プログラミング教育情報

生きる力とは?子ども教育で重要な「知・徳・体」の意味を解説

変化し続ける現代。子ども教育で必要な考え方は?

デジタル化・グローバル化・ダイバーシティ。社会は今、大きな変化のタイミングを迎えています。社会の変化は大人の生活だけではなく、子ども教育にも影響を及ぼしています。子どもたちが豊かに暮らすために、現代で求められている教育や能力とは何でしょうか?

今回は、変化し続ける現代における子どもたちの「生きる力」についてご紹介します。子ども教育は、学校だけではなく家庭でも行われるものです。今を生きる子どもたちに必要な力を学び、環境の構築に役立てていきましょう。

文部科学省が公示した「生きる力」とは

文部科学省による「生きる力」とは、2020年に改訂された学習指導要領において公示された力です。

生きる力が定められた背景には、社会の大きな変化が関連しています。

現代社会では人工知能の躍進やインターネットの普及に伴い、生活やビジネスの形が急速に変容しています。従来の学校教育のような「同じ内容を同じタイミングで習う」だけでは、変化し続ける社会に対応しきることは難しいでしょう。

そこで文部科学省は「時代変化を前向きに受け止め、自分が何をするべきかを主体的に考える力」として、生きる力の定義を定めました。

現代は、予測不可能なVUCA時代を迎えています。生きる力とは、先行きがわからない時代のなかで、自分の幸福とは何か、そのために何が必要なのかを自分で考え、実行に移し、達成する力です。

つまり「子どもが自分の人生で幸せをつかみ取るために必要な力」こそが、生きる力なのです。

「生きる力」に含まれる3つの要素

ここでは、「生きる力」に含まれる以下の3つの要素についてご紹介します。

生きる力とは、学力や健康のみに依存する力ではありません。多くの選択肢が提示される世の中で自分らしく生きるためには、幅広い能力を複合的に養う必要があります。

生きる力における「知」とは、知識・スキル・学力を意味します。基礎的な学力を確実に身につけるとともに、自ら課題を見つけ、目標達成までのプロセスを設定し、実行していく力です。

「知」を養うためには日々の学習習慣だけではなく、主体的に学びに向かう精神性も求められます。また課題を効率的に解決するためには、目標を設定する力だけではなく、柔軟性や自己理解・多様な価値観・忍耐力などの力が総合的に求められるでしょう。

生きる力における「徳」とは、豊かな人間性を指します。人間性における豊かさとは、幅広い価値観を肯定的に捉える力です。他者の考え方を尊重したうえで、世の中や人生をより良い方向に導くために、切磋琢磨できる能力ともいえます。

「徳」を高めるためには、他者を思いやる心や協調性が必要です。また心のなかで幅広い可能性を考えるための想像力や感受性も求められます。さらにコミュニケーション能力を養うためには、忍耐力や傾聴力も重要なスキルといえるでしょう。

生きる力における「体」とは、名前の通り健康な肉体を指します。「知」や「徳」を身につけ自分らしい人生を送るためには、健康的な心身が欠かせません。変化の多い時代でフットワークを軽くして生きるためにも、心や体のスタミナが必要になります。

体力がない状態では、思考力や判断力も鈍るもの。「体」とは、納得感を持って生きるための資本となる力でもあるのです。「体」を養うためには、規則正しい生活習慣や良好な人間関係の構築などの要素が求められます。

生きる力は「自分で考え、行動する力」と言い換えられる

知・徳・体に集約された「生きる力」は、情報化が進む社会において重要な能力です。現代社会では、従来までは当たり前だった常識が覆されたり、一昔前までには考えられなかったようなサービスが生まれたりしています。人生やビジネスにおいて、算数のような明確な「正解」はさらになくなり、自分の人生の幸福は自分で決めることが求められます。

生きる力とは、「移り変わり行く時代のなかで最適解を見つけ、実行に落とし込んでいく力」とも言い換えられるスキルです。生きる力の育成によって主体性や視野の広さが育まれれば、後悔のない豊かな人生の実現が近づくでしょう。

生きる力を育むために…引き出したい子どもの能力

ここでは、お子さんの生きる力を育むために引き出したい能力をご紹介します。生きる力とは単一のスキルではなく、さまざまな能力をバランスよく育てることによって引き出されるスキルです。

生きる力に関連する能力を学び、お子さんの教育に役立てていきましょう。

問題を発見・解決するための論理的思考力

生きる力を育むためには、問題を発見・解決するための論理的思考力が必要です。なぜなら、学力の向上や円滑な人間関係の構築のためには、物事を体系的に考えるための力が求められるからです。

