「子どもがまったく勉強をしない」と頭を抱えている保護者様も多いのではないでしょうか。本来であれば、学校の宿題のほかに予習や復習、テスト勉強など自分から机に向かって勉強してくれることが理想ですが、なかなかそうもいきません。
「勉強しないとどうなるのか」をお子さんに説明したいけれど、どう声をかければいいかわからない。今回はそんな保護者様に向けて、勉強しない子の特徴や勉強しない子を放っておくと生じる将来への影響、勉強しない子が勉強するようになる保護者様のサポート法など詳しくご紹介します。お子さんに合う対処法で、自分で勉強できるようにサポートしてあげましょう。
ここでは、勉強しない子の5つの特徴をご紹介します。勉強しない子には共通するものがあり、心当たりがある人もいるでしょう。では、その共通する特徴とはどのようなものがあるのか、詳しくご紹介します。
勉強しない子の特徴の一つとして、集中力が続かないという点があります。集中力が続かない子どもたちは15〜30分程度の短時間で勉強に飽きてしまい、すぐほかのことに意識が向いてしまいます。
そのほかにも音や周囲の動きに敏感で、静かな場所でなければ集中できない可能性があるため、まずは環境を整え、休憩を適度とって勉強しやすい空間を作ることが、集中力を向上させるために必要不可欠です。
勉強しない子どもたちのなかには、勉強にそもそも興味がないという子も多く見られます。勉強が日常生活にどう役立つのかを理解することができていないと、興味を持ちにくくなります。また「なぜ勉強する必要があるのか?」という疑問に大人が答えられないと、より無関心になる可能性もあるでしょう。
勉強よりもほかの活動(ゲームやスポーツ、趣味など)の方が魅力的に感じ、そちらに時間を費やしがちになり、好きなことに夢中になるとさらに勉強に対する関心が薄れてしまいます。
勉強をしない子のなかには、勉強の仕方がわからない子も多くいます。どこから始めればいいのか、何を優先するべきかわからず、勉強の手順が整理できていません。結果的にがむしゃらに勉強をしても頭に入らないため、テストや試験で実を結ぶことができず、モチベーションが低下してしまいます。
どの部分を重点的に勉強すべきか、または自分がどこでつまずいているのかわからず、理解が浅いまま進んでしまうという特徴があります。
勉強しない子の特徴の一つとして、勉強する意味がわからないという子もいます。勉強がなぜ必要なのかを理解できていない子どもたちは、「勉強しても意味がない」と感じてしまいます。
将来の夢や目標が明確でないと、勉強に対する意欲が湧きません。勉強してもすぐに結果は出ないため「やっても意味がない」という思考になる子もいます。そのため、テストの点数や成績が上がらずにモチベーションが低下してしまうでしょう。
勉強しない子自身ではなく、勉強する環境に問題がある場合があります。環境は勉強のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
勉強に集中できる静かな場所を確保できていないと、周囲の音や人の動きに気が散りやすく、勉強に集中できません。たとえば、リビングやほかの家族がいる場所で勉強していると思うように学習が進まない子も多いでしょう。そのほかにもゲームやテレビ、スマホなどの誘惑が多いと勉強に対する集中力が欠けてしまいます。
子どもたちが勉強しない状態のまま放っておくと、将来さまざまな悪影響が生じる可能性があります。勉強に対する習慣や意欲が欠けているまま成長すると、次のような問題が起こるかもしれません。
勉強しない子をそのまま放っておくと、高校や大学への進学、または将来の職業選択において、選択肢が限られてしまう場合があります。専門的な職業や高収入の仕事に就くためには、一定の学歴やスキルが必要不可欠です。
子ども時代から勉強しないことに慣れてしまうと、そのチャンスを逃してしまう可能性が高くなってしまいます。
勉強しない子をそのままにしておくと、将来的に授業や社会についていけず、ストレスを抱えることになります。
勉強しないと内容の理解が浅くなり、次第に授業についていけなくなります。とくに、学習は段階的に進んでいくため、基礎的な内容を理解していないと、あとの授業で困難に直面します。理解できない部分が増えていくと授業が苦痛になり、学習意欲がさらに低下してしまうでしょう。
同級生は順調に学力を伸ばしている一方で、自分だけ後れを取っていることに気づくと精神的な負担が増し、結果的にストレスが積み重なります。
