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離任式とは?行かないなんて言わないで!離任式の意味と内容
「離任式、行かないでもいい?」と子どもに聞かれた…
教員の離任式は、学校や教員にとって大きな節目となるイベントです。しかし子どもたちにとっては「先生が辞めるだけなのに、わざわざ学校に行く必要があるの?」と思ってしまうこともあるでしょう。
また保護者様によっては「自分の子ども時代に小学校の離任式に参加したことがない」という場合もありますよね。子どもたちと同様に「出席する意義がよくわからない」という事態にならないよう、事前に概要を把握しておきましょう。
今回は、小学校の離任式の意味・意義や、子どもたちが離任式に参加する際の注意点などをご紹介します。離任式は、学校や地域によって重要度や内容が変わるものです。だからこそ本来の意義を知り、学校や教育との関わり方を学んでいくことが大切です。
離任式とは|いつごろ行なわれるの?
ここでは、離任式の役割や時期についてご紹介します。学校・警察・消防・自治体など、さまざまなシーンで行われる行事である離任式。組織に所属している人にとっては身近な存在かもしれませんね。今回の記事では、学校における離任式とは何かを知り、行事への理解を深めていきましょう。
教員が異動する際に行う学校行事の一つ
離任式とは学校行事の一つであり、教員が異動する際に行われる式典です。学校によっては、辞校式や退任式とも呼ばれます。また人事異動だけではなく、退職によって学校を去る教員のために離任式が開かれるケースもあります。
小学校の離任式では、教員だけではなく生徒たちも参加するのが一般的です。離任する教員が子どもたちに未来へのメッセージを語り、別れの挨拶を行います。また子どもたちから、離任式の対象である教員へのメッセージを贈る場合もあります。学校によってスタイルに若干の違いがあることも、離任式の特徴です。
3月下旬~4月初旬に行われることがほとんど
離任式は、3月下旬から4月初旬にかけて行われる学校がほとんどです。小学校に限らず、中学校や高校などでも同様の時期に行われます。離任式が予定されている場合、年度納めや年度初めに配布される年間行事表に記載されているため、確認するとよいでしょう。
離任式とは、学校を去る教員を送り出す行事でもあります。また離任式の対象となる教員は、イレギュラーな離任の場合を除き前年度までに決定しています。そのため生徒の卒業式と近いシーズンに開かれるのが一般的です。
離任式を行わない学校もある
入学式や卒業式などの大きなイベントに比べると、離任式は重要度がやや低い傾向にあります。離任式の有無や内容は各学校に一任されており、退職する教員がいる場合でも開催自体を行わない場合があります。
生徒に配布されるプリントにのみ記載されるケースもあるため、保護者様も情報を確認できるように細かくチェックするとよいでしょう。離任式が開催されない際は、退職・異動する教員の情報が事前に共有されたうえで、各生徒や保護者様が自己判断で離任する教員とコミュニケーションをとる形になります。
離任式の意味|行われる理由
ここでは、離任式の意味や行われる理由についてご紹介します。一般的な企業における社員の定年退職や人事異動の際に、特別な式典が開催されることは多くありませんよね。学校の離任式ならではの意図や意義について学び、教育との関わりを考えてみましょう。
教員の異動という社会的な意義
離任式は、教員の異動という社会的な意義のために行われます。離任式が行われる経緯はさまざまです。個人の希望による異動や欠員の補充、地域の教育機会の均等化など、一つの学校施設における判断以外の要因も含まれています。
社会の影響を受け、異動を提案されたり自己判断したりする教員も多いものです。また義務教育において、教員は今後の社会を担う子どもたちの教育基盤をつくる役割も担っています。社会において重要かつ影響を受けやすい職だからこそ、離任式という「けじめの機会」の重要性も増すのです。
離任式が持つ教育的な意義
離任式は、子どもたちの教育にも影響を与えます。まだ幼い小学生の子どもたちにとって、社会や大人との関わりを深める行事経験は貴重なものです。離任式を通して、初めて「異動」や「退職」の概念を知る子もいるでしょう。
子どもたちが社会や教育について考える機会となるのも、離任式を行う理由といえます。また、お世話になった教員や仲が良い教員との別れはつらいものです。離任式を通して悲しみや寂しさを知り、乗り越える強さを見つけることも、子どもたちにとっての学びとなるでしょう。
