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10年後に新しく生まれる仕事は?となくならない仕事と子どもたちの将来について
時代と共に変化していく仕事
現代社会は、大きな変革の時期を迎えています。テクノロジーの発達による技術の進化、グローバル化による多様性の拡大、そして未知のウイルスや自然災害などの脅威……。10年後ですら、世の中がどのような状態になっているのかわかりません。
不安定な世の中では、社会で需要が高い業種も変わります。現在ではすでになくなった仕事があるように、10年後、20年後に新しく生まれる仕事もあるでしょう。子ども教育では、今後新しく生まれるであろう仕事を予想しつつ、必要なスキルを養う必要があるのです。
今回は、21世紀に生まれた新しい職業や、10年後に新しく生まれると予想される職業をご紹介します。変化し続ける社会において、世の中から求められるスキルは変容し続けます。子どもたちが自分らしい働き方を実現できるように、職業の移り変わりについて学んでいきましょう。
21世紀に生まれた新しい職業
ここでは、21世紀に生まれた新しい職業をご紹介します。どれも、数十年前には考えられなかったような内容ばかりです。今となっては普遍的な職業から時代の移り変わりを知ることができます。新しい職業から、今後求められる仕事のあり方を考えていきましょう。
YouTuber
YouTuberは、21世紀に生まれた新しい職業の一つです。動画投稿プラットフォームである「YouTube」に動画作品を投稿し、再生時間に応じた広告収入などから利益を得ます。プラットフォームに依存した職業である一方で、YouTube以外の動画投稿プラットフォームで収益を得られるケースも増えています。
ゲーム実況者
21世紀に生まれた新しい職業として、ゲーム実況者も挙げられるでしょう。ゲーム実況者は、ゲームのプレイ風景を映した動画を投稿したり、ライブ配信をしたりすることによって、広告収入などから利益を得ます。
プロゲーマー
プロゲーマーも、21世紀ならではの新しい職業といえるでしょう。プロゲーマーは、ゲームの大会に出場して結果を残すことで利益を得ます。またスポンサーや広告などによる収入も得られます。動画視聴やオンライン配信が一般化した現代だからこそ生まれた職業の一つです。
プロブロガー
インターネットサービスが発達した現代では、プロブロガーという職業も生まれました。プロブロガーは、ブログの閲覧によって得られた広告収入や、アフィリエイトによって利益を得ています。ブログ運営は在宅でもできるため、副業として行っている人が多い傾向にあります。
VRクリエイターデザイナー
VRクリエイターも、21世紀ならではの職業です。VRクリエイターは立体表現のスペシャリストであり、思い描いた世界を仮想現実空間に立体的に映し出すことができます。エンタメだけではなく、教育・医療・建設・旅行など、幅広い業界でニーズが高まっている仕事です。
10年後と現代、仕事の違いとは
ここでは、10年後と現代における仕事の違いについて解説します。技術の進化や社会・トレンドの変化によって、仕事のあり方も流動的に変化するものです。令和の今だからこそ着目するべき要素を知り、教育に役立てていきましょう。
人工知能やロボットなどで代替可能になる仕事が増える
10年後には、人工知能やロボットなどで代替可能になる仕事が増えると考えられます。現在でも単純作業は人工知能に代替されつつありますが、今後は複雑な思考や判断が必要になる仕事も、人工知能によってカバーされていくでしょう。
特に事故やけがのリスクが大きい仕事や、人工知能が得意な数字の計算が関わる仕事は、優先的に代替されていくと考えられます。その結果、現在よりも「人間ならではの能力を発揮できる仕事」のニーズが増え、機械的な仕事のニーズは失われていくでしょう。
クリエイティブな仕事が人間に求められる
人工知能にはまねできない「人間ならではの能力」として、創造性が挙げられます。今後の社会では、想像力・創造力・洞察力などを駆使したクリエイティブな仕事のニーズが高まっていくでしょう。
人工知能は、既存のデータから最適解や問題解決策を提案する能力に長けています。しかし、未知の情報やひらめきに基づいた思考は得意ではありません。人間には、機械にはない感性や感受性、美意識が備わっています。人間しか持たない非認知能力を発揮できる仕事は、今後も雇用が安定するでしょう。
10年後に新しく生まれる仕事
