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非認知能力を伸ばす習い事11選|子どもの成長に必要な能力を高める方法とは

幼少期から育てたい!非認知能力って?

情報化・複雑化する現代社会。昔のように「良い大学に入って大企業に就職すれば一生安泰」という常識は通用しなくなりつつあります。今の子どもたちに求められるのは、変化し続ける社会のニーズに応えるための「非認知能力」です。

今回は、幼少期の頃から育てたい非認知能力の意味や、非認知能力を鍛えるためにおすすめの習い事などをご紹介します。非認知能力は、納得感のある人生を自分の手で獲得するために重要な力です。非認知能力の特徴やメリットを学び、子どもの可能性を引き出していきましょう。

非認知能力とは

ここでは、非認知能力の意味や必要性についてご紹介します。非認知能力は学力だけではなく、日常生活や社会生活、人間関係の構築など、幅広いシーンで求められる能力です。非認知能力の概要を学び、子ども教育につなげていきましょう。

数値化しにくい内面スキルのこと

非認知能力とは、数値化しにくい内面的なスキルを指します。言い換えれば、テストの点数や成績表の数値などで評価しにくい能力(=数字で評価しにくい能力)です。反対に、暗記力・計算力・運動能力などは、数字によって評価しやすいため非認知能力とはいえません。

知能検査や学力検査では測定しにくい、心や内面性にかかわる能力が非認知能力と呼ばれます。非認知能力は幅広いシーンで活用されるため、育成することで結果的に学力や学習能力の向上に影響を及ぼします。

あらゆる問題を解決するために必要だといわれている

非認知能力は、あらゆる問題を解決するために求められる能力です。非認知能力の特徴として、人の心や社会性に関連するスキルであることが挙げられます。たとえば自分を奮い立たせる力や、他者と良質なコミュニケーションをとる力なども、非認知能力の一つです。

また情報化が進む現代では、変化に対して柔軟に対応するためのスキルが求められます。データから導き出される正解を選ぶだけでは、社会のニーズに応えらえないシーンも多いでしょう。非認知能力は、曖昧さや不確実性を含んだ社会の需要をくみ取る力でもあるのです。

非認知能力の具体例

ここでは、非認知能力の具体例をご紹介します。非認知能力のなかには、子どもが遊びや趣味、コミュニケーションのなかで自然と培うスキルも多いものです。非認知能力の例を知り、家庭教育や習い事選びにつなげていきましょう。

コミュニケーション能力

代表的な非認知能力の一つが、コミュニケーション能力です。非認知能力が求められる背景に、人工知能の発達が挙げられます。今やAIは私たちの生活になくてはならない技術の一つ。今後、単純作業や体力が必要な仕事は、人工知能やロボットに取って代わるでしょう。

しかし心を持たない人工知能には、決してまねできない能力があります。それが、相手と心を通わせ、寄り添い合うコミュニケーション能力です。傾聴力・伝達力・想像力などが複合的に求められるコミュニケーション能力は、数値では測れない重大なスキルといえます。

自分の感情をコントロールする力

自分の感情をコントロールする力も、非認知能力の一つです。たとえば怒りや憎しみなどのネガティブな感情に苛まれたとき、言葉をグッと飲み込み冷静さを取り戻す力が挙げられます。

怒りだけではなく、悲しみや寂しさなどの感情に対しても、自分をコントロールする力は役立ちます。孤独な状況に陥っても卑屈にならず、自分で自分の心を奮い立たせる力があるからこそ、どのような課題に直面してもチャレンジする姿勢を持ち続けられるのです。

発想力

非認知能力の例として、発想力も挙げられます。発想力とは、今まで自分が得た知識や経験を元にして、新しいアイデアを生み出す力です。創造力との違いは、実際にアイデアを形にするかどうかです。発想力は、あくまで「アイデアを出す力」になります。

