子どもにスマホを持たせるタイミングは、家庭によって異なります。時期やルールによっては、お子さんにスマホを持たせて後悔した保護者様も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもにスマホを持たせて後悔した理由や、安心してスマホを使わせるためのポイントなどをご紹介します。後悔のないスマホ生活のために、納得感のあるルールを設定していきましょう。
ここでは、子どもにスマホを持たせる家庭が増えた背景をご紹介します。社会のデジタル化が進むにつれて、スマホが持つ役割も増えてきました。子どもたちにとっても同様に、スマホは生活における非常に身近な存在となっています。
子どもにスマホを持たせるようになった背景として、防犯・安全対策としての必要性が挙げられます。
さまざまな犯罪リスクがある昨今では、スマホの「親といつでも連絡を取れる」「親がいつでも子どもの居場所を知れる」という利点は大きいもの。子ども向けスマホのなかには、防犯ブザー機能つきの機種も多く展開されています。
現在小学校では教育のデジタル化が進んでおり、タブレット学習も一般化されつつあります。スマホもタブレットと同様に学習ツールとしての側面を持っており、実際に子ども向けの学習アプリも幅広く展開中です。
またスマホを使ってインターネット上で情報収集をすることに慣れるのも、ITリテラシーを磨くためには重要な手段です。
現代はインターネット上で、小学生のユーザーを対象としたWebコンテンツが多く発信されています。またスマホ自体のターゲット層も広がり、小学校低学年から使える機種も増加しました。
コンテンツやスマホの低年齢化は、未成年ユーザーの購買欲を刺激します。さらに通信環境が進化したことにより、一般的な家庭でもスムーズにインターネットを使えるようになったため、スマホの購入におけるハードルも下がりました。
ここでは、子どもにスマホを持たせて後悔した理由を7つご紹介します。スマホは現代社会において欠かせない機器ですが、どうしても子どもたちにとっては娯楽としての要素が強いものです。保護者が「スマホを持たせて後悔した」というエピソードを踏まえて、リスクと対策を考えていきましょう。
子どもにスマホを持たせて後悔した理由として、スマホ依存症が挙げられます。依存症の判断基準としては、日常生活に支障が出ているかどうかが重要です。たとえば「スマホをいじってばかりで勉強しない」「スマホと離そうとすると激怒する」などは、依存症のサインといえるでしょう。
スマホ依存症の子どもたちは、スマホを使えない状況下で不安やストレスを感じます。勉強中もずっとスマホのことを考えてしまい、スマホ中心の生活に。スマホを使うために、嘘や暴力などの手段を使ってしまうこともあります。
子ども専用のスマホを用意する場合、家計の出費が増えます。想像以上に月々のお金がかかるようになってしまったことも、後悔の原因といえるでしょう。小学生のスマホ代は、月3,000~5,000円程度が相場となっています。
とはいえ、契約の形態によっては月5,000円以上かかってしまうケースも少なくありません。一般家庭としては、決して無視できない金額ですよね。スマホを使い続ける限り減る可能性はない出費だからこそ、保護者の頭を悩ませてしまいます。
お子さんがSNSトラブルに巻き込まれたことで、スマホを与えたことを後悔するケースも多いようです。小学生にとってSNSは、普段の生活から解き放たれるワクワクする世界です。つい気持ちが舞い上がり、知らない人とやり取りをしてしまうこともあるでしょう。
しかしネットリテラシーがまだ低い子どもたちは、悪人たちの恰好の餌食です。フィッシング詐欺やアダルト系のトラブル、金銭的トラブル、個人特定など、SNS上のリスクは挙げればきりがありません。気づいたときには、大人が仰天するほどの大きい被害を生んでいる場合もあります。
子どもにスマホを持たせて後悔した理由として、集中力や学力の低下が挙げられます。スマホの魅力的な世界に夢中になった結果、勉強に身が入らずに学習効果が下がり、成績に影響を与えてしまっている状態です。
一見すると勉強時間は守れているようでも、子どもたちの心の中では「早く終わらせてスマホを触りたい」という気持ちが強まり、答え移しのようなズルをしてしまうこともあります。また夜遅くまでスマホを触っている子は、睡眠不足から授業中に眠ってしまうケースもあるでしょう。
保護者が知らない間に子どもが知らない人とつながっていたことも、スマホを持たせて後悔した理由として挙げられます。インターネット上では、さまざまな手段を用いて他人とつながることができます。XやInstagramなどのSNSはもちろん、YouTubeやニュースサイトのコメント欄などでも交流が可能です。
スマホの使い方によっては、子どもたちが自分のアカウントを公にしてしまうリスクもあるでしょう。またフリマアプリやオークションアプリを使って、家の物を勝手に売っていたというトラブルもあります。
