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小学校の通知表|昔と違う!現在の評価方法と成績の見方とは
小学校の通知表、今と昔じゃ違うって本当?
小学校の通知表は時代とともに大きく変化しています。たとえば、昔は5段階評価や「よくできる」「できる」「がんばろう」の3つに分けられての評価が主流で、具体的な内容よりも、学力や成績を数字や記号で示すものが一般的でした。
しかし最近は数値評価だけではなく、子どもたちの努力や成長を重視する傾向があります。たとえば、「算数に対して意欲的に取り組んでいる」「周りをよく見て行動ができている」「整理整頓がきちんとできている」など具体的にコメントが書かれていることが多くなりました。学校でのお子さんの様子がしっかりわかるのは安心できますね。
今回は、最新の評価観点や成績の付け方、通知表の見方とお子さんの接し方をご紹介します。
2020年度から変わった!最新の評価観点
2020年度から小学校の通知表では、評価の観点が大きく見直されました。この変更は、子どもたちの能力を多面的・総合的評価するためのものです。
ここでは、その特徴と最新の評価観点をご紹介します。
知識・技能
小学校の通知表に記載される「知識・技能」は、学習指導要領に基づき、子どもたちがそれぞれの教科で学ぶべき基本的な内容をどの程度理解し、身につけているのかを評価する観点です。これは、新しい評価基準の一つとして2020年度から明確化されました。
たとえば、国語であれば読む・書く力、漢字や言葉の意味を正しく理解して使えているのか、文章をしっかり読解できているかなどの具体的な目標が設定され、評価されます。
「知能・技能」の項目は、通知表の評価の中でも、子どもたちの基礎学力を示す最も重要な評価といえるでしょう。
思考・判断・表現
小学校の通知表における「思考・判断・表現」は先ほど紹介した知識や技術を活用して、問題解決や自己表現ができる力を評価する観点です。たとえば、算数であれば問題を解くために複数の方法を考えることができるか、図や式を使用して自分の考えを発表できるかなどを重要視しています。
「思考・判断・表現」の評価は、単に知識を使うだけではなく、自分なりの考えをどのように説明したら相手に伝えられるかを論理的に考え、身につけることが目的です。
主体的に取り組む態度・人間性
小学校の通知表のなかで主体的に取り組む態度・人間性は、学びに向かう姿勢や態度、人としての成長を評価する重要な項目です。また、この観点は、単なる学力だけではなく子どもたちの意欲や協調性、責任感などにも該当します。
小学校の通知表では、努力や取り組みを丁寧にフィードバックしているため、お子さんや保護者様が成長の方向性を理解しやすくなっています。
この評価項目は、子どもたちの将来に向けた基礎力を育むための土台となり、今後も重要視され続けるでしょう。
成績の付け方
小学校での通知表の成績の付け方は、以前のような単純な数値評価だけではなく、学習指導要領に基づき、子どもたちの学びを多面的・総合的に評価する方法へと進化しています。
次は、どのような評価を通知表に付けているのかを一つずつ見ていきましょう。
相対評価
相対評価とは、小学校の中で子どもたちの成績を他の子と比較して評価する方法です。基本的に学年やクラスなど一定の集団内での順位や割合を基に成績が決定されます。たとえば、常にテストで90点以上の成績だとしても、学年で100点を取っている子が大勢いれば成績は「5」にはならず「4」や「3」になる場合があります。
以前の小学校では、この相対評価が通知表で主流だったようですが、子どもたちの学力に対する競争を促す一方、子どもたちの個性や自主性を損なうリスクがあるため、最近では子どもたちの成長や努力を丁寧に評価する絶対評価へと移行している小学校が多くなっています。
絶対評価
絶対評価とは小学校の通知表に最も重要な項目で、学年や教科ごとに設定された学習目標に対して、子どもたちがどの程度達成したかを評価する方法です。相対評価のように、他の子との比較がなく、個々の努力や成果を基準に評価されるため、一人ひとりの成長を公平に反映するのが特徴です。