勉強しないと学力も伸びないため、行きたい学校に進学できなくなる可能性があります。進学先に対する希望や夢があっても、勉強しないことで、その目標を達成できなくなってしまうでしょう。
行きたい学校や大学には、一定の学力が求められます。勉強しないままでいると、その学力を身につけられません。とくに、受験に必要な基礎知識や応用力が不足していると、希望する学校に進学することが難しくなります。
勉強しない子をそのまま放っておくと、自己肯定感が下がってしまう傾向にあります。学業や社会で周りと比べて後れを取ることは、「自分はなにをしてもできない」と感じる原因となります。
この自己肯定感の低さは、精神的なストレスや不安を引き起こし、さらに勉強や仕事への意欲を失わせてしまうかもしれません。悪循環に陥ることが多く、問題解決能力が低くなる可能性もあるので注意が必要です。
勉強しない子を勉強する子へ変えるためには、もちろん子どもたち本人の努力と意欲が大切ですが、保護者様のサポートも重要です。ここでは、保護者様ができる対処法を7つご紹介します。
勉強しない子が勉強する子へ変わるためには、お子さんと保護者様の日々のコミュニケーションが欠かせません。
勉強を無理に押し付けるのではなく、お子さんの気持ちや考えを尊重しながら話し合うことが大切です。まず、お子さんが勉強に対してどう思っているのか聞いてみましょう。「どうして勉強が嫌なのか」「どんなことが難しいと感じるのか」など、具体的に聞いてみましょう。その際に「やることがいっぱいあると大変になるよね」とお子さんの気持ちに寄り添うことが大切です。
そのほかにも短時間でも集中して勉強ができたら褒めたり、小さな成果を具体的に言葉にしてみたりすることで、お子さんの自己肯定感が上がり、勉強に対して前向きに取り組めるようになります。
子どもたちは勉強の大切さがわからないと、勉強に取り組むモチベーションを保ちにくくなります。勉強の意義や勉強が必要な理由をお子さんの目線で丁寧に伝えることが、意識を変える第一歩となります。
お子さんに勉強する意味をわかりやすく話す際は、お子さんの興味に関連させるのがおすすめです。たとえば、サッカーが好きであれば「プロの選手になるには戦略を考える力が必要で、算数や国語はその助けになっていて必要なんだよ」と話してあげると効果的です。そのほかにも、保護者様の経験を話してあげると、お子さんはより共感しやすくなります。
子どもたちが興味や関心がある分野から学びをスタートすることで、「楽しい」「もっと知りたい」という気持ちを引き出せます。興味や関心が学びのきっかけになると、自然と学ぶ姿勢が身につきます。
たとえば、動物が好きな子であれば生態や環境について学び、ゲームが好きな子であれば物語のストーリーや文章から国語やプログラミングに結びつけることが可能です。今はとくに興味が見つからない子は、いろいろな本や図鑑、習い事などを体験させてあげることで、関心を引き出すきっかけを作れるでしょう。
子どもたちは褒められることで自信を持ち、やる気を引き出されることが多いです。とくに、勉強に対する小さな努力や成果を認め、積極的に褒めてあげることで、勉強へのポジティブな感情を育めるでしょう。
そのためには、お子さんの小さな努力を見逃さずに褒めてあげることが大切です。たとえば、「今日は宿題を始めるのが早かったね!」など、成果だけでなく努力のプロセスに目を向けてあげましょう。
褒めるときは漠然と「すごい」というのではなく、「字が前よりも上手になったね」「計画通りに進められてすごいね」など具体的な内容を伝えると、お子さんは評価されたことを理解しやすくなります。積極的に褒め、お子さんの自己肯定感を高めて勉強に対するモチベーションを引き出してあげましょう。
保護者様が勉強を無理に押しつけると、子どもたちは勉強に対してネガティブな感情を抱き、反発してしまう可能性があります。勉強を「やらされるもの」ではなく、自分から「やりたい」と思える環境を作る必要があります。
そのためには、まず無理強いをしない代わりに簡単な選択肢を与え、自分で決められるようにしてあげましょう。たとえば、「国語と算数どっちから先にやる?」「勉強は午前中か午後、どっちの方がいいかな?」など選択肢を与えることで、子どもたちにとって強制される感覚が減少します。
しかし選択肢を与えても、子どもたちが自分で勉強に向かうには時間がかかることもあります。焦らず、長期的に見守る姿勢を大切にしましょう。
子どもたちが勉強に取り組むためには、心身の健康が土台となります。規則正しい生活習慣を身につけることで、集中力や意欲が高まり、勉強しやすい環境が整います。まず、生活習慣を身につけるには、決まった時間に寝起きすることから始めましょう。十分な睡眠を確保することで、脳が活発に働き、集中力や記憶力が向上します。
