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【リビング学習】リビングで勉強する9つのメリット!子どもの環境を整えよう

目次

小学生のリビング学習って実際どうなの?

「子どもがなかなか勉強に集中してくれない……」「勉強中にすぐ遊んでしまうので困っている」などの悩みを持つ保護者様は、多いのではないでしょうか。とくに小学校低学年〜中学年の子どもにとって、長時間集中力を維持することは大きな課題ですよね。

「どうしても勉強が長続きしたい」という子におすすめの学習方法の一つが、リビング学習です。今回は、リビング学習の意味やメリット・デメリットなどをご紹介します。リビング学習ならではの魅力や注意点を理解したうえで、計画的に導入していきましょう。

リビング学習とは

ここでは、リビング学習の基本的な意味や目的をご紹介します。大人か子どもかに限らず、誰にでも「自分にとって集中できる環境の条件」は存在しているものです。既存の学習環境を強要するのではなく、子どもにとって学びやすい環境づくりについて考えてみましょう。

リビングやダイニングなどを学習場所にする勉強スタイルを指す

リビング学習とは、名前のとおりリビングやダイニングなどのエリアで学ぶ勉強スタイルです。子どもが小学校に入学するタイミングで、専用の部屋や学習机を与える家庭も多いでしょう。しかしリビング学習では学習場所を子ども部屋などに限定せず、家族の共有スペースであるリビング・ダイニングなどで勉強を行ってもらいます。

学力向上に良い効果があるとして注目されている

リビング学習は、近年注目度が上がっている学習スタイルの一つです。「学力向上に良い影響がある」として、雑誌・Webサイト・ブログなどで紹介される機会が増えています。昨今では、東大生の多くがリビング学習を行っているとして話題になりました。

家庭学習において重要な点は「どこで勉強するか」ではありません。勉強場所はあくまで結果を出すための方法であり、学習のゴールは自己実現や目標達成にあります。子どもの特徴によっては、自室での学習よりもリビング学習のほうが成果につながりやすいケースがあることを覚えておきましょう。

リビング学習にもさまざまな形がある

リビング学習の形は、子どもの性質やライフスタイル、家の間取り、生活導線などによって変わります。ここでは、リビング学習のスタイルの例をご紹介します。家族のライフスタイルや家の特徴などと照らし合わせながら、ぴったりのリビング学習環境を考えてみましょう。

リビングやダイニングのテーブルを使う

リビング学習における一般的な形式が、リビングやダイニングのテーブルを使う方法です。自分が暮らしているリビングの雰囲気のまま学習できるので、安心しながら勉強に励めます。

スペースがない場合は、普段はほかのものを置いているエリアを、リビング学習の時間だけ片付けてしまうのも良いでしょう。また、蓋を開閉して机として活用できるタイプの収納タンスなどを設置するのもおすすめです。

リビングに学習机を置く

リビングに学習机を設置するのも、リビング学習におけるレイアウトの一つです。昨今では、リビングやダイニングに設置することを前提とした学習机も展開されています。

学習机には勉強に役立つ機能や収納スペースが備えられているため、リビングに置いても十分な性能を発揮してくれます。また本来はリビング用として販売されているテーブルを、学習用として購入するのも良いでしょう。

子ども部屋との仕切りを外したり、ドアを開けたままにしたりする

子ども部屋との仕切りを外したり、ドアを開けたままにしたりするのも、リビング学習におすすめの形式です。リビング学習の注意点として、安心感から生じる集中力の欠如が挙げられます。

本来の学習空間である子ども部屋とリビング学習の空間をつなげることで、適度な緊張感を維持しやすくなる場合があります。子どもの様子を見ながら、適切だと感じた場合は導入してみましょう。

リビングで勉強する9つのメリット

ここでは、リビング学習のメリットを9つご紹介します。効果的なリビング学習は子どもの学習効率を上げ、勉強へのモチベーションもアップさせてくれます。リビング学習ならではのメリットを学び、導入を検討していきましょう。

集中力が鍛えられる

リビング学習のメリットとして、集中力が鍛えられることが挙げられます。子どもの性質によって、集中できる条件は異なります。たとえば、「自室だと車の音が気になる」「学習机の高さが合っていない」「学習用のライトだと眩しすぎる」などのように、自室の環境にストレスを抱えている子もいるでしょう。

学習環境が合っていない場合、リビングに移動して環境を変えることによって、より勉強に集中できるようになるケースがあります。リビングのほうが勉強しやすい理由を明文化できれば、元々の学習環境を改善するきっかけにもなるでしょう。

