小学校に入学すると、日々の予習・復習の習慣が求められるようになります。特に中学年頃になると授業の難易度が上がり、家庭での予習・復習の有無が成績に直結しやすくなることもありますよね。しかし子どもたちのなかには、予習に追われて復習が追いついていないケースも多いでしょう。
「今と先の学習についていくので精一杯で、基礎力が定着しない」「過去の学習を振り返ろうとすると、範囲の最初からやり直しになってしまう」。毎日の復習を疎かにしていると、学習に関するさまざまな悩みが生じます。
今回は、勉強において復習が重要とされる理由や、勉強の復習をするのに適したタイミングなどをご紹介します。子ども時代から身につけた復習の習慣は、お子さんが社会に出た後にも役立つもの。日常的な復習を取り入れ、お子さんの勉強や将来をサポートしていきましょう。
勉強で復習が大切な理由として、理解を深められることが挙げられます。
たとえば仕事でも、一度言われただけでは知識が定着しないことがありますよね。教わった内容やアドバイスをその場で覚えようとするだけではなく、メモに残すことで後から振り返れるようにすれば、同じミスを繰り返しにくくなります。
勉強も同様で、授業で聞いただけでは情報がなかなか記憶に定着しません。内容を反復することでより深い理解につながり、いつでも思い出せるような知識として脳に情報が根付くのです。勉強では、「覚えたつもり」の「つもり」が大きな落とし穴になります。情報を知識として活用するためにも、過去のミスを繰り返さないためにも、日常的な復習の習慣が重要です。
また復習は、関連する情報の発見にもつながります。情報が知識として定着するからこそ、文章や課題の全体像を把握でき、新しい分野であっても早く理解できるようになるでしょう。
ここでは、勉強を復習する際のベストなタイミングをご紹介します。効率的な復習は自己成長につながり、勉強のモチベーションアップにつながります。お子さんの性格やライフスタイルと照らし合わせながら、適切な復習のタイミングを考えていきましょう。
復習に適したタイミングは所説ありますが、基本的には学習した当日中に1回は復習することが推奨されています。2回目以降の復習では間隔をあけ、定期的に複数回の復習を取り入れることで、記憶に定着しやすくなるでしょう。
2回目以降の復習では、1週間、2週間、1カ月後のように、少しずつ期間をあけていく方法が勧められます。大切なのは、学習当日に必ず1回目の復習を導入する習慣です。情報は、覚えた瞬間から長い期間をあけずに繰り返すことで、翌日以降でも短時間で思い出しやすくなるといわれています。
テスト直前の復習では、本番中に知識を思い出しやすくなるといわれています。保護者様のなかにも、「テスト前日の一夜漬けのお陰で何とかなった」という経験がある人もいるのではないでしょうか。
もちろん一夜漬けは、睡眠不足によるパフォーマンス低下が懸念されるため推奨されません。しかし当日に必要な知識のみの復習が、成果につながりやすいのは事実です。特に間違えやすい部分の確認や、暗記科目の最終チェックなどは、テスト前にぜひ取り入れたい復習方法といえます。
ここでは、効率のいい復習のやり方をご紹介します。同じ時間を使って復習するのであれば、より成果を感じやすい方法を試したいですよね。学習内容やお子さんの生活に合わせて、相性の良い復習方法を見つけていきましょう。
効率的に復習を行うためには、朝の集中力が高まる時間帯の活用が推奨されます。もちろん子どもたちによって違いはありますが、一般的には「起床後から約3時間」は集中力が高まる時間帯といわれています。
特に習い事や部活を頑張っている子は、帰宅後は体が疲れており、集中力が維持しにくいもの。朝の静かな時間帯に復習の習慣を取り入れることで、より効率的に知識が定着します。前日の学習を復習できれば、当日の授業内容も理解しやすくなるでしょう。
短いすきま時間の活用で、効率的な復習がかなえられます。たとえば電車やバスを待っている時間や、帰宅から習い事に出かけるまでの時間などを有効活用していきましょう。短時間でもスムーズに復習ができるように、「すきま時間用の復習アイテム」を用意するのも大切です。
たとえば、長文のドリルや英語のライティング問題などは、短時間の復習には向きませんよね。反対に、英単語や歴史上の人物などの暗記分野であれば、単語帳を作ることで対応しやすくなります。小型のグッズであればポケットにも入れやすいため、どこでも簡単に復習できるでしょう。
効率的な復習では、インプットよりもアウトプットを大事にするように心がけてください。復習は、あくまで「過去に学んだ内容の繰り返し」です。新しい学習を取り入れると覚えることが増え、過去の学習内容が定着しないままになってしまいます。
復習の際は、文字にして書き出す・思考を言葉にする・学習内容を保護者様に説明するなど、アウトプット型の学習を取り入れて知識の定着を狙いましょう。特に口頭での説明は、身についている部分・いない部分が現れやすいため、弱点の発見につながります。
