プログラミング教育情報

小学1年生の家庭学習|子どものやる気を出す声掛け、学習方法とは?

目次

学校での授業や勉強が始まる小学1年生

お子さんが小学1年生を迎える頃に課題となるのが、家庭学習の存在です。とくに進学までに家庭学習の習慣をつけてこなかった場合、「今から勉強を習慣にするためには、何から始めればいいの?」と疑問を抱えている保護者様も多いのではないでしょうか。

家庭学習は、学校の宿題を行うことだけではありません。予習や復習はもちろん、自らの弱点を把握したうえで主体的に学習に取り組む姿勢が求められます。小学1年生から家庭学習の習慣ができれば、中学・高校と進学した後も勉強でつまずきにくくなるでしょう。

今回は、小学1年生の家庭学習についてご紹介します。家庭学習を行うメリットや、実際に行う際の注意点、よくある疑問まで解説していきます。小学1年生のお子さんを持つ保護者様は、ぜひ参考にしてくださいね。

家庭学習は必要?

ここでは、家庭学習の必要性について解説します。保護者様によっては「幼稚園や保育園を出たばかりの頃から、家で勉強する必要があるの?」と考えている人もいるかもしれません。小学1年生だからこそ求められる学習習慣について、少しずつ学んでいきましょう。

結論から言うと、家庭学習は必要!

まず結論から言うと、低学年のうちから家庭学習の習慣は求められます。そもそも家庭学習の目的は、学校のテストの点数を上げるためだけではありません。勉強は社会に出た後にも続く営みだからこそ、勉強に苦手意識を持つ前に家庭学習を習慣化させることが大切なのです。

また学校の授業を受動的に聞いているだけでは、知識はなかなか自分のものになりません。宿題や課題を通して知識をアウトプットしたり、自分がわかりやすい形で整理したりすることで、少しずつ定着していきます。

学ぶ内容が多い分、家庭での予習・復習が重要

家庭によっては、小学校の予習をせずに入学したケースも多いでしょう。小学1年生の授業内容は、事前知識がない子どもたちにとっては負担が大きいものです。学ぶ内容が多いからこそ、家庭での予習・復習の習慣が求められます。

学校の授業は段階的にレベルアップしていくため、小学校低学年の基礎でつまずいてしまうと、勉強に対する苦手意識が蓄積されていきます。今後どんどん広がっていく学習範囲に備えるためにも、家庭学習による「勉強の日常化」が必要なのです。

小学1年生の頃から習慣として身に着けたい

小学校低学年は、まだ勉強への苦手意識がつきにくい時期です。また学習内容も比較的簡単であるため、クラスメイトとの学力の差も生じにくい傾向にあります。学習へのコンプレックスを感じにくい小学1年生のうちに、ぜひ家庭学習の習慣をつけましょう。

また小学1年生の家庭学習は、初歩的な国語や算数ドリル、音読、縄跳びなど、家庭でもサポートしやすい内容が多いことが特徴です。小学1年生の家庭学習を親子で協力し合うことで、お子さんの特性の発見や家族間のコミュニケーションにもつながるでしょう。

家庭学習の内容とは

ここでは、小学1年生に求められる家庭学習の具体的な内容をご紹介します。家庭学習の最たる目的は学習習慣の定着であるため、小学1年生のうちは内容の難解さよりも「学習に対する主体性」に重点を置く傾向にあります。

小学校で出された宿題

宿題は、家庭学習の大部分を占める要素です。小学1年生で出される宿題の多くは、国語や算数の組み合わせとなっています。国語の場合は、ひらがな・カタカナ・漢字のプリントや、教科書の音読などが代表的です。

算数の場合は、計算プリントや計算カードなどの課題で構成されています。種類や量には学校ごとに差がありますが、基本的には「毎日継続してできる量」であることが特徴です。また先生の方針や授業の進行具合によって、宿題の内容や量が変化する点に留意しましょう。

学校の授業の予習・復習

小学1年生の家庭学習では、学校の授業の予習・復習も求められます。復習は知識の定着をサポートするだけではなく、お子さんがどこまで学習内容を理解しているかを保護者様がチェックすることにも役立ちます。

小学1年生はまだ自己管理能力に乏しく、自分の強みや弱みを把握しきれていないケースも多いため、保護者が客観的な視点から学習を手助けするプロセスが重要です。危ういポイントを明確にすることで、より学習効果の高まる予習・復習につながります。

市販の学習教材ワーク

学習意識が高い家庭では、小学1年生から市販の学習教材ワークを始めるケースもあるでしょう。低学年向けの学習教材のジャンルは幅が広く、イラストや漫画で楽しみながらできるドリルや、オンライン教材などが展開されています。

