プログラミング教育情報
小学生の習い事はいくつが理想?小1からでもチャレンジできる習い事
子どもが小学生になったから、習い事を考え始めてるけど…
子どもが小学生に進学すると、悩みの種となるのが習い事選びです。往々にして、子どもが希望する習い事と、保護者が通わせたい習い事にはギャップがあるもの。子どもの意見をどこまで尊重するべきか、迷っている保護者様も多いのではないでしょうか。
「子どもが楽しんで通える習い事を選びたい」も「将来役立つスキルが得られる習い事を選びたい」も、子どもへの想いがあってこそ。習い事選びでは、子どもの意見・将来性・費用・通いやすさなど、複数の要素を比べたうえで総合的な判断が求められます。
今回は、小学生の習い事におけるベストな個数や、小学生におすすめの習い事をご紹介します。ただし習い事の頻度や種類は、子どもの状態に合わせて決めるものです。当人の意見に耳を傾けながら、楽しんで通える頻度・種類を考えていきましょう。
小学生の習い事は何個ぐらいがベスト?
ここでは、小学生の習い事におけるベストな頻度をご紹介します。習い事の適切な頻度は、家庭のライフスタイルや教育方針によって異なるもの。また習い事の費用と家計との兼ね合いも関係しています。ご紹介する情報は目安として参考にしつつ、無理のない習い事の設定をしていきましょう。
平均は週1~3個
インターネットのアンケートによると、小学生の習い事の平均は週1~3個のケースが多いようです。厳密には、週1個が約25%、週2個が約38%、週3個が約22%となっています。また週4個は約10%、週5個以上は約7%という結果に。
アンケートでは小学生の保護者の約85%が「子どもに習い事を指せている」と回答しているため、半数以上の子どもが週に1~3個程度の習い事に通っているといえます。また子どもに習い事を始めさせるタイミングは、4歳頃が多いようです。
子どもそれぞれのキャパシティによる
実際のところ、習い事の適切な頻度・個数は子どものキャパシティ次第です。子どもは一人ひとり、心と体のスタミナが異なります。大人顔負けの適応力で複数の習い事をこなせる子もいれば、頭のスイッチの切り替えが苦手な子もいるでしょう。
1つの習い事で精一杯になっている子に2つ、3つと習い事を増やすと、心身のキャパシティがオーバーしてしまいます。その結果モチベーションや学習効果が下がり、本人のストレスばかりが大きくなることも。習い事の数は、子どもの状態や個性、特性と照らし合わせながら決めることが大切です。
複数の習い事をするメリット
ここでは、小学生が複数の習い事をするメリットをご紹介します。とくに小学校低学年は、新しい学習をどんどん吸収できる時期です。子どもの苦手意識が芽生える前に複数の習い事をスタートできれば、得意なことも増え、自己肯定感のアップにもつながるでしょう。
幅広い体験ができる
複数の習い事をするメリットとして、幅広い体験ができることが挙げられます。座学・スポーツ・芸術など、習い事は種類によってさまざまです。多様な一次体験を得ることで、子どもの感性が磨かれ、多角的な視点から物事を考えられるようになるでしょう。
複数の習い事は、横断的な発想や思考にもつながります。一つひとつの習い事のスキルが上がるだけではなく、ある習い事で得た知識・スキルを他の習い事に生かすこともできるのです。
伸ばしたい力を伸ばすことができる
伸ばしたい力を伸ばせることも、複数の習い事をするメリットです。たとえばサッカーの習い事では身体能力やコミュニケーション能力が磨かれ、音楽の習い事では感性や表現力が磨かれます。これらの能力は、社会で生きるにおいてどれも大切です。
一つの習い事に縛られていては、限られた能力やスキルしか磨けません。複数の習い事によって幅広い学習を得ることで、子どもの能力を総合的に引き出せます。
時間やスケジュール管理が上手になる
複数の習い事の両立は、時間やスケジュールを管理する能力の向上にもつながります。たとえば学校から帰宅してから習い事までの時間では、休憩・着替え・荷物の準備・予習復習など、やるべきタスクが多いものです。
効率的に準備するほど自由時間も取りやすくなり、ストレスのない通学がかなえられます。また週に数回の習い事では、当日から逆算した練習や学習が必要です。自分で学習計画を立てられるようになれば、自主性や主体性も養われるでしょう。
「やりたい」気持ちを満たしてあげることができる
複数の習い事を始めれば、子どもの「やりたい」気持ちを満たしてあげられます。子どもの希望をできる限りかなえようとすると、保護者の負担は大きくなりますが、子どもは大きな充実感や自己肯定感を育めるでしょう。
「自分はやりたいことができている」「自分は親に愛されている」「自分は恵まれた環境で生活できている」などの自覚は、子どもの自信や家庭への感謝にもつながります。
習い事を増やすことによるデメリット
ここでは、子どもの習い事を増やすことによるデメリットをご紹介します。複数の習い事を両立するためには、心や体のバランスの保持や、子ども自身のモチベーションの維持が必要です。これらが欠けてしまうとどのようなトラブルが起こり得るのかを学んでいきましょう。