異動する教員との交流の場
離任式は、異動する教員との交流の場としても役立ちます。離任式の行事内容は学校によって異なりますが、教員のスピーチが終わった後は、生徒と教員のコミュニケーションの場が設けられる傾向にあります。
交流時間では、生徒が教員に感謝の言葉を伝えたり、花束やギフトを贈ったり、生徒たちがサプライズのイベントを行ったり。中には感極まって泣き出してしまう教員や生徒も多いものです。普段の学校生活よりも教員と親しみやすい環境で交流ができるのも、離任式ならではの意義といえるでしょう。
離任式で生徒が気をつけるべきポイント
ここでは、離任式に参加する生徒が気をつけるべきポイントをご紹介します。離任式は教員だけではなく、学校・生徒・保護者様にとっても重要なイベントです。離任式の社会的意義を理解したうえで、参列者として適切な行動を心がけましょう。
離任する教員に会うのは最後かもしれないことを理解しておく
離任式では、離任する教員に会うのは最後かもしれないことを理解しておく必要があります。当然ながら小学生の経済力や行動力では、離任する教員との再会を試みることは困難です。昨今ではSNSで教員ともつながれますが、プライベートでのやり取りができるとは限りません。
また子どもたちが成長すれば、新しい出会いや夢が生まれます。子ども時代に共に時間を過ごした教員との思い出も、少しずつ薄れていくかもしれません。「これが先生との最後の会話かもしれない」と子どもたち自身が意識することで、離任式への意識も高まります。
行事中にふざけない
子どもたちが離任式に参加する際は、行事中にふざけないように伝えましょう。特にムードメーカータイプの子や、目立つのが好きなタイプの子は、真面目な雰囲気の中で悪気なくふざけてしまうこともありますよね。
離任式は子どもたちのためだけではなく、離任する教員のためでもあり、学校の伝統や規律のためでもあります。離任する教員にとって、学校での最後の思い出になるのが離任式です。ふざけることによって与える悪影響を想像し、真面目な態度で臨むことを心がけましょう。
笑顔でお見送りする
笑顔でお見送りをすることも、離任式ではとても重要です。何事においても、第一印象と同様に「去り際」の印象は記憶に残るものです。教員にとっての学校での思い出がより良いものとなるように、明るく元気な姿を心がけましょう。
とはいえ、悲しい気持ちや寂しい気持ちを無理に我慢する必要はありません。深い感謝や寂しさによる涙を見ると、教員の心にも思いが伝わるはずです。涙を耐えられる子は、教員が気持ちよく離任できるように良い笑顔を見せてくださいね。
離任する教員へ感謝の気持ちを伝える
離任式では、離任する教員に感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。楽しく授業をしてくれたこと、相談に乗ってくれたこと、ふとした場面で気遣いをしてくれたこと……。教員との思い出を振り返り、気持ちを素直に言葉にすることが大切です。
離任式によっては、教員に手紙や色紙を書くイベントが行われることもあります。直接話せるタイプの離任式の場合は、事前に言葉をまとめておくとスムーズに伝えられます。口下手な子や恥ずかしがり屋の子は、個人的に書いた手紙を持参するのもよいでしょう。
直接話す機会がある場合、マナーや礼儀を忘れない
離任式は、離任する教員と直接交流できる最後の機会でもあります。まだ幼い子どもたちは、気恥ずかしくてついふざけたり、友達のような態度をとってしまったりすることもあるでしょう。
しかし離任式は、学校という社会における重要なイベントであることを忘れてはいけません。少し緊張するシーンであっても、我を忘れずに「親しき仲にも礼儀あり」の姿勢を心がけましょう。
花束などプレゼントを用意するのがおすすめ
子どもたちが離任式に参加する際は、教員に花束や色紙などのプレゼントを用意するのがおすすめです。ただし離任式によっては教員との交流の時間が取れなかったり、ギフトの持ち込みがNGであったりする可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
花束を選ぶ際は、華やかさはもちろんのこと、花言葉で選ぶことでも気持ちが伝わります。ただし教員によっては生花のギフトが負担になってしまうリスクがあるため、プリザーブドフラワーやボックスギフトを選ぶのもおすすめです。
子どもに離任式のことを聞かれたら?
