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共感力とは|相手の心情を理解する方法5選!子どもの共感性を育てよう

子どもには、相手の気持ちを理解する力を持ってほしい…

現代社会で生活する限り、他者とのコミュニケーションは避けられません。周りと円滑な関係性を築くことは、夢の実現や安定した生活につながります。良質なコミュニケーションに必要な要素はいくつか存在しますが、なかでも「思いやりのある対話」に欠かせない要素として挙げられるのが「共感力」です。

今回は、共感力の意味や、子どもの共感力を育成する方法をご紹介します。他者の気持ちに寄り添う優しいコミュニケーションを実現するために、教育を通して共感力を引き出していきましょう。

共感力とは|意味を解説

共感力とは、他者の思考や感情を察したり、心や意見に寄り添ったりするスキルのことです。人間は言葉だけでコミュニケーションをとっているわけではありません。言葉のニュアンスや表情、仕草などにも、思考や感情が表れます。

そのため、適切に共感力を発揮するには、相手が発信する情報から本意・本音を察知するスキルが必要です。観察力・洞察力を発揮して捉えた相手の思考や感情に対し、優しく寄りそったコミュニケーションを行う力こそが共感力なのです。

共感性が高い子どもの特徴

ここでは、共感力が高い子どもの特徴をご紹介します。共感力が高い子どもは、相手の喜怒哀楽を自分のことのように感じ、一緒に悲しんだり喜んだりできます。共感力の高さ特有の気苦労もあるものですが、相手に寄り添ったコミュニケーションが実現できれば絆も育まれていくでしょう。

周囲と円滑なコミュニケーションがとれる

共感力が高い子どもは、周囲と円滑なコミュニケーションがとれます。そもそもコミュニケーションとは一方的なものではありません。お互いに意見や感情をシェアし、会話やボディランゲージを通して「心のキャッチボール」を行うことこそが、コミュニケーションの本質といえます。

つまり、コミュニケーションは自分がボールを投げているだけの一方通行な関わりのなかでは成立しないのです。相手が投げた心のボールをキャッチして寄り添うには、共感力が求められます。共感力が高い子どもとコミュニケーションをとる相手は、安心感や安らぎを得られるでしょう。

相手や物事に対して興味を持っている

共感力が高い子どもは、相手や物事に対して強い興味を持っている傾向にあります。なぜなら人間は年齢にかかわらず、無関心な物事に対しては「寄り添う」という発想が生まれないからです。

共感力が高い子どもは興味の対象が多いため、共感性を発揮するシーンも自ずと多くなります。「相手のことをもっと知りたい、もっと理解したい」と思うからこそ、相手の心の動きを敏感に察知するための視野が広がったり、気づきを得られたりするのです。

自分とは異なる価値観に対しても肯定的

自分とは異なる価値観に対して肯定的であることも、共感力が高い子どもの特徴です。共感力の高さは、思考の柔軟性の表れともいえます。たとえば「自分の考えが正義だ」と思い込んでいる人にとって、自分とは違う感性は非難・否定の対象であり、寄り添うことは困難です。

多様な価値観に対して寛容であれば、たとえ自分とは異なる感性を持っている相手であっても「この人はこう考えているのか」と割り切れます。共感力が高い子どもは、人間は一人ひとり異なる価値観を持っていることを感覚的に理解しているといえるでしょう。

共感性が高い子どもの注意点

ここでは、共感力が高い子どもの注意点をご紹介します。共感力は相手に寄り添うための力であるとともに、自分を追い詰めやすい要素でもあります。共感力のネガティブな性質も知り、効果的な活用につなげていきましょう。

必要以上に傷ついてしまいやすい

共感力が高い子どもは、必要以上に傷ついてしまいやすい傾向にあります。たとえば相手のネガティブな話題を聞いたときに、まるで自分が体験したかのように感じてしまうことも。

また、相手の喜怒哀楽を敏感に感じ取って心が不安定になったり、ミスで周りに迷惑をかけた際にいつまでも落ち込んだりすることもあるでしょう。共感性を適切に発揮するためには、意識的に鈍感さを身につけることも重要だといえます。

自分の意志を貫きにくいときがある

共感力が高い子どもは、自分の意志を貫きにくい傾向にあります。なぜなら共感力が高い子どもは周りの感情や思考の動きに敏感であり、自分の意見が周りに与える影響に不安を感じやすいからです。

視点を変えれば、自分より周りを優先できる性質であるともいえます。コミュニティ内で平穏に過ごすためには役立ちますが、より自分らしい生き方を叶えるためには、精神的な課題を乗り越える必要があるでしょう。

