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小学生でパソコンは必要?子どもがパソコンを持つメリットや注意点を解説

小学生になったけど…パソコンを持たせた方がいい?

「小学生の子どもにパソコンを持たせるべきかどうか」と悩むご家庭は少なくありません。GIGAスクール構想の推進により学校でのタブレット活用が進み、デジタル機器に触れる機会が増加した現在、家庭でのパソコン活用についても関心が高まっています。

小学生のうちからパソコンを使えれば、将来の可能性を広げる大きなチャンスとなる一方で、使い方によっては健康面や生活習慣に影響を与える可能性もあります。お子さんの年齢や興味、家庭の状況に合わせた最適な選択が大切です。

小学生とパソコンの関わり方について、メリットやデメリット、適切な持たせ方やタイミングなど多角的に考えていきましょう。

子どもにパソコンを持たせる家庭が増えた背景

現代社会では、デジタル技術の発展により、パソコンは学習や情報収集のツールとして重要性を増しています。文部科学省が推進するGIGAスクール構想では、2021年3月末までに義務教育段階の児童生徒に対する、1人1台端末整備が完了したと発表されました。

また、2020年度から小学校の学習指導要領に、プログラミング教育が組み込まれることで、学校でのICT活用や家庭においてデジタル環境を整備する流れが加速しています。

さらに、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン学習の必要性が高まり、教育環境の変化に対応するため、小学生のいる家庭でパソコンを導入する傾向が強まってきているのです。

子どもがパソコンを持つメリット

小学生のうちからパソコンを所有することで、デジタルリテラシー向上、学習効率化など、多様な能力開発につながります。現代社会では、早期からのパソコン活用が将来の可能性を広げる重要な要素となっているのです。

デジタルリテラシーが向上する

小学生のうちからパソコンを使うことで、デジタル情報を理解し活用する力(デジタルリテラシー)が自然と身につくものです。キーボード入力やファイル管理などの基本操作を早くから学べば、インターネットで必要な情報を検索したり、ファイルを適切に整理したりするスキルも育つでしょう。

また、ネット上の情報が信頼できるかどうかを判断する目も養われます。これらの経験は、将来どんな新しいデジタル技術が登場しても対応できる基礎力となるはずです。

効率的に学習できる

小学生がパソコンを持つと、学習を効率的に進めることができます。インターネット上の教育サイトやアプリを活用すれば、一人ひとりの理解度に合わせた学習が可能でしょう。

お子さんのペースに合わせて問題の難易度が調整できるため、苦手分野を重点的に学べます。また、わからない言葉をすぐに調べられるので、学習の中断時間が大幅に減少するはずです。

パソコンを活用した学習環境は、小学生の自主性を育てながら知識を効果的に吸収できる機会を提供してくれるでしょう。

勉強の自由度が上がる

パソコンがあると、勉強の幅が広がります。教科書だけでなく、多様な学習コンテンツを自分で選んで取り組めるからです。

興味のある分野について深く調べられるのも魅力です。動画や画像など視覚的な資料を活用することで、文字だけでは理解しにくい内容も把握しやすくなるはずです。

また、自分のペースで学習を進められるため、得意な分野はどんどん先に進め、苦手な分野はじっくり取り組むといった柔軟な学習スタイルを実現できます。

遠隔学習ができる

パソコンがあると、場所を選ばず学習できるでしょう。オンライン学習サービスを活用することで、自宅にいながら質の高い授業を受けることできます。とくに体調不良で学校に行けない日や、習い事と学校の勉強を両立させたい場合にも便利です。

また、海外の子どもたちとの交流学習やプロジェクト型の共同学習など、教室の枠を超えた学びの機会も広がります。パソコンを活用した遠隔学習は、小学生の学習環境に柔軟性をもたらすのです。

クリエイティブに活動できる

パソコンを持つことで、小学生の創造性を発揮する場が広がります。お絵かきソフトやプログラミングツールを使って、自分のアイデアを形にする経験ができるのです。デジタル作品の制作では、試行錯誤しながら取り組む過程で問題解決能力も育めます。

また、作品を共有したり友達と協力して一つの作品を作ったりすることで、表現力やコミュニケーション能力の向上も期待できるはず。パソコンは小学生の創造的思考を育む重要なツールとなるでしょう。

子どもがパソコンを持つデメリット

パソコンの所有は小学生に多くのメリットをもたらす一方で、注意すべきデメリットも存在します。健康面への影響や依存のリスク、インターネット上の危険など、適切な管理や指導がないとお子さんの成長に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

視力低下の恐れがある

小学生がパソコンを長時間使用することで、視力低下のリスクが高まります。近い距離で長時間見続けると、目の疲労を引き起こし、近視の進行につながる可能性もあるのです。

子どもの目は大人よりも光の影響を受けやすく、ブルーライトによる目の疲れや瞬きの減少によるドライアイなど、さまざまな症状が現れやすいのが特徴です。

お子さんがパソコンを利用する際は、適切な休憩時間の確保や画面との距離、部屋の明るさなどに配慮しましょう。

依存症になりやすい

小学生の子どもたちは自己コントロール能力が発達途上のため、パソコンやゲーム、動画サイトなどへの依存傾向が表れやすい特徴があります。夢中になりすぎて長時間利用し続けると、睡眠不足や生活リズムの乱れにつながることも。

