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10歳の壁とは|9歳と何が違う?10歳の壁が生じる原因と対処方法を解説

小4の壁とも呼ばれる「10歳の壁」って何?

小学校4年生を迎える頃になると「10歳の壁」と呼ばれる時期が訪れます。9歳〜10歳は、幼い頃と比べて自我が芽生え、自分の長所や短所、得意や不得意と直面する機会も増えます。今までと同じように生活しているつもりが、思わぬストレスに苛まれてしまうこともあるでしょう。

今回は、10歳の壁の意味や乗り越え方のポイントをご紹介します。お子さんが突然イライラする機会が増えたり、精神的に不安定になっていたりする場合は、10歳の壁に悩まされているサインかもしれません。お子さんのストレスを汲み取り、より伸び伸びと生活できるようサポートしましょう。

10歳の壁とは|10歳の壁が生じる原因

ここでは、10歳の壁の意味をご紹介します。10歳の壁は、お子さんだけではなく保護者様にもストレスが生じやすい時期です。10歳の壁の存在を事前に把握することで、ストレスへの対処法を備えられます。小学校4年生頃に訪れる10歳の壁を理解し、生活や心の準備を始めましょう。

学習内容が増え、勉強につまずくことが増える

10歳の壁では、学習内容が増え、勉強につまずく機会が増えます。小学校低学年の授業内容は比較的易しく、家庭学習の習慣がほぼないお子さんでも、勉強につまずきにくいかもしれません。しかし小学校4年生頃を境に、勉強の難易度が上昇。その結果「勉強における挫折」を初めて経験する子どもたちが増える傾向です。

たとえば小学校4年生では、足し算・引き算・掛け算・割り算を組み合わせた「四則計算」の学習がスタートします。また角度や概数など、今まで触れたことがない学習領域も増え、抽象的な概念を理解するのが苦手なお子さんにとって難易度が上がってしまうのです。

身体的変化や周囲との運動能力に差が出てくる

学習だけではなく、体力面や身体面でも10歳の壁が現れます。私たちは一人ひとり、身長や体格が異なりますよね。身体的変化がとくに顕著になるのが、ちょうど9歳から10歳頃なのです。体育や運動会などでも、能力の差が現れやすくなります。

小学生の時期は「運動が得意」というだけでクラス内のヒエラルキーがある程度決まってしまうことも。運動が得意な子どもたちにとっては暮らしやすいのですが、苦手な子どもたちにとっては居心地が悪くなってしまう可能性があります。また運動の得意不得意により、劣等感を抱いてしまうケースもあるでしょう。

客観視することができるようになり、劣等感を抱きやすくなる

劣等感を抱く機会は、スポーツ関連だけではありません。学業・容姿・コミュニケーション力などでも自分を客観視する状況が増え、コンプレックスを感じやすくなってしまいます。これも、10歳の壁による弊害です。

自分を客観視できるようになったこと自体は、子どもたちにとって大きな成長の証といえます。知性が高まり視野が広がったからこそ、自分と周りを冷静に比べられるのです。客観視は子どもたちの健全な成長に欠かせない要素ですが、同時に苦しみを与えるきっかけにもなってしまいます。

小4から学童がなくなり、放課後の居場所がなくなる

現在は不安視する必要性が減りましたが、かつては小学4年生から学童を利用できなくなっていました。しかし2015年以降は制度改革により、小学6年生までは学童に預けられるようになっています。

2015年以前、学童の利用は小学3年生まで(学童によっては「おおむね10歳」まで)であり、4年生になった子どもたちの行き先がありませんでした。とはいえ現在では、4年生で退所する子どもたちが多い傾向にあるようです。

10歳の壁に直面したときの対処方法

ここでは、子どもたちが10歳の壁に直面したときの対処法をご紹介します。9歳・10歳は、子どもたちにとって生活の多くに変化が訪れる時期です。心が不安定になりやすく、自信を失いかねない時期だからこそ、お子さんのメンタルをサポートするように努めましょう。

