勉強している間は頭がフル回転しているため、長時間続けているとどうしても疲れが出てきて、集中力が切れてしまいます。疲れた脳では勉強の効率は下がる一方です。より効率的で、内容の濃い勉強時間を過ごすためには、上手に休憩を入れることが重要になります。
しかし、お子さんが休憩をしたら勉強をする気がなくなってしまったということはありませんか。やる気が出ないのは、もしかしたら休憩の仕方に問題があるのかもしれません。勉強の合間の休憩は、タイミングや時間、何をして過ごすかによって、再開したときの集中力に大きく影響します。
お子さんがしっかり勉強に取り組めるように、ここからは上手な休憩のとり方を詳しく解説していきます。
勉強の合間に休憩をとることは、さまざまなメリットがあります。「あまり休憩してはいけない」と思いがちですが、それは大きな誤解です。休憩が勉強にどんないい影響を与えるのか、詳しく紹介していきます。
勉強で疲れた脳を休憩時間に休ませることによって、集中力を回復させることができます。人の集中力は、あまり長くは続きません。一度切れてしまった集中力は、そのまま無理して勉強を続けたとしても戻すことは難しいでしょう。
もう一度集中して取り組むためには、疲れを癒し、フル回転した頭と心を一度リフレッシュさせてあげることが大切です。より長い時間、質の高い集中を続けるために、休憩は必要な時間といえます。
勉強に限らず、ずっと同じことを続けていると、どうしても飽きがきてしまいます。とくに子どもたちは好奇心が強いため、周りのさまざまなことに目移りしてしまい、長時間同じことを続けるのは困難です。休憩をして勉強から離れ、他のことに目を向ける時間をつくることで、飽きずに続けられるでしょう。
また、休む時間をつくることでストレスが軽減され、気持ちも安定します。飽きてイライラしてしまうと勉強どころではなくなってしまうので、ストレス軽減は重要な要素です。
休憩時間をとった方が、長期的な記憶の定着が良くなるという効果もあります。休憩することによって集中力が向上するため、勉強の効率はぐんと上がり、質の高い勉強ができるようになります。疲れた状態で勉強したことより集中した状態で勉強したことの方が身につくので、休憩をとると時間がたっても記憶が抜けづらいのです。
休憩によって脳の疲労とストレスを軽減させることが、結果的に記憶力にも良い影響を与えてくれます。
休憩時間は、勉強時間とのバランスをみて何分にするか決めるのがベストです。勉強と休憩の時間配分として、効果的で取り入れやすいおすすめの方法を2つご紹介します。
1つ目は「ポモドーロ・テクニック」という方法。25分間勉強したら5分間休憩する、これを4セット繰り返したら30分間の休憩をとります。短時間で深く集中し、適度な休憩で脳を休めることで効率よく勉強ができるようになります。お子さんの性格や状態に合わせて、時間やセット数の調整も可能です。
2つ目は、学校の授業時間に合わせるという方法です。学校の授業と休み時間の配分は、バランスがいいように設定されています。日々の学校生活で慣れているので、お子さんも取り入れやすいでしょう。
休憩時間の過ごし方によって、勉強を再開したときの集中力や効果は大きく変わります。お子さんの集中力や勉強効果を高められるように、おすすめの休憩時間の過ごし方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
音楽を聴くことで心の状態を上手にコントロールしてあげると、勉強するモチベーションを維持しやすくなります。心を休めたいときには、ゆったりしたテンポの曲やクラシックでリラックス。もうひと頑張りしたいときには、アップテンポの曲や好きなアーティストの曲を聴くと、元気が出てきます。
どんな気持ちになりたいかをイメージして、音楽を選ぶといいでしょう。事前に休憩用の音楽プレイリストを、さまざまなパターンで作っておくのもおすすめです。
糖分は、脳を働かせるためのエネルギーになります。勉強して脳をたくさん使うと、それだけ糖分が消費されているので、エネルギーを補充してあげることが必要です。摂取するおやつは、ブドウ糖を多く含むラムネやチョコレート、噛むことで脳を活性化させるガムやグミがおすすめです。
注意する点は、食べる量は少しだけにしておくこと。食べすぎると血糖値が急激に上がり、眠くなってしまうので気をつけましょう。
短時間の仮眠は疲れた脳を回復させ、勉強を再開したときの集中力を上げる効果があります。仮眠の時間は10~15分程度が目安です。短時間で眠りにつけない場合は、静かに目を閉じるだけでも効果があるので試してみてください。
長時間の仮眠をとると深い眠りに入ってしまうので、起きても眠気がとれず逆効果になるため要注意です。ベッドに入ってしまうと短時間で起きるのが難しくなるので、机に伏せて仮眠をとるなど、寝る場所には気をつけましょう。
軽い運動には、体の血流がよくなり脳が活性化する効果があります。机に向かって勉強していると同じ姿勢が続き、血流が悪くなりがちです。休憩時間には椅子から立ち上がり、両手を回したり屈伸運動をしたりして、血流をよくしてあげましょう。
時間があれば、外へ散歩に行くのもおすすめです。日光に当たると気持ちが安定したり、脳が活性化してやる気が出たりという効果があります。勉強中は部屋にこもりがちなので、少し外へ出てみてください。
勉強に行き詰まって気分転換をしたいときには、さまざまな効果がある掃除がおすすめ。まず、掃除をするために体を動かすので、血流が良くなり脳が活性化します。身の回りの整理整頓によって心も整えられるので、気持ちが安定するでしょう。
そして、掃除によって机の周りがきれいになると学習環境が整えられ、より勉強に集中できるようになります。掃除はメリットが多いので、ぜひ取り入れてみてください。
勉強に集中していると、休憩をとるタイミングを逃がしてしまいがちです。いつ休憩をとればいいかわからないときには、これから紹介するおすすめのタイミングを参考にしてください。
