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読書感想文の書き方|書く際のポイントや例文、テンプレートを紹介!
読書感想文をスラスラ書けるようになりたい
読書感想文は本を読んだ印象や感想をまとめたものであり、夏休みによく出される宿題の一つです。しかし、読書感想文に対して苦手意識をもつ子どもたちは少なくありません。保護者様のなかには、書き方のサポート法がわからず困っている方もいることでしょう。
この記事では、読書感想文の書き方について具体的なポイントを解説します。本を選ぶ方法から感想を文章にするコツまで、保護者様が実践できるアドバイスを提供しますのでぜひ参考にしてください。
読書感想文の書き方をしっかり把握して、子どもたちの学習サポートに役立てていきましょう。
読書感想文を書くまでの流れ
良い読書感想文を書くためには、まず適切な本を選ぶことが重要です。書くまでの流れをイメージしておくことで、より良い書き方を実践できます。ここでは、読書感想文を書くまでの流れを4つの段階に分けて解説します。
本を選ぶ
読書感想文の質を上げるためには、どの本を選ぶかが重要なポイントとなります。児童文学や小説の対象年齢・あらすじを確認し、興味のもてる内容や共感できるテーマの本を選ぶことが大切です。
楽しみながら本を読めれば、読書感想文も書きやすくなります。お子さんが共感をおぼえる場面や人物が登場する本を選び、読書感想文を書くまでのプロセスをスムーズに進めることを意識しましょう。
本を読む
本を読む際、読後に感想がしっかり残るようにすると、構成を考えたり読書感想文を書いたりする際の助けとなります。小学生のお子さんのなかには、読んでいる間にストーリーの感動が薄れてしまうお子さんもいるかもしれません。
感想や疑問を忘れないようにするために、お子さんが本を読む際、おもしろいと感じた部分に付箋を貼るよう助言するのも一つの方法です。付箋を貼っていくと感動を整理しやすくなり、のちに読書感想文の材料として活用することが可能となります。
構成を考える
読書感想文の書き方を把握するにあたって、文章構成の方法を知っておくのは重要な要素です。構成は「はじめ」「なか」「まとめ」の3つのパートに分けるのが一般的です。
- はじめ:選んだ本のタイトルや著者、簡単なあらすじを紹介し、本を選んだ理由などに触れる
- なか:場面や登場人物に関する感想や考えを述べ、感動した箇所やその理由などを具体的に説明する
- まとめ:物語のテーマや登場人物の成長について、考えたり学んだりしたことを述べる
以上を参考にすることで、深みが感じられる読書感想文の書き方が可能となります。
感想文を書く
最後に、準備した材料をもとに感想文を書きます。この段階では、心が動いた具体的な場面を、自分の経験とどう照らし合わせたのかを重視することが大切です。
たとえば、主人公の苦悩や成長を見て、自分の生活や価値観と比較してみることが推奨されます。また、物語のテーマ性が自分の考え方にどのような影響を与えたのかを考察しながら、丁寧に書き記す取り組みが求められます。
読書感想文の内容を充実させるポイント
読書感想文の書き方で重要なのは「内容を充実させる」といった点です。ここでは、内容を充実させるための書き方を5つのポイントに沿って解説しますので、ぜひ参考にしてください。
本のあらすじや選んだ理由を紹介する
本のあらすじや読書感想文のテーマに選んだ理由がわかる書き方によって、読んだ人の内面や考え方を具体的に伝えることが可能です。
たとえば「この本は冒険がテーマであり、主人公の勇気に刺激を受けて自分も挑戦してみたいと思った」といった書き方は、感想文を読む人に対して心の動きを効果的に伝えられます。
冒頭であらすじや書く意図を説明することで、読書感想文を読む人にとって興味づけとなり、共感を得られやすくなることでしょう。
本を読んで感動したことを書く
本を読んで感動した内容は、読書感想文でより詳しく表現すべき重要な部分です。感動したシーンや登場人物の行動を具体的に解説し、自分の感情や主人公との対比を加えることで、読書感想文をより深みのあるものに仕上げられます。
たとえば「〇〇は逆境に立たされながらも決してあきらめない姿勢が素晴らしく、自分もその勇気を学びたいと思った」といった書き方をすれば、説得力が増すと考えられます。
本を読んで疑問に思ったことを書く
本を読む際に疑問に思った点を書くのは、物語やテーマをより深く理解するための重要なプロセスです。
たとえば、主人公の行動や決断が理解しづらいシーンがある場合、「なぜ主人公はその選択をしたのか」という疑問が自然に生じるでしょう。疑問を書き出し、疑問に対する答えを探求することで、自己表現力や批判的思考力を育めます。多様な見方や考え方を養うことにもつながるため、より深い読解力を養う助けともなるでしょう。
本を読んで自分なりに考えたことを書く
本を読んで自分なりに考えたことを書くのは、読書体験を深める重要なステップです。本を読むだけでは自分の考えを深めるのが難しい場合がありますが、実際に書くことで考えを整理できます。
主人公がおこなった選択に対して「私はどういう状況でなら同じ選択をするだろうか」と考えたり、物語のテーマに関して「作者が伝えたかったメッセージは何か」と自分なりに解釈したりすることが例として挙げられます。この過程において、新たな視点に気づくこともあるでしょう。
自分が作者や登場人物の立場だったらどうするかを書く
感想文を書くときに「もし自分が作者の立場だったら、物語やキャラクターの行動・決断をどう描くか」を考えます。その際には、物語の流れやキャラクターの心情に共感し、よりリアルな描写を心がけることが重要です。
あるいはストーリーの背景を理解し、登場人物の行動が物語のテーマにどう影響するかを考えます。自分が作者や登場人物になりきることで、物語の世界に浸りつつ深い洞察を得られ、読書感想文の質も向上するでしょう。
読書感想文の書き方|テンプレート・構成メモ
読書感想文の書き方を考える際、ひな形となるテンプレートに当てはめたり、構成メモをとったりすることでスムーズに仕上げることが可能となります。ここでは、読書感想文を書く際に参考にしたいテンプレートや、構成メモの書き方を解説します。
本を読んだときに心に残ったことは?