月ごとや年ごとに契約して購入する教材もあれば、本屋やオンラインストアで手軽に購入できる買い切りタイプの教材、子どもたちに人気のキャラクターが採用された教材も。子どもたちの好みや特性、状態に応じて家庭学習の方針・内容も変化していきます。

家庭学習をおこなうメリット

ここでは、家庭学習を行うメリットをご紹介します。家庭学習は、小学1年生だけではなく、受験勉強や資格勉強などのシーンでも求められるものです。楽しみながら家庭学習を習慣化させ、勉強によるメリットを実感していきましょう。

勉強する習慣が身に着く

家庭学習を行うことで、勉強する習慣が身に着きます。家庭学習は特別なイベントではなく、試験前だけに行う限定的なものでもありません。これからの長い人生で、何十年間も続いていく日常的な営みなのです。

たとえば中高大学の受験勉強、試験勉強、卒論作成、資格勉強。習い事を始めたときも、家で反復練習する習慣が求められます。小学1年生から勉強習慣を身につけることは、今後の人生をさらに生きやすくすることにつながるのです。

自分のペースで学ぶことができる

自分のペースで学べることも、家庭学習のメリットです。一般的な日本の小学校では画一的な学習が展開されるため、生徒一人ひとりの進捗に寄り添った授業は困難といえるでしょう。昨今ではICT教育によって生徒ごとに学習内容を最適化する提案も広まっていますが、全国的にオーソドックスな方法とはいえません。

家庭学習の習慣ができれば、自分の弱点や学習が足りない領域を、自分自身でフォローできます。学校の授業が難しいと感じた日でも、予習・復習で自分のペースで補強できれば、翌日以降の無理のない学習につながります。

塾などに比べると経済的負担が少ない

塾や習い事などに比べると経済的負担が少ないことも、家庭学習を行うメリットです。塾では、月謝や交通費、教材費などが必要です。習い事ではユニフォーム代や発表会代など、さらに高額な出費を求められるケースもあるでしょう。

家庭学習であれば、学校で使う教科書や資料集を活用すればローコストで学習可能です。外部で教材を購入する際も、数千円程度の買い切りのドリルで十分です。ただし、タブレット学習やオンライン学習を取り入れる場合は、一定のコストが求められます。

子どもに家庭で勉強をしてもらう5つのポイント

ここでは、小学1年生のお子さんの家庭教育を成功に導くポイントをご紹介します。小学1年生は、学習への苦手意識がつく前の重要な時期です。小学校低学年のタイミングで家庭学習に主体性を持ってもらうことで、今後何年も続く学習習慣に良い影響を与えられるでしょう。

集中できる環境をつくる

子どもたちが家庭学習の習慣を身につけるためには、集中できる環境をつくることが大切です。集中できる環境は、子どもたちの性格や特性によって異なります。物音がしない静かな空間を好む子もいれば、少しの生活音や環境音に包まれていたほうが集中できる子もいるでしょう。

保護者様のイメージを押し付けず、お子さん自身にヒアリングを行いながら学習環境を整えてください。とくに小学1年生の場合、進学と同時に学習机や自室を与えられた子も多いでしょう。急な環境変化に対応できているかどうかも、しっかり観察してあげてくださいね。

無理をせず少しずつ勉強する時間を延ばす

お子さんの家庭学習の習慣を定着させるためには、無理をせず少しずつ学習時間を延ばしましょう。とくに小学1年生になるまで学習習慣がなかった子にとっては、突然「今日から毎日〇分勉強しなさい」と言われても、ストレスや懐疑心を抱えてしまいます。

まずは保護者様が寄り添いながら進められる学習や、ゲーム要素を取り入れやすい学習から進めつつ、短時間で学習時間を切り上げられる仕組みをつくっていきましょう。お子さんの理解度や心身の成長に合わせ、少しずつ時間を調整していきます。

子どもが助けを求めたら、一緒に考えてあげる

お子さんの家庭学習では、当人が助けを求めたら保護者様も一緒に考えてあげてください。とくに小学1年生は、自分のメンタルコントロールすらも上手くできない時期です。学習でつまずいたまま解決方法がわからないと、イライラ感が募り勉強にネガティブな感情を抱いてしまいます。

お子さんに合った学習方法を考えるためには、日々の様子や学習の進捗から仮説を立てる必要があります。ドリルなどの教材をただ押し付けるのではなく、お子さんが楽しみながら学べる環境や、より理解度を深められる学習方法などを、一緒に考えて構築していきましょう。