眠くなってしまったら、無理をせずに休憩をしましょう。学校の授業が多い日や習い事の後は疲れがたまっているため、どうしても眠くなってきてしまいます。眠い状態では勉強に集中できず、無理に進めたとしても頭に入らなかったり、ミスしてしまったりということにもなりかねません。
仮眠をとるか、少しおやつをとるなど、一度休憩をして頭と体を休めた方がより勉強に集中できます。お子さんが眠そうにしていたら、「少し休む?」と声をかけてみてください。
勉強の効率を良くしたいのであれば、集中力が切れてしまった時点で休憩をしましょう。集中力が切れるということは、脳が疲れてきたというサインです。疲れたまま勉強しても、学習内容は身につきません。疲れたときには、しっかりと休む必要があります。
可能であれば、集中力が切れる前に休憩時間を計画的にとり、自分自身の集中力をコントロールできることが理想です。どれくらいの時間集中力を保てるのか、一度検証してみてもいいかもしれません。
食後は血糖値が上がって眠くなりやすいため、休憩をしましょう。眠気がある状態で勉強しても、なかなか集中できません。体の構造上、食後に眠くなるのは仕方がないと受け止めてゆっくりと休んでください。
食後の休憩方法としては、眠気を解消するために短時間の仮眠をとることがおすすめ。また、眠気を覚ますために、外へ散歩に出かけるのもいいでしょう。日光を浴びれば頭がスッキリして、気持ちも安定します。
問題が解けずにイライラしてきたときには、勉強を中断して休憩をしましょう。無理して続けたとしてもイライラした状態では解くのは難しく、ストレスがたまるばかりです。休憩をすることで頭がリフレッシュされると、同じ問題でも新しい視点が見つかって解ける場合があります。
また、問題を解けないのは脳が疲れて集中力が切れているから、ということも考えられます。一度解くのをやめて、脳を休ませてから問題に再チャレンジしてみてください。
いつ休憩したらいいかわからない場合、トイレに行きたくなって席を立ったタイミングで休憩時間をとりましょう。勉強に集中していると、休憩をとるタイミングを見失いがちです。知らない間に、体も脳も疲れてしまっているかもしれません。
トイレへ行く動作だけでも、血流がよくなって脳は活性化するでしょう。しかし、すぐに勉強を再開するのではなく、ついでに少し飲食をしたり、軽くストレッチをしたりして休憩してみてください。
子どもたちが最も取り入れやすい休憩のサイクルは、学校の授業と休み時間です。授業の時間は、子どもたちが集中しやすいように設定されています。日々の学校生活で慣れているので、実践しやすいでしょう。
試験が近いときには、試験時間と家庭学習の時間を合わせるのがおすすめです。試験では最後まで集中力を切らさないことが必要です。本番で実力を発揮するためにも、日頃から試験時間のサイクルに体を慣らす練習をするといいでしょう。
集中して効率よく勉強する一番の方法は、自分に合った「勉強と休憩の時間サイクル」を決めることです。集中力が続く時間は人それぞれなので、自分に合ったサイクルを見つけましょう。自分に合わない時間設定をすると過度に疲れてしまい、勉強の効率が悪くなってしまいます。サイクルが見つかれば、勉強する時間と休む時間がはっきりとして、気持ちの切り替えもしやすくなります。
自分のペースがわからないときには、ストップウォッチを使ってみましょう。勉強を始めたときにスタートを押して、集中力が切れたなと感じたらストップを押します。これを何度か繰り返すことで、自分の集中力がどのくらい続くのかがわかってくるので、参考にしてみてください。
効果的な休憩をとるためには、意識すべきポイントがあります。誤った過ごし方をすると、休憩どころか逆効果になってしまうことも。より勉強に集中できるように、これから解説するポイントをしっかりおさえておきましょう。
視覚的な刺激が多かったり頭を使ったりするようなものは、目や脳が休まらず、勉強を再開したときに支障をきたす場合があるので避けましょう。とくにスマホやゲームのような電子機器は注意が必要です。目や脳への刺激が強く、一度触ると短時間でやめることが難しいので、休憩には向きません。
休憩時間は「目と脳を休ませる」という意識で過ごすことが大切です。どうしてもスマホを触りたい場合には、長時間の休憩中に時間を守って使用しましょう。
体と脳を休めるための休憩時間に、激しい運動をして体が疲れてしまっては逆効果です。もう一度勉強をしようと机に向かっても集中できなかったり、疲れから眠くなってきたりしてしまいます。休憩時間に運動をしたい場合は、余力が残る程度にとどめておきましょう。
おすすめの運動は、ストレッチや散歩、5分程度の筋トレ、ラジオ体操です。適度な運動量で体の血流をよくして頭をスッキリさせられるため、勉強の合間の休憩にぴったりです。
仮眠をとる場合は寝過ぎないように注意し、15~20分を目安にしましょう。20分以上寝ると深い眠りに入ってしまい、目が覚めにくくなります。「仮眠をとったのにまだ眠い……」という場合は、寝すぎてしまったのかもしれません。
どうしても眠いときには、勉強を中断して寝てしまうのもいいかもしれません。夜に眠い目をこすりながら勉強を続けるよりも、夜は早く寝て朝勉強した方が、脳がよく働くため効率が上がります。
効率的に勉強をしたいのであれば、ダラダラと続けるのは避けたいですよね。そこでおすすめしたいのが、勉強と休憩のメリハリをつけるトレーニングができるプログラミング教室「プロクラ」です。
授業の時間が決まっているため、学習をダラダラ続けるのではなく、終了時刻に作業を終え、しっかり休む。集中と休憩のメリハリをつけ、時間管理ができるようになるというメリットがあります。
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