勉強を生活習慣にできる

リビング学習には、勉強を生活習慣にしやすいという利点もあります。リビングは、食事やリラックスタイムなど、家族が生活をするためのエリアです。勉強をリビングで行うことで、勉強自体を日常的な営みとして受け入れやすくなります。

たとえば、「リビングでおやつを食べた後にそのまま勉強を始める」「帰宅後はリビングで勉強。終わったらそのままリビングで自由時間」などのように、生活に沿った自然な流れで学習することにつながるでしょう。

すぐ質問できる

わからない部分をすぐに質問できることも、リビング学習のメリットです。とくに小学校の勉強は、保護者によるサポートが必要です。疑問点を即座に解決できる環境は、勉強のモチベーションや集中力の維持につながるでしょう。

親子間の質問・回答におけるコミュニケーションは、保護者との信頼関係を築くためにも役立ちます。また子どもが問いかける内容によって、保護者が学習の理解度を把握できることもメリットです。

リラックスして取り組める

リビングは、子どもにとってもリラックスできる空間です。ありのままの自分でいられるリビングだからこそ、安心感のある状態で勉強できます。とくに孤独や寂しさに弱い子は、1人で部屋で勉強するよりも安定した気持ちで取り組めるでしょう。

そもそもリビングとは、家の中心となる「居間」の役割を担うスペースです。家族がゆったりとくつろげるような設計が施されており、ライトや壁などにも安心感を抱かせる色合いが選ばれています。ホッとできる空間だからこそ、落ち着いて勉強することにも適しているのです。

家族の目があるため、誘惑に打ち勝てる

リビング学習のメリットとして、家族の目があることが挙げられます。1人で勉強していると、つい手頃な娯楽に手を出してしまったり、勉強を中断して休憩してしまったりすることがあるでしょう。

しかしリビング学習をしていると、良い意味で「家族の監視の目」があります。「勉強以外のことをしているのがバレたら怒られる」という適度なプレッシャーがあるからこそ、集中して取り組めるようになるのです。誘惑に打ち勝てる習慣が根付けば、環境が変わっても集中力を発揮しやすくなるでしょう。

親がサポートに入れる

親がサポートに入りやすいことも、リビング学習のメリットです。たとえば子どもが勉強中にボーッとしていたり、問題が解けなくて悩んでいたりする場合に、休憩やリフレッシュの提案ができます。

子どもが1人で部屋で勉強していると、保護者は子どもの変化に気づきにくくなります。とくに学習の進捗は、テストの結果や成績表でしか認識しにくくなるもの。リビング学習によって子どもの得意分野・不得意分野や、精神状態などを把握することで、より適切なサポートができるようになるでしょう。

わからないことを辞書などで調べられる

リビングの状態によっては、わからないことを辞書で調べられる環境が整います。とくにリビングを書斎と兼ねている家の場合は、学習と検索が同時に実現できる空間として役立ちます。

使用方法にはルールをつくる必要がありますが、リビングにパソコンやタブレットが設置してある場合は、インターネット検索ができるのも魅力です。質問できる環境はあらゆる学習において重要な要素であり、1人で疑問を抱え込む時間が短くなるほど、勉強へのフットワークが軽くなります。

広い机で勉強できる

広い机で勉強できることも、リビング学習のメリットです。

小学校低学年のうちは学習習慣が根付いておらず、必要な教材やノートをすべて机上に広げてしまうことがあります。また中学年、高学年と進級するうちに、必要な教材自体も増加していきます。その結果、子ども用の学習机だとスペースが足りなくなってしまうケースもあるでしょう。

リビングの広い机を使えば、教材や資料が重ならずに必要な情報をすぐに見つけられるようになります。机上を整理整頓する習慣をつけるためにも、まず広いスペースでの勉強から始めるのは有効な手段です。

兄弟姉妹の学習内容を耳にする機会が増える

兄弟姉妹がいる家庭の場合は、リビング学習をすることで、兄弟姉妹の学習内容を耳にする機会が増えることもメリットといえるでしょう。たとえば高学年の兄や姉がいる場合は、自分が将来的に勉強する内容の情報を先取りできます。

またリビングという共用スペースであれば、兄弟姉妹同士で教え合えるチャンスも生まれます。家庭内のコミュニケーションが増えることはもちろん、教える側・教わる側それぞれの知識が定着しやすくなるのも大きなメリットです。

リビングで勉強するデメリットは?