もちろん創造力も発想力と同様に、非認知能力の一つです。発想力によってアイデアを生み、創造力によってアイデアを形にすることで、世の中に新しい価値を創出できます。発想力を磨くためには、経験の他に感性や感受性なども必要になり、これらも非認知能力に含まれます。

忍耐力

忍耐力も、代表的な非認知能力の一つです。困難に負けず、コツコツと地道な努力を積み重ねる力は、数字では測れません。忍耐力を高めるためには、明確な目的意識や、行動力・計画力・実行力などが必要です。

忍耐力が強ければ、課題に直面しても簡単には挫折せず、少しずつでも確実に自分を高められます。目標値が高いほど達成したときの成功体験は大きいものになり、自己肯定感の育成につながります。忍耐力の結果として得られる自己肯定感や自己効力感も、他のスキルに大きな影響を及ぼす非認知能力です。

行動力

行動力も、数字で測れない大切な非認知能力です。行動力の定義は「目的や目標を自分で設定し、達成までのプロセスを考え、行動につなげていく力」とされています。他のさまざまな非認知能力を効果的に生かすためには、アイデアや目的意識を実際に行動に落とし込む力が必要です。

頭のなかで思い描いているだけでは、どれほど素晴らしいアイデアも存在しないのと一緒です。行動力は、自分と世の中との接点をつくる・増やすために、最も重要な非認知能力といえるでしょう。自己表現や目標達成なども、行動力があってこそかなえられます。

非認知能力を高めるメリットとは

ここでは、非認知能力を高めるメリットをご紹介します。非認知能力は目には見えず数値でも測れない能力ですが、子どもの成長を大きくサポートすると同時に、将来の可能性も広げてくれるスキルです。非認知能力の特徴を学びつつ、子どもの教育に落とし込んでいきましょう。

認知能力(学力)の土台になる

非認知能力は、認知能力の土台となり、学力の向上に影響を与えます。たとえば非認知能力の一つである自己肯定感や忍耐力は、日常的な学習の継続には欠かせないスキルです。また客観的な思考力や想像力は、問題文の読解力にもつながります。

自分の感情をコントロールする能力は、あらゆる学習をルーチン化させるために役立ちます。コミュニケーション能力があれば、友達同士で課題を共有し合ったり、質問し合えたりもするでしょう。あらゆる非認知能力は、さまざまなアプローチで認知能力の向上をサポートしてくれるのです。

長期にわたり人生に良い影響を与える

非認知能力は、長期にわたり人生に良い影響を与えるスキルでもあります。代表的な能力として、自己肯定感が挙げられます。ありのままの自分を愛し受け入れる力があれば、どのようなコミュニティに所属していても安心して自分らしさを発揮できるでしょう。

長い人生のなかで芸術や教養、娯楽などを楽しめるのは、想像力や好奇心があってこそ。もちろん良質な人間関係の構築のためにも、非認知能力は欠かせません。非認知能力の向上は、自分の人生をより豊かに、幸福に、納得感のあるものにするために必要なのです。

子どもの非認知能力を伸ばす習い事11選

ここでは、子どもの非認知能力を伸ばす習い事を11種類ご紹介します。習い事では専門的なスキルの他に、特有の思考力や表現力、感性などが養われます。習い事の種類による特徴や魅力の違いを踏まえ、子どもの特性とも照らし合わせながら、適した教室を選んでいきましょう。

水泳

非認知能力を鍛える習い事としておすすめしたいのが、水泳・スイミングです。非認知能力の向上のためには、基本的にはグループで習える習い事が適しています。なぜなら集団の習い事では、思いやりやコミュニケーション能力が養われるからです。

一見すると個人競技に見える水泳ですが、実際にはグループによる指導が主であり、譲り合いや協調性、チームワークなどが学べます。また記録を伸ばすための集中力や忍耐力、自分で課題を見つけて解決していく力も、水泳によって得られる非認知能力です。

