「自分をうまく自制できていないかも…」と不安に思ったことはありませんか。食べすぎたり飲みすぎてたりしてしまう、やらなきゃいけないことがあるのに先延ばしにしてしまう、感情が衝動的に出てしまうなど、自制できなかった経験は誰にでもあるものです。
小さな出来事であればよいのですが、自制できないことが原因で周りの人に迷惑をかけてしまったり、健康を損ねてしまったりするのは問題です。思い当たることがある場合には、自制心を鍛えるとよいでしょう。
自制心は4〜5歳頃に発達するため、幼い頃からご家庭でのルール決めや習い事によって鍛えていくことがおすすめです。お子さんのために保護者様にもできることはたくさんあるので、ぜひ一緒になって取り組んでみてください。
自制心とは自分の感情や欲求をコントロールする力のことで、セルフコントロールともいわれています。一時的な感情や誘惑に負けず、目標を達成するためにやるべきことを優先して行動を続けられる能力のことです。
食べすぎや飲みすぎ、宿題があるのにゲームをやってしまう、いつも期日ギリギリの提出になってしまうなど。つい誘惑に負けたり、面倒だと後回しにしてしまったりという経験はありませんか。日常生活から学校・仕事まで、さまざまなシーンで自制心は必要になってきます。
また自制心がないと感情をそのまま相手にぶつけてしまうこともあり、場合によっては相手を傷つけてしまうことにもなります。自分だけでなく周りの人を守るためにも、自制心を身につけましょう。
自制できない人にはどんな特徴があるのか、そのことによってどんな影響があるのかをご紹介していきます。当てはまるものがあっても大丈夫です。自分の性質を自ら把握することが大事であり、自制心を鍛える方法もあるので安心してください。
自分にとって不都合なことが起きたとき、すぐに腹を立てたり相手に感情をぶつけたりする傾向があります。自分の言動に対して相手がどう思うかを冷静に考えることができずに、衝動的に表情や態度に出してしまうのです。
感情的な態度は人間関係に大きな影響を及ぼします。周りの人からは「この人とは冷静な話し合いができないな」と判断されてしまい、コミュニケーション不足やトラブルに発展することもあるかもしれません。
集中力がなく、やるべきことに向き合い続けることが苦手です。今すべきことはわかっていても、「面倒だな」「疲れた」などの気持ちや、スマホの通知が気になるといった雑念、テレビを見たいといった欲求が勝ってしまい、最後まで集中してやりとげることが難しい傾向にあります。
学校では授業を最後まで集中して聞けなかったり、会社では会議や研修についていけなくなったり、学校や仕事において支障をきたすことがあります。
やめようと思っても欲求に流されてしまい、なかなか悪い習慣から抜け出せない傾向にあります。食べすぎ・飲みすぎ、ゲームへののめり込み、お金の浪費などといった習慣を良くないと感じつつも、誘惑や欲望に対抗する力が弱いために続けてしまいがちです。
努力を続ける集中力がないという特徴もあるため、一度やめる決断をしてもすぐに挫折してしまうことも。さらにはやめられなかったことに自信をなくし、努力すら諦めてしまう場合もあります。
目の前にある楽しさを優先してしまうため、お金の管理が苦手という傾向があります。お金の管理をする際は、中長期的な目標やそれを達成するための行動の継続が必要ですが、自制心がない人は短期的な目線になりがちです。後先を考えずに、欲しくなったらすぐに買ってしまう、楽しくなったらどんどん飲んだり食べたりしてしまう、といったことになってしまいます。
お金の管理が苦手な人は、健康管理や規則正しい生活が苦手な場合もあります。お金だけでなく健康も損ねてしまわないよう注意が必要です。
自制心がないと余裕を持った行動ができず、いつもギリギリになりがちです。朝起きられずに集合時間ギリギリで慌てて支度をして出かけたり、仕事や課題をつい後回しにして提出期限に追われたり、自制心のない人は計画的に進めるのが苦手な傾向にあります。
行動に余裕を持てないと、ミスが生まれやすくなります。また周りから「いつもギリギリな人」と認識されてしまい、信頼関係を築くうえで悪影響を及ぼすこともあるかもしれません。
自制できない原因は、人それぞれ。「なぜ自制できないの……」といつも自分を責めたり後悔したりしてしまう人も、原因がわかれば改善するための方法が見えてくるかもしれません。どんな原因があげられるのか、詳しく見ていきましょう。
怒りや悲しみといったネガティブな感情が生まれると、自分の立場や周りの状況を考える気持ちの余裕がなくなってしまい、コントロールができず衝動的に感情を発散させてしまいます。
相手の感情や言動にも敏感で、少しでも気になることがあるとネガティブな感情のスイッチが入ってしまうこともあります。自制心を持ちたいという思いはあっても、どうしたら感情のコントロールができるのかがわからないということも原因のひとつです。