学校の宿題や家庭学習が疎かになる
習い事を増やすデメリットでは、学校の宿題や家庭学習が疎かになることが挙げられます。習い事は、レッスンを受けている時間だけがすべてではありません。習い事の予習復習や、日常的な練習、送迎など、生活面で多くのリソースを必要とします。
その結果、子どもの体や心の余裕がなくなり、本来の学業が後回しになってしまう可能性があるのです。習い事に熱中するあまりに成績が落ちてしまう事態は、学生として本末転倒ですよね。
自由な時間が減る
複数の習い事では、自由な時間が減ってしまうこともデメリットです。とくに週の過半数に習い事を入れている場合や、スクールまでの距離が長い場合は、子どものプライベートな時間がさらに減少してしまいます。
1人の時間がつくれなかったり、友達と遊べなかったりする期間が長引くと、子どもはストレスが溜まりがちに。習い事へのモチベーションも下がり、学習効果も下がってしまいます。時には、反抗的な態度が増えてしまう場合もあるでしょう。
挫折で心が折れることも…
習い事によっては、ライバルとして意識する相手との出会いがあります。たとえば「〇〇が好き!」という純粋な気持ちでスクールに入会したのにもかかわらず、自分よりも上手で才能に恵まれた同年代に出会うと、挫折を感じてしまうケースがあるでしょう。
「自分には才能がない」という現実を飲み込むことも、習い事が与えてくれる学びの一つです。しかしすべての子どもが、コンプレックスや敗北感を肯定的に受け取れるわけではありません。ショックを受けた結果、本来好きだったものも嫌いになってしまう可能性があります。複数の習い事では、挫折のリスクも上がってしまうでしょう。
親も時間に余裕がなくなる
複数の習い事では、親も時間に余裕がなくなりがちです。とくに共働きの家庭では、週に何日も習い事の送迎をしていると、体力的にも精神的にも疲弊してしまう可能性があります。
場合によっては「子どもはやる気があるのに、親の余裕が足りなくて継続できない……」という事態に。とくに勤務時間が不安定な業種の場合は、習い事を最初から一つに絞ることも検討しましょう。
小1からでもチャレンジできる習い事
ここでは、小学校1年生からでもチャレンジできる習い事をご紹介します。子ども向けの習い事では、低学年でも楽しめる工夫や趣向が凝らされています。子どもの知的好奇心を刺激するカリキュラムを探し、ぜひ体験教室からチャレンジしてみましょう。
ピアノ
小学校1年生から始められる習い事として、ピアノが挙げられます。ピアノは未就学児でもスタートできる習い事でもあり、子どもの手の大きさに合わせた楽曲を選択してもらえます。譜面自体も子ども向けであれば非常にシンプルな内容となっており、初めての音楽教室でも安心です。
とくに子どもに特化したスクールでは、演奏技術を学ぶだけではなく、音楽に親しむことに重きを置いています。また先生の弾くピアノに合わせて音を当てたり楽譜を書いたりするレッスンもあり、音感も鍛えられます。
スイミング
スイミングは、水への苦手意識が芽生える前に始めたい習い事の一つです。小学校低学年のスイミングでは、水に顔を浸ける練習や、その場で潜る練習などから始められます。スキルの上達によっては、年上のお兄さんやお姉さんがいるクラスに昇級することも可能です。
泳ぎが苦手な子であれば、アームリング(腕に装着するタイプの浮き輪)を付けた状態から習えます。水中ジャンプやビート板での補助など、進捗に合わせたレッスンで楽しく水に親しめます。習い事によって獲得できた水泳スキルは、子どもの身を守るためにも役立つでしょう。
英会話
英会話も、小学1年生からチャレンジしたい習い事です。グローバル化が進む現代では、実践的な英語力は非常にニーズが高まっているスキルです。しかし学校の画一的な授業だけでは、ネイティブと会話をするためのスピーキング力・リスニング力はなかなか身につきません。
英会話教室では、ネイティブ話者とのリアルなコミュニケーションを通じて、生きた英語を習得できます。低学年向けの授業では、絵本の朗読や英語の歌を使ったダンス、英語カードを使ったゲームなどのカリキュラムが多く展開されています。
サッカーや野球などのスポーツ
サッカーや野球などの集団スポーツも、小学1年生から始めたい習い事といえるでしょう。集団スポーツでは身体能力だけではなく、コミュニケーション力やチームワーク、リーダーシップ、思いやりなどの非認知能力が磨かれます。
また自分に与えられたポジション・役割を守る意識は、責任感や主体性も育んでくれます。同様の理由で、バレーボールやハンドボール、フットサルなどもおすすめです。全身運動をおこなう習い事は、子どものフラストレーションも発散してくれます。
学習塾
小学1年生から始めたい習い事では、学習塾も人気です。学習塾は、学年や進捗に合わせた専用テキストを活用して授業を進行し、子どもの学力向上をサポートします。学習の目的によって、グループレッスンと個人指導から選択します。
