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小1プロブレムとは|小学校入学の現状、小1プロブレムの特徴や対策を解説

小1プロブレム…我が子にも関係あるの?

お子さんが小学校に入学してから「何か様子がおかしい」と感じたことはありませんか?

たとえば、感情的になりやすくなったり、落ち着きがなくなったり、物を投げるようになったり……。就学を境にお子さんがイライラしやすくなった場合は、小1プロブレムに悩まされている可能性があります。

今回は、小1プロブレムの意味や特徴、子どもたちの小1プロブレムを防ぐための具体的な対策方法などをご紹介します。学校生活にストレスを与える小1プロブレムについて学び、お子さんが毎日快適に過ごせるようサポートしていきましょう。

小1プロブレムとは|意味や特徴を解説

ここでは、小1プロブレムの基本的な意味や特徴を解説します。小1プロブレムは、就学する年齢の子どもであれば誰でも生じる可能性がある状態です。お子さんの違和感にすぐに気づけるように、保護者様の理解を深めていきましょう。

集団生活に適応できない

小1プロブレムの特徴として、集団生活に適応できないことが挙げられます。幼稚園や保育園では集団生活の基礎を学びます。しかし自分だけが好きなことをしていても、まだ幼い未就学児の時期は、大きく咎められるケースは少ないものです。

しかし小学校では幼稚園・保育園以上に、クラスやグループという集団・コミュニティでの行動が求められます。今まで以上に協調性やチームワークを求められた結果、窮屈さを感じて自分らしさを発揮できなくなり、心が不安定になってしまう場合があるのです。

ルールや自律的な行動に順応できない

ルールや自律的な行動に順応できないことも、小1プロブレムの特徴です。小学校では勉強だけではなく、集団のなかにおける社会性も学びます。たとえば「授業中は静かにしなければいけない」や「先生の言うことには従わなくてはいけない」なども、学校で守るべき基本的なルールです。

しかしお子さんによっては、ルールや常識に対して強い反発心や疑問、不安を抱いてしまう場合があります。「今までは自由に生活できていたのに、なぜ小学生だからといってルールを押し付けられなければならないのだろう」と感じ、ネガティブな感情に苛まれてしまいます。

学習内容が増えることについていけない

学習内容が増えることについていけないことも、小1プロブレムの特徴です。とくに就学までに学習習慣がついていない子どもたちは、毎日の勉強自体に大きなストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

幼稚園・保育園では、おもに遊びや自由時間が中心でした。しかし小学校では、突然「毎日机に向かい、合計で何時間も勉強する」という新習慣が導入されます。新しく覚えることや身につけるべき習慣の多さから、精神的に疲れてしまう子が多いものです。

新しい人間関係に適応できない

小学校では、今までとまったく異なる人間関係を構築する必要があります。新しい人間関係に適応できずに心が不安定になってしまうのも、小1プロブレムの特徴です。とくに人見知りの子や話すのが苦手な子は、人間関係における悩みを抱えやすくなります。

学校で友達が作れなかったり「周りに馴染めない」と感じたりした場合、家庭での問題行動につながるケースも。また適切な自己アピールの方法がわからず、学校内でトラブルを起こす可能性もあります。

自律的な行動がうまくできない

小1プロブレムの特徴では、自律的な行動がうまくできないことも挙げられます。たとえば休み時間が終わっても教室に戻ってこない・授業中に静かに座っていられない・いつまでも遊びやお喋りがやめられないなどが代表的です。

自律的な行動ができないと、学習効果が上がらないだけではなく周りにも迷惑をかけてしまいます。クラスメイトから「自己中心的で面倒くさい人物」と判断され、人間関係が構築しにくくなるケースもあるでしょう。

小1プロブレムが増加している昨今の現状

ここでは、昨今小1プロブレムが増加している背景についてご紹介します。従来から課題となっている小1プロブレムですが、世の中の変化が多い現代ではさらに増加傾向です。社会の移り変わりに着目しながら、小1プロブレムとの関係性を学んでいきましょう。