ここでは、リビングで勉強するデメリットをご紹介します。リビング学習は特有の安心感やプレッシャーから多くのメリットがありますが、活用の仕方次第ではマイナスの効果が大きくなってしまうことも。リビング学習のデメリットを知り、事前に対策を行いましょう。

消しゴムのカスがリビングに散らばる

リビング学習のデメリットとして、消しゴムのカスがリビングに散らばりやすいことが挙げられます。子どものためとはいえ、毎日掃除をしている家族からすると、ストレスが溜まってしまいがちですよね。

昨今では、リビング学習用のデスクマットが販売されています。専用のデスクマットを利用すれば消しゴムのカスが散乱しにくく、お手入れも簡単に。鉛筆の汚れも残りにくくなるので、ぜひ活用していきましょう。

ダラダラとおしゃべりしてしまう

家族や兄弟姉妹との距離が近いリビング学習では、ダラダラとおしゃべりをしてしまいやすい点にも注意です。とくに兄弟姉妹の仲が良い場合は、おしゃべりが楽しくていつまでも勉強が進まなくなってしまうことも。

保護者様としても、お子さんが学校での出来事を話してくれると耳を傾けたくなってしまいますよね。時にはタイマーやストップウォッチなどを導入して、勉強時間とのメリハリをつける工夫を取り入れましょう。

テレビや娯楽をリビングで楽しめない

リビングは家族の共用スペースです。だからこそ、リビング学習では勉強する当人以外にも影響が及びます。子どもがリビング学習を行うことで、家族がテレビなどの娯楽を楽しめなくなってしまうケースがあるでしょう。

この場合、「リビング学習時間は大人も家事や勉強の時間」と割り切る気持ちが大切です。子どもの勉強時間が伸びることを考慮して、読書や絵画など、音を立てない趣味をつくっておくこともおすすめします。

リビング学習の効果を高めるポイント

ここでは、リビング学習の効果を高めるポイントをご紹介します。リビング学習は家族の共用スペースで学ぶ勉強法のため、さまざまな誘惑を感じてしまうことも。リビング学習特有の環境づくりやコミュニケーション方法を学び、子どもの勉強をサポートしていきましょう。

おもちゃやゲームを隠す

リビング学習を効果的に進めるためには、おもちゃやゲームを隠すことをおすすめします。どれほど「集中して勉強しよう!」と思っていても、視界の端にゲーム機やタブレットなどが目に入ると、どうしても誘惑されてしまいがちです。

気が散りやすい物をすべて別室に収納するのも良いですが、上から布を被せて隠すだけでも気持ちにメリハリがつきます。たとえばゲームが好きな子の場合は、勉強時間になったらブランケットやシーツでテレビを隠したり、スマホを保護者が預かったりするなどの方法を試してみましょう。

勉強しやすい机や収納アイテムを確保する

集中して勉強をするためには、情報を整理しやすい環境づくりが大切です。リビング学習においても、効率的に勉強しやすい机や椅子、収納アイテムなどを確保するように努めましょう。家族団らん用とは別に、リビング学習用の椅子を導入するのも一つの手です。

とくに車輪で移動させられるワゴンタイプの収納ケースは、リビング学習で重宝します。自分が学習道具などを取り出しやすい場所に配置でき、中身も手軽に交換できるので便利ですよ。

またキッチン収納用や台所収納用として販売されているグッズが、リビング学習に役立つ場合もあります。

干渉しすぎない

効果的なリビング学習のために、保護者は子どもに干渉しすぎないように努めましょう。目の前で子どもが勉強していると、つい声を掛けたくなってしまいますよね。しかし集中力が阻害されると、子どもは「自室にもリビングにも勉強できる場所がない」と感じてしまいます。

保護者は相談役や質問の回答役として、子どもの主体性を奪わないようなコミュニケーションを心がけてください。声を掛けて返事が返ってこなかった場合は、子どもが深く集中できている証拠として前向きに受け止めましょう。

照明や明るさに注意する

リビング学習で注意したいポイントとして、照明の種類や明るさが挙げられます。家庭で用いられる電球には、おもに電球色・昼光色・昼白色という3種類の色が使われています。一般的なリビングの照明に用いられているのは、温かみのある電球色です。

電球色は暖色系の色が特徴的な光色で、柔らかで落ち着いた印象を与えます。リラックスしやすい色ではありますが、勉強をする際には明るさが足りなくなってしまう場合も。空間の状態や明るさによって、リビング学習用のデスクライトの導入を検討すると安心です。

