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共働き夫婦の子育て|疲れた…限界を迎える前にとるべき対策と解決方法とは

目次

仕事に家事に育児に…共働きって大変

収入やキャリアが不安定になりやすい昨今では、子どもが生まれてもお互いに就労を続ける夫婦が増えています。しかし共働き夫婦における子育てでは、さまざまなトラブルが発生しがちです。お互いに余裕がないなかで、本来は不必要な衝突を生んでしまうこともあるでしょう。

今回は、共働き夫婦の子育てについてご紹介します。共働き夫婦ならではの子育てのストレスや、解決のヒントなどを解説していきます。共働きでの子育てにおける悩みは、多くの夫婦がぶつかってきた課題です。先人の知恵を借り、今の生活をより楽なものに変えていきましょう。

共働き夫婦の子育て|つらいと感じるポイント

ここでは、共働き夫婦の子育てにおいて「つらい」と感じるポイントをご紹介します。家族が増えて幸せだらけの毎日になるかと思いきや、実際は数えきれない苦労の連続。つらいと感じる理由を具体的に分析し、心を整理することで生活や価値観の改善につなげていきましょう。

結局ワンオペになりやすい

共働きの子育てにつらさを感じるポイントとして、結局ワンオペになりやすいことが挙げられます。「お互いに支え合いながら頑張ろう」とは思っていても、結局は退勤時間が早い人や、在宅ワークが多い人のほうが家事・育児をしてばかりの状態に。

「相手の仕事の大変さを理解したい」という気持ちと「共働きなのに自分ばかりが頑張っている」という気持ちがぶつかり、ストレスを抱えてしまいます。一度習慣化したワンオペの子育てでは、ルーチンを変えにくいことも懸念点です。

子どもとの時間が少ない

子どもとの時間が少ないことも、共働きの子育てがつらい要素です。共働きの場合は日中に家にいられないため、実家・義実家や保育園・幼稚園、ベビーシッターなどのサポートを活用するケースが多いでしょう。

もちろん出勤前や帰宅後は子どもと触れ合えますが、「もしも働いていなかったら、今だけのこの時期をもっと満喫できるのに……」という気持ちを抱えてしまいます。とくに乳児期や幼児期はあっという間に過ぎ去ってしまうからこそ、寂しさや虚しさを感じる場合もあるでしょう。

自分の時間が確保できない

共働き夫婦の子育てでは、自分の時間が確保しにくい傾向にあります。お父さんやお母さんは、人の親である前に1人の個人。そして、子育ては楽しいことばかりではありません。「子どもにすべての時間をつぎ込みたい」と思っていても、息抜きやリフレッシュが必要なシーンもありますよね。

しかし共働きの状態では、1日の時間の多くを仕事・家事・子育てに費やさざるを得ません。プライベートや趣味の時間がとれずにストレスが溜まり続けた結果、精神的に余裕がなくなり家族に強く当たってしまうこともあるでしょう。

子どもの体調不良に影響を受ける

子どもの体調不良に影響を受けやすいことも、共働きでの子育てがつらいポイントです。共働きだと、子どもが発熱した場合などは、どちらかが仕事を途中で切り上げて預け先まで迎えに行かなくてはなりません。

職場に気をつかうだけでなく、限られた家事の時間が圧迫されやすくなり、元々のライフスタイルを大きく損なうケースも。子どもの状態を最優先に考えるべきということを理解していても、思い通りにならない現状に苛立ちを覚えてしまう場合もあるでしょう。

職場との調整にストレスが溜まる

共働きの子育てでは、職場との調整にストレスが溜まることも見過ごせません。たとえば、「〇日は子どもの行事があるので出勤できない」「今から保育園に迎えに行かなければならないので打ち合わせに出席できない」などの相談は日常茶飯事です。

周りに頭を下げて調整してもらったり、自分の仕事を他の人に依頼したりすることなどを繰り返した結果、罪悪感や居心地の悪さを感じてしまうことも。夫婦の仕事内容や役職などが大きく異なる場合は、いつもどちらかが仕事を調整してばかりになるケースもあるでしょう。

夫婦間のコミュニケーションが減る

夫婦間のコミュニケーションが減ることも、共働きでの子育てがつらいと感じるポイントです。共働き夫婦は、ただでさえコミュニケーションの時間が限られています。お互いの出勤・帰宅時間にズレがある場合は、尚更のことですよね。

