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ゲーム関係の仕事に就きたい!ゲームに関わる職業を徹底解説

将来、ゲームに関わる仕事がしたい!

デジタル技術が生まれる前から、ゲームは老若男女に楽しまれる娯楽の一つでした。現代ではコンピューターやネットワークの発展により、ゲームは形を変えて進化し続けています。昨今では、ゲームプレイヤーやゲーム実況者として生計を立てている人もいますよね。

ゲームはコミュニケーションや自己表現においても優れた手段です。とくに今を生きる子どもたちにとって、デジタルゲームは非常に身近な存在といえるでしょう。子どもたちのなりたい職業でも、ゲーム関係の仕事がランクインする傾向にあります。

今回は、ゲーム関係の仕事の種類や、就労のために必要なスキルなどをご紹介します。とくに、お子さんがゲーム関係の仕事に就労したいと考えているご家庭はぜひ参考にしてください。職業におけるゴールが明確になれば、子ども時代のうちに育てておきたいスキルもわかります。

ゲーム関連の職業まとめ

ここでは、ゲーム関係の職業を11種類ご紹介します。「ゲーム関係の職業に就きたい」と考える子は多い傾向ですが、実際の職業は仕事内容によって大幅に異なるものです。それぞれの仕事の特徴を学び、具体的にどのような形でゲームに携わっていきたいのかを考えていきましょう。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナー(ゲームプランナー)は、ゲーム業界において欠かせない仕事の一つです。作品の世界観やグラフィック、基本的なシステムなど、ゲームの大枠を設計します。実際にシステムを組んだりグラフィックを作成したりするのは、プログラマーやデザイナーなどの仕事です。

ゲームデザイナーは、ゲーム作品を成功に導くためのリーダーといえる存在です。ゲームに関連する多くの知識だけではなく、トレンドやニーズに対しても敏感である必要があります。ゲームディレクターと協力しながら企画を考案し、仕様書を作成したうえで、それぞれのプロフェッショナルたちに制作を依頼します。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、ゲームデザイナーが作成した設計書や仕様書に従って、ゲームのシステムをプログラミングしていく仕事です。プログラミング内容は、操作・効果音・キャラクターの動き・シーンの切り替えなど多岐に渡ります。

開発環境や対象のハードによって扱うプログラミング言語が異なるため、より幅広い環境で働くためには多くの学習が必要です。ゲームプログラマーの仕事は開発・制作だけではなく、リリース後の改善や修正なども含まれます。

ゲームディレクター

ゲームディレクターとは、開発する現場の環境を統括する仕事です。ゲームデザイナーが「ゲーム作品の仕様を決める仕事」であるなら、ゲームディレクターは「実際に作る人たちへの指示や振り分けを決める仕事」といえるでしょう。

ゲームディレクターはチームのまとめ役であり、スタッフへのアドバイスやチーム全体の指揮、進捗確認などを通して、ゲーム制作に関わります。ゲーム制作に直接的に関与する仕事ではありませんが、制作現場を担当するという立場上、ゲームディレクターの手腕が作品のクオリティに直結するといっても過言ではありません。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲーム制作の現場における責任者です。企画・人事・進行・予算などの統括を担当し、作品の採算性まで考えます。プロジェクトの総責任者という立場から、予算調達やスポンサー探し、広報、マスコミ対応なども担当します。

ゲームデザイナーがゲームの外側(仕様・システムなど)、ゲームディレクターがゲームの内側(開発環境、進捗管理など)、ゲームプロデューサーがプロジェクト全体を統括することで、ゲーム制作が進行していくのです。収益モデルの構築や予算も管理する仕事であるため、社会情勢やニーズ、トレンド、運営・運用の能力や知識も求められます。

シナリオライター

ゲーム制作におけるシナリオライターとは、ゲームのストーリーや設定、台本を考える仕事です。とくにテキスト中心のノベルゲームや、主人公への没入感を重視するロールプレイングゲームなどでは、シナリオライターの技術が作品のクオリティに直結します。

一貫性のあるシナリオを制作するためには、作品への深い理解が大切です。たとえばアイテムの説明やシステムの細かなテキスト表現、キャラクターの喋り方なども、世界観の形成に関わります。豊富な語彙力や文章力だけではなく、創造性や想像力も非常に重要な仕事といえるでしょう。

グラフィックデザイナー

ゲーム制作におけるグラフィックデザイナーとは、ゲーム作品に登場するあらゆるグラフィックを制作する仕事です。たとえばキャラクター・建物・風景・背景・アイテムなど、ゲームの視覚情報に関わるオブジェクトを作ります。

昨今のゲームではCGによる制作が主流ですが、レトロな魅力を押し出した作品ではドット絵によるグラフィックを制作することも。ゲームデザイナーやゲームディレクターから伝えられたイメージを的確に汲み取り、目に見える形で表現していく仕事です。

サウンドクリエイター

ゲーム制作におけるサウンドクリエイターとは、ゲーム作品内で流れる音楽や効果音などを制作する仕事です。いわゆる「ゲームのBGM」に携わる仕事であり、作品の世界観やシーンごとの雰囲気などを伝えるために重要な役割を担います。