学習塾の大きなメリットは、学習習慣の定着です。とくに小学1年生は、予習復習をしなくても学校の授業を理解しやすい傾向にあります。だからこそ今のうちに学習習慣をつけることで、進級後に学習範囲が難しくなった場合でも、スムーズに家庭学習へ移行できるのです。
そろばんや算数塾などの計算教室
そろばんや算数塾などの計算教室も、小学1年生におすすめの習い事です。授業が簡単な低学年のうちに計算力を養えば、算数への得意意識が生まれます。高学年になって四則演算や複雑な計算を求められても、主体的に学ぶ姿勢を維持できるでしょう。
計算教室での授業は、集中力を鍛えるのにも適しています。また数字を整理・処理する訓練を重ねれば、論理的思考力も磨かれます。論理的思考力は読解力の向上にもつながるため、計算教室は幅広い領域の学習効果を上げる習い事といえるでしょう。
プログラミング
プログラミングも、小学1年生からチャレンジできる習い事です。子ども向けのプログラミングスクールでは、ゲームやロボットなど知的好奇心を刺激する教材を導入していることが特徴です。またプログラミング言語は、おもに「ビジュアルプログラミング言語」という子ども向けの言語を使っています。
ビジュアルプログラミング言語では、画面上でカラフルなブロックを組み立てるような形式で学習します。プログラミングが初めての子どもでも、直感的に楽しめるような工夫が施されているのが魅力です。
プログラミングの習い事が昨今注目されている理由とは
ここでは、プログラミングの習い事が注目されている理由をご紹介します。昨今では子ども向けのプログラミングスクールが多数展開中です。駅や電車で、スクールの広告を目にしたことがある保護者様も多いのではないでしょうか。プログラミングが注目されている背景を学び、子どもの習い事選びにつなげていきましょう。
プログラミング教育が必修化されたから
プログラミングの習い事が注目されている背景として、プログラミング教育の必修化が挙げられます。小学校では、2020年からプログラミング教育が必修化されました。ただしプログラミング教育の目的は、プログラミング技術の習得ではなく、プログラミング的思考の獲得です。
そのため学校の授業を受けているだけでは、プログラミングの専門技術を学べるとは限りません。子どもたちがプログラミングに直接触れるためには、家庭教育や習い事でのフォローが必要になります。
幼い頃から触れていた方が、抵抗感がなくなるから
子どもの頃からプログラミングに触れることで、デジタルデバイスやIT技術における抵抗感がなくなります。あらゆるビジネスやサービスのIT化が進む現代では、便利かつ効率的に生活するために、最低限のITスキル・知識・リテラシーが必要です。
プログラミングは、ITに関連する能力を養うためにピッタリの習い事です。子ども向けの楽しいカリキュラムを通してITに親しめば、デジタル領域への苦手意識が払拭されます。その結果、子どもはより効率的かつ現代的な手法をもって生活を送れるでしょう。
創造力や発想力を育むことができるから
子ども時代からプログラミングを学ぶことで、創造力や発想力を育めます。プログラミングでは、子どもが自ら目標設定をおこない、ゴールに至るまでのプロセスを考えます。方法や経路を自分で生み出す過程で、クリエイティブな思考が養われるのです。
またプログラミングでは、毎回のようにバグやエラーと向き合う必要があります。「なぜ問題が発生しているのか」や「問題を解決するためには何をすればいいのか」を考えるなかで、物事を幅広い観点から考える力や視野が鍛えられます。
達成感を得ることができるから
プログラミングスクールでは、課題や問題を乗り越えることで達成感を得られるのも大きなメリットです。そもそもプログラミングとは、コンピューターを理想通りに動かすために命令する行為です。プログラミングに用いられるプログラミング言語は、命令する際の命令文にあたります。
命令文にはルールがあり、テキストにミスや漏れがあると、コンピューターは理想通りに動きません。問題点を発見・改善し、忍耐力をもって一歩ずつゴールに近づくなかで、目標を達成できた際には成功体験や充実感を獲得できます。
これからの社会を生きていくために必要だから
プログラミングスクールが注目されている理由として、これからの社会で生きていくために必要であることも挙げられます。社会の情報化・IT化が進む現代では、さまざまなビジネス領域でデジタルスキルが必要です。
なかでもプログラミングスキルは、非デジタル領域でもニーズが高い能力です。子ども時代からプログラミングスキルに触れて抵抗感をなくすことは、子どもの豊かな将来にもつながるでしょう。
以下の記事では、プログラミングの習い事のメリット・デメリットや、プログラミングスクールならではの魅力をまとめています。今回の記事とあわせて、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事