誘惑や欲望に対抗する力が弱いために、やるべきことがありながらもつい目の前の欲求に流されてしまいます。やらなければいけない理由や、目標達成のために努力が必要であることをわかっていながらも、「面倒」「楽しくない」「疲れた」などの気持ちが邪魔をして、目先の楽しいことを優先してしまいがちです。
誰にでも経験があることかもしれませんが、自制心がある人はやると決めたら誘惑より決意が勝り、努力を続けられます。
心身が疲れていると気持ちに余裕がなくなり、自制心を保つことが難しくなります。ストレスがたまってイライラしているとネガティブな感情になりやすいこともあり、ストレスと自制心は密接に関係しているといえるでしょう。
睡眠不足によってもイライラや落ち込むなどの感情が出やすくなるため、自制できなくなる原因のひとつです。自制心のない人は規則正しい生活が苦手な傾向にあります。夜更かしによる睡眠不足からまたイライラを募らせてしまい、悪循環になってしまうこともあります。
自分の欲求を最優先に行動してしまい、周りからの意見や指摘を聞き入れることができないのも、自制できない原因の一つ。自制心をはたらかせるには、目標と現状との差を見てやるべきことを把握する必要があります。客観的に自分を分析するには周りの意見がとても重要ですが、自制心がないと自分優先になり聞き入れることが苦手です。
自分優先で動いてしまうことに自覚を持てないまま、改善する機会を逃してしまうこともあります。
そもそも自制の必要性を感じていない可能性もあります。自制心のない人は「できることなら自制したい」という思いを持っていることが多い一方で、そのような意識を持っていない場合には改善も難しいでしょう。
まずは自制心とは何かを知り、自分を客観視できるようになると、意識の改善につながるかもしれません。すぐに変えるのは難しいですが、少しずつ知識を増やして鍛えていくことで自制心が身についていきます。
自制心がない人の特徴と原因を説明してきましたが、「自制心はあった方がいい」と感じられたかもしれません。ここでは自制心を身につけることによるメリットを説明していきます。ぜひ目指す姿の一つとして参考にしてください。
相手の感情や言動に左右されず、冷静に受け止めてコミュニケーションが取れるため、良好な人間関係を築けるようになります。たとえ意見がぶつかってしまい不本意なことが起きたとしても、自分だけを優先させるのではなく、相手も尊重しながら状況を冷静に判断することが可能です。
良好なコミュニケーションを取れるようになると、周りからの信頼を得られやすく、自然と周りに人が集まってきます。とくにチームで動くときには、自制心は必要な要素であるといえるでしょう。
欲望や誘惑を自制心で抑えられるようになると、集中力が上がります。「楽しくない」「疲れたな」というネガティブな気持ちやスマホやテレビなどの誘惑があっても、目標を達成するために今やるべきことを優先し、集中して行動を続けられます。
自制心がないと、目標達成のために努力しようとしても誘惑に負けて挫折して……ということを繰り返してしまいがちです。集中力が上がれば、今まで以上に目標を達成しやすくなることが期待できるでしょう。
自制心があると感情を抑えて物事を冷静に判断できるので、ストレスを管理できるようになります。感情に振り回される状態が続くと、自分の心も疲れてしまいますよね。感情やストレスを管理できるようになると、精神が安定して心の負担を軽くすることが可能です。
精神が安定することで、自分自身を客観視する心の余裕も生まれます。誘惑に負けず、今自分のやるべきことの判断ができれば、より自制心が鍛えられていくことでしょう。
感情のままに言葉を発したり行動したりすることがなくなります。自制心がないために、感情を衝動的にぶつけて相手を傷つけてしまったときには、自己嫌悪をして自分も傷ついてしまいがちです。感情的・衝動的に動くことがなくなれば、相手や自分を傷つけるリスクも避けられます。
感情的な言動はトラブルに発展しやすく、人間関係を築くときの妨げにもなりかねません。自制心はトラブル防止の役割も担っています。
トラブルが発生しても一時的な感情に流されず、冷静に対応ができます。自制心があるとは、感情的になることが少ないということです。起きたトラブルに対して不安や怒りなどの感情を持ったとしても、解決のために現状と向き合える冷静さがあります。
ビジネスにおいては、トラブルへの対応力は必要なスキルです。自制心をもってスキルを磨いていけば、周りからの信頼を得ることができ、仕事の幅も広げられるでしょう。
小さな努力を積み重ねることで、自制心を鍛えることができます。方法はたくさんありますが、難しいものはありません。小さな努力を繰り返すことで習慣として身につけられるので、あなたに合った方法を見つけて自制心を鍛えていきましょう。
努力が必要な行動を継続することです。簡単なことでは自制心をはたらかせる機会がないため、トレーニングになりません。行動するために少しの努力が必要なことを継続してみましょう。
