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子どもの読解力を鍛えるトレーニング5つ|家庭でできること

子どもの読解力を鍛えるために、家庭でできるトレーニングは?

近年の日本では、子どもたちの読解力の低下が問題となっています。2018年に実施されたPISA調査(生徒の学習到達度調査)では、前年に比べ読解力の順位を大幅に落としました。実際に国語の文章問題が苦手だったり、計算はできるのに長文問題を間違えてしまったりするお子さんもいるのではないでしょうか。

今回は、子どもたちの読解力を鍛えるために家庭でできるトレーニングを5つ紹介します。社会を生きるうえでも必要な読解力を、小学生から身につけられるようサポートしてあげましょう。

参考:国立教育制作研究所「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」

読解力の意味

読解力とは、文章の意味を的確に読み取る力のことです。文部科学省では、これからの時代を生き抜くために必要な力として、文章だけでなく図表まで幅広く読み、情報を取り出して解釈・熟考・評価・論述をする「PISA型読解力」の向上を推進しています。

読解力が求められるのは、国語の課題を解くときだけではありません。たとえば算数や理科などの問題文の意図を的確につかんだり、解説を理解したりなど、読解力を活用する場面は多くあります。さらに、日常生活や仕事の際、文書やメッセージのやり取りを正しくおこなうために読解力は必要不可欠といえるでしょう。

参考:文部科学省「読解力向上プログラム(たたき台)」

読解力を高めるために必要な能力

国語以外の教科や社会生活においても重要な読解力。実は読解力を鍛えるためには、複数の能力を獲得する必要があります。この章では、読解力向上のために求められる能力について詳しく見ていきましょう。

語彙力・単語力

読解力を身につけるためには、語彙力・単語力が重要です。語彙力・単語力は、どれだけ多くの言葉を知っているかで決まります。単語だけでなく、慣用句や四字熟語の知識も必要です。

知らない単語や聞きなれない慣用表現が多いと、文章の理解が難しくなるでしょう。たとえ大人でも、慣れない分野や知らない単語の多い文章を読むときには読みづらさを感じるものです。言葉の引き出しをたくさん持っていれば幅広い文章表現も可能になるため、語彙力・単語力は必要不可欠といえます。

論理的思考力

読解力の向上ために必要な能力として、論理的思考力もあげられます。あらゆる事柄を体系的に整理して、筋を通していく力のことです。

論理的思考力は、文章構造を理解したり、矛盾がないか考えたりするときに役立ちます。論理的思考力があれば、全体を通して何を伝えたいのかを体系的に考えられるため、文章の正しい理解につながるでしょう。文章読解のほかには、プログラミング制作や問題解決の場面でも役立ちますよ。

推論力・洞察力

読解力を身につけるためには、推論力や洞察力も大切です。推論力とは、知らないことについて筋道を立てて推測し、妥当な結論を導き出す力のことです。一方で洞察力は、物事の本質を見抜く力を指します。

推論力や洞察力があれば、文章の意図を推察したり、潜在的な意識や欲求を感じ取ったりできます。難しい文章問題を解くときを例に考えてみましょう。推論力や洞察力があれば、作者の意図を読み取り適切な回答ができますよ。

想像力

読解力には想像力も大切です。想像力とは、目に見えないものを思い浮かべる能力のことをいいます。私たちは普段から、相手の気持ちやこれからおこる未来など絶えず想像しながら生きています。

文章を読むときに想像力を使うことで、内容を頭に思い浮かべながら読み進められます。その結果、文章の意味をより深く理解できるのです。たとえば算数などの文章問題を解く場合、図形や物を具体的にイメージしながら読み進められるため、多少複雑な課題にも対応がしやすくなるでしょう。

子どもの読解力をつける方法5選

語彙力や論理的思考力など、複数の能力が求められる読解力ですが、具体的に身につけるためにはどのような工夫をすればよいのでしょうか。ここでは、子どもたちの読解力を鍛える方法を5つ紹介します。

読書・音読・読み聞かせ

子どもたちが読解力を鍛えるためには、読書・音読・読み聞かせがおすすめです。国立教育制作研究所の調査によると、読書活動が多い生徒は、読解力の得点が高いという結果が出ています。

読書や音読、読み聞かせから読解力を身につける場合、どのように読むかも大切です。「この後どうなるか」「主人公はどんな気持ちなのか」などの問いかけをしながら本を読み進めることで、想像力や論理的思考能力が養われるでしょう。

参考:国立教育制作研究所「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」

親子で交換日記を始める

子どもたちの読解力を鍛えるなら、親子で交換日記を始めるのも一つの方法です。たとえ文章に苦手意識を持っている子でも、保護者様とのやりとりであれば気軽に取り組めるでしょう。

交換日記には、相手の文章に対して返事を書きます。お子さんは、保護者様の文章の意味を理解したり、どんな気持ちで書いたのか想像したりしながら文章を構成していくでしょう。この過程で、お子さんの読解力が磨かれるのです。

分からない単語を調べる習慣をつける

分からない単語を調べる習慣をつけることも、読解力を鍛えるために大切です。読解力向上には語彙力や単語力が必要不可欠です。読書中や普段の会話のなかでわからない単語に出くわしたときに、すぐにその意味を調べることで語彙力や単語力が伸び、読解力アップにつながります。

年齢に合った辞書を用意したり、絵辞典などをよく過ごす場所に置いたりして、わからない言葉を見つけたときにすぐに調べられるような環境を整えてあげると良いでしょう。

長い文章をアウトプットする機会を増やす

子どもたちの読解力を鍛えるためには、長い文章をアウトプットする機会を増やす取り組みも効果的です。読解力は文章を読んで理解、論述する力でもあります。長めの文章を書くことで、伝えたいことを整理しながら書きおこす練習となり、読解力が磨かれるのです。

具体的には、読んだ本の要約をアウトプットする方法がおすすめです。読む力が育まれると同時に、文章全体を理解し、端的に論述する力が鍛えられるでしょう。

子どもが没頭できるジャンルの本を与える

子どもが没頭できるようなジャンルの本を与えることも、読解力アップにつながります。読解力を身につけるためには、文章に触れる時間を多くとることが大切です。そのためには、お子さん自身が読書を楽しむ必要があります。

たとえば、お子さんの好きなゲームやアニメ原作の小説・ライトノベルがおすすめです。図鑑など、イラストが多い本も気軽に読めるでしょう。好きなことを通して読書習慣が身につけば、新たなジャンルの本を読むきっかけとなり、読解力の向上が期待できるのです。

読解力を鍛える習い事なら「プロクラ」

今回は、子どもたちの読解力を鍛えるために家庭でできるトレーニングについて紹介しました。学校の学びだけでなく、社会生活にも必要不可欠な読解力向上のためには、語彙力・単語力の向上の他にも論理的思考力を鍛えることが大切です。

読解力のために論理的思考力を磨くなら、プログラミングがおすすめ。プログラミングは、目的の動作をさせるための的確な指示出しが求められます。そこで必要となるのが論理的思考力です。

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