また、学習目標の達成感や学びのプロセスを重視することで、より柔軟な評価が可能となっています。絶対評価は、個性を尊重する教育の基盤として、今後も重要視されていくでしょう。
所見
小学校の通知表に記載される所見は、学期や年度を通じて子どもたちの学習や生活態度、成長の様子を先生が具体的に記述して、保護者様に伝える重要な箇所です。成績の評価を数字や記号では伝えきれない子どもたちの個性や努力、成長を記録しフィードバックとして活用されます。
学期中の努力や成果を詳しく記述することで、保護者様が家庭でどのようにサポートすればいいかを判断しやすくなります。また学習面だけではなく、生活態度や子どもたちの個性、今後の課題や目標も記述されることが一般的です。
通知表の見方と子どもへの接し方
小学校の通知表は、学期ごとに子どもたちの学習状況・学校内での生活態度が詳しく記録されています。その内容に一喜一憂するだけでなく、お子さんの成長を促すための手段の一つとして考えることが大切です。
では次に、通知表の見方とお子さんへの接し方のポイントをご紹介します。
頑張ったところを褒める
通知表を見る際に頑張ったところを褒めることは、お子さんの自己肯定感やモチベーションを高める重要なポイントです。ただし、「すごいね」「頑張ったね」などの言葉ではなく具体的に褒めてあげる必要があります。
たとえば、「前学期ができなかったところができるようになっていてすごいね!」「先生の話をよく聞いて行動できていますって書いてるよ、えらいね!」など、お子さんがなにを評価されているのかをわかりやすく説明し褒めてあげることで、モチベーションの向上を促し、次の学期でも「引き続き頑張ろう」という前向きに意欲を育むことができます。
成績の良い悪いだけで判断しない
通知表を見る際は成績の良い悪いで判断しないという姿勢はとても大切です。子どもたちの個性や努力、可能性を見守るためにも広い視野で捉える必要があります。
お子さんの成績が、悪い成績であっても決して責めてはいけません。また、他の子どもたちと比較してしまうと、お子さんのやる気を奪う原因になってしまいます。そのため、責めるのではなく「ここ難しかったよね、どんな風にやってみるといいか一緒に考えてみようか!」とお子さんの意見を聞きながら、解決策を一緒に探してあげると良いでしょう。
成績だけではなく、学習態度や取り組みの姿勢もしっかりと見て、褒めてあげましょう。
所見や先生からのメッセージから話を広げる
通知表の所見欄や先生からのメッセージは、お子さんの学校生活を知るための大切な情報です。日常では気づけないお子さんの努力や成長、学校での姿を理解することでコミュニケーションを深められます。
お子さんが「自分が学校で頑張ったことを知ってくれている」と感じられるように、所見欄の先生からのメッセージをきっかけにお子さんと話を広げてみましょう。たとえば、「授業で積極的に手をあげて発表しています」と書かれていたら「授業でしっかり自分の意見を発表できるのはすごいね!どんなことを言ったの?」など、自然に話を広げられます。
通知表は子どもの成長を知ることができるアイテム
小学校の通知表は、子どもたちの成長を知ることができる大切なアイテムです。ただの成績表ではなく、学生生活を通じて子どもたちの成長、努力、社会性を知る数多くの手がかりが詰まっています。
学習面での成長では得意・苦手な分野を確認でき、前回と比べることでどれだけ進歩したのか、また新しい課題が具体的に見えてきます。成績だけではなく子どもたちの努力や取り組む姿勢、所見欄での先生のメッセージには友達との関係や学校行事での役割など、子どもたちの社会性や協調性の成長が書かれています。
通知表は今のお子さんを知るだけではなく、未来に向けた成長のヒントも詰まったアイテムです。一緒に振り返りお子さんの努力や変化を認めてあげることで、お子さんが自己肯定感を持ちながら、さらに成長していけるようにサポートしてあげましょう。
子どもの積極性や思考力を高めるなら、プロクラ!
今回は、最新の評価観点や成績の付け方、通知表の見方とお子さんとの接し方をご紹介しました。通知表の項目の中でも重要とされている積極性や思考力は「プロクラ」で高めることが可能です。
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