論理的思考力とは、情報同士をつなぎ合わせて課題や状態の全体像を理解する力でもあります。論理的思考力が高い子どもたちは思考に一貫性が生まれるため、自分らしい選択をできるだけではなく、より高い学習効果を得られやすくなるでしょう。

主体的に学習に取り組む姿勢

主体的に学習に取り組む姿勢も、生きる力を育むために必要な要素です。生きる力が求められる背景には、情報化社会や価値観の多様化が関連しています。現代社会で自分らしく生き抜くためには、周りに流されず、自分ならではの価値観や判断基準を持っていることが大切です。

自分の判断基準や、自分を律する心を持つために必要な力が、主体性です。主体性によって効果的に得られた「知」は、コミュニケーションや自立心を養うための「徳」にも良い影響を与えます。常識や知識が目まぐるしくアップデートされる現代だからこそ、常に学び続ける姿勢が大切です。

他人を尊重するためのコミュニケーション能力

生きる力では、他人を尊重するためのコミュニケーション能力も重要な要素になります。グローバル化の時代では、従来よりも多様な価値観に触れるシーンが増えています。また現代では業界同士が垣根を越え、新しいサービスを展開する時代です。

自分の価値観だけを信じるのではなく、新しい価値観に対して柔軟になることで、自らの可能性がさらに引き出されます。コミュニケーション能力は、友達と仲良くするためだけではなく、秘められた力を最大限発揮するためにも必要なスキルなのです。

想像力・表現力

生きる力の育成のためには、想像力や表現力が求められます。想像力は、思いやりのあるコミュニケーションや、物事の背景を読み取るために必要です。表現力は、知識や経験をアウトプットし、自分の能力やアイデアをアピールするために求められます。

想像力と表現力は、どちらも「知」と「徳」に深く関連する能力です。誰かに幸せを与えてもらうのを待つのではなく、自ら幸せをつかみ取るためには、自己アピール力やコミュニケーション能力が欠かせません。

生きる力の育成にともなった学校教育の変化例

ここでは、生きる力の育成にともなった学校教育の変化例をご紹介します。生きる力は、2020年の学習指導要領の改訂によって定められた力です。それに伴い、小学校の学習方針・内容にも大きな変化が訪れました。今の小学校の教育を学び、家庭学習にも反映していきましょう。

プログラミング教育のスタート

生きる力の育成において、大きな注目を浴びているのがプログラミング教育のスタートです。小学校のプログラミング教育では、従来の教科にプログラミングの考え方を取り入れ「プログラミング的思考」の獲得を目指します。プログラミング的思考を得ることで、効率的に目標を達成する能力が育まれます。

グループワークの充実

小学校では、生きる力を養うためにグループワークを導入中です。ディベートやプレゼン、集団ゲームなどを通し、コミュニケーション能力や自己アピール力、価値観の多様性などを育みます。グループワークでは自分の意見を強く持っていることが重要な要素になるため、主体性の育成にもつながります。

道徳教育・体験活動の充実

生きる力を養うために、道徳教育や体験活動も拡大中です。道徳活動では、他者への思いやりや良識の育成、視野の拡大を目指します。体験活動では、一次体験を通した豊かな人間性の育成を狙います。道徳教育・体験活動では感性が磨かれ、想像力の向上も期待できるでしょう。

生きる力を育むためにおすすめの習い事は?

生きる力を養うために注目されている習い事の一つが、プログラミングです。小学校のプログラミング教育では、実際のプログラミングスキルを学べるとは限りません。そのため、専門技術としてのプログラミングを学ぶためには、習い事や家庭学習が求められます。

プログラミングでは、論理的思考力・読解力・問題発見能力・問題解決能力・創造力・想像力・忍耐力・コミュニケーション能力など、非常に幅広い能力を鍛えられます。どの能力も「生きる力」と深く関連する力であり、子どもたちの人生を豊かにする習い事として人気が上昇中です。

またプログラミングで得られる専門的なスキルは、デジタル社会における大きなアドバンテージになります。職業選択の幅が広がることは、お子さんが自分らしい人生を選び取るためのサポートにもなるでしょう。

子どもの将来を見据えた習い事なら「プロクラ」

今回は、子ども教育における「生きる力」の意味や、生きる力を育むために大切な要素をご紹介しました。

子どもたちの生きる力を育むためには、プログラミングの習い事が推奨されています。小学生向けのプログラミング教室も拡大中であるため、まずは体験教室から始めてみましょう。

「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。ゲームで遊んでいるような感覚で生きる力を養えるため、習い事が嫌いなお子さんでも楽しく通えます。

プロクラでは、無料体験教室や資料請求を受付中です。「子どもの生きる力を養いたい」「子どもには自分らしい人生を送ってもらいたい」と考えている保護者様は、ぜひプロクラ公式Webサイトをチェックしてみてくださいね。

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