子どもたちには、一人ひとりが持って生まれた特性があります。似たような環境で育った子どもたちでも、お喋りが得意な子や運動が得意な子、友達をつくるのが得意な子など、さまざまな個性を持っていますよね。
幼い頃からお子さんの特技を見い出すことで、得意領域をさらに引き出す教育が可能です。また子ども自身が自分の特技を認識していれば、自信を持って物事に取り組めるようになるでしょう。
今回は、お子さんの特技の見つけ方や、特技がなかなか見つからないときのヒントなどをご紹介します。お子さんの特技は、経験や挑戦のなかで発見されるものでもあります。特技を見つけるためにも、お子さんに知識や実践の場を与えていきましょう。
ここでは、特技がわからない子どもたちの特徴をご紹介します。特技に出会えないままだと、自分の強みや個性をなかなか認識できません。特技は、必ずしもすべての子どもたちが持たなければならないわけではありませんが、所持することで自己肯定感の向上や自我の確立につながります。
特技がわからないお子さんは、自分の得意分野に気づけていない可能性があります。一次体験が足りておらず、自分の能力を生かせる領域に出会えていない状態です。
子どもたちに秘められた能力は、発揮できるシーンに恵まれなければいつまでも眠ったままになってしまいます。自分の特技を見つけられないままでは、将来的にも自分に合わない仕事を選んでしまうリスクがあるでしょう。
自分を客観的に理解できていないお子さんも、特技に気づきにくい傾向にあります。自分が「〇〇が得意」と思えるためには、相対的な評価が必要です。自分と周りを比べるからこそ、自分の能力が「普通と比べて上であるか、下であるか」が認識できるのです。
そのためコミュニケーションが苦手なお子さんや、交友関係が狭いお子さんは、自分を客観的に見る機会に恵まれにくい状態です。その結果、自分の能力を正しく認識できず、適切に自己評価しにくくなってしまうでしょう。
特技がわからないお子さんの特徴として、自己肯定感が低いことも挙げられます。自己肯定感が低いお子さんは、自分を過小評価しがちです。
たとえ得意なことを見つけても「自分でもできることは、周りの人も当然できるだろう」と思い込んでしまいます。周りからのポジティブな評価も素直に受け取れないため、いつまでも自分の強みに気づけないままです。
特技を探すときの視野が狭いお子さんは、いつまでも特技がわからない状態になりがちです。たとえば、本来であればクリエイティブな能力に恵まれているお子さんが、苦手なスポーツにばかり挑戦していると、なかなか特技を見つけられないでしょう。
しかし当人だけの視野では、自分に芸術的才能があるとはなかなか気づけません。苦手分野にばかり挑戦した結果「自分は特技のない人間だ」と思い込んでしまうのです。特技を探すためには、幅広い視野や挑戦、周りからのサポートが必要といえます。
特技を難しく考えすぎていると、自分に合った特技に出会いにくくなります。本来、特技とは「人よりも少し得意な分野」程度でよいのです。しかし完璧主義な子や、自分へのハードルが高い子は、少し得意な程度では特技だと認識できません。
「誰が見ても完璧な状態にならないと特技とはいえない」「多くの人ができることを特技とは呼べない」と感じ、自分は特技のない人間だと思い込んでしまいます。
ここでは、小学生の子どもたちが持ちやすい特技についてご紹介します。小学生の子どもたちは、体力的にも経済的にもできることが少ないもの。だからこそ、自分の行動範囲のなかで特技を見つければ、成功体験や自己肯定感の向上につながりやすくなるでしょう。
子どもたちの代表的な特技として挙げられるのが、スポーツです。なかでもサッカー・バスケットボール・バレーボール・徒競走など、学校の体育の授業で触れやすいスポーツは、得意分野になりやすいもの。とくに小学生の場合は、スポーツが特技になることで周りの友達からの評価も上がる可能性があります。
ピアノも、子どもたちが特技にしやすい分野の一つです。スポーツとは異なり、学校ではじっくり取り組む機会が少ないからこそ、特技としての存在感があります。ピアノや楽器が特技になると、大人になった後にも交友範囲が広がりやすいのが魅力です。