ダンス

昨今ではTikTokをはじめとする若年層向けSNSが広まり、子どもたちにとってダンスはより身近なアクティビティ・スポーツとなっています。ダンスの習い事も、さまざまな非認知能力を引き出してくれます。

ダンスでは周りと力を合わせるためのチームワークの他、音楽に合わせて体を動かす自己表現力、振り付けや表現を考える創造力なども育成可能です。とくに言葉に頼らない表現力は、ダンスのような身体表現をともなう習い事ならではのスキルです。

体操教室

認知能力と非認知能力を同時に鍛えられる習い事として、体操教室が挙げられます。体操教室では、バランス能力・反応能力・リズム能力などの認知能力や、自己意識・意欲・自制心などの非認知能力を養えます。

集団で取り組む体操では、コミュニケーション能力や協調性なども養え、健康的な体づくりもサポート。できなかった動きができるようになると、自己肯定感も高まり自信につながります。全身運動で心がリフレッシュすることで、自己管理力も鍛えられるでしょう。

総合型スポーツ

総合型スポーツとは、一つの競技に縛られず、さまざまな種目のスポーツに触れられる習い事です。スクールによっては、子どもから高齢者まで幅広い年代の人とスポーツを楽しめます。総合型スポーツでは、自主性や主体性、協調性などの非認知能力が鍛えられます。

とくに野球やサッカーなどチームメイトがいるスポーツと触れ合うことで、思いやりや協調性を学べるのが魅力です。負けてしまったときに問題を発見する力や、課題解決に向けて計画を組んでいく力も、大切な非認知能力です。

楽器やリトミック

楽器やリトミックの習い事では、想像力や自己表現力などの非認知能力を育成できます。音楽を通して自分の感情を表現したり、毎日コツコツと練習に取り組んだりするなかで、自己認識力や主体性、忍耐力も磨かれていくでしょう。

また音楽の習い事は、感性や感受性を高めてくれるメリットもあります。想像力・創造力を身につけるためには、五感で感じた情報を自分のものとして昇華させていくプロセスが効果的です。音楽によってインプットとアウトプットを繰り返すことで、自分らしさが確立されていきます。

料理教室

料理教室も、さまざまな非認知能力を引き出せる習い事の一つです。料理には、レシピ考案・レシピ解読・手順を考える・実際に作る・装飾するなど複数の工程が存在しています。食べる相手を想像しながら取り組む過程で、自主性や先を読む力、思考の応用などの力が身につくでしょう。

また親子やグループで料理する教室では、社会性や協調性なども高められます。最後の盛り付けのプロセスでは、自分ならではの個性や美的センスが重視されるため、美意識や手先の器用さも養えます。

絵画教室

絵画教室や工作教室などのクリエイティブな習い事も、非認知能力を鍛えるために効果的です。育成できる非認知能力として挙げられるのが、表現力・創造力・想像力。そして取り組みの過程では、忍耐力・計画力・空間把握力などが養えます。

また芸術関連の習い事の大きなメリットは、自分以外の感性や価値観に触れられることです。作品を通して他者の視点や感じ方を学ぶことで、子ども自身の視野もどんどん広がっていきます。クリエイティブな感性が求められる現代では、とくに推奨される習い事といえるでしょう。

プログラミング

プログラミングは、非常に幅広い非認知能力を鍛えられる習い事です。想像力・創造力・コミュニケーション能力・論理的思考力・問題発見力・問題解決力・計画力・自制心など、さまざまな非認知能力を総合的に養えます。

小学校では2020年からプログラミング教育が必修化されましたが、実際にプログラミングの専門的なスキルに触れられるとは限りません。習い事を通してプログラミングを楽しめば、学校の授業だけでは得られないスキルを獲得できるでしょう。

デジタルアート

絵画や工作などの教室と同様に推奨されるのが、デジタルアートの習い事です。デジタルアートとは、パソコンやタブレットなどのデジタルデバイスを活用しながら、アート作品を作成する習い事を指します。