共感力を高めるために必要な要素

ここでは、共感力を高めるために必要な要素をご紹介します。共感力は、いくつもの要素が複合的に合わさって形成される能力です。幅広いスキルを満遍なく伸ばしながら、優れた共感力の育成につなげていきましょう。

想像力

共感力を高めるためには、想像力が求められます。想像力とは「経験や知識をもとに、起こり得る可能性があることをイメージする力」のことです。実現する可能性の有無によって、妄想力と区別されることを覚えておきましょう。

想像力が高い子どもほど、未知の出来事を推し量れる傾向にあります。表面的な言葉に隠された感情や、目には見えない心の動きを察知するためには「もしかしたら〇〇かもしれない」と考える想像力が重要なのです。

論理的思考力

論理的思考力も、共感力に必要なスキルの一つです。論理的思考力とは物事を体系的に考える力であり、情報同士をつなぎ合わせて網羅的に捉える力でもあります。

論理的思考力が高い子どもは、相手が発信した情報を正しく整理できるため、話題や問題の本質に気づきやすくなります。その結果、相手に寄り添った丁寧なコミュニケーションができるのです。

感受性・感性

共感力を磨くためには、高い感受性や感性も必要です。感受性とは「物事を情緒的に受け止めるセンス」を指し、感性とは「感受性によって受け止めた情報から物事を創り出すセンス」を指します。

どちらもTPOに応じたコミュニケーションをとるためには欠かせません。両方の要素が伴っていれば、相手が伝えたいことを受け止めたり、求めている対応をしたりできます。

相手の心情を理解する方法5選

ここでは、相手の心情を理解する方法を5つご紹介します。共感力によって相手の心情を理解できれば、子どもの人間関係はより良質なものとなり、自分に自信がついてくるでしょう。

相手の言葉を傾聴する姿勢を持つ

相手の心情を理解するためには、他者の言葉を傾聴する姿勢を持つことが大切です。とくに幼い子どもにとって、コミュニケーションは一方的になりやすいもの。自分が伝えたいことだけではなく、相手が伝えたいことに耳を傾ける習慣をつけましょう。

具体的には「相手が話し終わるまで話さない」や「相手が話した内容に対して質問をして話題を広げる」などの方法が挙げられます。傾聴が苦手なお子さんの場合は、話す順番ごとにボールを持ってもらう方法がおすすめです。

ヒューマン系の創作物に触れる機会を増やす

心情を理解する力を得るためには、感受性の育成も重要です。ヒューマン系の創作物に触れる機会を増やすことで、相手の感情や心の変化を察知する能力が磨かれます。もちろん最初は子ども向けのアニメや漫画などで構いません。

作品を観終えたら、親子で感想会を開きながら「あのキャラクターは、なぜあのシーンであの台詞を言ったんだと思う?」といった会話をしてみましょう。キャラクターの心理を掘り下げるプロセスを挟むことが、共感力の育成につながります。

幅広い価値観に触れる機会を増やす

相手の心情を理解するためには、相手の思考や価値観に対して肯定的な姿勢を持つ必要があります。自分の価値観ばかりを主軸に考えている限り、共感力を磨くことは難しいでしょう。そこで重要になるのが、幅広い価値観に触れる機会を持つことです。

多くの価値観に触れるほど、子どもは「世の中にはいろいろな考えを持つ人がいる」という事実を肌で学びます。視野が広まるほど心のキャパシティも増え、より多くの人に寄り添える精神性が身につくでしょう。

感性を育む遊びや習い事をする

感性を育む遊びや習い事をすることも、心情への理解には欠かせません。たとえば絵画・工作・音楽教室・ダンスなど、子どもの情緒を豊かにする習い事を探してみましょう。

もちろん習い事以外でも、感性を育む遊びは多くあります。家庭で気軽にできるものなら、砂遊びや水遊びなど、正解が用意されていない創造的な遊びがおすすめです。とくに自然と五感で触れ合える遊びは、豊かな感性を育成するために役立ちます。

物語を自分で創作する

共感力や心情を察する心を育成するためには、物語を自分で創作する方法も推奨されます。なぜなら物語のキャラクターたちは、書き手の共感力がなければチグハグな言動をしてしまうからです。

キャラクターたちが一貫性のある言動をするためには、書き手がキャラクターの心に寄り添い「〇〇(キャラクター)ならこうするだろうな」と考えるプロセスが必要となります。作品づくりを通して、自分以外の思考に触れる機会をつくりましょう。

心情を理解する力を養うなら「プロクラ」

今回は、共感力の意味や、心情を理解する力を育成する方法をご紹介しました。

共感力を高めるためには訓練が重要なため、家庭や学校以外のコミュニティをつくることをおすすめします。たとえばプログラミングは、共感力に必要な論理的思考力や想像力を養うために優れた習い事です。

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