小学校3年生になると、新しく社会の科目が登場します。国語や算数と比べて覚えなくてはいけない単語が多く、暗記科目が苦手な場合は大きな壁となってしまうかもしれません。中学・高校で授業内容がレベルアップしてもついていけるように、小学生から社会学習の基礎を取り入れていきましょう。
今回は、社会を勉強するときのポイントや、今すぐ導入できる学習方法などをご紹介します。小学校中学年から社会への得意意識を磨き、主体的な学習につなげていきましょう。
ここでは、社会の科目が苦手な子どもたちのために、勉強のポイントをご紹介します。社会は単語や年号を暗記するだけではなく、前後のつながりを理解することが大切です。お子さんの特性に寄り添いながら、自身に合った社会の勉強方法を見つけていきましょう。
社会勉強するときのポイントとして、重要なキーワードや年号を覚えることが挙げられます。社会では最終的に覚える知識の量が膨大で、覚え始めの頃は気後れしてしまうもの。まずは歴史上の中心的な出来事から覚え、前後の知識を細くしていきましょう。
もちろんお子さんによっては、時系列順に覚えたほうが把握しやすいケースも。お子さんの特性や進捗に合わせて柔軟に学習法を導入することが大切です。
社会を効率よく勉強するためには、時代や国の全体像を把握することが求められます。たとえば鎌倉幕府は1185年に成立しましたが、その元号を覚えるだけでは前後の関わりがイメージできません。
鎌倉幕府の設立には、朝廷から武士に政権が移ったことや、封建制度の整備などが関連しています。大きな出来事が起こる背景にある情報を知ることで、点ではなく線として時系列を想像できるでしょう。
社会の知識を定着させるためには、自分が理解できている部分・できていない部分を理解することが大切です。知識をインプットしたら、実際に問題を解いてみましょう。
完璧に覚えたつもりでも、問題を解こうとするとどうしても思い出せない部分が出てきます。間違えた部分をまとめて反復学習し、さらに間違えた部分を学習し……と繰り返すうちに、弱点がフォローされていくでしょう。
ここでは、小中学生が試せる社会の勉強方法を5つご紹介します。とくに社会を習い始めたばかりの小学校3・4年生にとっては、早い段階で学習のコツをつかみたいですよね。自然と取り入れられる社会の勉強法を見つけて、結果に反映させていきましょう。
すぐに始められる勉強法として、歴史に関する漫画や動画を観ることが挙げられます。年齢や学年に限らず、学習効果を高めるためには知的好奇心を引き出す習慣が重要です。教科書を読むのが苦手なお子さんでも「漫画なら読める!」ケースは多いでしょう。
子ども向けに歴史上の人物を紹介する漫画は、学校の図書室でも借りられます。もちろん本屋でも豊富な冊数が展開されているため、親子で現物をチェックしながら購入するのも良いでしょう。YouTubeでは動画で楽しく社会勉強でき、テロップやアニメーションなど子どもたちの好奇心を引き出すギミックも取り入れられているのが魅力です。
小中学生の社会勉強では、地理の勉強も必要です。名前や位置関係が覚えにくいお子さんは、地図を見ながら実際の地理をイメージしつつ覚えていきましょう。地図で川や山などの位置が把握できれば、歴史上の出来事も覚えやすくなりますよ。
トイレやリビングなど、公共の場所に地図を貼ることで、日常的に知識を復習できます。また学習用アプリやパズルなど、ゲーム要素の高いコンテンツで地図を学ぶのも良いでしょう。慣れてきたら、自分で地図を書きながら地理情報も書き込む方法もおすすめです。
地図だけではなく、年表や図を自分でつくることで社会勉強に役立ちます。教科書や資料集に掲載されている情報を整理して、自分がわかりやすい図式でアウトプットしてみましょう。知識は、インプットとアウトプットを繰り返すことで定着していくものです。
たとえば、教科書では縦グラフで掲載されている情報を円グラフに直すためには、知識や数への正しい理解が必要です。自分なりの図式を制作する過程で自然と復習が進むため、これからの社会学習に必要な知識の基盤も構築されていくでしょう。
社会勉強のためには、暗記科目で定番の学習方法であるフラッシュカードが役立ちます。フラッシュカードとは、キーワードの書かれた複数枚の紙を、1秒以内のスピードで切り替えていく方法です。キーワードがまるでフラッシュのように目まぐるしく切り替わることから名づけられています。
フラッシュカードは大量の情報を短時間で脳にインプットできるとされており、学習用のアプリも展開されています。キーワードだけではなく写真や画像で作成でき、作る過程で知識が定着していくのも魅力です。
効果的な社会勉強のためには、教科書や資料集だけではなく、問題集を活用していきましょう。教科書はあくまで知識を入れるための手段であり、本当に覚えているかどうかを確認するためには問題形式での確認が求められます。
一つの問題集だけでは問の形式が似通ってしまうため、複数の問題集やドリルを取り入れながら総合的な知識をつけていきましょう。同じ問題内容をコピーし、日を分けて解くことでも、自分の苦手な問題の傾向がわかりますよ。
ここでは、社会の勉強に欠かせない暗記のコツをご紹介します。社会を通して暗記力を身につければ、英語の単語や算数の公式など、幅広い他教科に役立ちます。無理なく継続できる暗記方法を学び、学習の自信につなげていきましょう。
暗記を円滑に進めるためには、繰り返しの学習が基本です。人間である以上、時間とともに学習した内容は忘れていきます。反復学習は「忘れなくする学習」ではなく「忘れるまでの時間を先延ばしにする学習」です。
そのため一度に一気に覚えようとするのではなく、定期的に学習内容を繰り返すことによって、結果として長期的な記憶の維持につながります。
暗記科目でぜひ取り入れたいのが、語呂合わせによる学習です。たとえば「なんと(710年)見事な平城京」や「いざ国(1392年)まとめよう南北朝統一」などは、有名な語呂合わせですよね。
YouTubeでは、日本史や世界史の語呂合わせを歌詞にした歌も公開されています。自分で歌えるようになれば、テスト中でも頭のなかで歌詞を思い出せますよ。
社会の勉強では、図や表を使って視覚的に覚える習慣も大切です。教科書・資料集の図や、授業で配られるプリントなどを活用し、自分に合った図の形式を見つけましょう。
資料をそのままプリントし、自分で色を塗ったりメモを書き込んだりするなどの方法もおすすめです。個人の勉強が目的であれば、YouTubeの動画内をスクリーンショットで保存するのも良いでしょう(動画のスクリーンショットを第三者に配布することは著作権の侵害になるため控えてください)。
今回は、社会の勉強を効果的に進めるポイントや、暗記のコツなどをご紹介しました。子どもたちが楽しく社会を学ぶためには、学習自体への主体性が求められます。そこでおすすめしたいのが、楽しみながら学習習慣をつけられるプログラミングの習い事です。
「プロクラ」では、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングが学べます。「楽しく社会を学んでほしい」「そろそろ学校以外でも勉強する習慣を取り入れたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求からスタートしてみてはいかがでしょうか。
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