そのほかにも、朝食はしっかり食べて学習効率を上げ、適度な運動を行いストレスを軽減させることも大切です。規則正しい生活習慣によってお子さんの心身の健康を支え、勉強に対するやる気や集中力を高めます。
保護者様がお子さんの学びに寄り添う姿勢を見せることで、お子さんにとって勉強することが自然でポジティブな行動として受け入れやすくなります。また、保護者様も学びを楽しんでいる姿を見せると、お子さんにとっていいお手本になり、学ぶことへの意欲を引き出すきっかけとなります。
お子さんの宿題や課題をサポートするだけではなく、お子さんが勉強している時間に、保護者様も同じ部屋で本を読んだり、資格試験などの勉強をしたりすることで、自然と「一緒に頑張る」環境を作れるでしょう。また楽しく学ぶ時間を共有することで、自然とお子さんの学習意欲を高めることができます。
保護者様がどれだけサポートしていても、結局は子どもたち自身が勉強に対して興味を持たなければ勉強の継続は難しいでしょう。そこで子どもたちが勉強に興味を持つきっかけになりやすい習い事を紹介します。
プログラミング教育は小学校の必修科目にもなっており、近年ますます注目されている習い事の一つです。論理的思考や問題解決能力を養うだけでなく、楽しみながら学べる点が子どもたちの学習意欲を引き出します。またプログラミングは結果が目に見える形で現れるため、子どもたちは「自分で作ったもの」という達成感を味わえます。この成功体験は、勉強やほかの挑戦にもよい影響を与えます。
そのほかにもプログラミングでは、「どうすれば目標を達成できるのか」を考え、コードを組み立てます。このプロセスが、国語や算数などほかの教科にも応用できる論理的思考力を養うことにもつながるでしょう。
ロボット教室は、子どもたちが楽しみながら学び、勉強への興味を引き出す習い事として注目されています。プログラミングや工作、科学的な思考を取り入れながら、創造力や問題解決能力を自然に育てられる点が魅力です。
ロボットを正確に動かすために「どのような手順が必要か」を考えるプロセスは、論理的な考え方を養います。力学やギアの仕組み、計算が必要になるため、自然と理系の知識を身につけられるでしょう。なによりも、ロボットを使った学びは遊びの延長のように楽しめるため、勉強への苦手意識を軽減できます。
英会話は、コミュニケーション能力や世界への興味を広げられるため、人気がある習い事の一つです。小さい頃から英語に親しみを持つことで、言語に対する壁を感じにくくなり、自然と学ぶ楽しさを実感できます。また英会話を通じて学んだ経験は、ほかの教科への意欲にもよい影響を与えます。
英会話の習い事の魅力は、日常のフレーズやゲームを通じて学ぶことが多く、子どもたちが楽しみながら自然に言葉を吸収できるという点です。英語は世界で広く話されているため、旅行やオンラインゲームなど、実生活でも役立つ場面が多いでしょう。そのため、身近な場面で英語を使えることで「楽しい」という気持ちが芽生えます。
スポーツ系の習い事は、体を動かしながら心身の成長を促すだけでなく、勉強への興味や意欲を引き出す効果が期待できます。運動を通じて得られる集中力や自己管理能力、達成感が勉強にもよい影響を与えるでしょう。
スポーツ系の習い事は、試合や練習中に集中力が求められます。また体を動かす楽しさや努力する姿勢、試合に勝利する達成感やモチベーションの向上が期待でき、仲間と協力する力を培うことで、子どもたちがより前向きに学びに取り組めるようになるでしょう。まずはお子さんの興味を尊重し、楽しめるスポーツを選んで始めてみてください。
今回は、子どもたちが勉強しないとどうなるのか、勉強しない子の特徴や保護者様のサポートの方法などをご紹介しました。子どもたちが勉強に興味を持つきっかけとして紹介したなかでも、プログラミングは楽しみながら勉強に興味を持てる習い事です。そこで紹介したいのが「プロクラ」です。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。プログラミングを学ぶなかで、勉強に必要な自己解決能力や論理的思考能力を向上させて、勉強に興味を持つことにもつながります。ぜひこの機会に、無料体験や資料請求からスタートしてみてはいかがでしょうか。
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