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小学校のキャリア教育|必要な理由、内容や実践例をご紹介!
最近よく耳にする「キャリア教育」というワード
小学校に通うお子さんをお持ちの保護者様であれば、「キャリア教育」というワードは耳にしたことがあるのではないでしょうか。「小学校からすでにキャリアについて教えるの?」不安を感じている人も多いでしょう。
しかしキャリアとは、小学校時代の生活からすでにスタートしている概念です。学校や家庭での振る舞い方や、将来との向き合い方を考えることで、長期に渡るキャリア形成につながっていくのです。
今回は、小学校におけるキャリア教育についてご紹介します。まだ小学校に通っている年齢の子どもたちも、日々の生活でさまざまな役割を果たしています。学業や生活の中で培われるキャリアについて知り、子どもたちの将来の可能性を広げていきましょう。
キャリア教育とは
ここでは、キャリア教育の意味や概要をご紹介します。キャリアと聞くと、就職や昇給などのイメージが強い人も多いのではないでしょうか。人生におけるキャリアとは、仕事に関わるものだけではありません。令和の今、小学校から学ぶべきキャリア教育への知見を深めていきましょう。
キャリア教育の定義
文部科学省の定義によると、キャリア教育とは「一人ひとりの社会的・職業的な自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育て、キャリアの発達を促す教育」を指します。
キャリア教育におけるキャリアとは「生涯の中でさまざまな役割を果たす過程で、自己価値や他者との関係を見い出していく積み重ね」です。
つまりキャリア教育の目的は、ビジネスにおける出世やキャリアアップのためだけではありません。複数のコミュニティで成り立つ「社会」という大きなコミュニティにおいて、自分らしく納得感のある振る舞いをするために、必要なスキルを養っていくためでもあるのです。
小学校でキャリア教育を実施する目的と理由
ここでは、小学校でキャリア教育を実施する目的と理由について、さらに詳しく解説していきます。小学校に通う子どもたちにとって、社会とは学校か家庭であることがほとんどです。家庭ではなかなか学びにくいキャリアの概念を、小学校で学ぶ必要性について考えていきましょう。
自己及び他者への積極的関心の形成・発展
小学校のキャリア教育の目的には「自己及び他者への積極的関心の形成・発展」が挙げられます。自己価値を認識した上で周囲に関心を持つことは、肯定的な自己理解と自己有用感の獲得につながるためです。
自己理解が深まるほど、自分自身の短所や欠点、感情の起伏を受容しやすくなります。その結果、あらゆるコミュニティにおいて理解や味方を得やすくなり、自己実現の可能性も高まるでしょう。
身のまわりの仕事や環境への関心・意欲の向上
「身のまわりの仕事や環境への関心・意欲の向上」も、小学校のキャリア教育における目的です。小学生のキャリア教育では、進路の探索や選択に欠かせない基盤形成が求められます。周囲に関心を向けることで、自分と社会との関係性を学べます。
自己中心的な振る舞いをしているだけでは自己実現が不可能なことや、人生は常に他者との関わりを通して形成されることを学ぶ中で、社会における振る舞い方も身につけられるのです。また仕事や環境に関心を持つことが、将来的なキャリアを考えるきっかけとなるでしょう。
夢や希望、憧れる自己イメージの獲得
小学校のキャリア教育では「夢や希望、憧れる自己イメージの獲得」も重要です。なぜなら、将来的になりたい自分のビジョンが確立されるほど、今やるべきことを逆算して明確に把握できるからです。
よりシンプルな表現をすると「やりたいことやなりたいものが自覚できている子ほど、キャリア形成における行動力や思考力が深まる」といえるでしょう。ビジョンやロールモデルを獲得するためには、上記で触れた自己理解や他者への関心が求められます。
勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成
「勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成」も、小学校のキャリア教育における目的です。社会は一人ひとりの勤労や行動によって成り立っています。そのため生き方や進路について学ぶことで、社会の一員としての自覚を育成することもできるのです。
勤労に関する態度や意識を小学校で学べると、中学校では進路に関するより現実的な探索ができ、高等学校では仕事への試行的な参加も実現できます。小学校時代のキャリア教育は、進学後に自分らしい進路を定めるために重要な準備でもあるのです。
小学生のキャリア教育実践例|都道府県別
ここでは、小学校におけるキャリア教育の実践例をご紹介します。キャリア教育という言葉や概念は1999年から登場しており、幅広い教育現場で長年のテーマとなっています。各地の小学校が実施するキャリア教育の例を学び、学習や生活につなげていきましょう。
秋田県|あきたでドリーム(AKITA de DREAM)
秋田県のキャリア教育では「高い志を育てる」をコンセプトに、オリジナルのキャリアノート『あきたでドリーム』を発案しています。あきたでドリームは、周囲と心を通わせる・自分を見つける・働くことに触れるなどを目的としています。
あきたでドリームに記載される内容は、体験活動やボランティアの記録などが代表的です。環境や社会に関心を向ける機会になるとともに、地域の大人との関わりも生まれ、自分らしいキャリアを形成するきっかけとして活躍しています。
参考:美の国あきたネット「秋田わか杉「キャリアノート」『あきたでドリーム(AKITA de DREAM)』」
岡山県|夢や希望を持たせるアイディア
岡山県のキャリア教育では、夢や希望を持たせるアイディアづくりを実践しています。きっかけとなったのは、中学進学後に挫折感を味わう子どもたちの存在です。
夢をテーマにした作文づくりや、学習計画の立案・プレゼンテーションなどを通じて、生活や学業における主体性を獲得していきます。さまざまな体験を通じて自己肯定感を得ることで、未来に希望を持つための自立心を養います。
参考:小学校キャリア教育実践事例集「~実践事例~キャリア教育の取組 3」
千葉県|地域・家庭・学校が連携したキャリア教育
千葉県のキャリア教育のテーマは「地域・家庭・学校が連携したキャリア教育」です。学校だけではなく、家庭においても小学校のキャリア教育を意識してもらう取り組みを行っています。
たとえば、キャリア教育の内容を広報誌として保護者様に配布したり、地元の高校生と小学生が協力して花の種を植えたりなどの活動が代表的です。年齢や立場の垣根を超え、地域ぐるみで子どもたちのキャリアを形成する形態を尊重しています。
参考:千葉県ホームページ「千葉県におけるキャリア教育の在り方について」
宮城県|仙台自分づくり教育
宮城県のキャリア教育では「仙台自分づくり教育」を行っています。「うごく・みつめる・かかわる・みとおす・いかす」の5つの力を育むことをテーマに、知恵や態度を育成する学習を実施中です。
人や社会との関わりを大切にしながら、子どもたちの将来における社会的・職業的自立に必要な要素を引き出していきます。
鹿児島県|未来を生きる若者を育てるために
鹿児島県のキャリア教育では「未来を生きる若者を育てるために」をテーマにした取り組みを行っています。
インターンシップ・外部講師による講演会・進路ガイダンス・職員研修など、さまざまな形で学校以外の社会と触れ合うことによって、キャリアの幅を広げる取り組みです。
参考:鹿児島県総合教育センター「未来を生きる若者を育てるために(pdf)」
小学生の能力を高める習いごとなら、プロクラ!
今回は、小学校におけるキャリア教育の意味や目的などをご紹介しました。あらゆるサービスやビジネスがIT化する現代では、デジタル技術に関連するスキルを身につけることがキャリアの幅を広げます。小学校時代からITに触れることで、より豊かな選択肢からキャリアを選べるようになるでしょう。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べる習い事です。「キャリアの幅を広げる習い事をさせたい」「子どもが自分らしく生きるための力を養わせたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
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