絵画や工作などの創作活動も、子どもたちが特技にしやすい分野です。創作活動の魅力は、テストのように評価基準が明確ではないところ。芸術に正解はないからこそ、勉強や運動に自信がない子でも、自分らしさを評価してもらえやすい分野といえるでしょう。
字が綺麗であることは、子どもたちにとって魅力的な特技になります。字の美しさは大人になるほど評価されやすいため、子ども時代から特技として育てていきたい領域の一つです。また字は毎日繰り返し書いていくため、一度身につけると失いにくいスキルであることも魅力です。
お手伝いも、子どもたちにとって立派な特技の一つといえるでしょう。とくに小学生のうちは、家庭方針によってお手伝いをする子・しない子で大きく分かれる傾向に。子ども時代から掃除や料理などお手伝いしていれば、将来的にも実用性の高い特技として役立ちます。
ここでは、子どもたちの特技の見つけ方を5つご紹介します。子どもたちの特技が一人ひとり異なるように、見つけ方との相性も子どもたちによって違うものです。一つの方法で上手くいかなくても諦めずに、複数の方法を前向きな気持ちで取り入れてみてくださいね。
子どもたちの特技を見つけるためには、お子さんの好きなことや趣味から探してみましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、子ども自身が楽しみながら取り組んでいる対象は、自然と特技になっていく傾向にあります。
好きなことや趣味であれば失敗すらも楽しめ、楽しみながら繰り返しチャレンジできます。物事を特技にまで磨き上げるためには、反復練習が必要です。ストレスが低い状態で反復練習できる対象があれば、ぜひ尊重したうえで環境を整えてあげましょう。
お子さんは、保護者様や周りから褒められた経験をよく覚えています。保護者様のなかにも、小さな頃に褒められた経験がきっかけで、努力のモチベーションが上がったことがある人も多いのではないでしょうか。お子さんの特技を探すためには、子ども自身が褒められた物事から考えることをおすすめします。
お子さんの今までの成果を振り返って、保護者様が感心したものや、お友達・先生から褒められたものがないかを思い出してみましょう。特別に能力が高い分野に限る必要はありません。「お子さんの個性や価値観が色濃く反映されている」と感じる分野でも、特技として花開く可能性があります。
お子さんの特技は、最も身近な観察者である保護者様だからこそ気づけるシーンが多いものですよね。しかし近くで生活しているからこそ、お子さんを客観視しにくくなっている場合もあります。ときには周囲の人にお子さんの様子を尋ねることで、意外な特技を知られる可能性もあるでしょう。
大人と同じように、子どもたちも相手によってさまざまな態度を使い分けています。保護者様の目から離れた場所だからこそ、新たなお子さんの一面に触れられるケースもあるものです。習い事の先生や親族、お友達の保護者様など、家とは異なるお子さんの側面を知っている相手に話を聞いてみましょう。
お子さんの特技を見つけるためには、日常的に取り組んでいることから探すこともおすすめします。たとえば料理が苦手な人でも、習慣として毎日台所に立っていれば、少しずつ上達していきますよね。お子さんの特技も、日々のルーチンのなかで自然に磨かれている可能性があるのです。
たとえば家庭学習に必要な時間管理や、学校に必要な荷物の準備なども、広い目で見れば特技に含まれます。現時点で特別なルーチンが見つからなければ、無理のない範囲で家のお手伝いを習慣化させるのもよいでしょう。
お子さんの特技探しでは、お子さんの長所に関連する領域から探すことをおすすめします。どのような子どもたちにも、必ず長所は存在しています。まずはお子さんの性質や性格を明文化したうえで、長所としてカテゴライズできる要素を並べていきましょう。
たとえば「生き物に優しくできる」が長所の場合、相手の気持ちを汲み取ったコミュニケーションが特技になる可能性があります。なぜなら生き物に優しい子は、相手の痛みを想像できるからです。長所から紐づく特技を考え、お子さんの「らしさ」を引き出していきましょう。