子育てが始まると子どもに費やす時間が増えて、夫婦の時間はさらに少なくなります。会話の内容も子どもや子育ての話題ばかりになり、お互いの気持ちを伝え合う機会が減少する傾向に。また家事・仕事・子育てで疲労が溜まった結果、些細な会話の回数も減りがちになります。

睡眠時間が十分に確保できない

子育てが始まると、子どもの生活リズムが中心になります。その結果、自分が本来必要とする睡眠時間が十分に確保できず、イライラが溜まってしまいがちに。日中に仮眠をとりにくい共働き夫婦の場合は、睡眠不足のリスクがさらに上がるものです。

家族のライフスタイルによっては、「子どものために働いているのに、泣き声で起こされて仕事のための睡眠時間を確保できずイライラする」という本末転倒な状態になることも。共働き夫婦は睡眠に充てられる時間が限られているからこそ、小さな睡眠不足が積み重なってしまいがちなのです。

心身ともに疲れがとれない

共働きの子育てがつらいと感じる大きな要素として、心身ともに疲れがとれないことが挙げられます。本来、家とは仕事で疲れた体を休める場所です。しかし子育てでは、息をつく暇もなくやるべきタスクが押し寄せてきます。

以前は「今日は疲れたから家事をサボろう」というスタンスで許されていたことでも、子育てではそうはいきません。子育てに関連するタスクの省略には限界があるため、お互いに疲れた体を引きずってでも行動を起こす必要があります。その結果、日中の疲れがとれないまま翌日を迎える日々が続いてしまうことでしょう。

周囲に理解してもらえない

共働きでの子育てのつらさは、周囲に理解されにくい場合があります。周りに相談しても「旦那さん(奥さん)と協力し合って頑張って!」「大変なのは今だけだから」などのように返されてしまい、苦しみやつらさが伝わりにくいものです。

共働きの子育てでワンオペ化しているケースに対しては、「できる人がやるのが当たり前」という風潮があることも。子育ての苦労や悩みを分かち合えず、1人でストレスを抱え込んでしまう人もいるでしょう。とくにパートナーとのコミュニケーションにトラブルが生じた場合は、孤独を感じやすいものです。

「疲れた…無理」限界を迎えた共働き夫婦に起こる問題

ここでは、ストレスや疲労の限界を迎えた共働き夫婦に起こる問題・トラブルをご紹介します。最初は小さな火種でも、解決を後回しにすることで大きないざこざに発展してしまうこともあります。共働きの子育てにおける限界のサインを知り、早い段階で対策を講じましょう。

パートナーへの不信感や不満が募る

共働きによって心が限界を迎えると、パートナーへの不信感や不満が募ってしまいます。たとえば、夫婦であらかじめつくっていたルールを「自分だけしか守っていない」と感じた場合、パートナーに対して軽蔑の気持ちが生まれることもあるでしょう。

実際は、「忙しくてつい忘れていた」「悪気はなかった、やったつもりになっていた」というだけかもしれません。しかし約束を破られた側は、ひどい裏切りを受けたかのような感覚を抱いてしまうケースもあります。

イライラしてしまい、喧嘩が増える

共働きの子育てに限界を感じると、イライラして喧嘩が増える傾向にあります。普段なら気に留めないような発言や行動が鼻につくようになり、小さなトラブルでも強い口調で責めてしまいがちに。

相手も自分と同じように苦労していることは理解していても、「どうして自分だけがこんなに不満を溜め込まなくてはいけないのか」という気持ちになってしまうことがあります。仕事・家事・育児で余裕がなくなった結果、視野が狭まり相手を思いやる気持ちが薄れてしまうのでしょう。

育児ノイローゼなど、精神的に追い詰められる

共働きによって一方に負担がかかりすぎると、育児ノイローゼなどを患ってしまう可能性があります。精神的に追い詰められた結果、健康な状態に戻るまでに何年もの月日が必要になることも。

一度崩れたメンタルを回復させるためには、現在の生活やストレスの原因から距離を置く必要があります。ライフスタイルを大きく変更せざるを得ない状態になる前に、何かしらの対策を講じる必要があるでしょう。

子どもに強くあたってしまう

共働きでの子育てによって心に限界を感じると、子どもに必要以上に強くあたってしまいがちになります。「小さな子どもは何事も失敗して当たり前」という前提を忘れ、表面的な事象のみに心が捉われてしまうのでしょう。

