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子どもが家で勉強できない…家庭学習を進める方法とは
子どもが家で勉強できない…原因や具体的な解決法は?
「子どもがなかなか家で勉強できない」「家での勉強で集中力が続かない」……。そんな悩みを抱えている保護者様は多いものです。「本人がやる気を出すまで見守ろう」と思っていても、つい焦って声をかけてしまうこともありますよね。
子どもが家で勉強できない理由は、心身のコンディションや勉強への考え方によって異なります。お子さんの状態に合った対応をすることで、闇雲に声をかけるよりも効率的に勉強へのモチベーションを上げられるでしょう。
今回は、子どもが家で勉強できない理由や解決方法をご紹介します。お子さんが家で勉強できない理由は、勉強嫌い以外にもあるかもしれません。家で勉強できない理由を正しく理解したうえで、適切な改善方法につなげていきましょう。
家で勉強できない子どもの原因7つ
ここでは、子どもが家で勉強できない原因をご紹介します。家で勉強できない理由を適切に理解できていないと、子どもへの声かけも的外れなものになってしまいます。お子さんの普段の様子や勉強への取り組み方を観察しながら、家で勉強できない本質的な問題を把握していきましょう。
誘惑が多く、勉強に集中できない
子どもが家で勉強できないときは、学習環境に誘惑が多いことが考えられます。たとえば勉強場所からゲームやスマートフォンが視界に入ると、「勉強よりも遊びたい」という気持ちが高まってしまいがちです。
スマートフォンやタブレットで勉強の調べ事をしていたつもりでも、いつの間にかゲームアプリを開いたり、関係のないことを調べていたり。気が散る要因が多い環境では、いつまでも勉強に身が入りません。
家の外でストレスを抱えている
家の外でストレスを抱えていることも、家で勉強できない子どもの原因です。子どもにとって家や家庭は安心できる場所であり、家の外で感じたストレスや受けた心の傷を癒す場所でもあります。
家の外で感じるストレスが大きいほど、家庭に求める癒しや安心感も大きいものになります。心が不安定な状態だと、なかなか勉強に集中できません。勉強時間で新しいストレスに晒されるよりも、自分らしく過ごして心を穏やかな状態に整えたいのです。
家がリラックスできない環境になっている
子どもが家で勉強できない場合、家がリラックスできない環境になっていることも考えられます。たとえば小さい兄弟の泣き声や遊ぶ声がうるさかったり、外の雑音や車の音が騒々しかったりすると、集中力がストップしてしまいます。
とくに反抗期や思春期では、家族に対して嫌悪感を抱きがちです。何をしても精神的にイライラしてしまい、穏やかな状態で勉強に励めません。親子間の関係性に信頼が足りていない場合も、心に余裕がなくなりやすいでしょう。
家で勉強をしても報われないと思っている
家で勉強する理由がわからなかったり、勉強に苦手意識を感じていたりすると、家庭学習へのモチベーションが上がりません。大人は子どもに「勉強は将来必ず役に立つよ」と言いますが、子どもにとって「将来」はあまりに遠い未来であり、現在の延長線上にあることをイメージしにくいのです。
そのため勉強する理由がわからず、モチベーションにつながりません。また、過去に勉強の努力が実らなかった経験がある子どもは「どうせ頑張っても無駄だ」と感じてしまいます。
保護者が勉強嫌い
保護者様が勉強嫌いの場合、お子さんも勉強を避けてしまいがちです。勉強は面倒臭いもの、やりたくないものというイメージがついてしまい、プレッシャーや嫌悪感ばかり抱いてしまいます。
親が嫌いなものを子どもも嫌いになるのは、ある意味当然のように感じますよね。勉強に対して嫌悪感をあらわにする保護者を見て「面白そう!やってみよう!」と思う子どもはいません。
快適に勉強するための環境が整っていない
快適に勉強するための環境が整っていないことも、家で勉強できない理由になります。快適な学習環境は子どもによって異なるものです。