ほかにも、家族との会話が減少したり友達と外で遊ぶ機会が減ったりと、実生活での大切な経験が制限されてしまいます。パソコンを利用する際は、利用時間や目的など明確なルールを決め、保護者様が見守っていく必要があるでしょう。

インターネット上の危険に巻き込まれる可能性がある

小学生のお子さんがパソコンを使うと、インターネット上のさまざまなリスクに接する機会が増えるでしょう。不適切なコンテンツへのアクセスや知らない人とのコミュニケーション、個人情報の流出など、子どもたちだけでは対処が難しい問題が発生する可能性があります。

また、ネット上でのいじめやトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。安全なインターネット利用のためには、適切な教育とフィルタリング設定が重要なのです。

子どもにパソコンを持たせるタイミングは?

パソコンを持たせる時期は、お子さんの発達段階や目的によって異なりますが、一般的に小学校中学年(3〜4年生)頃から、基本的な操作を学ぶ準備が整ってくるとされています。

最も良い時期は、お子さんの日常に具体的な必要性が生まれたタイミングです。

たとえば、学校の調べ学習が本格化する時期、デジタルアートやプログラミングに興味を持ち始めた頃などが、持たせる良い機会として挙げられます。

まずは1日30分程度の使用から始めましょう。家族共有のパソコンで保護者様の目が届く環境で利用させるのがおすすめです。時間やパスワードの管理など約束が守れるようになったら、お子さんの成長に合わせて徐々に使用時間や範囲を広げていくと良いでしょう。

子どもにパソコンを持たせるときの注意点

パソコンを小学生に持たせる際は、適切なルール設定と見守りが必要です。使用時間の制限や健康への配慮、インターネット利用のルールなど重要なポイントに注意することで、安全にパソコンを活用できる環境を整えることができます。

使用時間の管理を徹底する

小学生のお子さんがパソコンを使う際、使用時間の管理は重要な注意点の一つです。長時間の使用は視力低下や生活リズムの乱れにつながるため、年齢に応じて時間設定しましょう。

低学年であれば1日30分程度、高学年でも1〜2時間程度が目安です。制限するだけでなく、なぜ時間制限が必要なのかお子さんに説明することも大切です。

タイマーを活用するなど、子ども自身が時間を意識して管理できる習慣づくりを支援してあげましょう。

パソコンの使用場所を限定する

パソコンはリビングなど家族が集まる共有スペースでの利用を基本としましょう。これにより、保護者様が自然とお子さんのパソコン利用を見守れます。

子ども部屋など個室での使用や保護者様が画面を確認できない環境では、不適切なコンテンツへのアクセスなど問題行動に気づくのが遅れることも。

また、パソコンの置き場所を固定することで「どこでも好きなときに使える」という意識を防ぎ、メリハリのある利用習慣を育てることができます。

定期的に休憩をとる

パソコン利用中は定期的な休憩を取りましょう。長時間同じ姿勢で画面を見続けると、目の疲れだけでなく肩こりや腰痛の原因にもなります。

20〜30分のパソコン利用ごとに、5〜10分程度の休憩を取るよう習慣づけましょう。休憩中は窓の外を見たり、体を動かしたりして、目と体をリフレッシュさせることが大切です。

「20-20-20ルール」も参考になります。これは20分ごとに、20秒間、遠くを見るという方法で、目の疲労を軽減できます。

インターネット上のルールを理解する

小学生のお子さんがパソコンを使う際、インターネット上での安全なふるまい方について理解することは非常に重要です。まず、名前や住所などの個人情報を安易に公開しないことを教えましょう。

また、インターネット上で知り合った人と実際に会うことの危険性や、他人を傷つける投稿をしないなどのマナーについても話し合うことが大切です。不適切なサイトへのアクセスを制限するフィルタリングソフトの導入も検討しましょう。

親子で使用時のルールを決める

パソコンを使う際のルールは、保護者様が一方的に決めるのではなく、お子さんと一緒に考えて決めることが大切です。話し合いを通じてルールを作ることで、お子さんの理解と協力を得やすくなります。

具体的には、1日の利用時間、アクセスできるサイトの種類などについて明確にしましょう。これらのルールを目につく場所に貼っておくと効果的です。

また、ルールを守れなかった場合の対応についても事前に話し合っておくと、トラブルを未然に防げます。

パソコンのリスクから子どもを守るためにできること

パソコンには多くのメリットがある一方で、小学生のお子さんが安全に利用するためには適切な保護対策が必要です。フィルタリング機能の活用やセキュリティ対策など、保護者様ができる具体的な方法を用いて、お子さんをさまざまなリスクから守りましょう。

フィルタリング機能を使う

小学生のパソコン利用では、フィルタリング機能の設定が非常に重要です。これにより、不適切なコンテンツや有害サイトへのアクセスを制限することができます。WindowsやmacOSでは、年齢に応じたフィルタリング機能の設定が可能です。