子どもたちのことを褒める

10歳の壁に直面したときは、子どもたちを褒める機会を増やすことをおすすめします。なぜなら10歳の壁では、ありのままの自分を受け入れにくくなるからです。

「あなたはそのままでも十分に魅力的」「周りと比べて落ち込む必要はない」と伝えることで、お子さんの自尊心が磨かれます。お子さんが自己肯定感を獲得できれば、劣等感を抱く機会も減少するでしょう。

話をしっかり聞く

10歳の壁に差し掛かったら、お子さんの話をしっかり聞くように努めてください。10歳の壁では、子どもたちは何かと自信を失いがちです。心が不安定になりやすく、モヤモヤ感をアウトプットする機会を探しています。

お子さんにとって最も身近な味方である保護者様が傾聴することで、お子さんは安心感を抱き、家庭・家族という居場所を認識できるでしょう。

学童がなくなったときの居場所を準備しておく

10歳の壁では、学童の退所による居場所の喪失も不安点として挙げられます。家庭と学校以外に新しい居場所を用意することで、お子さんのメンタルが安定しやすくなるでしょう。

たとえば新しい習い事を始めたり、地域の活動に参加させたりするなどがおすすめです。ボーイスカウトやボランティアなども含め、お子さんが興味を持てそうな活動・団体を探してみましょう。

勉強をサポートしてあげる

10歳の壁では勉強につまずくことで劣等感や焦りを抱いてしまう場合があります。とくに今まで家庭学習の習慣がなかったお子さんは、学習による挫折から勉強嫌いになってしまうケースもあるでしょう。

お子さんの不安をケアするためには、保護者様の指導や塾、オンライン学習、家庭教師などの導入をおすすめします。学習への自信は、学校生活における自信にもつながります。

過保護になりすぎない

10歳の壁を乗り越えるためには、保護者様が過保護になりすぎないことも大切です。10歳の壁はお子さんの心と体の成長時期でもあります。苦しみの本質をお子さん自身が理解し、自分なりに対峙する姿勢が重要です。

保護者様ができるのは、あくまでサポート。実際に苦しみを乗り越えるのはお子さん自身です。必要な環境やアドバイスは与えつつ、お子さんがいつでも相談できる関係性を維持するように努めましょう。

小学生の保護者様の心構え

ここでは、お子さんの10歳の壁における保護者様の心構えをご紹介します。9歳・10歳頃のお子さんは活動範囲が広がり、保護者様の目が届きにくくなる時期です。「10歳の壁は誰にでも訪れるもの」と割り切ることで、より適切な接し方が見えてきます。

9歳~10歳の壁は、発達段階に訪れるものだと知っておく

10歳の壁は、子どもたちの健全な発達段階において、必然的に訪れる時期だと認識しておきましょう。10歳の壁の原因の一つは、自我の芽生えです。

お子さんが自分らしさを獲得する過程で訪れると理解していれば、保護者様の不安も軽減されます。成長段階に応じた苦しみを乗り越えることで、お子さんは社会や人間関係を学んでいくのです。

いつか過ぎるものだと長い目で見ておく

10歳の壁は、11歳、12歳、13歳と成長していくなかで少しずつ過ぎ去っていきます。また思春期には、時期ごとの苦しみやストレスがそれぞれ存在しているものです。

「10歳特有の課題はそのうち解決する」と割り切ることで、現在のお子さんの状態に合った適切なサポートを考えやすくなるでしょう。

子どもたちの居場所になる習い事なら、プロクラ!

今回は、小学4年生頃に訪れる10歳の壁についてご紹介しました。

10歳の壁の不安点の一つとして、子どもたちの精神的な居場所の減少が挙げられます。子どもたちの心が安定する状態を維持するためには、習い事がおすすめです。学校以外にも所属するコミュニティを増やすことで、ストレスが分散されるでしょう。

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