好きな科目から取り組む

家庭学習を円滑に進めるためには、好きな科目から取り組む方法をおすすめします。苦手な科目から着手すると、時間や体力を浪費しやすいだけではなく「この勉強が終わっても、まだ他の教科が残っている……」と暗い気持ちになりがちです。

得意な教科や好きな教科から始めると、早い段階で家庭学習の総量を減らせます。苦手な教科に取り組む際も「後はこの教科だけを終わらせればいいんだ」という気持ちで望めるため、家庭学習のモチベーションを維持しやすくなるでしょう。

ご褒美を取り入れてモチベーションをあげる

お子さんが喜ぶご褒美は、家庭学習の継続に効果的です。とくに学習自体がルーチン化するまでは、適度なご褒美を活用しながら机に向かう習慣をつけていくとよいでしょう。ただし学習の目的がご褒美にならないよう、過度なあげすぎは厳禁です。

小学1年生の場合は、数十円で購入できるようなお菓子や、ゲームをできる時間の増加などがおすすめです。ご褒美システムは、勉強自体にポジティブなイメージを与えるためにも役立ちます。子ども自身が「勉強すると良いことがある」と思えることで、主体的な家庭学習につながるでしょう。

子どものやる気を出す声掛けとは?

ここでは、家庭学習において子どもたちのやる気を出す声掛けをご紹介します。効果的な声掛けを行うためには、お子さんの性格や親子の関係性、保護者様のキャラクター性などを考慮する必要があります。「わざとらしい」と思われないように、自然な言葉選びを心がけてくださいね。

「頑張ったね!」少しでも出来たら褒める

お子さんの学習モチベーションを上げるためには、小さな成長でも見逃さずにしっかり褒めることを心がけてください。その際は「頑張ったね!」のような漠然とした声掛けではなく、より具体的な言葉を選びましょう。

たとえば「しっかり毎日30分勉強していたのが実を結んだね」「前回できなかった問題が解けるようになっているね!」などのように、お子さんの努力を見ていることをアピールできる言葉を選んでください。お子さんが「自分の頑張りを正当に評価してくれている」と感じられれば、ますますやる気が上がります。

「早くしなさい!」はNG!無理矢理させようとしない

なかなか勉強に着手しない我が子を見ていると、つい焦った言葉を掛けてしまうことがありますよね。しかし「早くしなさい!」や「いつになったら勉強するの?」などのような、お子さんの焦燥感を掻き立てるような言葉はNGです。

たとえば「後で勉強するときに、ドーナツも出してあげるね!」などのような、お子さんが主体的に机に向かいたくなるような声掛けを心がけましょう。

「終わったら〇〇しようね」ゴールを設定する

どれほど能力が高い人でも、目標やゴールがなければモチベーションは上がりません。お子さんの家庭学習をサポートする際は「終わったら〇〇しようね」のように、頑張った後のご褒美をイメージさせる言葉選びをしましょう。

たとえば「今日は〇〇君が大好きな唐揚げを作るから、勉強も頑張ろう!」や「宿題が終わったら、一緒にゲームしようか!」などのような声掛けがおすすめです。ご褒美を押し付けないように、お子さん自身が心から喜ぶ要素をリサーチすることが大切です。

「どうやって解いたの?教えて!」子どもから教えてもらう

お子さんの家庭学習のモチベーションを上げるためには、保護者様がお子さんから教わる時間をつくりましょう。声掛けとしては「どうやって解いたの?教えて!」「へぇ~、こんな解き方があるんだ」などのように、お子さんの自己肯定感を上げられる言葉を選びます。

とくに小学1年生は、覚えることが多く脳のメモリがいっぱいになりやすい時期です。保護者様に教えるプロセスを通して知識を定着させることで、より高い学習効果の獲得にもつながります。また勉強に得意意識を持ちやすくなり、学習自体にポジティブなイメージを抱けるでしょう。

「〇〇ちゃんは物知りだね」子どもの知識欲が高まる声掛けも

家庭学習のモチベーションを上げるためには、お子さんが勉強を「楽しい」と思えることが大切です。「〇〇ちゃんは物知りだね」「また新しいこと覚えたら教えてね」などのような、知識欲が高まる声掛けをしていきましょう。

「勉強をすれば褒めてもらえる」という成功体験を得たお子さんは、勉強への主体性が高まります。家事や仕事が忙しいタイミングも多いとは思いますが、お子さんからの学習に関する報告にはぜひ耳を傾けてくださいね。 

子どもにあった学習方法・教材の選び方

ここでは、お子さんに合った学習方法や教材を選ぶポイントをご紹介します。ランキングで上位に入っている教材が、お子さんの学習に合うとは限りません。口コミやレビューも参考にしながら、お子さんが楽しく学べる教材を探していきましょう。

