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成長意欲とは|向上心との違いも解説!上昇志向が強い子どもの5つの特徴

子どもの成長意欲を引き出したい!保護者としてできることは?

子どものために良質な学習環境を整えても、子ども自身の成長意欲が足りていなければ意味がありません。これは見方を変えると、当人に成長意欲さえあれば、同じ学習内容でも高い効果が発揮できるということになります。学習の成果を出すために最も重要と考えられる要素は、当人のやる気やモチベーションなのです。

今回は、成長意欲の意味や向上心との違い、子どもの成長意欲を引き出す方法をご紹介します。子どもの心に寄り添い、楽しみながら成長意欲を育てていきましょう。

成長意欲の意味とは|向上心との違い

成長意欲とは、自分が与えられた仕事や役割のなかで、自分を成長させようとする意欲のことです。成長意欲における「成長」とは、学習や練習によるスキルアップや、自己価値の向上を意味しています。

成長意欲と類似する言葉が「向上心」です。向上心とは、高みを目指して努力することを指します。向上心を発揮する環境は、自分の役割の範囲内とは限りません。「与えられた環境のなかで自己価値を磨こうとすること」が成長意欲、「環境を問わず高みを目指すこと」が向上心と認識しておくと良いでしょう。

上昇志向が強い子どもの特徴5つ

ここでは、成長意欲・上昇志向が強い子どもの特徴を5つご紹介します。子どもの成長意欲は、先天的に備わっているとは限りません。後天的な環境によって、どのような子どもでも成長意欲を持つことは可能です。成長意欲・上昇志向が強い子どもを分析し、その特徴を教育に取り入れていきましょう。

ポジティブ思考で自己肯定感が高い

成長意欲が高い子どもは、ポジティブ思考で自己肯定感が高い傾向にあります。失敗を反省して生かそうとする精神を持っているため、未知の分野でも恐れずにチャレンジできます。

成長意欲が高い子どもにとって、恥ずべきことは挑戦しないことであり、失敗ではありません。もし失敗しても自己価値が下がるとは思っていないため、自信を持って挑戦できます。人付き合いにも自信が満ちており、堂々と自己主張できる点も特徴です。

自分や他者の失敗に対して寛容的

自分や他者の失敗に寛容的であることも、成長意欲が高い子どもの特徴です。成長意欲が高い子どもにとって挑戦とは、視野を広げたり経験を得たりするための前向きな行動です。そして、失敗は挑戦した人にしか与えられない財産であることを当人が実感しているため、失敗した人を笑ったり見下したりせず、自分と同じ挑戦者と見なし仲間意識を持ちます。

自分が失敗した場合でも卑下せず、成功するために何が必要なのかを前向きに考えられるでしょう。

競争心が強く、ライバルがいるとモチベーションが上がる

成長意欲が高い子どもは競争心が強く、ライバルがいるとモチベーションが上がるタイプが多い傾向にあります。成長意欲が高い子どもにとって、ライバルは努力のためのスパイスです。また、相対的な評価対象でもあります。

少しやる気が足りない日でも「この間にライバルは努力している」と考えるだけで、メラメラと闘争心が湧く子もいるでしょう。

自己価値を磨くこと自体を楽しめている

成長意欲が高い子どもは、自己成長自体に楽しさを感じています。そのため、普通の人なら面倒臭さを感じてしまうような自己研鑽の時間すらも、ワクワクした気持ちで取り組めるのです。

昨日より今日、今日より明日と、着実に成長している自分に誇りを感じています。自己価値が上がるごとに自己肯定感や達成感も育まれていくため、より大きなチャレンジにも挑戦しやすくなります。

苦手な物事はあっても嫌いな物事は少ない

苦手な物事はあっても嫌いな物事が少ないことも、成長意欲が高い子どもの特徴です。成長意欲が高い子どもにとって、この世の中のすべてが「自己成長のための材料」です。

なかには不得意な分野も存在していますが、だからといって対象を嫌うことはありません。苦手分野もまた自分を新しいステージに引き上げてくれる要素だと考え、対応できるのでしょう。

上昇志向や向上心が乏しい子どもはどうなる?

ここでは、上昇志向や成長意欲、向上心が乏しい子どもが抱えるリスクをご紹介します。子どもの性格は千差万別であるため、成長意欲がないこと事態が必ずしも悪というわけではありません。ただし、子どもの性質に寄り添った教育をするためにも、成長意欲が少ないことのデメリットを認識しておくと良いでしょう。

達成感を味わいにくく、自己価値を感じられない

成長意欲が乏しい子どもには、達成感を味わいにくいというリスクがあります。成長意欲が乏しい子どもは、新しい物事に挑戦しません。たとえ興味のある物事でも、かける苦労とリスクが見合っていないと感じるのです。

挑戦がなければ、当然ながら成功も失敗もありません。自己価値を向上させる機会に恵まれないため、自己肯定感が養われにくくなってしまいます。成功体験に恵まれないまま大人になることもあり、社会に出てからの挑戦に対して、臆病さ・億劫さを感じてしまう人もいるでしょう。

価値観や視野が広がりにくい

価値観や視野が広がりにくいことも、成長意欲が乏しい子どもが抱えるリスクです。新しいことに挑戦しない人は、周りの環境が変わりません。たとえば話す相手、読む本、好きな有名人や毎日のルーチンなどに、大きな変化がなかなか得られないでしょう。