「最近子どもに怒鳴ってばかり」「子どもの言動にいちいちイライラしてしまう」と感じたら、心が限界を迎えつつあるサインかもしれません。

限界を迎える前にとるべき対策と解決方法

ここでは、共働き夫婦が限界を迎える前にとるべき対策や解決方法をご紹介します。共働きの子育てで心身の限界を迎えると、長期的な療養が必要になってしまう場合も。トラブルのいち早い解決を優先し、健全な状態で協力し会える環境を構築することが大切です。

家事や育児のタスクを分担する

共働き夫婦の子育てでは、家事や育児のタスクを分担する習慣をつけましょう。「できる人がやる」「気になった人がやる」「余裕がある人がやる」などのような曖昧なルールだと、結局どちらか一方に負担が集中しがちです。

たとえば「毎週月・水・金曜日は夫がお風呂に入れる」「離乳食は妻がつくり、洗い物は夫がする」「リビングの掃除は日曜日に妻が担当する」などのように、定量的かつ具体的なルールをつくることで、お互いにストレスが緩和されます。

便利家電を活用する

共働き夫婦の子育てを楽にするために、便利家電を積極的に活用していきましょう。子育ての負担を軽減する家電としては、食洗機・自動掃除機・洗濯乾燥機などが代表的なものです。便利家電によって時間や体力に余裕が生まれると、視野も広がっていきます。

心身の余裕は夫婦間のコミュニケーションを円滑にし、相手を傷つけない言葉を選べるように。自分らしさを取り戻せれば、より愛情深く子どもに接する機会も増えるでしょう。便利家電の購入には少なくはないコストが発生しますが、平穏な子育てのためにぜひ導入したい要素の一つです。

家族で協力して時間をつくる

共働きの子育てでは、夫婦が限界を迎えてしまう前に、それぞれ休息時間をとることが重要です。しかし今までと同じ暮らしをしているだけでは、子どもが成長してからでないとまとまった時間はとれません。

そのため、パートナーと話し合い、家族で協力し合いながら時間をつくれる状態を確保していきましょう。たとえば「隔週でお互いに1日自由時間をつくる」「休日はお互いに3時間ずつ好きなことをする」などのように、できる限りフェアな状態で休めるように調整する姿勢が大切です。

パートナー間で会話や情報共有をする

お互いに疲労が溜まっていると、仕事や子どもに関連する情報交換が疎かになってしまいがちです。今以上のすれ違いや衝突を防止するためにも、パートナー間で会話や情報共有をする機会を増やすべきでしょう。

会話できる時間が短い場合は、ホワイトボードやノートで共有しても構いません。夫婦同士の交流が増えることで、お互いが抱えているストレスや課題を把握できます。その結果、当たり前に理解してもらえていると思っていた内容が伝わっていないことや、相手の意外なストレスの原因に気づけるケースもあるでしょう。

ストレスを解消する方法を考える

夫婦が精神的に限界を迎えてしまう前に、ストレスを解消する方法を考えることが大切です。とくにアウトドアレジャーや旅行など、まとまった時間が必要な方法でストレスを発散していた人は、生活の自由度が下がる子育てによって大きな負担を感じがちになります。

子育てにおいて、自分のこれまでの生活スタイルを維持することは困難です。だからこそ、子育ての合間の短時間でできるような、新しいストレス解消方法を考えることを推奨します。アロマや音楽鑑賞など、家にいながら五感で楽しむ方法もおすすめですよ。

子どもとの会話を大切にする

共働き夫婦の子育てでは、子どもとの会話を大切にするように心がけてください。仕事や家事に追われる日々では、子どもの小さな成長を発見する余裕をなくしがちです。ただし、大変な毎日でも子どもにおける新しい発見に出会えれば、苦労が報われていく感覚を得られます。

育児の感激や喜びに気づくためには、子どもとのコミュニケーションが求められます。「疲れすぎて無感情に育児をこなしている」と気づいたときには、あらためて子どもの声や態度に耳を傾ける習慣を取り入れましょう。

実家や親戚へサポートを頼んでみる

共働きで子育てに励む人のなかには、「2人で働きながら育てると決めたのだから、誰の力も頼らずにやり抜きたい」と思っている人もいるかもしれません。しかし、無理をしすぎた結果、家庭内でトラブルが頻発してしまってはお互いに不幸になってしまうものです。

