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ネットリテラシーが低いとどうなる?ネットリテラシーの意味や低い人の特徴
オンライン化が進む世界、身につけたいネットリテラシー
仕事や学習、ゲームなどで、インターネットを使うことが当たり前になっている現代。そんなインターネット社会において身につけたい能力として「ネットリテラシー」が挙げられますが、「名前は聞いたことがあるけど詳しくわからない」という人もいるのではないでしょうか。
ネットリテラシーを身につけていないと、自分が傷ついたり相手を傷つけたりしてしまう可能性が高く、場合によっては事件に巻き込まれることもあります。
この記事では、ネットリテラシーの意味やネットリテラシーが低い人の特徴、保護者が子どもを守るためにできることなどをご紹介します。
ネットリテラシーの意味とは
ネットリテラシーとは、インターネットを安全に正しく使う能力や知識のことをいいます。
ネットリテラシーが大切というのは、冒頭でもお伝えしたように、身につけていないと相手を傷つけてしまったり自分が傷ついたりする可能性が高く、最悪の場合トラブルや事件に巻き込まれてしまうからです。
「安全に正しい使い方をする」というのはシンプルで簡単なように思えますが、実は難しいこと。インターネットは便利なものの、インターネット上にある情報がすべて正しいわけではなく、誤った情報もあります。正しく使用するためには、その誤った情報を見極めることが重要になるでしょう。
その他にも、インターネット上で誰かと交流しているなかで知らない間に他人を傷つけてしまったり、個人情報が流れてしまったりして、大きなトラブルに巻き込まれることも。
デジタル社会が進化していくなかで、ネットリテラシーとはどのようなものなのかを正しく理解したうえで、インターネットを活用することが大切です。
ネットリテラシーが低い人の特徴
ネットリテラシーが低い人がインターネットを利用すると、思わぬところでトラブルや事件に巻き込まれたり、詐欺にあったりする可能性が高くなります。
下記のようなネットリテラシーの低い人の特徴に該当する場合は、すぐに改善する必要があります。
インターネットのリスクを把握できていない
インターネットのリスクを理解できていないことは、ネットリテラシーが低い人の特徴のひとつです。
リスクを考慮せずにインターネットを使用することで、たとえば不明なリンクやサイトを開きウイルスに感染したり、個人情報やパスワードの流出、フィッシング詐欺にあったりする可能性が出てくるでしょう。
知らず知らずのうちにトラブルに巻き込まれないためにも、リスクをしっかりと把握し、知らないファイルやサイトは開かない、パスワードはこまめに変更するといった対策が必要です。
SNSトラブルに巻き込まれやすい
最近は、ネットリテラシーが低いことが原因で、SNS上での交流から事件に巻き込まれる事案が増えています。
SNS上でやりとりをしているなかで、「親身に相談に乗ってくれた人に会ってみたい」「趣味が合うから会って共有したい」というように、実際に会って交流を深めたいという思考になることもあるでしょう。
もちろん交友関係を深めることは良いことですが、ネットリテラシーが低い人のSNS上での交流は、非常に危険で事件やトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
個人情報はいわない、自撮りなど特定されるような写真や情報はSNSに載せないことを徹底し、トラブルを避ける必要があるでしょう。
個人情報への危機感が少ない
ネット上で誰かと交流するときに、自分の本名や住所、顔写真などを何の疑いもなく送ってしまうことも、ネットリテラシーが低い人の特徴です。
知らない間に個人情報や写真を悪用され、サイトに載せられるなど、大きなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
またネットリテラシーが低い場合、ネットショッピングで本名や住所、クレジット情報などを盗まれ不正利用されることも。個人情報流出への危機感を持ち、本当に安全なショッピングサイトなのかをしっかり調べることが求められます。
情報を疑わず、自分で検索しない
ネットリテラシーが低い人は、人から聞いた情報やネットで見た情報をそのまま鵜吞みにしてしまう傾向があります。
インターネットは非常に便利なツールですが、間違った情報も少なくはありません。一度自分で検索し、本当の情報なのか嘘の情報なのかを調べることが大切でしょう。
本当か嘘かわからない情報を人に勧めたり話したりして、トラブルに繋がることも少なくはありません。
第三者の情報に対する責任感がない
第三者の情報に対して責任を持たない傾向にあることも、ネットリテラシーが低い人の特徴でしょう。信憑性のない情報であってもそのまま誰かに共有することで、誤解や偏見が生じてしまうことがあります。