教育方針の変化

小1プロブレムが増加する原因として、教育方針の変化が挙げられます。とくに2020年に学習指導要領が変更されてから、子どもたちに求められる学習は大きく変わりました。

現代の教育現場では、画一的な授業ではなく、自主性や自発性、創造性、行動力、発信力が求められる教育に変化しつつあります。またICT教育による学習のデジタル化も推進されており、環境の変化に大きなストレスを抱くお子さんも少なくありません。

デジタルメディアの影響

小1プロブレムが増加した背景には、デジタルメディアも影響を与えています。現代の子どもたちは、物心がついた頃からITが身近な「デジタルネイティブ世代」です。

スマホやタブレットで手軽に刺激や娯楽に触れられるなかで、膨大な情報量を受け止めきれずに心が不安定になってしまう場合があります。また長時間のデジタルデバイスの利用により、集中力や注意力が散漫してしまうともいわれています。

社会的圧力や競争

社会的圧力や競争も、小1プロブレムの原因の一つです。情報化・グローバル化が進む社会では、社会に求められるスキルも変化しつつあります。一昔前までは「良い大学に入り良い企業に勤めれば一生安泰」といわれていました。しかし不安定かつ不確実性が高い現代では、学力以外の非認知能力や専門的なスキル、オリジナリティが求められる傾向にあります。

その結果、子どもたちが学ぶべき学習内容にも変化が生じています。しかし実際の学校生活では、テストの成績や受験対策ももちろん重要です。社会競争に重要な要素が複数存在している時代であるため、子どもたちの教育の形も不安定になりやすく、ストレスに苛まれる原因となってしまうのです。

小1プロブレムを防ぐための3つの対策

ここでは、小1プロブレムを防ぐために保護者様が実践できる対策を3つご紹介します。子どもたちにとっての社会は、学校と家庭が大部分を占めます。家庭で導入できる習慣や良質なコミュニケーションを通じて、お子さんの学校生活をサポートしていきましょう。

時間やルールを意識して過ごす

小1プロブレムを防ぐためには、時間やルールを意識して過ごす習慣が求められます。家庭で規則正しい生活やルーチン化した習慣を取り入れることで、学校でも規律や規範を守りやすくなるでしょう。

たとえば「夜は必ず〇時までに寝室に行く」や「ゲームは宿題が終わってから」など、時間管理やタスクの優先順位に関連するルールを導入してください。お子さんが自分の感情や時間をコントロールできるようになれば、集団生活へのストレスも軽減されます。

いろんな人と交流する機会をつくる

小1プロブレムを予防・解決するための鍵となるのは、社会性と多様な価値観です。大人も子どもも、自分の常識の範疇だけで生活しようとすると、何かとストレスが溜まるもの。「世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの考え方がある」と認識することで、予期せぬ事態にも対応しやすくなります。

習い事や地域のイベントへの参加、ボランティア活動など、さまざまな方法で幅広い人たちと交流する場を作りましょう。とくにチームワークを必要とする機会の増加は、学校生活における円満な環境の構築につながります。

子どもたちの自己肯定感を高める

お子さんが小1プロブレムを抱えてしまう原因として、自己肯定感の低下が挙げられます。「自分は皆のように上手くできない、話せない」「勉強がわからないから自分は駄目な奴だ」と思い込むことで、ますます孤独を抱えてしまうのです。

家庭ではお子さんの自己肯定感を高めるコミュニケーションを心がけ、失敗や不安を乗り越えるための精神をサポートしていきましょう。お子さんがありのままの自分を肯定できれば、自分らしさに自信を持った状態で周りと関われるようになります。

ルールや規則性を学ぶ習い事なら「プロクラ」

今回は、小1プロブレムの特徴や対処法などをご紹介しました。

小1プロブレムを予防・ケアするためには、習い事による他者との交流が有効です。なかでもプログラミングは、集団生活に求められるコミュニケーション能力・想像力・思考力を鍛える習い事として注目されています。

「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どもに小1プロブレムで悩んでほしくない」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

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