子どもにスマホを持たせて後悔した理由として、家族の会話が減ったことも挙げられます。小学生がスマホを使う時間帯は、主に勉強後から夕食前や、夕食後から就寝前。この時間帯は、家族のコミュニケーションが生まれやすいタイミングでもあります。
今まで会話していた時間がスマホを使う時間になった結果、コミュニケーションが減り、家族としてのつながりが弱まってしまうことも。スマホを早く使うために、急いでご飯を食べ終わろうとする姿も見られます。
生活リズムの崩れも、子どもにスマホを持たせて後悔した理由として挙げられます。とくにスマホによる夜更かしは、生活習慣が乱れる大きな要因になるでしょう。
今まで決まった時間に勉強・食事をしていた子も、スマホに熱中するあまりにすべてが後回しに。スマホで一度崩れてしまった生活リズムは、ルールの再設定やスマホ禁止の手段を取らなければ、なかなか改善されません。
ここまでスマホを持たせて後悔した理由をご紹介しましたが、子どもたちにスマホを持たせること自体は決して悪手ではありません。保護者様と明確なルールを決めて持たせれば、スマホは子どもたちの健全な育成や安全を守るために有効なツールになります。
たとえばGPSで安全を見守ったり、友達とのコミュニケーションで交流を深めたり、アプリやゲームでリフレッシュしたり。大切なのは、依存症を防ぐためのルールづくりと、子どもたちが自主的にルールを守ろうとする姿勢です。
ここでは、小学生の子どもにスマホを持たせるときのポイントをご紹介します。適切な管理下であれば、スマホはお子さんの安全や教育につながります。ご家庭内でルールを取り決めながら、スマホを通してお子さんのIT意識も高めていきましょう。
子どもにスマホを持たせる際は、ルールを決めて親子で共有することが大切です。たとえば「スマホを使うのはリビングだけ」「夕食から寝るまでの間だけ」「〇時以降は使わない」などのように、わかりやすいルールをつくりましょう。
ただし厳しすぎるルールは子どもたちの反発を招きやすく、隠れて使ってしまう原因となることも。お子さんの意見を汲み取りつつ、保護者様の考えを押し付けないように心がけましょう。納得感のあるルールだからこそ、自主的に守りやすくなります。
子どものスマホデビューでは、スマホを持たせる理由を明確にしましょう。小学生がスマホを持ちたがる理由はさまざまです。「ゲームをしたい」「動画やマンガを楽しみたい」「友達とSNSでコミュニケーションを取りたい」など、お子さんの口から理由を引き出し、目的に応じた利用方法を考えましょう。
とくに学校という小さな社会に生きる子どもたちにとって「仲間外れにされたくない」というのは切実な願いです。お子さんの要望をすべて叶えようとすると利用時間が増えすぎてしまう可能性もあるため、目的の優先順位に沿ったルール設定につなげていきましょう。
スマホには、機種や通信会社ごとにさまざまなフィルタリング機能が搭載されています。子どもにスマホを持たせる際は、年齢やルールに応じたフィルタリングサービスを活用していきましょう。フィルタリング機能は、お子さんを有害なサイトや犯罪被害から守ってくれます。
ただしフィルタリングサービスは、有害情報へのアクセスを完全に制御できるものではありません。保護者様がお子さんのスマホ利用状況を把握・確認するためのサポート機能という認識を持ちましょう。
小学生の子にスマホを持たせるときは、ネットリテラシーの教育をしましょう。ネットリテラシーとは、Web上の情報を正しく理解したうえで安全に利用するためのスキルです。またWeb上に多く存在する虚偽の情報を見分ける力でもあります。
ネットリテラシー教育の例では、「SNSを使う場合、身元がわかる写真は投稿しない」「Webサイト上に表示される広告やバナーはタップしない」「知らない人と個人的なやり取りをしない」などが挙げられます。迷ったときは必ず保護者様に相談するように伝え、被害の予防につなげましょう。
今回は、子どもにスマホを持たせて後悔した理由や、スマホを持たせるうえでのポイントなどをご紹介しました。子どもにスマホを持たせる理由として、ネットリテラシーの育成も挙げられます。子ども時代からIT意識を磨くことで、デジタル犯罪被害を防ぐだけではなく、職業選択の幅も広がっていきます。
そこでおすすめしたいのが、プログラミングの習い事です。学校の授業だけではプログラミングの専門知識を学べるとは限りません。家庭教育や習い事でフォローすることで、お子さんのスキルや意識はどんどん高まっていきます。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どものITリテラシーを磨きたい」「デジタルに関する意識を高めてほしい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求からスタートしてみてはいかがでしょうか。
COLUMN