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学習指導要領の生きる力とは?簡単に解説|学校教育はどう変わっていく?

学習指導要領の「生きる力」、理解するのは難しい?

2020年、学習指導要領が大幅に改変されました。学習指導要領とは、小中学校や高等学校などにおける教育課程の基準です。小学校において新しく規定された学習指導要領には、「生きる力」というキーワードが登場します。

あらゆる情報がデジタル化され、生活が大きく変化している現代社会。昭和の時代のように「一つの企業に入れば一生安泰」という考えは通用しなくなりました。一人ひとりが自分のキャリアやライフスタイルを自分自身でデザイン・プロデュースする必要がありますが、そのために求められる力こそが「生きる力」です。

今回は、学習指導要領における「生きる力」についてご紹介します。とくに、生きる力の意味や目的、学校教育の変化などについて詳しく解説していきます。生きる力の意味を学び、子どもの教育に導入していきましょう。

参考:文部科学省「生きる力」

参考:文部科学省「学習指導要領『生きる力』」

学習指導要領「生きる力」とは?簡単に解説!

ここでは、学習指導要領に記載された「生きる力」の意味・概要について解説します。学習指導要領における「生きる力」とは、学力や体力のみに依存するものではありません。現代社会を自分らしく生き抜くために求められる力を学び、教育に取り入れていきましょう。

2020年3月に文部科学省より公示・改訂されたもの

「生きる力」とは、2020年3月に文部科学省より公示・改訂された概念です。「生きる力」を獲得する目的は、以下のように定められています。

  • 基礎・基本を確実に身につけ、変化する社会において自ら課題を見つけ、学び、考え、判断し、行動し、問題を解決するための資質・能力を得る
  • 自律を身につけ、他者と協調し合い、思いやる心をはじめとする「豊かな人間性」を得る
  • たくましく生きるための体力や健康などを得る

「生きる力」を獲得するためには、自己理解・協調性・責任感・感性など、幅広い非認知能力が求められます。

知・徳・体のバランスのとれた力

生きる力の獲得において重要視されるのは、知・徳・体のバランスです。得られた知識や学力を(「知」)、人間性や感性をもって(「徳」)、健康な心身によって生かしていく(「体」)。

生きる力とは、言い換えれば「自分で考えて行動する力」であるため、知識・精神・肉体の三拍子が揃うことで適切に発揮されます。知・徳・体は、情報化が進み複雑になっていく現代社会において、どれも欠かせない能力といえるでしょう。

生きていくために必要な3つの力

ここでは、生きる力において重要視されている知・徳・体の3要素についてご紹介します。生きる力を育むためには、知・徳・体のバランスを安定させる必要があります。それぞれの詳しい意味を学び、教育のあり方について考えていきましょう。

知|確かな学力

生きる力における「知」とは、確かな学力のことを指します。学校教育・家庭教育・習い事などによって得られる、具体的な知識やスキルを表します。

「知」において重要視されるのは、学習内容だけではありません。学習のプロセスのなかで自ら目標設定をする力や、課題を乗り越えていくために工夫する力、実行しつつ改善を取り入れていく力などが求められます。

効果的な「知」の育成のためには、多様な価値観の導入や忍耐力の向上なども欠かせないものです。

徳|豊かな人間性

生きる力における「徳」は、豊かな人間性を意味しています。人間性は、個性・性格・性質・感性・嗜好など、さまざまな要素によって形成されます。豊かな人間性を養うためには、想像力や思いやりの心が必要です。

「徳」を育てることで、幅広い価値観を肯定的に捉えられるようになります。自分の人生だけではなく、社会や世の中をより良い方向に変化させていくために欠かせない力といえるでしょう。適切な「徳」を育成することで、あらゆる事象や変化をポジティブに受け取れるようになります。

体|健康・体力

生きる力における「体」とは、健康な肉体や体力のことです。学力やスキルを養い、豊かな人間性や感性を育んだとしても、健康的な肉体やスタミナがなければその力を発揮できません。健全な心身は、あらゆるアプローチや自己発信の基盤となる要素です。

とくに情報化が進む現代では、体も心もフットワークが軽い状態が求められます。スタミナが不足していれば思考力が低下し、判断力・決断力・想像力も鈍るものです。また規則正しい生活リズムや習慣は、社会生活そのものの基礎といえます。

学習指導要領に定められた3つの柱

ここでは、学習指導要領に定められている3つの柱をご紹介します。学習指導要領は、「知能及び技能」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性」の3つの柱によって成り立つものです。それぞれの目的や、構造を学んでいきましょう。

知識及び技能

学習指導要領における「知識及び技能」とは、既存の知識と新しく習得した知識を関連づけ、深く理解したうえで社会で活用する力です。知能及び技能を磨くことで、未知の物事に対応するための判断力や思考力などが養われます。

思考力、判断力、表現力

学習指導要領における「思考力、判断力、表現力」とは、筋道を立てて考える力を指します。たとえば、データに基づき適切な問題解決のルートを提案したり、創造性に富んだアプローチで自己表現・自己発信したりするための力です。

学びに向かう力、人間性

学習指導要領における「学びに向かう力、人間性」とは、学習や経験によって得られた内容を、社会や人生に生かそうとするための力です。常に向上心を持ち、新しい学習を取り入れることにより、知識や思考力が研鑽され続けます。

学校教育はどう変わっているの?

ここでは、学習指導要領に「生きる力」が登場したことにより、学校教育がどう変化したのかについてご紹介します。教育全体の方針が変化すれば、現場のあり方も変わるものです。従来の教育との違いを学び、子どもに求められる学習を把握していきましょう。

プログラミング教育や英語教育の必修化

学習指導要領の改訂により、小学校ではプログラミング教育や英語教育が必修化されました。

プログラミング教育では、論理的思考力の一種であるプログラミング的思考の獲得を目指します。英語教育では、小学校3・4年生を対象に、年間35単位時間の外国語活動が求められるようになりました。

論理的な考え方やコミュニケーション能力を伸ばす授業

プログラミング教育の必修化により、論理的な考え方やコミュニケーション能力を伸ばす授業が求められるようになりました。

与えられた問題を解くだけではなく、解答までのプロセスを簡略化したり、自分ならではのプロセスを提案したりする学習が求められます。またディベートやグループワークなどのアクティブラーニングを通し、他者との交流や多様な視野の獲得を目指した教育も拡大中です。

社会性や豊かな人間性を育むための校外授業

学習指導要領が改訂されたことにより、社会性や豊かな人間性を育むための校外授業が求められています。

校外学習では、自分と社会との接点を感じることにより、社会の一員としての自覚や自発性を獲得できます。保育所や老人ホームへの訪問、留学生との文化交流、就業体験など、その手法は学校によってさまざまです。

生きる力を育てる習い事なら、プロクラ!

今回は、学習指導要領における「生きる力」の意味をご紹介しました。変化し続ける社会に対応するためには、論理的思考力や想像力、創造力、コミュニケーション能力など、総合的な力が求められます。

これらの力を養える習い事として注目されているのが、プログラミングです。「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。

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