たとえば「ダイエットのために21時以降は食べない」のように、具体的で難しすぎないものにすると取り組みやすくなります。はじめから大きな努力目標を立ててしまうと、達成が難しいと感じた時点で誘惑に負けてしまい、挫折しかねません。小さなことからコツコツ始めましょう。
アンガーマネジメントとは、怒りやイライラなどの感情を抱いても、自分でコントロールして適切に問題解決ができるスキルのことです。アンガーマネジメントができるようになれば、感情的・衝動的な言動はおおいに軽減できます。
自分が怒りを感じる原因やきっかけを事前に把握し、その状況になったときには自覚して意識的に冷静になれることが理想です。怒りの感情を持たないようにすることではなく、ネガティブな感情とうまく付き合うことがアンガーマネジメントです。
目標を決めて、達成に向けて頑張ることで自制心が鍛えられます。目標があれば、今自分がやるべきことが具体的に見えてきます。行動するなかで誘惑があったとしても、自制心をはたらかせてやるべきことを優先しましょう。
目標を設定するときには、なるべく具体的で難しすぎないものにすると、取り組みやすくなります。達成したい気持ちが強いほど誘惑に負けずに努力ができるため、自分のモチベーションが上がる目標を立てることがおすすめです。
「自制心がないかも……」と感じたときには、自分を客観的に見ると改善策がわかるかもしれません。たとえば感情のまま衝動的に言葉を発してしまった場合、冷静になってからそのときの自分の感じ方や考えを振り返り、どうすればよかったのかを考えてみてください。
一度自分を客観的に分析できれば、次に同じようなことが起きたとしても、今度は冷静に対応できるかもしれません。繰り返していけば少しずつ、言動を起こす前に自制心が働くようになっていきます。
自制心を鍛えるには、目標を達成するために努力を続けるためのモチベーションが必要不可欠です。誘惑に負けそうになったときには、ポジティブな言葉で自分自身を励ましてあげましょう。
たとえば「今日の課題はあと〇ページで終わる!」といった短期的なゴールでも、「頑張って資格を取って憧れの仕事に就くぞ!」といった大きな目標でもかまいません。自分が頑張ろうと思える言葉を、自分自身にかけてあげてください。
自分を客観視するのが難しいときには、周囲の人に相談しましょう。相談することで、客観的な意見を聞くことができます。あるいは「こんなときに、こんなことがあって…」と話しているうちに、自分で自分のことが見えてくることもあります。
自制心がないことを相談するのは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、誰でも自制心を失ってしまった経験はあるものです。家族や友達は、あなたの役に立てるのであれば喜んで相談にのってくれるはず。安心して相談してみてください。
規則正しい生活を送るだけでも、自制心は鍛えることができます。ついつい夜更かしをしたくなるときも、次の日に備えて早めに寝てみましょう。朝は時間に余裕を持って起床してみましょう。これだけでも自制心をはたらかせる機会はたくさんあり、健康的な体づくりにもつながります。
心身の不調や睡眠不足は、感情のコントロールを妨げてしまいます。不要なイライラを防止するためにも、規則正しい生活はとても効果的です。
自制心は4〜5歳で発達するといわれています。さまざま状況で必要とされる自制心は、幼い頃から鍛えることが可能です。保護者様がお子さんのために今の時期だからこそできることをご紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。
お子さんの見本になるように、保護者様も自制心のある行動を心がけましょう。「親はいいけど子どもたちはだめ」という姿勢では、子どもたちからの理解は得られず自制心は育ちません。家庭のルールをつくり、保護者様もお子さんと一緒に守るとよいでしょう。
お子さんの行動を誘導するときには「まだテレビを見たいけど、21時になったから消して寝る支度をしよう」のように、自制心をはたらかせる流れを言葉で伝えてあげると、よりわかりやすく効果的になります。
子どもたちだけでは規則正しい生活の実現は難しいので、保護者様がお子さんの生活環境を整えてあげるようにしましょう。早寝早起きはもちろんですが、宿題やゲーム、おやつの時間が自由である場合は、ルールや時間を決めることをおすすめします。
はじめは実践するのが難しいかもしれませんが、ルールが習慣化すれば「そろそろ宿題やらなきゃいけないから、ここでゲームやめておこう」のように、子どもたち自身で自制心のある行動ができるようになります。
カードゲームなど、ルールがある遊びを一緒にやるだけでも自制心は育ちます。遊ぶ過程には、ルールを守る、順番を待つ、思うような結果にならないときの感情への対処など、自制心をはたらかせる機会が多くあります。