ゲーム音楽は、今や一つの音楽ジャンルとして認知されるほど確立された領域です。音楽理論に基づいた豊富な知識はもちろん、自身のインプットから生まれる創造力や美的センスも求められる仕事といえます。同じシーンでも音楽によって大幅に印象が異なるため、ゲーム全体の世界観に直接的な影響を与える仕事です。

エフェクトデザイナー

エフェクトデザイナーとは、ゲーム作品内で発生するエフェクトを制作する仕事です。エフェクトとは、水や光などの現象や、キャラクターの感情や動きを表す視覚的表現を指します。企業によっては、エフェクターやVFXアーティストと呼ばれることもあります。

実態のないイメージや現象などを視覚的に表すシーンが多いため、世界観への深い理解はもちろん、想像力や発想力、それを視覚化する技術などが必要です。たとえば魔法による炎・氷の質感の表現や、剣技による軌跡の表現なども、エフェクトデザイナーの仕事として挙げられます。

サーバーエンジニア

ゲーム制作におけるサーバーエンジニア(サーバーサイドエンジニア)とは、ゲームのサーバー上にあるデータ管理を担当する仕事です。ゲームのサーバーとは、キャラクターデータやユーザーデータなどの情報を管理している倉庫のような存在を指します。

必要な情報をユーザーに円滑に提供し、スムーズにゲームを稼働させるために欠かせない仕事です。サーバーエンジニアは、サーバーをゼロから構築・設計し、リリース後も監視したり保守したりします。とくに昨今ではネットワークを活用したゲームが主流であるため、重要性が高まっている仕事といえるでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、おもにゲームの通信で使われる通信環境のインフラに携わる仕事です。通信インフラの設計・構築・運用・保守などがおもな内容で、快適なネットワークプレイを提供します。

たとえば離れた場所に住む友達とリアルタイムで対戦ができるのも、インフラエンジニアによって通信環境が整備されているからこそです。またリリース後に障害が発生した際は、原因の特定から復旧作業までを担います。サーバーエンジニアと同様に、ネットワークが発展した現代においてニーズの高い仕事といえるでしょう。

テスター・デバッカー

ゲームテスター・ゲームデバッカーとは、開発中のゲーム内で発生するバグを探す仕事です。たとえば任天堂やSEGAなどの大手が制作したゲームであっても、バグはほぼ必ず存在しています。テスターやデバッカーは、発売前の段階でバグをできる限り見つけ、正常に動作させるためにプログラマーに報告します。

テスターやデバッカーは特別な資格がいらないため、アルバイトで募集するケースも少なくありません。おもな仕事内容はゲームのプレイであるため、簡単な仕事と思われやすいのですが、実際には根気強さやゲーム自体への慣れなども必要です。

ゲーム関係の仕事に必要なスキルとは

ここでは、ゲーム関係の仕事に就くために必要なスキルをご紹介します。もちろん、一番大切なのは「ゲームが大好き!」という気持ち。しかしどの仕事も、情熱だけでは成果を出すのは難しいものですよね。具体的なスキルを知り、家庭教育や習い事選びにつなげていきましょう。

プログラミングスキル

ゲーム関連の仕事に必要なスキルとして、プログラミングスキルが挙げられます。ゲーム制作に必要な言語は、おもにPython・Ruby・Swift・Kotlin・Java・JavaScript・C#・C++の8種類。すべてを最初から完璧に使いこなすのは至難の業であるため、ゲームハードや業界に応じて、学習言語を選定する必要があります。

それぞれの仕事で使用するツールを扱うスキル

ゲーム関連の仕事をするためには、それぞれの仕事で仕様するツールを扱うスキルが必要です。ゲーム制作会社によっては、特定のツールが導入されている場合があります。多くの会社で利用されているツールを選ぶことで、キャリアの選択肢を選びやすくなるでしょう。

企画や提案をするスキル

ゲームの仕事では、コミュニケーション力が大切です。なかでも制作に関わる企画や提案をするスキルは、成果物の質に直結します。語彙力や表現力だけではなく、発想力や豊富な知識も求められるため、就労後もインプットの機会を多く持つことが重要です。

ポジションによってはマネジメントスキル

ゲーム業界のなかでもマネージャーやディレクターなどの仕事を目指す場合は、マネジメントスキルも求められます。マネジメントスキルとは、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」を管理する能力。チームや作品を成功につなげるためには、全体を見渡す力や数字への強さなども必要なのです。

コミュニケーションスキル

ゲーム制作では、チーム内はもちろん、他部署同士との連携も非常に重要です。人と円滑にコミュニケーションを取るスキルは、業務の進捗に直接的な影響を与えます。コミュニケーションスキルが高いほどお互いの齟齬もなくなり、一つの作品に対して真っ直ぐに取り組んでいけるでしょう。