ここでは、お子さんの特技探しに役立つヒントを5つご紹介します。本来、お子さんの特技は当人が自分で発見していくものです。保護者様の声かけやサポート次第で、お子さんは自分の得意分野をよりスムーズに発見できるようになります。お子さんとの接し方に新しい習慣を取り入れて、特技の発見につなげていきましょう。
お子さんの特技探しでは、お子さんが何に興味を持っているかに注目することが大切です。時には、好きなことと得意なことが異なる可能性もあるでしょう。しかし「好き」「面白い」という気持ちは、努力を継続するために何より大切な原動力です。
お子さんの興味関心の対象を理解したうえで、知的好奇心をさらに引き出す環境を整えてあげましょう。好きなものを学べる環境が与えられたお子さんは、楽しみながら自発的に学習したり練習したりするものです。学ぶ楽しみを体感できれば、異なる分野の学習においてもモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
小さなことでもしっかり褒める習慣は、お子さんの特技の発見につながります。たとえばお子さんが絵を描いたら「この色使いはすごく個性的で素敵だね!」のように、お子さんの独自性を評価するように声かけしましょう。
褒める際は「すごい!」「偉い!」など漠然とした声かけではなく、具体性のある言葉選びが大切です。保護者様から正当な評価をもらえたお子さんは自己肯定感が上がり、新たな分野にチャレンジするための勇気や自信を得られます。特技の発見には、挑戦意欲も重要な要素なのです。
お子さんの特技を発見するためには、親子でのコミュニケーションの時間を大切にしましょう。お子さんは日々のなかでさまざまな事柄を学び、知識や興味の幅を広げています。保護者様が知らない間に、新しい分野に挑戦していることもあるでしょう。
お子さんの変化は、対話によるコミュニケーションのなかで初めて気づく要素が多いものです。お子さんの過去のイメージに捉われず、今のお子さんが何を学び、何と対峙しているのかを知る機会を増やしましょう。
お子さんの挑戦を尊重することも、特技の発見において重要です。特技とは、基本的には日々の反すうや努力の積み重ねによって得られるものです。持って生まれた才覚も、努力によって磨かなければ発揮しきれません。
つまり特技を手に入れるためは、挑戦や失敗のサイクルが必要なのです。お子さんが新しい物事に挑戦する際は、決して否定せず、ポジティブな姿勢を持ちましょう。もし挑戦が失敗に終わったとしても、お子さんは結果のなかから「自分らしさ」を学びます。自己の確立は、新たな特技の発見にもつながるのです。
お子さんの特技を見つけるためには、さまざまな分野における一次体験が重要です。たとえばサッカーをしたことがないお子さんは「サッカーが得意な子ども」にはなれません。一次体験の機会が増えるほど、自分に内包された才覚と出会えるチャンスも増えていきます。
まずはお子さんが興味を持つ範囲で、体験教室のあるスクールを探してみましょう。お子さんが習い事選びに困っている場合、複数のスクールから選んでもらうのもおすすめです。お子さんが「自分で選択した」という認識が、学習のモチベーションにつながります。
今回は、お子さんの特技の見つけ方や、特技を見つけるためのヒントなどをご紹介しました。特技の見つけ方の一つに、習い事が挙げられます。学校ではなかなか触れられない知識や体験を得ることで、子どもたちの世界が広がり、自分の新しい能力に気づけるかもしれません。
数ある習い事のなかでも注目度が高いジャンルとして、プログラミングが挙げられます。プログラミングは、論理的思考力・創造力・想像力などの能力だけではなく、チャレンジ精神を高めてくれる習い事です。特技を見つけるためには未知の分野への挑戦が必要だからこそ、チャレンジ精神の向上は子どもへの大きなサポートになるでしょう。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どもの特技を見つけてあげたい」と思っている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求からスタートしてみてくださいね。
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