現代の小学生は、物心がついた頃からデジタルデバイスが身近に存在している世代です。子どもによっては、アナログなアートよりもデジタルな創作のほうが合っている場合もあるでしょう。3D作品制作や動画制作など、デジタルならではの作品作りができるのも魅力です。

農業体験

子どもの非認知能力を伸ばすためには、自然との触れ合いが効果的です。とはいえ住んでいる場所によっては、なかなか自然と触れ合えない子も多いでしょう。そこで取り入れたいアクティビティの一つが、農業体験です。

自然や動物たちと触れ合うなかで、感性や五感を磨きながら、自分の手で何かを作る喜びを実感できます。また自然は思い通りにいかないものだからこそ、主体性や計画性、忍耐力、問題解決力なども育まれます。

ボーイスカウト

領域に捉われずさまざまな非認知能力を伸ばしたい子どもにおすすめしたいのが、ボーイスカウトです。ボーイスカウトの活動は所属するグループによって異なりますが、自然と触れ合う機会が多い活動が一般的です。

ボーイスカウトでは主体性や行動力が重視され、自分が何をするべきか・何をしたいのか・実際には何ができるのかを考える機会が与えられます。成功や失敗のなかでチームワークや自己認識力が磨かれ、生きる力の獲得につながっていくのです。

非認知能力を伸ばす習い事の選び方

ここでは、非認知能力を伸ばす習い事を選ぶ際のポイントをご紹介します。習い事選びでは、学習効果だけではなく、子どもが無理なく楽しく通えることが重要です。子どもの好奇心を刺激する習い事を選び、長期的な非認知能力の向上につなげていきましょう。

子どもが興味を示すものを選ぶ

非認知能力を伸ばす習い事を選ぶ際は、子どもが興味を示すものを選ぶことが大切です。なぜなら子どもにとって知的好奇心は、最大の学習モチベーションになるからです。いくつかの習い事をピックアップしつつ、子どもが率先して習いたがる教室を選ぶのもよいでしょう。

子どものペースにあわせて通えるものを選ぶ

習い事を選ぶ際は、子どものペースにあわせて通えるものを選んでください。なぜなら習い事における非認知能力は、長期的な通学・学習・反芻によって得られるからです。心身に無理のない範囲で継続できる習い事は、着実な能力のアップにつながります。

子どもが継続できるものを選ぶ

子どもが継続できる内容を選ぶことも、習い事探しでは重要です。たとえば家にピアノが用意できない子どもがピアノを習い始めても、たまのレッスンだけでは上達を実感できず、飽きにつながってしまいがちです。家でも復習・練習できる習い事を選ぶと、モチベーションにつながりますよ。

考えるだけでなく、手足もよく使うものを選ぶ

五感を通した学習は、より体に定着しやすい傾向にあります。習い事を選ぶ際は、頭で考えるだけではなく手足をよく使うものを選ぶこともおすすめします。スポーツに限らずとも、絵画・プログラミング・楽器なども手先を使うため、立派な「体を動かす習い事」です。

複数の習い事をまとめて始めないようにする

習い事を選ぶ際は、無理のない継続が前提です。そのため、複数の習い事をまとめて始めないように心がけましょう。実際にスクールに通い始めて「やっぱり違った……」と感じるのはよくある話です。子どもにとって適した習い事が見つかるまで、一つずつじっくりと精査していきましょう。

非認知能力を高める習い事なら、プロクラ!

今回は、非認知能力の意味やメリット、非認知能力を高める習い事や選び方をご紹介しました。非認知能力を高める習い事として、プログラミングが挙げられます。しかしプログラミングは、未経験者にとっては少しハードルが高いように感じられますよね。

とくに子どもが習い事としてプログラミングを始める場合は、年齢に合わせたカリキュラムを取り入れているスクール選びが大切です。昨今では小学生向けのプログラミング教室も多く展開されており、子どもたちの知的好奇心を刺激する教材が導入されています。

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