子どもの頃からできる!将来のためにできること

ここでは、ゲーム関係の仕事に就くために、子どもの頃から準備しておきたいポイントをご紹介します。ゲーム業界は、クリエイティブな能力が求められる世界です。学校や家庭での過ごし方に変化を取り入れることで、お子さんの将来の可能性が広がっていくでしょう。

最新のゲーム事情を把握する

ゲーム関連の仕事に就くためには、最新のゲーム事情を把握することが大切です。ゲームのトレンドは、時代や社会の変化によってどんどん移り変わっていきます。制作に関連する技術も日々進化し続けているため、既存の知識やスキルだけに頼っていては、時代に取り残されてしまうでしょう。

「今、どんなゲームが、どの層に、なぜ流行っているのか」を観察・分析することで、ユーザーのニーズに沿ったゲームの提案が可能となります。ゲーム業界で生き抜くためには、トレンド察知能力や洞察力も重要なのです。

学校の勉強に真剣に取り組む

学校の勉強に真剣に取り組むことも、ゲーム業界への就労につながります。お子さんに言い聞かせると、最初は「学校の勉強がゲームに何の役に立つの?」という反応が返ってくるかもしれません。しかし、あらゆるゲームは基礎的な学力・教養・知識・常識などに基づいて制作されています。

たとえば「水は100℃で沸騰すると蒸発し、湯気が出る」という知識を知らない人は、それをゲーム内で表現できません。また授業で養われる論理的思考力や読解力は、プログラミングや仕様書への理解、チーム内のコミュニケーションにも欠かせない要素です。基礎的な学習を頑張るからこそ、ゲーム業界という社会で活躍するための基盤が養われるのです。

自分の好きなものを追及する

ゲームに関連する仕事に就くためには、自分の好きなものを追求する環境をつくりましょう。なぜならゲーム制作の現場では、何らかの知識や技術に特化した人材が重宝される傾向にあるからです。

ジェネラリスト(多岐にわたる分野に精通している人)として活躍するためにも、一つひとつの分野に対する深い理解が必要です。長期的な学習習慣を前提としたうえで「この分野はこの人に頼めば間違いない」という人材であるほど、長期的にゲーム業界で活躍しやすくなるでしょう。

プログラミングを学習する

ゲーム業界の仕事に就くためには、プログラミング学習が推奨されます。ゲームプログラマーとして活躍する際はもちろん、ゲームデザイナーが現実的な仕様書を作成したり、ゲームディレクターが現場に的確な指示を出したりするためにも、プログラミング知識が必要です。

プログラミング知識があればプログラマーとのやり取りもスムーズとなり、より円滑なゲーム制作が実現します。プログラミングを学習する際は、あらかじめ目的のゲームハードを設定したうえで、ニーズに沿った言語を選びましょう。

プログラミング学習によって身につく力

ここでは、プログラミング学習によって身につく力をご紹介します。昨今では、子ども向けのプログラミングスクールも増えてきましたよね。プログラミングが引き出してくれる能力を知ったうえで、お子さんに合ったスクールを選定していきましょう。

論理的な思考

プログラミング学習では、論理的な思考が身につきます。論理的思考力とは、知識や情報をつなぎ合わせ、物事を体系的に考える力です。とくに論理性や整合性を重視するゲームプログラマーを目指す場合は、欠かせない能力といえるでしょう。

創造力

創造力も、プログラミング学習によって養われる能力です。創造力は「何もない場所に新しい価値を創り出す力」であり、ゲーム制作というクリエイティブな仕事には欠かせません。

忍耐力

プログラミング学習では、一つの物事に長時間取り組むための忍耐力も養われます。ゲーム制作では、短くても数カ月、長い場合は何年にもわたる制作期間が求められます。忍耐力が高い人材ほど、パフォーマンスを落とさずに業務を遂行できるでしょう。

問題解決能力

問題解決能力も、プログラミング学習によって育つ能力の一つです。プログラミング学習では、授業の一環としてバグやエラーを発見したり解決したりします。本質的な修正点や課題を見抜く能力は、ゲーム制作の現場でも大きな力になってくれるでしょう。

発想力

プログラミング学習で引き出される発想力は、より斬新かつ革新的なゲームを制作するために欠かせない能力です。豊かな発想力によって生み出されたゲームは、多くの人に新鮮な驚きや感動を与えます。歴史に名を残すゲームとは、あふれんばかりの発想力や創造力の賜物なのです。

将来のためにスキルを磨くなら、プロクラ!

今回は、ゲーム関連の仕事の種類や、ゲーム業界で働くために必要なスキルなどをご紹介しました。お子さんが「ゲーム関連の仕事がしたい!」と希望する場合は、まずゲームとの具体的な関わり方からリサーチすることをおすすめします。目標となる職業がわかれば、必要な学習環境も与えやすくなるでしょう。

お子さんがゲーム業界を目指す場合は、プログラミングスクールへの通学がおすすめです。プログラミング学習では、専門的な技術や知識だけではなく、想像力・創造力・論理的思考力など、ゲーム制作や学習効果にも影響を与える能力が磨かれます。

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