時には実家や親戚へのサポートを頼み、心の余裕を取り戻す機会を設けましょう。実家が遠方で頼りにくい場合は、子どもを連れて一時帰省するのも一つの手です。1日数時間でも子育てを手伝ってもらえるだけで、普段の生活では得られない解放感を抱けます。

ファミリーサポートセンター事業やベビーシッターを利用する

共働きの子育てで限界を迎えてしまう前に、地域のサービスの利用を前向きに検討しましょう。たとえばファミリーサポートセンター事業では、育児のサポートを希望する会員による相互援助活動が展開されています。

もちろん、ベビーシッターの利用も有効手段の一つ。専門のマッチングサイトの他、地域ごとに自治体が展開している場合もあります。看護師や助産師、保育士など、資格を有しているベビーシッターも見つけられますよ。

参考:一般財団法人 女性労働協会「ファミリーサポートセンター事業」

子どもの体調不良時は病児保育を利用する

子どもの体調不良は、共働きの子育てにおける大きな課題です。「毎回途中で仕事を切り上げるのがストレス」と感じている人は、病児保育の制度を活用しましょう。病児保育とは、体調不良の子どもの保育および看護ケアをおこなってくれるサービスです。

病児保育の施設種別や予約方法は、自治体によって異なります。まずは住んでいる市区町村が展開している病児保育制度を調べ、概要を確認しておきましょう。いざという時のために仕組みや連絡先を把握しておくだけでも、心が楽になりますよ。

参考:内閣府「病児保育事業」

子育て支援パスポート事業を活用する

共働きの子育てで心が限界になる前に活用したいのが、子育て支援パスポート事業です。子育て支援パスポート事業とは、こども家庭庁によって実施されている「社会全体で子育て世帯を応援すること」を目的とした取り組みです。

子育て支援パスポート事業を活用することで、協賛を得ている企業や店舗にて、各種割引や優待サービスなどが受けられます。子育てにおける経済的負担を軽減できるだけではなく、社会における子育て世帯の孤独感が和らぐことが期待できる制度です。

参考:こども家庭庁「子育て支援パスポート事業の概要」

共働きの子育てで大切な5つの心構え

ここでは、共働きでの子育てにおける大切な心構えを5つご紹介します。子育ては生涯にわたって続く営みですが、とくにお世話が大変な時期は、子どもが幼い頃に限定されています。「数年後には必ず乗り越えられている」という気持ちを強く持ち、家族の絆を深めつつ負荷を減らせる考え方を取り入れていきましょう。

すべてを完璧にやろうとしない

共働きの子育てにおいて、すべてを完璧にこなす必要はありません。そもそも子育てとは、専業主婦や専業主夫であっても疲労やストレスを感じる営みです。「共働きなのだから疲れていて当たり前」と割り切り、負荷を減らす方法を導入しましょう。

たとえば哺乳瓶を毎回洗うのが大変であれば、同じセットを複数購入してもよいのです。洗濯物から靴下のペアを探す時間をカットするために、同色・同ブランドの商品で揃えるのもよいでしょう。Web上では、離乳食の手抜きレシピなども多数公開されています。取り入れられる時短テクニックは積極的に取り入れることで、夫婦の心にも余裕が生まれるでしょう。

子どもとのコミュニケーションを大切にする

共働きの子育てでは、子どもとのコミュニケーションを大切にしましょう。仕事で疲れて帰ってくると、作業のように子育てのタスクをこなすときがありますよね。しかし乳児期や幼児期の子育ては、今しかできない特別な経験です。

子どもの人格形成には、幼児期の親とのコミュニケーションが大きく関わります。「最近、子どもに対して機械的に接してしまっている」と感じたら、一歩立ち止まり子どもの情緒を育成する関わり方について考えてみてくださいね。

パートナーとの時間を少しでも確保する

パートナーとの時間を少しでも多く確保することも、共働きでの子育てにおいて重要です。共働き夫婦の子育てでは、仕事の忙しさや疲労が原因で会話が減少する傾向に。家では数少ない時間を家事と子育てに充てる必要があるため、元々の2人らしいコミュニケーションが減っていくものです。

時には子どもを預け、夫婦でゆっくりと過ごす時間をつくりましょう。子どもを預けることに罪悪感を抱く人もいるかもしれませんが、お互いの心身を労り本来の自分たちの状態を取り戻す行為は、決して悪いことではありません。今後も協力し合って育児に励むためには、心身の余裕がある状態でお互いに信頼感を持って接することが大切です。