読書感想文のテンプレートとして、「本を読んだときに心に残ったことは?」という質問に答えることが挙げられます。この質問を通して物語の核心に触れ、そのテーマや感情について深く考えることが可能となるでしょう。
心に残った点を構成メモとして具体的に記述する過程を通じて、自分の感情や考えを整理し、物語から受けるメッセージを深く理解することが可能です。また、質問に答える形で書き進める方法は自己表現力を高め、批判的思考を養ううえでも重要な役割を果たします。
自分や周囲で同じようなことがあるか、また自分ならどうするのか?
物語と似た経験を思い出すことで、物語のテーマや登場人物の行動に共感しやすくなります。自分ならどうするかと考えることは自己理解を深める助けとなり、実際に読書感想文を書く際に重要な役割を果たすことでしょう。
物語を自分の視点で考えることが、感想文の読み手の心に響くような表現力を磨くことにつながります。
今何を考えているのか?
読書感想文を書く際に重要なのは、読者が物語や登場人物の核心的なテーマにどのようにかかわり、どう感じたかを深く掘り下げることです。そのプロセスは、自己の感情や考えを整理し、物語の本質に対する理解を深めるのに役立ちます。
また、読み進めるにしたがって、読む前とは異なる考えをもつケースも少なくはないでしょう。「現在考えていること」にフォーカスすることで、読書を通じた自分の成長を自覚し、読書感想文の内容をより深める効果が期待できます。
作者や登場人物に伝えたいことは?
作者や登場人物に伝えたいこととは、物語を通じて得た洞察や感情に基づいて、彼らに対して言いたい内容を指します。たとえば、物語の中で登場人物が特定の決断をしたとき、その決断が勇敢なものであったことを認めたり、作者が描く世界に感動したりする姿勢のことです。
このテンプレートに当てはめることで、自分の考えを記述する作業を通じて本と自分とのつながりを深めたり、感想文を読む人にリアルな感動を届けたりすることが可能です。
読書感想文の例文・見本
ここでは、実際の読書感想文の書き方や例文を学年層ごとに紹介します。感想文を書く際は、構成の流れや、自分と物語との関係性を明確にして書くことが重要です。
例文を通じて書き方のコツをつかみ、お子さんの読書感想文に生かしていきましょう。
小学校低学年
「エルマーのぼうけん」を読んで、とてもおもしろかったです。エルマーが、一人で勇気を出してりゅうを助けに行くところがすごいと思いました。とくに、エルマーがトラやサイ、ライオンをうまくやっつけるところが好きです。そして、りゅうといっしょに空をとぶところは、ゆめがあって楽しい気もちになりました。
ちえをしぼって勇気をもって、何でも乗り越えてしまうエルマーのすがたに感動しました。わたしはむずかしいことがあるとすぐにあきらめてしまうところがあります。この本を読んで、わたしもエルマーのように困ったときにあきらめずにがんばりたいと思いました。
小学校中学年
「チョコレート戦争」を読んで心に残ったのは、子どもたちが大人たちに信じてもらえないなかで無実を証明しようとする姿です。彼らの勇気と友情にとても感動しました。
私が同じ立場だったら同じように証明すると思いますが、「実際に行動するのは難しいかもしれない」と思いながら読み進めました。
物語の最後で大人たちが謝罪し、子どもたちと和解する場面がとても印象的です。やはり「思っているだけではダメ、実際に向かっていくことが大事」と強く思いました。
この物語を読んで、友達との絆や正義を貫くことの大切さも学びました。主人公たちのように友達と助け合い、困難に立ち向かう力をもちたいと思います。
小学校高学年
「モモ」を読んで、時間の大切さを改めて感じました。灰色の男たちが人々の時間を奪うところがとくに印象的で、モモがその時間を取り戻すために戦う姿が心に残りました。
この物語を読んで「自分の生活も忙しさに追われている」と感じています。たとえば、学校の宿題や課外活動などで時間がなくなることがあります。
今感じること。それは「もし自分がモモだったら、もっと友達や家族と過ごす時間を大切にしよう」ということです。モモのように、大切なものを守るために勇気をもって行動したいと感じました。
本を読んだ後、今まで当たり前だと思っていた時間がどれほど貴重かを考えました。毎日を大切に過ごし、友達や家族との時間をもっと大事にしようと思います。
構成や順序を学べる習い事は「プロクラ」
今回は、読書感想文の書き方や書く際のポイント、実際の例文などを紹介しました。
読書感想文を書くためには、まず適切な本を選ぶことが重要です。記事で紹介した書き方の流れやコツを参考に、ぜひお子さんの理解力や表現力を高めてみてくださいね。
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