場合によっては、今まで築いてきた信頼や交流がなくなってしまい、最悪トラブルに巻き込まれる可能性も。
自分が発信源でない情報にもしっかりと責任を持ち、信憑性を判断した後に共有する姿勢が求められます。
違法・危険なアプリを疑いなくダウンロードする
ネットリテラシーが低い人は、無料で見られる違法な漫画や映画、危険なアプリなどを、疑いを持たずにダウンロードしてしまうケースがあります。
違法・危険なアプリ等をダウンロードしてしまうと、パソコンやスマホに入っている個人情報がウイルスにより流出し、大きなトラブルや事件が発生する場合も。
自身の個人情報を守るためにも、ダウンロードする際は危険なアプリなのか、ダウンロードすることでどのようなことが起こるのかをしっかり考え、行動する必要があるでしょう。
フェイクニュースなどのデマの拡散をしてしまう
SNS上で噂になっているニュースや記事を、デマ情報だと疑わずに拡散してしまうのもネットリテラシーが低い人の特徴です。
ネットやメディアの情報は、必ずしも正しいものとは限りません。世の中には、フェイクニュースやデマの情報がたくさんあります。
間違った情報を流すと、最悪の場合「名誉毀損罪」に問われる恐れもあるため、「デマの情報かもしれない」という疑いを持ち、無闇に拡散しないことが大切です。
オンラインでの悪意ある接触に気づかない
オンラインのゲームやSNSなどを子どもたちが使うことが当たり前になっていますが、なかには悪意を持った大人が子どもたちに接触しようとしているケースもあります。
ネットリテラシーが低い人は、疑いを持たずに個人情報を教えてしまい、写真などがネットに晒されてしまう可能性も。
送ってしまった写真は半永久的にネットに残る「デジタルタトゥー」になってしまい、大人になっても影響してしまうこともあるでしょう。オンラインやSNS上で人と交流を持つ際は、細心の注意を払う必要があります。
ネット依存症になる
ネット依存症とは、自身の生活や身体よりもインターネットの利用を優先してしまい、自分で制御できない状態のこと。ネットリテラシーが低い人は、このような依存体質になりやすい傾向にあります。
ネットでの人との交流やゲームなどに夢中になりすぎてしまうと、自分でも気がつかないうちに、心身ともに壊れてしまう危険性があります。たとえば、睡眠障害や視力の低下、抑うつや攻撃性の出現など、身体的にも精神的にも辛くなるケースがあるでしょう。
一度ネット依存症になってしまうと改善するのがとても大変で、自分だけでは改善することができません。ネットリテラシーを高めつつ、一日にネットを利用する時間を決めたり、利用制限をかけたりしておくことが必要となります。
ネットリテラシーを高める方法
ネットリテラシーを高める方法はいくつかあり、今から意識を変えることでトラブルや事件に巻き込まれる可能性が格段に低くなります。
どのような方法でネットリテラシーを高めることができるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
まずは情報を疑う気持ちを持つ
ネットリテラシーを高めるためには、ネット上で流れてきた情報は本当に正しいものなのか、嘘の情報ではないのかを自身の目で見て判断することが必要不可欠です。
すぐにその情報を信じるのではなく、まずは疑う気持ちで情報を確認し、誤った情報であるなら拡散してはいけません。
また本当か嘘かわからない情報の場合は拡散せず、基本的にその情報に関わらないようにするとよいでしょう。
個人情報の取扱いに注意する
大きな事件やトラブルに繋がる個人情報の流出は、インターネットを利用するうえで一番恐ろしいことです。
たとえば、住所を提示しなくとも最寄り駅や近所の学校名などから住まいを特定されることがあり、ストーカー行為などの事件に繋がるかもしれません。
本名や住所、クレジット情報・自分の顔写真など、自分が特定されるかもしれないようなことを他人に教えず慎重に取り扱うことが、ネットリテラシーの向上に繋がります。
インターネットの利用ルールを知る
ネットリテラシーを高めるためには、インターネットの利用ルールを理解することも大切です。インターネットの利用ルールは、実生活と同じルールとマナーを守っていればそれほど難しいものではありません。
たとえば他人を不快にさせる言葉はいわない、本当かわからない話題は拡散しないなど、マナーを守っていればインターネット上でもトラブルに巻き込まれる可能性は低くなります。
また、個人情報をいわないことや、IDやパスワードはこまめに変更してしっかり管理することも心掛けましょう。それらの行為が、ネットリテラシーの向上に繋がっていきます。
発信する情報の内容に責任を持つ
ネットリテラシーの向上のためには、発信する情報の内容に責任を持つようにしましょう。インターネットで自分が発信した情報は、世界中の人に見られます。その場の思いつきで情報を発信したり、確信がない噂話を広めてしまったりすると、場合によっては訴訟問題になってしまうことも。