決めたルールや約束は守る

共働きの子育てでは、相手の信頼や信用を裏切らないことを心がけてください。夫婦間の信頼関係を築くためには、決めたルールや約束を守る姿勢が求められます。そのためには、定量的なルールの作成や、無理なくルールを守るための改善が必要でしょう。

決めたルールが厳しいものであれば、子育ての最中でも柔軟に変更することが大切です。意見を主張する際は代替案もセットで伝えることで、より円滑な対話ができるでしょう。小さな信頼をコツコツと積み重ねるからこそ、お互いに安心感がある状態で共働きでの子育てができるのです。

自分自身のケアやストレスマネジメントをする

共働きの子育てでは、自分自身のケアやストレスマネジメントをおこなうように心がけましょう。仕事や子育てに追われていると、本来の自分らしさを見失ってしまいがちです。自分の好きなものさえもわからなくなってしまうような日々のなかでは、視野が狭まり判断力が鈍ってしまいます。

たとえば、時には1人でゆっくりバスタイムを楽しめるようにパートナーに頼んだり、短時間のベビーシッターを活用したりするなどの方法が有効です。住んでいる自治体によっては、格安で子育てサポートを活用できるケースもあります。

共働き家庭で育つ子どもへのよい影響とは

ここでは、共働き家庭で育つ子どもへのよい影響についてご紹介します。共働き家庭による子育てでは、時に子どもに寂しさを感じさせつつも、自立心や自己管理力を養うなどのメリットもあるものです。

共働きのネガティブな面だけでなく、ポジティブな面にも注目してみるとよいでしょう。

幼少期から集団生活に参加できる

共働き家庭の子どもは、日中を保育園や幼稚園で過ごす時間が増えます。その結果、物心がついた頃から同年代の子どもたちとコミュニケーションをとる機会が多くなるでしょう。幼少期から集団生活に参加できた経験は、小学校入学時に大きなメリットとなるものです。

思いやりがある子が育つ

思いやりや優しさは、人とのコミュニケーションのなかで養われていきます。共働き家庭の子どもは、親以外の相手と交流をする機会が増えるため、人間関係における多角的な視点が得られます。人とのやり取りが増えるほど、相手を思いやる豊かな感性が育っていくでしょう。

目的を持って頑張ることの大切さを学ぶ

共働き家庭の子どもは、親が仕事や家事を両立させる姿を間近で見ています。親の背中を見て育つことで「やるべきことは怠けずにしっかりやる」という価値観が育まれ、自分で目標を設定し実行する能力が養われます。

「自分でやる」精神が強い

共働き家庭の子どもは、「自分でやる」精神が強いものです。親から離れて生活する時間が多いため、自然に自立心が養われます。親に甘えず、依存せずに行動できることから、幼いながらに実行力や決断力に優れた子どもに育つでしょう。

子どもの進学率が上がる

共働きの家庭では、子どもの進学率の上昇も期待できます。なぜなら二馬力によって経済的な余裕が生まれやすく、教育にかけられるお金が増えるからです。学費の問題をケアできるため、子どもが幅広い学習の機会を得られ将来をより豊かにできることでしょう。

父母両方との時間を大切にする

共働き家庭の子どもは、父母両方との時間を大切にする傾向にあります。子どもにとって父母それぞれとコミュニケーションをとれる時間は限られているため、短時間でできる限り多くの愛情を得ようと対話を求めるからです。共働きのライフスタイルが継続するほど、家族間のコミュニケーションに大きな価値を感じられる子に育つことでしょう。

共働き夫婦が子どもに習い事をさせるなら、プロクラ!

今回は、共働き夫婦の子育てにおける懸念点や、トラブルを解決するためのヒントなどをご紹介しました。

共働き家庭において、記事内に挙げた要素以外で課題となるのが、子どもの習い事です。とくに送迎の時間を確保しにくい問題は、多くの共働き夫婦の悩みの種となっています。

しかし、工夫次第では共働きでも習い事をさせてあげることが可能です。たとえば土日・休日中心で習い事をスケジューリングしたり、送迎用のシッターを利用したり、ファミリーサポートセンター事業を活用したりするなどの方法が挙げられます。

共働きだからといって、お子さんの習い事を諦める必要はありません。家族のライフスタイルや教室との距離を考慮しつつ、地域のサービスも利用し、通学を前向きに検討していきましょう。

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