にもさまざまな場面でICTが取り入れられているので、ぜひ身のまわりでICTが活用されている例を探してみてください。
新しい職業の誕生と、既存の職業の衰退
新しい技術が生まれると、技術を使いこなせる人材が必要になります。ICTによって「データサイエンティスト」や「AIエンジニア」といった新しい職業が誕生しました。
ICT化でAIやロボットが企業に導入されることにより、データ入力などの単純作業は自動化されていくでしょう。結果として、事務員や受付係といった職業は衰退することが予測されます。
ICTは、子どもの教育現場にも広まっている!
ICT教育とは、パソコンやタブレットを活用した教育方法のことです。ICT教育の具体例をご紹介します。
- デジタル教科書の導入
- 電子黒板を使って授業を行う
- タブレットを利用した調べ学習を実施する
- 問題解説でプロジェクターを活用する
ただしタブレットの普及やルールの作成など対応すべきことが多く、学校によってICT教育への取り組みに格差が生じているのが現状です。
ほとんどの教員は、ICT教育に必要な知識を学ぶ余裕がありません。担当教員によって、得られるIT知識に差が生じやすいのがICT教育の課題といえます。
ICTが発展する社会で、子どもが準備しておくべき5つのこと
ICTが発展する社会において、子どもが準備すべきことを5つピックアップしました。
- コンピューターリテラシーの習得
- メディアリテラシーの育成
- オンラインコミュニケーションにおけるエチケットの習得
- デジタル犯罪や予防についての学習
- プログラミングの基礎知識の習得
なぜ子どもが準備すべきなのかを詳しく解説します。
コンピューターリテラシーの習得
コンピューターリテラシーとは、コンピューターを使いこなす能力のことです。コンピューターリテラシーが高いと、パソコンやタブレットを利用して効率よく情報を収集できます。一方で授業や試験がオンラインで実施される際に、ITツールを操作できないと学習に支障をきたします。
ICTの発展により「ビジネスにおいてパソコンを使わない日はない」という方は多いでしょう。社会に求められる人材になるためには、コンピューターリテラシーの習得が欠かせません。
メディアリテラシーの育成
メディアリテラシーとは、メディアから得た情報を見極めて活用する能力を指します。誰もが容易に情報を発信できる現代では、多くのフェイクニュースが存在しています。
メディアリテラシーを育成するために、意識すべきポイントは以下の通りです。
- 参考データが明記されているか確認する
- 専門機関が公式に発表しているのか確認する
- 反対意見に目を通す
メディアリテラシーがなければ、誤った情報を拡散したり情報に踊らされたりします。
オンラインコミュニケーションにおけるエチケットの習得
オンラインコミュニケーションとは、インターネットを介してコミュニケーションをとることです。ICTが進みテレワークが普及することで、オンラインでコミュニケーションをとる機会が増えています。そこで、対面とは異なるオンラインならではのコミュニケーションのエチケットを身につける必要があります。
具体的な例をいくつかご紹介しましょう。
- 事前に動作確認をすませておく
- 映り込む背景に注意する
- 照明はできるだけ明るくする
- 他の人が話しているときはミュートにする
- カメラに視線を合わせる
- 聞き取りやすいようにゆっくりと話す
オンライン上で人間関係を良好に築くために、早い段階でエチケットを習得しておくことが大切です。
サイバー犯罪や予防についての学習
ICTの発展でITツールに触れることが多くなれば、インターネット上のトラブルに巻き込まれる危険性が高まります。たとえば「SNSで個人情報が流出して嫌がらせを受ける」または「有料サービスを利用して高額な料金を請求される」など。
コンピューターを悪用した「サイバー犯罪」について学習し、親子で予防策を講じることが重要です。「SNSに個人情報を書き込まない」や「パスワードは親が管理する」といったルールを作っておくとよいでしょう。
プログラミングの基礎知識の習得
2020年度より、小学校においてプログラミング教育が必修化されました。「論理的思考力を鍛え、グローバル化に対応可能な人材を育成すること」を目的としています。プログラミング学習は、物事を順序立てて考える力の形成に役立ちます。
2025年から、大学入学共通テストに「情報」教科が追加されることが発表されました。小さい頃からプログラミングに慣れておけば、大学進学を有利に進められます。
さらに、ICT化にともなってIT業界以外でもプログラミングスキルが求められています。今後もIT人材の価値は高まることが予想されるため、「プログラミングスキルを持っていること」は大きなアピールポイントになるでしょう。
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ICTとは、ネットワークを活用してコミュニケーションをとることです。ICTの発展によりグローバル化が進み、AIエンジニアなどの新しい職業が誕生しています。
デジタル教科書や電子黒板の活用といった形で、教育現場にもICTが取り入れられています。ICTが普及した社会に適応するため、コンピューターリテラシーやメディアリテラシーを習得しましょう。
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