定番!紙テキスト教材のメリット

紙の教材のメリットは、自分で読み書きをして学べることです。タブレット教材と比べて破損や充電切れのリスクがないため、気軽にどこにでも持ち出せます。本屋で購入する際は実際に手に取って中身を確認できるため、ミスマッチを回避しやすい点も魅力です。

紙テキスト教材を使うデメリット

紙テキストのデメリットは、荷物がかさばることです。教科ごとに参考書を持ち歩く場合、子どもたちの体には負担が大きくなります。またタブレット学習と比べると学習の進捗が確認しにくく、ページやチェックポイントを調べるために無駄な時間を使いがちです。

近年増えてきたタブレット教材のメリット

タブレット教材のメリットは、少ない荷物で大量の情報を持ち歩けることです。またデジタル教材はアニメーションや動画などで解説してくれる商品も多く、子どもたちの知的好奇心を刺激する構造になっています。

タブレット教材のデメリット

タブレット教材は、購入時や紛失時のコストが高い点がデメリットです。また教材によっては、ネットワーク環境やセキュリティ対策も整える必要があります。紙媒体のものよりも手軽に持ち歩ける反面、充電が切れるとただの荷物になってしまう点にも注意が必要です。さらにデジタル教材は、視力低下や眼精疲労の誘発も懸念されています。

家庭学習について親が抱えるQ&A

ここでは、家庭学習で保護者様が抱えやすい疑問をご紹介します。「子どもが楽しく学べるのが1番!」とは思いつつ、つい他のご家庭の教育と比べてしまうこともありますよね。時には家族で話し合いながら、お子さんの学習方針の軸をつくっていきましょう。

小学1年生から受験を意識させた勉強は必要?

中学受験を検討している場合は、小学1年生からの学習習慣が求められます。本格的な受験勉強をする前に、学習を継続するルーチンをつくっておくことが大切です。

また苦手科目でも主体的に励めるように、知的好奇心を育める環境を整えておきましょう。

自宅のタブレットとは別に専用のタブレットは必要?

家庭教育の方針にもよりますが、基本的にはプライベート用タブレットと学習用タブレットは分けることをおすすめします。

なぜならタブレットの目的を混在させると、お子さんが今遊んでいるのか勉強しているのかが、外から判断しにくいからです。学習のメリハリをつけるためにも、学習の際は専用タブレットを与えましょう。

通信教育の案内がたくさん届くけど皆入ってるの?

通信教育へ入会すべきかどうかは、学習方針によって異なります。学習習慣をつけたい場合や、学校の授業が難しい場合、中学受験を検討している場合は、入会を前向きに考えましょう。

反対に、すでに学習習慣がついている場合や、中学受験を視野に入れていない場合は、無理に入会する必要はありません。

学校の日と休みの日、勉強量は変えた方がいいの?

保護者様が休日は仕事を休むように、お子さんも休日は勉強を休んで構いません。ただし中学受験を検討している場合は、土日のどちらかだけでも短時間机と向き合う習慣をつけるとよいでしょう。

休日は、家事やレジャー、クリエイティブな取り組みなど、平日では難しい体験学習の機会です。体を動かしながら学べるシーンも、長期的な学習では重要になります。

子どもが勉強を嫌がるけど、無理矢理させるべき?

勉強は、自分が「やりたい」と思うほど効果が上がります。お子さんが勉強を嫌がる場合は無理やりさせるのではなく、主体性を引き出す取り組みに尽力しましょう。

ご褒美も一つの手段ですが、学習と夢を紐づける方法も効果的です。お子さんのやりたい職業や興味・関心があることと勉強をする理由を結びつけ、学習の必要性を認識してもらうとよいでしょう。

家庭学習+αで楽しく学ぶなら「プロクラ」!

今回は、小学1年生の家庭学習についてご紹介しました。生活や友達付き合いも一新される小学1年生。毎日楽しんでいるように見える子どもたちでも、内心では疲れが溜まっているかもしれません。

何かと不安も多い時期だからこそ、保護者様だけはお子さんの味方でいてあげたいですよね。家庭学習をルーチン化させるための取り組みは行いつつも、お子さんにプレッシャーを与えないようなコミュニケーションも心がけましょう。

「楽しみながら学習習慣をつけてもらいたい」「家で勉強するのが苦手な子なので、習い事で学力をサポートしたい」と考えている保護者様におすすめしたいスクールが、プロクラです。

プロクラでは、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べます。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてくださいね。

まずは、無料体験教室へ