変わり映えのない毎日をおくった結果、新しい価値観に触れる機会が生まれにくくなります。身近な環境から得られる知識や視野だけで物事を判断するため、偏った考えや思想を抱えるリスクが増えてしまうでしょう。

周りからのチャンスに恵まれにくい

成長意欲が乏しい子どもは、周りからのチャンスに恵まれにくくなります。

たとえば、部活動でレギュラーのメンバーがケガをしてしまい、補欠のなかから選手を一人選ぶ必要があるとします。みんなが同じような実力だと仮定した場合、成長意欲が高い生徒かやる気がなさそうな生徒かなら、多くの場合前者が選ばれるでしょう。

社会に出た後も、モチベーションが低い社員にチャンスは巡ってきにくいものです。

失敗や挫折に対して臆病になる

成長意欲が乏しいと、挑戦のチャンスに恵まれません。その結果、失敗することに臆病になってしまい、挑戦自体に苦手意識を持ってしまう可能性があります。挑戦することのメリットと失敗・挫折のリスクを天秤にかけ、消極的な選択をしてしまうのです。

挑戦を避け続けた結果、周囲からチャンスを用意されることもなく、大きな成長の実感がないまま年齢を重ねてしまいます。年をとるほど新しい挑戦へのモチベーションはどんどん下がり、自分らしさのない人生を歩むリスクが上がります。

人生に納得感を得にくい

成長意欲の乏しさは、人生から納得感を奪ってしまうでしょう。納得感のある人生を歩むためには、自分で物事を考え判断し、挑戦し、失敗と改善を繰り返すサイクルが必要です。最初から挑戦すらしないままでは、自分らしい人生が何かを明確にできないでしょう。

高校や大学を卒業して一般企業に入り、一般的な収入を得て生きていくこと自体は、決して悪い選択ではありません。何をするにしても、自分で自信を持って選択した、という認識が大切なのです。成長意欲がない人は受動的な選択をしやすい傾向にあるため、充実を感じられない日々をおくるリスクがあります。

子どもの成長意欲を引き出す方法

ここでは、子どもの成長意欲を引き出す方法をご紹介します。子どもの性格や感性を尊重しつつ、当人に合った方法を選ぶことが大切です。子どもが主体的に学習を選択できる環境のために、保護者様ができるサポートを考えていきましょう。

低いハードルを設定し、達成感や成功体験を得させる

子どもの成長意欲を引き出すためには、低いハードルを設定して成功体験を得させることが大切です。高い目標を掲げること自体は大切ですが、いつまでも目標を達成できない状態が続くと心身が疲弊し、成長意欲も少しずつ失われてしまいます。

現在地とゴール地点の間に小さな目標を複数つくることで、コンスタントに成功体験が得られます。少しずつでも着実にステップアップしていることを実感できれば、モチベーションを維持したまま学習に励みやすくなるでしょう。

向上心が高い人たちと一緒に過ごせる環境をつくる

子どもの成長意欲を高めるために、向上心が高い人たちと一緒に過ごせる環境をつくりましょう。人間は、付き合う人たちに影響されて価値観が変化します。そのため、向上心を持った人たちとコミュニケーションをとることで、自分の成長意欲も高まっていきます。

反対に、怠け癖や言い訳する癖がある人たちとばかり仲良くしていると、危機感を得にくくなってしまう可能性が。学習塾や習い事なども活用しながら、子どもが成長意欲を高められるコミュニティを増やしていきましょう。

子どもの得意分野や好きなことで能力を伸ばす

子どもの得意分野や好きなことで能力を伸ばせれば、成長意欲も上がっていきます。たとえば、「最初に苦手な科目に着手する」という教育方針をとっている場合は、学習の順番を得意な科目と入れ替えてみましょう。

得意分野に先に着手することで自己肯定感が養われ、その後の苦手分野でも根気強さを発揮できる可能性があります。「自分はやればできる」というポジティブな実感は、得意分野以外の学習にも主体性を与えてくれるでしょう。

保護者様が挑戦する姿を間近で見せる・保護者様と一緒に挑戦する

子どもにとって、最も身近なお手本は保護者様です。保護者様が挑戦する姿を間近で見せることで、子どもの成長意欲が刺激される可能性があります。また保護者様と一緒に同じ分野に挑戦すれば、お互いに支え合いながらチャレンジできるでしょう。

子どものなかには、「失敗が怖い」「失敗して笑われるのが恥ずかしい」と挑戦に臆病になっている子もいます。挑戦は怖いことではないと保護者様が行動で示せれば、子どもも勇気を出しやすくなるでしょう。

具体的な内容を伝えながら褒める

子どもの成長意欲を引き出すためには、具体的な内容を伝えながら褒めてください。子どもが学業や運動などで努力する理由は、自己実現のためだけではありません。「親に褒められたい、評価されたい」という気持ちも、モチベーションを生む大きな要素です。

「偉いね!」「すごいね!」のような漠然とした言葉だけではなく、「前回できなかった問題が解けるようになっていて偉いね!」や「ちゃんと毎日勉強していたのを見ていたよ、よく頑張ったね」などのように、しっかりと子どもを見ていると伝わる言葉を届けましょう。

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