家族はリビング学習中に娯楽を持ち込まない

子どものリビング学習をサポートするために、家族は勉強中に娯楽を持ち込まないように注意しましょう。子どもが一生懸命勉強を頑張っている横でゲームなどをしてしまうと、子どもは「どうして自分だけ頑張らなければいけないのか」という気持ちになってしまいます。

子どもの味方でいるためにも、家族が協力して学習環境をサポートする姿勢が必要です。年齢が下の弟や妹がいる場合は、家族で相談しながら勉強時間や空間を区切っていきましょう。

部屋よりリビングでの勉強が向いている子とは

ここでは、自室での勉強よりもリビング学習のほうが向いている子の特徴をご紹介します。子どもの特性によって、集中しやすい環境はさまざまです。保護者の価値観を押しつけるのではなく、子どもにとって心地良い環境づくりを進めていきましょう。

小学校低学年の子

部屋よりもリビング学習のほうが向いている子の特徴として、小学校低学年であることが挙げられます。小学校低学年は、つい先日まで幼稚園や保育園に通っていた年齢です。まだ1人きりで勉強する習慣自体に慣れていません。

保護者の目が届かない場所で学習机に向かっても、どのように勉強すべきかがわからなかったり、寂しさからネガティブな気持ちになってしまったりすることがあるでしょう。リビングという家族が近い場所で学ぶことで、精神的に落ち着いて勉強に励めます。

部屋だと誘惑に負けてしまう子

自室だと誘惑に負けてしまう子にも、リビング学習が推奨されます。たとえばおもちゃ・ゲーム・漫画などを自室に収納している子は、勉強中も誘惑に囲まれている状態です。勉強を退屈だと感じた途端、すぐに娯楽に手が伸びてしまうでしょう。

また自立心や自制心がまだ未熟な子は、誘惑物が身近にない場合でも気が散ってしまうことも。誘惑に負けていつまでもダラダラしてしまう場合は、リビング学習に移行して適度なプレッシャーを感じながら学ぶことをおすすめします。

静かなところが苦手な子

子どもの特性によっては、思いもよらぬ要素によって集中力が阻害される場合があります。とくに「静かすぎる場所だと緊張してしまう」という子の場合は、あえて環境音や生活音が聞こえるリビングに移動すると良いでしょう。

大人でも、図書館のような静かな場所よりも、カフェやコワーキングスペースのほうが作業しやすいという人がいますよね。自分以外の家族の存在を耳から感じることで、安心して勉強できるケースもあるものです。

内容によって勉強スペースを変える手も!

子どもの学習では、学習の内容によって勉強スペースを変える方法もおすすめです。ここでは、シチュエーションや学習の目的に応じた勉強スペースのアイデアをご紹介します。子どもが勉強にストレスを感じている場合は、空間に大胆な変化を取り入れるのも一つの手段です。

日常的な宿題ならリビング学習

日常的な宿題を行う場合は、精神的にリラックスしやすいリビング学習がおすすめです。宿題や予習復習は毎日行われるルーチンワークであるため、短時間で効率的に行うことが求められます。成果をすぐに保護者に確認してもらうためにも、リビング学習が役立つでしょう。

受験勉強などで長時間集中したいなら子ども部屋

受験勉強のように長時間集中したいときは、子ども部屋がおすすめです。受験勉強では、基本的に1日に数時間以上勉強に取り組む必要があるため、リビング学習では家族の負担が大きくなります。受験期間に向けて、自室での学習にも慣れられるようにサポートを行いましょう。

暗記は静かな環境の方が向いているから子ども部屋

漢字や地理などの暗記科目は、静かな環境を維持しやすい子ども部屋での勉強をおすすめします。暗記は、いかに雑念が入りにくい環境で勉強するかによって成果が異なります。生活音や環境音を極力カットした自室でこそ、学習効果が上がるでしょう。

集中力が鍛えられる習いごとなら、プロクラ!

今回は、リビング学習の意味やメリット・デメリット、効果的なリビング学習を行うためのポイントなどをご紹介しました。子どもの特性や環境に応じてリビング学習を導入することで、集中力やモチベーションの向上が期待できるでしょう。

なお、リビング学習以外で集中力を上げる方法としては、プログラミング学習が挙げられます。プログラミングでは、目的から逆算したプロセスの思考や、小さなミスを見逃さない注意力が求められます。子ども向けのスクールで楽しくプログラミングを勉強することで、普段の学習における集中力・注意力・思考力も上昇していくでしょう。

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