ただし、フィルタリングは完璧ではないため、定期的に設定を見直しましょう。また、保護だけでなく、なぜフィルタリングが必要なのかをお子さんに説明し、インターネットの安全な使い方を教えることも大切です。

スクリーンタイムを管理する

小学生のパソコン利用時間を適切に管理するためには、時間管理機能を活用することが効果的です。現在たくさんあるパソコンには、お子さんのデバイス使用時間を制限できる機能が搭載されています。

これらの機能を使うと、1日の利用可能時間や使用可能な時間帯を制限できます。自動的に制限がかかるため、決められたルールを守る習慣づけにつながるわけです。

学習用と娯楽用で時間配分を分けるなど、メリハリのある利用を促すことも大切です。

パスワードやセキュリティ面は親が確認する

小学生のパソコン利用では、保護者様がパスワードを管理したりセキュリティ対策を講じたりしましょう。お子さんがアカウントを作成する際は、必ず保護者様が把握し、安全なパスワード設定が重要です。

オンラインサービスの利用開始時には、年齢確認や利用規約を一緒に確認し、個人情報は保護者様が入力します。定期的にセキュリティソフトも更新し、お子さんの成長に合わせて徐々にセキュリティに関する知識を教えていくことも大切です。

定期的にパソコンの状態を確認する

お子さんのパソコン利用を安全に保つためには、定期的に端末の状態を確認することが大切です。どのようなアプリがインストールされているか、ブラウザの履歴にはどんなサイトが残っているかをチェックしましょう。

不明なアプリや怪しいファイルがあれば、なぜそれが危険なのかをお子さんに説明しながら対処することが効果的です。一方的に禁止するのではなく「このサイトはこういう理由で注意が必要」と具体的に伝えることで、お子さん自身の判断力も育ちます。

親子で気になることやトラブルについて共有する

パソコンやインターネット利用で不安に感じたことや疑問に思ったことを、お子さんが気軽に相談できる関係づくりが重要です。「何かあったらすぐに教えてね」と伝えるだけでなく、定期的に利用状況を話し合う時間を設けましょう。

「変なメッセージが来た」「知らないファイルがダウンロードされた」など、お子さんが報告しやすい雰囲気づくりが大切です。叱ったり責めたりせず、まずはお子さんの話をしっかり聞くことで、早期にトラブルを発見し対処できます。

小学生におすすめのパソコンを使った習い事

小学生の将来の可能性を広げるパソコンを活用した習い事は多様化しています。プログラミングやオンライン英会話など、お子さんの興味や適性に合わせた選択肢があり、これらは楽しみながらデジタルスキルを身につける貴重な機会となるはずです。

プログラミング教室

プログラミング教室では、子どもたちはパソコンを使って、自分だけのゲームやアニメーションを作成します。直感的な操作で「もし〇〇なら、△△する」といった論理的な命令文を作る体験ができます。

この学びを通じて「問題の原因を探る力」「目標達成のための順序を考える力」「自分のアイデアを形にする創造力」など、将来どんな道に進むにしても役立つ思考の基礎が育まれます。考える力を楽しみながら身につけられるのが最大の魅力です。

オンライン英会話教室

パソコンを活用した習い事として人気なのが、オンライン英会話です。自宅にいながら外国人講師とマンツーマンでレッスンを受けられるため、生きた英語に触れる機会となります。

オンライン英会話の魅力は、実際のコミュニケーションを通して英語を学べること。教科書だけでは身につかない発音やリスニング力が自然と育まれます。パソコンを使ったレッスンはデジタル機器の操作も同時に学べ、時間や場所に縛られず継続できるのも大きな利点です。

ロボット制作

パソコンを活用した習い事として注目されているのが、ロボット制作教室です。プログラミングの知識とものづくりの楽しさを同時に学べる場として、小学生のお子さんに人気があります。

ロボット制作では、自分でプログラムを組み、それに従ってロボットが動く様子を目で見て確認できるため、プログラミングの基本原理を直感的に理解できます。目標を持って取り組めるのも魅力で、チームでの制作を通じてコミュニケーション能力も育まれるでしょう。

デジタルデザイン教室

最近注目を集めているのが、パソコンを使ったデジタルデザイン教室です。専用ソフトを使い、イラストやポスター、ロゴなどを作成する新しいタイプの習い事です。

従来の絵画教室とは異なり、デジタルならではの自由な表現が魅力。手描きとは異なる自由な表現や、色や形の編集が簡単にできる特性を生かした創作活動が中心となっています。

作品はデータとして残せるため、アイデアを形にする喜びを体験できるデジタル時代ならではの創造的な教室です。

パソコンの使い方やリスクも学べる習い事なら「プロクラ」

小学生のお子さんにパソコンを持たせることで得られるメリットは多いわけですが、適切な指導のもとで活用することが大切です。

「プロクラ」は、子どもたちの創造性を育む場として注目されており、プログラミング学習を通じて、論理的思考力や問題解決能力を育みます。

プログラミングを学ぶことで子どもたちは、自分で考えて作る力や試行錯誤する粘り強さを身につけられます。子どもたちの可能性を広げるプロクラの無料体験授業にぜひ参加してみてください。

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