ここでは、10年後に新しく生まれると考えられる仕事をご紹介します。今後需要が高まる仕事を予想することで、子どもたちへの教育の形も変わります。子どもたちの特性と照らし合わせながら、将来的に社会で求められるスキルについて考えていきましょう。
人工知能・AIエンジニア
10年後に新しく生まれる仕事として、人工知能・AIのエンジニアが挙げられます。エンジニアは現在もニーズが高い業種であり、工学に関する専門知識や技術を持った技術者を指します。主にコンピューターを動作させるためのシステムを設計し、開発・運用・保守を行う仕事です。
システム・金融・インフラなどエンジニアが活躍するシーンは広く存在していますが、今後ニーズがさらに高まるのは人工知能・AIの領域です。すでに多くのサービスやビジネスに人工知能が導入されつつあり、AIシステムを発展させられるエンジニアは社会でのニーズが高まっていくといえるでしょう。
散歩・会話の相手をする仕事
10年後には、散歩や会話の相手をする仕事のニーズが高まっていると予想されます。人工知能の分野は今後ますます発展し、人間が行っている多くの仕事がAIに代替されていくでしょう。しかしどれほど人工知能が発達しても、絶対に変わらない分野があります。
それは「生の人間とのコミュニケーション」です。まるで人間かのように人工知能が受け答えをできるようになったとしても、機械は人間にはなれません。散歩や会話のお付き合いとして求められるのは、システムに沿って完璧な模範解答をする機械ではなく、心に寄り添える人間なのです。
人間と機械の協働責任者
10年後に新しく生まれる仕事として、人間と機械の協働責任者も挙げられます。人間と機械の協働責任者とは、機械と人間の特徴や強みをそれぞれ見極めたうえで、それらを組み合わせて生産性を高める仕事です。
デジタル技術やAI技術が発展することで、仕事の大部分は人工知能に任せられるようになります。しかし、人間ならではの感性や想像力、コミュニケーション能力などは、機械には代替できません。機械と人間それぞれの「いいとこ取り」をしたうえで、ビジネスの効率を最大化させるのが、協働責任者の仕事といえます。
サイバー都市アナリスト
サイバー都市アナリストも、10年後に新しく生まれるであろう仕事です。サイバー都市アナリストは、都市が収集したデータのセキュリティ管理や、センサーの開発・修理などを行います。システムで管理された都市が正常に機能するためには、欠かせない仕事といえるでしょう。
今後さらなるAI化が進んだ場合、AIの動作に必要なデータの管理がさらに重要になります。データが削除されたり漏洩したりした場合、AIは使えなくなります。その結果、都市システムは崩壊しインフラや医療なども不安定になるでしょう。デジタル技術で管理される都市を運営するためには、専門のアナリストが求められるのです。
10年後もなくならない仕事
ここでは、10年後もなくならないと考えられる仕事をご紹介します。毎年のように革新的な技術やサービスが生まれ、古いものは淘汰されていく中で、長く安定している業種は貴重です。変化し続ける時代の中でも不変のニーズを誇る仕事を知り、職業選択の幅を広げていきましょう。
医師、看護師など医療職
10年後もなくならない仕事として、医師や看護師などの医療職が挙げられます。昨今では医療現場の機械化に伴い、事務や手術などにもITシステムが導入されています。AIの進化によって、診断もデジタル化するという意見もあるほどです。
しかし、診断や治療を完全にデジタル化することは不可能でしょう。なぜなら医師の診断や看護師の仕事は、患者の表情や声色の変化など、人間だからこそ気づける小さな違和感にも基づいているからです。また患者の精神状態は治療や経過に影響を与えるため、人間と接することの安心感にも大きな価値があります。
AIを開発するエンジニア
AIの進化が止まらない昨今では、AIを専門的に開発するエンジニアのニーズが高まるでしょう。AIを開発するエンジニアは、AI関連の保守・運用も含めて「AIエンジニア」の名称で呼ばれる傾向にあります。
AIエンジニアの仕事には数学的知見や論理的思考が求められます。現在小学校で導入されているプログラミング教育は、上記の能力に関連する「プログラミング的思考」の獲得が目的です。家庭教育や習い事でもサポートすれば、よりAI領域で役に立つスキルが得られるでしょう。
ITエンジニア
社会のデジタル化において、ITエンジニアはニーズがさらに高まっていく仕事です。ITエンジニアはコンピュータを動かすためのシステムを設計する仕事であり、ネットワーク・サーバー・インフラなどの各専門分野で活躍します。