はじめは我慢できずに泣いてしまうこともあるかもしれません。そのときは「最後まで諦めずに頑張ろうね」と声をかけておくだけでも、お子さんは自制心を維持しやすくなります。繰り返し経験すれば、我慢もできるようになるでしょう。
ここでは保護者様がやってしまいがちな、誤った行動について見ていきます。保護者様の行動次第では、子どもたちの自制心を鍛える機会を奪ってしまい、逆効果にもなりかねません。お子さんに対してついついやってしまっていないか、今一度確認してみましょう。
お子さんの行動に先回りをして指示を出したり、急かしたりするのは控えましょう。先に指示が出るとお子さんが自分で考える時間がなくなり、自制心を鍛える機会を奪ってしまうことになります。
子どもたちははじめから大人の期待通りにうまくやれるわけではありません。「早くやって」とイライラしてしまいがちですが、できるまで時間がかかるものと認識しておけば、保護者様の心の負担も少しは軽減できます。一度指示を出したら少し様子を見守ることも必要です。
感情的に怒られると子どもたちはネガティブな感情でいっぱいになり、自分の感情をコントロールできなくなってしまいます。感情的に怒るのではなく、どうしてだめなのかを子どもたちでもわかるように冷静に伝えるようにしましょう。
お子さんの気持ちに寄り添い、共感してあげることも大切です。怒りたくなる状況になったとしても、お子さんの自制心を鍛えるために、保護者様も自制心のある行動を心がけられるといいですね。
丁寧なコミュニケーションを取らずに放任することは誤ったやり方です。子どもたちの行動をよく観察し、都度コミュニケーションを取っていった方が、より効率的に子どもたちの自制心を鍛えることができます。
自制心のある行動ができたときにはたくさん褒めてあげて、できなかったときには「どうしたらよかったかな」と、一緒に考えてみましょう。子どもたちは自分の行動を客観視しやすくなり、褒められることでモチベーション維持にもつながります。
感情的に怒ってはいけない、自制心を鍛えるために本人の考えを尊重させたいからといって、よくないことも自由にやらせてしまわないように注意しましょう。よくないことは「だめだよ」ときちんと教えてあげなければ、公共の場所でルールが守れなかったり、我慢ができずに感情を衝動的に発散してしまったりしかねません。
子どもたちの自制心を鍛えるには、ルールを守ったり我慢したりすることも必要だということを認識しておきましょう。
自制心を鍛えられる、おすすめの習い事を紹介していきます。生涯必要とされる自制心を、幼い頃から習い事に通わせながら鍛えられたら、保護者様にとってもうれしいですよね。お子さんの習い事を決めるときにはぜひ参考にしてください。
ダンスや水泳など体を動かすものは、集団で同じ練習をすることが大半です。自分優先の行動が制限されるなかで自分なりの頑張りを見せるという環境により、自制心を鍛えることができます。
また作品の完成のようなわかりやすいゴールがないため、自分で目標を決める必要があります。与えられたものではなく自分で決めた目標なので、モチベーションを維持しやすく、努力を続けられます。お子さん自身が、熱意を持ってできるものであることが大切です。
絵画や工作、プログラミングは、ゴールが作品完成と明確なため、やるべきことが子どもたちでもわかりやすく、自制心を鍛えるにはぴったりの習い事です。創造作業は夢中になりやすいので、周りの誘惑があったとしても今やるべきことに集中して取り組めるでしょう。
作品を客観的に見て、改善するところがあれば直していく作業の繰り返しなので、物事や自分自身を客観視する力がつきます。自制心を鍛えるにあたって、客観的に見る力はとても重要な要素です。
協調性が必要な料理やボーイスカウトは、自分優先ではなく周りの人を尊重しながらうまく協力する必要があるため、体験を通して自制心を鍛えることができます。ルールを守る、手順を守る、協調性や、ときにはリーダーシップを発揮する。楽しく体験しながらも、自制心をはたらかせる場面がたくさんあります。
体験型の習い事は、成功・失敗体験が多いこともメリットの一つです。成功したときの喜びと、失敗しても諦めずに挑戦する気持ちは、大きな学びになるでしょう。
自制心を鍛えるなら、プログラミングスクールの「プロクラ」がおすすめです。プログラミングスクールは、プログラミングを完成させるという明確な目標に対して、やるべきことがわかりすいのが特長。子どもたちが夢中になりやすく、周りからの誘惑や雑念に流されずに、最後まで集中しやすいことも、自制心を鍛える環境に適しています。
プロクラでは人気ゲームソフトであるマインクラフトの世界でプログラミングを学べるため、子どもたちが夢中になれる環境が整っています。自制心はさまざまな状況で必要なものであり、プログラミングもまたこれからの時代に必要なスキルとなるでしょう。お子さんの将来のために「プロクラ」で学びませんか。
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