勉強に適した静かな環境を与えても、子どもにとっては「静かすぎてソワソワする」「カフェや図書館みたいに、人の気配があるほうが集中できる」と感じることもあるでしょう。子どもの性格や特性を加味したうえで、適切な学習環境を与えることが大切です。
体力的・精神的に余裕がない
子どもの体や心に余裕がない場合、家庭学習に省けるリソースが足りなくなってしまいます。たとえば学校の人間関係で悩みを抱いていたり、人知れずコンプレックスに悩んでいたりする可能性も考えられます。
クラブ活動や習い事を頑張っている子の場合は、体力的にヘトヘトで勉強ができないケースも。充実した勉強時間は、心身のバランスが整っているからこそ生まれるものです。
つい叱ってしまう前に、子どもの状態を把握しよう
いつまでも勉強しない子どもを見ていると、つい怒鳴ってしまいたくなる日もありますよね。声をかける前にグッと気持ちを飲み込み、お子さんがなぜ勉強しないのかを考えてみましょう。
とくに心の問題は、お子さんの口から話してもらわなないとわからないものです。嫌いな友達に付きまとわれている、先生が怖くて勉強も嫌いになっている、勉強が得意な友達と自分を比べて落ち込んでしまう……。「もしも」を考え始めたらきりがありません。
ときにはゆったりとした親子の時間をつくり、穏やかなコミュニケーションをとることも大切です。勉強をしないという表面的な事象だけに着目せず、お子さんの内面や感情にまで視野を広げてみましょう。
嫌いな勉強に対して責められると、もっと嫌いになってしまう…
お子さんが勉強嫌いの場合は、コミュニケーションの方法に注意が必要です。嫌いなものに対して責められると、ますます嫌いになってしまいます。
食べ物に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。たとえばピーマンが苦手な子どもが残したときに、親から「どうして残すの?食べなさい!」と叱られても「嫌いなものは嫌いなんだ!」という気持ちになりますよね。
親に叱られたからといって無理やり食べたとしても、「美味しい」と思えない限りは好きになることはありません。むしろ、「美味しくない」という情報に「叱られた・怒鳴られた」という情報が重なり、ピーマンのイメージがますます悪くなってしまいます。
大切なのはピーマンを無理やり食べさせることではなく、美味しくピーマンを食べる方法を提供することです。「ピーマンは美味しい」と子どもが自発的に感じることで、親が無理強いしなくても自然と食べるようになってくれます。
学習も同様です。嫌いな学習を「やりなさい」と押し付けるのではなく、どうすればお子さんが気持ちよく学習に向かってくれるのかを考えてみましょう。
可能であれば勉強が嫌いな理由・やりたくない理由を本人からヒアリングしつつ、冷静に適切な対処法を考えていくことが大切です。
勉強自体は、楽しいことでもつまらないことでもありません。お子さんが自らの主観で「楽しい」と思えるかどうかが大切なのです。
家庭学習の習慣が付かないことによるリスク
家で勉強できない状態を放置していると、今後さらに学校の勉強が難しくなったときに「一人でどうやって勉強すればいいのかわからない」という状態になります。勉強は反復練習や復習の習慣によって身に付くため、家で勉強できないと行きたい高校や大学に行けない可能性が生じてしまうでしょう。
また家で勉強できないとテストの成績も落ちやすく、自分に自信を失ってしまいがちです。先生や両親から注意される機会も増え、勉強にますますネガティブなイメージがついてしまいます。
子どもが家で勉強するためのアイデア
ここでは、家で勉強できない子どもの具体的な対処法をご紹介します。家庭学習の習慣をつけるためには、勉強に対してのストレスを下げることが大切です。勉強を無理やり押し付けるのではなく、子どもが自然と学習と向き合える生活づくりを始めていきましょう。
兄弟や保護者も一緒に勉強する
子どもが家で勉強できないときには、兄弟や保護者も一緒に勉強する習慣を付けてください。他の兄弟や家族がテレビやゲームを楽しんでいるのに、「自分だけ頑張って勉強しよう」という気持ちにはなりませんよね。