ノートのまとめ方を工夫することも、効率的な復習方法です。特に先生が書いた黒板や教科書の内容を丸写しするタイプの子どもたちは、手を動かしているだけで内容が頭に入っていない可能性があります。
黒板や教科書は、表現の一つでしかありません。自分がわかりやすいように要点をまとめて、情報が整理整頓されたノートづくりを目指しましょう。子どもたちが好きなYouTubeでも、学習用ノートづくりのお手本動画が投稿されているので、ぜひ親子で閲覧してみてくださいね。
ここまで復習の重要性を解説してきましたが、学習において大切な要素は復習だけではありません。過去を振り返る復習、未来を補強する予習、目の前の授業、すべての要素がお子さんの学びにつながります。
復習は目的ではなく、学習の定着のために必要な要素の一つです。復習に追われて本来の学習目的を見失わないように、目標やゴールを定めたうえで習慣化していきましょう。まずは、お子さん自身に復習の意味や意図を理解してもらう状態を目指してくださいね。
ここでは、勉強の復習をしない子どもたちに考えられるリスクをご紹介します。復習は過去の学習の見直しであると同時に、未来の学習につなげるための習慣です。復習を後回しにすることによるリスクを学び、効果的な学習につなげていきましょう。
復習を後回しにすると、学習した内容が急速に薄れてしまいます。情報を「聞く」だけになってしまい、「理解する」というプロセスが抜け落ち、すぐに忘れられてしまうのです。学習内容が定着しないままでは、どんどん難しくなる勉強についていけず、学習自体に苦手意識を持ってしまうでしょう。
間違った知識に気づけないことも、復習をしない子どもたちが抱えるリスクです。復習は学習を補強するためだけではなく、自分の勘違いに気づき修正するためにも役立ちます。復習が少ない子どもたちは「気づき」の機会に乏しく、後々の学習トラブルの原因になります。
復習が根付いていない子どもたちは、記憶がなかなか定着しません。何度も同じ内容を覚え直す羽目になり、学習へのイライラ感が溜まってしまいます。勉強嫌いになるリスクが上がるだけではなく、「何度も勉強しているのに覚えられない」という気持ちから、自分への自信も失ってしまいがちです。
復習をしない子どもたちは、テストや授業で結果が出にくい状態に。「真面目に授業を聞いているのに」とモヤモヤした気持ちが渦巻き、勉強嫌いを誘発してしまいます。また自分と周りを比べた結果、コンプレックスや劣等感を抱いてしまうリスクもあるでしょう。
ここでは、予習・復習の習慣が身につく習い事をご紹介します。予習・復習を習慣化させるためには、勉強自体を身近なものとして感じることが大切です。ワクワク感を持ちながら勉強に励める環境をつくり、お子さんの自主的な予習・復習につなげていきましょう。
お子さんの予習・復習を習慣化させるためには、プログラミングの習い事がおすすめです。プログラミングでは学習の過程で、学習効果を高めるための能力が身につきます。たとえば論理的思考力や問題解決力、想像力、読解力などが代表的です。
プログラミングを通して能力を総合的に鍛えられれば、勉強への苦手意識を払拭しやすくなり、ストレスが低い状態で予習・復習に取り組めるようになるでしょう。小学生向けのプログラミング教室では、ロボットやゲームなどを用いた教材が導入される傾向にあるため、楽しく取り組みやすい環境が整っています。
「家での勉強が身に入りにくい」「自室だとつい勉強をサボってしまいがち」という場合には、学習塾をおすすめします。学習塾は、周りの同年代の友達が真剣に勉強に取り組む環境です。1人では勉強に集中しにくい子どもたちでも、仲間やライバルがいることで自主的な取り組みが期待できます。
学習塾の使い方は、生徒の状態や塾の方針によって異なります。学校の予習・復習はもちろん、将来に向けた学習や受験用の勉強などにも活用可能です。学習目的が変化した際にもサポートしてもらえるのが、学習塾の大きなメリットといえるでしょう。
今回は、復習の重要性や、効果的な復習の方法などをご紹介しました。お子さんが楽しみながら復習をするためには、勉強自体にポジティブなイメージを持つ必要があります。
主体的に学ぶ姿勢を身につける習い事では、プログラミングがおすすめです。子どもたち用のプログラミングでは知的好奇心を刺激する教材を用いて学べるため、インプット・アウトプットにおける楽しさを感じながら学習を勧められます。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どもに復習の習慣を持ってほしい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求からスタートしてみてくださいね。
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