ここでは、お子さんに離任式について質問された際の対応方法をご紹介します。まだ仕事の概念を理解できていない子どもたちにとって、退職や異動はイメージがつきにくいものです。お子さんが納得感をもって離任式に参加できるように、保護者様ならではのサポートを行いましょう。
離任する先生と会える最後の機会かもしれないと伝える
お子さんに離任式について質問されたら「離任する先生と会える最後の機会かもしれない」と伝えてください。小学生の子どもたちの多くは、人生において「別れ」を経験していません。
お子さんの育った環境によっては、初めて身近な人と別れる経験になるでしょう。もう離任する教員とは二度と会えなくなるかもしれない可能性を伝えることで、お子さんも式典の重要性を認識できます。
離任する先生に感謝の気持ちを伝える行事だと伝える
お子さんに離任式について聞かれたら、離任する先生に感謝の気持ちを伝える行事だと教えましょう。昨今では、離任した先生ともオンラインでつながれる環境が整っています。しかし直接顔を合わせて言葉を伝えられる機会は、もう訪れないかもしれません。
心の中に秘めている気持ちは、言葉にしないと伝わりません。離任式における教員とのコミュニケーションは、子どもたちの言語化能力や発信力、伝達力を磨く機会でもあるのです。言語化が苦手な子も、ぜひ家で感謝の言葉を伝える練習をして、悔いのない状態で離任式を迎えましょう。
離任する先生のお別れ会だと伝える
お子さんに離任式について質問された際は、「離任する先生のお別れ会」と伝えることをおすすめします。小学生の子どもたちにとって、「離任」という言葉は難しく、イメージがつきにくいものですよね。しかし「お別れ会」という表現であれば、離任式をより身近に感じられるでしょう。
「友達とのお別れ会だと、どんなことをする?」とお子さんに聞いてみると、お子さん自身がより主体的に離任式のイメージを広げられるでしょう。また離任する教員がどのような気持ちでいるのかを想像させることで、お子さん自身の想像力や思いやりが確立されていきます。
離任する先生が皆に挨拶する場だと伝える
「離任する先生が皆に挨拶する場」というのも、子どもたちが離任式をイメージしやすい伝え方です。今まで授業をしてくれたり、一緒に運動をしてくれたりした教員を見られる最後のチャンスが、離任式です。
そして離任式が「最後の機会」であることは、教員にとっても同様ですよね。生徒側が悔いなく気持ちを伝えようと励むのと同じように、教員も自分の気持ちを言葉にしてくれます。教員の最後の言葉にしっかりと耳を傾けるように、お子さんに伝えていきましょう。
入学式や卒業式と同じぐらい大切な行事だと伝える
離任式は、他の学校行事と比べると重要度が低い傾向にあります。学校によっては離任式自体が行われないケースもあるほどです。しかし学校の方針次第では、入学式や卒業式と同様に重要な行事にもなります。
生徒から人気があった先生の離任式では、会場中から子どもたちのすすり泣く声が聞こえてくるほど。卒業式が「生徒と学校のお別れの儀式」であるならば、離任式は「教員と学校・生徒とのお別れの儀式」です。お子さんに離任式について聞かれた際は、行事がどれほど大切なのかをしっかりと伝えてくださいね。
クラスで準備したプレゼントを渡す場だと伝える
お子さんに離任式について聞かれたら「クラスで準備したプレゼントを渡す場」だと伝えることもできるでしょう。もちろん離任式の目的はギフトではありませんが、感謝の気持ちを伝えるにはプレゼントが素敵な要素になります。
学校によっては、生徒オリジナルのプレゼントを伝統・風物詩としている場合もあります。その場合は担任の先生からプリントやメールで情報がシェアされるため、保護者様がサポートするべきポイントを確認しておきましょう。
小学校の春に始めるなら、プロクラ!
今回は、小学校における離任式の意味や意義、離任式に関連する教育方針についてご紹介しました。
春は出会いと別れの季節です。慣れ親しんだ教員との別れはつらいものですが、その先には必ず新しい出会いが待っています。もしお子さんが落ち込んでいる場合は、ポジティブな声掛けで寄り添ってあげてくださいね。
離任式の時期は、新しい習い事に出会うのにも絶好のシーズンです。小学生の習い事として注目されているプログラミングで、お子さんに秘められた能力を引き出してみませんか?
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