今後の社会では、現在よりも多くのサービスやビジネスがデジタル化されていきます。デジタル化が進むほど、機器や技術を管理するエンジニアの需要もどんどん高まるでしょう。
教育・保育関係
IT技術やAI技術がさらに向上しても、教育・保育関連の領域では人間の力が必要です。どれほど高性能で安全なロボットが開発されても、大切な我が子を機械に預けるには不安が残りますよね。
ロボットは画一的な作業に向いていますが、子ども教育に正解はありません。子どもたちの心身の状態や学習の進捗を確認し、一人ひとりに合った適切な対応を行うためには、人間の目や心が必要なのです。
コンサルティング関係
コンサルティング関係の仕事も、10年後になくなりにくいと考えられます。そもそもコンサルティング業務とは、クライアント企業の経営課題を明らかにし、問題解決のために必要な戦略を立案する仕事です。
データの収集・活用という観点では、AIに置き換えられやすい仕事と感じるかもしれません。しかし実際のコンサルティングでは、クライアントとの入念なコミュニケーションや、データや数値に隠された背景を察知する能力が必要です。これらはAIの不得意分野であるため、将来的にもニーズが担保されているでしょう。
アーティスト、作家などクリエイティブ関係
アーティストや作家などのクリエイティブな仕事は、人間ならではの業務として10年後にも生き残っていると考えられます。昨今では楽曲やイラストの自動生成が定番化されつつありますが、だからこそ「その人にしか生み出せない作品」の価値は高まっています。
ただしAIによって低コストで作品を生み出せるからこそ、クリエイティブにおける独自性や共感性、マーケティング能力などが求められるでしょう。
将来のために伸ばしておきたい力
ここでは、将来のために子どもたちが伸ばしておきたい力をご紹介します。子どもたちが自分らしく納得感のある人生を歩むためには、自分の特性や社会のニーズを加味した職業選択が必要です。これからの時代に役立つ力を養うことで、より幅広い選択肢を得られるでしょう。
AIを活用するための知識
子どもたちの将来のために伸ばしておきたい力として、AIを活用する知識が挙げられます。AIはすでに私たちの生活に身近な技術であり、チャットボット(自動会話プログラム)や文章・イラスト生成、家電、インフラなどの幅広いシーンで活躍しています。
AIは今後、さらに社会に浸透していく技術です。より便利な生活やビジネスの発展を実現するためには、AIを効果的に使いこなす能力が必要になるでしょう。AIを使いこなせるかどうかによって、成果や生産性も変わっていきます。
コミュニケーション力をつける
子どもたちの将来の可能性を広げるためには、コミュニケーション力も身につける必要があります。コミュニケーション能力は、人間ならではの非認知能力の一つです。コミュニケーション力を発揮するためには、語彙力や単語力だけではなく、想像力・洞察力・傾聴力・発信力など、さまざまなスキルが求められます。
人間的な思考や感性は、AIには再現できません。たとえロボットが人間に酷似した話し方をできるようになっても、生の人間のコミュニケーションには特有の価値があります。高いコミュニケーション力は、時代が変わっても常に求め続けられるスキルといえるでしょう。
論理的思考力を身につける
論理的思考力も、将来のために子どもたちが身につけておきたいスキルです。論理的思考力とは、知識や情報同士をつなぎ合わせ、物事を体系的・網羅的に考える力です。論理的思考力が高い人は、情報処理力・問題発見力・問題解決力なども高い傾向にあります。
人間の計算力や情報整理の速度・正確性はロボットにかないませんが、想像力や創造力などの非認知能力を論理的思考力と掛け合わせることで、新しい価値を生み出す力につながります。
論理的思考力を身につけるなら、プロクラ!
今回は、10年後に新しく生まれる仕事や、将来的に社会で求められるスキルなどをご紹介しました。特にクリエイティブな感性や論理的思考力は、デジタル・非デジタルの領域にかかわらず広い分野に求められる能力です。
創造力と論理的思考力を引き出せる習い事として注目されているのが、プログラミングです。また子ども向けのプログラミングスクールでは、子どもたちの知的好奇心を刺激するカリキュラムが導入されていることが求められます。
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