勉強のタイミングを合わせることで「頑張っているのは自分だけじゃない」と思え、安心感やモチベーションにつながります。身近な家族がロールモデルとして勉強する姿を見せ、勉強は決して特別な習慣ではないと認識してもらいましょう。
リビングや廊下など、勉強場所に選択肢を与える
子どもが家で勉強できない場合、勉強場所に安心感を得られていない可能性があります。子どもの勉強場所を限定せず、リビングや廊下などの選択肢を与えましょう。子どもの性格によっては、家族の姿が見える場所の方が勉強に集中できる可能性があります。
ときには「お風呂場で勉強したい!」や「今日はベランダがいい!」などのように驚く提案をされる可能性もありますが、基本的には否定せず、お子さんが希望する場所の環境を整えてあげましょう。本人が機嫌よく、楽しく学んでくれることが大切です。
勉強場所を自分でレイアウトしてもらう
子ども自身に勉強場所をレイアウトしてもらうことで、家での勉強のモチベーションが上がる場合があります。身近に誘惑される物があると勉強に集中しにくい傾向にありますが、子どもによっては好きなものに囲まれているほうが楽しい気持ちで勉強できるケースも考えられます。
親子でホームセンターや100円ショップに行き、勉強場所用のインテリア用品を購入するのも一つの手段です。たとえばキャンドル・ガーランド・観葉植物など、お子さん自身の心が明るくなるようなアイテムを一緒に探してみましょう。
勉強しやすい環境をつくるために…保護者がとるべきコミュニケーション
ここでは、家で勉強できない子どもへの適切なコミュニケーション方法をご紹介します。家で勉強できない理由が親子関係や家庭環境などにある場合、コミュニケーションに変化を取り入れることで勉強への主体性が向上する可能性があります。お子さんが気持ちよく勉強に取り組めるように、コミュニケーションのあり方を考えてみましょう。
意外性のあるコミュニケーションで予想を裏切る
子どもが家で勉強できないときは、つい「勉強しなさい」と言いたくなりますよね。しかし普段から同じような言葉を言われている子どもは、何を言われても「またか」としか思えなくなります。
今の勉強習慣を変えるためには、意外性のあるコミュニケーションで予想を裏切ることをおすすめします。あえて声をかけなかったり、「勉強は好きなときにしていいよ」のように普段は言わないような言葉をかけたりすることで、心境の変化を促してみましょう。
嫌味に捉えられる言葉は控え、肯定的な評価を与える
勉強にネガティブなイメージがつくほど、子どもはますます勉強を避けるものです。嫌味に捉えられるような言葉は避け、肯定的な評価を与えるよう心がけましょう。励ましのつもりで伝えた言葉も、子どもにとっては嫌味として受け取る可能性があります。
たとえばお子さんが珍しく自分から勉強している場合、「勉強してるの?珍しいね!」と素直に感激を伝えると、お子さんが気分を害してしまうかもしれません。余計な一言は避け、「自分からやって偉いね!」のようなポジティブな言葉をかけましょう。
向上心を持ち、何かに挑戦する姿を見せる
家で勉強できない子どもとのコミュニケーションでは、保護者様が向上心を持って挑戦する姿を見せることが大切です。学習は人生を豊かにするためのプロセスであり、新しい知識は自己価値を高めます。何歳になっても挑戦を諦めない保護者様の姿を見せ、勉強にポジティブなイメージを抱いてもらいましょう。
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今回は、子どもが家で勉強できない理由や、家で勉強できない子どもへの具体的な対処法などをご紹介しました。
家庭学習を習慣化させるためには、個別の教科以前に学習自体への嫌悪感を払拭することが大切です。「勉強は楽しいもの」「新しい学びの習得は面白いこと」と感じてもらえれば、自然と知的好奇心が刺激されていきます。
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