有名人のありもしない噂を発信する、友人の個人情報を流出させるなどの行為は、名誉棄損やプライバシーの侵害に繋がる可能性があります。
インターネット上で発信する前に、内容に責任が持てるのかどうかを今一度確認することで、ネットリテラシーを高められることでしょう。
情報の信頼性を見極める力を身につける
インターネットを正しく利用するには、発信されている情報が本当に正確なものなのか、デマ情報ではないのかを見極める力が必要になります。
ネット上には最近流行っているものから有名人のゴシップ情報、政治問題までたくさんの話題がありますが、デマ情報を第三者に拡散してしまうと、多くの人が困惑してしまうもの。
自分自身で発信源を確認するなどして確実な情報を見極めることで、ネットリテラシーを高めつつインターネットを利用できます。
ネットリテラシー|保護者が子どものためにできること
こども家庭庁が実施した「令和5年、青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果によると、70.4%の小学生が自分専用のスマホを持っていてネットを利用していることがわかっています。
ここでは、子どもがスマホやパソコンでネットを利用する際に、保護者様が子どものためにしてあげられることを見ていきましょう。
参考:こども家庭庁「青少年のインターネット利用環境実態調査」調査票・調査結果等
子どもが何を調べているのか、何をやっているのかを確認する
子どもが何を調べているのか、何をしているのかを保護者様が確認するのが、インターネット利用において一番安心できる方法です。ただし、しつこく子どもに「何を調べているのか」と聞くことは良くありません。
しつこいと子どもは聞かれることが嫌になり、隠れてネットを使うようになってしまう可能性も。
自然に「何を調べているの?手伝おうか?」などと声をかけてあげるのがよいでしょう。また、検索履歴などをこまめにチェックするのもおすすめです。
怪しいサイトやメールに関する知識など、注意すべき基本ルールを教える
インターネットを利用する年齢になったら、怪しいサイトや知らない人からのメールは開かないことや、個人情報を安易に扱わないなどの基本ルールを教えましょう。
こういった基本ルールが理解できていないと、たとえば外出時で保護者が側にいないときに、怪しいメールを開いてしまう恐れがあります。
実際にネットリテラシーの欠如で事件になった報道などを見せて、わかりやすく説明してあげることも効果的です。
フィルタリングで有害サイトにアクセスできないようにする
スマホやパソコンでは、フィルタリング設定をすることで、ウイルスの感染や個人情報の流出などを防ぐことができます。
最近ではスマホを契約する際に初めからフィルタリング設定をショップでしてもらえるので、まだ年齢が低い子の場合は、フィルタリングで有害サイトにアクセスできないように設定しておくと安心でしょう。
アプリやフィルタリングサービスは、学年や年齢ごとに推奨されたモードなどもあるので、ご家族で話し合って決めてみてください。
個人情報やプライバシーの設定を一緒にする
子どもが利用する際に必要な個人情報の設定やプライバシーの設定を、子どもと一緒に行ってみることも保護者が子どもにできることのひとつ。
個人情報を知らない人に教えると、ネット上や学校でのいじめにつながるかもしれないことや、ストーカーなどの事件に巻き込まれてしまうかもしれないことなどを伝えながら設定することで、「大切なものである」という意識が高まります。
親子で一緒に設定しながら、個人情報がどれだけ大切なものかを共有しましょう。
インターネットの利用時間を制限する
ネットを利用していると時間を忘れてしまい、ネット依存症になることでトラブルに巻き込まれるケースも。そうならないように、「インターネットを1日に利用する時間」を家族内で決めておくのもひとつの手です。
たとえば1日1時間、20時以降はインターネットを使用しないなど決めごとをはじめから作っておくことで、正しくネットを使いやすい環境になるでしょう。
ネットリテラシーも高められる習い事なら「プロクラ」
今回は、ネットリテラシーの意味やネットリテラシーが低い人の特徴、保護者が子どものためにしてあげられることなどをご紹介しました。
ネットリテラシーは、学校や保護者からだけではなく、習い事をしているなかでも習得できる場合があります。
習い事でネットリテラシーを学ばせたい保護者様にご紹介したいのが、「プロクラ」です。「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。
プログラミングを学ぶ中で、ネットリテラシーを含むインターネット活用のスキルを向上させることが可能ですよ。ぜひこの機会に、無料体験や資料請求からスタートしてみるのはいかがでしょうか。
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