プログラミング教育情報
プログラミングでできること7選!何に役立つのかも詳しく解説!
プログラミングを覚えたら何に役立つ?
小学校でプログラミングが必修化されたことにより、プログラミングに興味や疑問を持っている保護者様は多いでしょう。プログラミング技術は、習得することでさまざまなアプリやシステムを開発できるようになります。
本記事で解説する内容は、以下の通りです。
- プログラミングの意味
- プログラミング学習で身につく5つのスキル
- プログラミングでできること7選
- プログラミング教育の現状
- 子どもがプログラミングを学習する方法
わかりやすく丁寧に解説するので、「プログラミングを学ぶ必要はあるの?」と思っている方は、ぜひご覧ください。
【保護者向け】プログラミングの意味
プログラミングとは、コンピューターを動作させるための指示を順番に記述するスキルのことです。C言語やJavaといわれるプログラミング言語を使って、コンピューターに指示を出します。
たとえば、プログラミングが活用されている「自動改札機」を例に見ていきましょう。
- 乗車券またはICカードを読み取る
- 料金を計算する
- 料金を照合した結果にもとづいてドアを開閉する
コンピューターは、指示された動作しか行いません。コンピューターを思い通りに動かすには、「何を・どうするのか」を順序立てて教える必要があります。
プログラミング学習で身につく5つのスキル
プログラミングを学ぶことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、プログラミング学習で身につく5つのスキルをご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
論理的思考力
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、物事を整理し筋道を立てて考える力のことです。
「テストで点数が取れない」という課題に直面した場合、ただやみくもに勉強しても効率が悪くなってしまいます。「ワークを一度しか解かなかった」や「見直しができていない」などの課題の原因を整理して考えると、スムーズに課題を解決できるのです。
コンピューターに順序立てて指示を与える「プログラミング」にふれていると、論理的思考力が身につきます。論理的思考力があれば、プログラミング以外の分野の学習にも役立つでしょう。
創造力・想像力
プログラミングで重要となるのが、創造力や想像力です。「この処理を実行したらどうなるのか」という疑問や「こんなロボットを作ってみたい」というアイデアをもとに、試行錯誤を繰り返します。
プログラミングでアイデアが形になれば、「次はこんなものを作ろう」とお子さんの知的好奇心が刺激されるでしょう。また、小さいうちから「学習=おもしろいこと」と捉えられると、勉強に対して苦手意識が生まれにくいです。
IT技術が発展した現代において、AIの登場により単純な作業は自動化されています。これからの社会で活躍できる人材になるためには、創造力や想像力が必要といえるでしょう。
問題解決能力
プログラミングを学ぶことで、問題解決能力を鍛えられます。問題解決能力が高まる3つのメリットをご紹介します。
- 主体的に学習するようになる
- 根気強く考える姿勢が身につく
- 「自分で」考えるクセがつく
一度の挑戦で、完ぺきにプログラミングを完成させられることは少ないです。ほとんどの場合、うまくいかない部分を探しながらプログラムを修正します。結果として、プログラミング学習は問題解決能力の向上に効果的といえるのです。
コミュニケーション能力
「プログラミングはひとりで取り組むもの」というイメージがある方は多いはず。実際は先生に質問したり生徒同士で相談したりしながらプログラミングを行うため、コミュニケーション能力が育成されます。
プログラミングを介して論理的思考力や創造力、想像力が身につくことで、相手に自分の気持ちを正確に伝えられるようになります。自分の気持ち・相手の気持ちを理解できれば、円滑なコミュニケーションにもつながるでしょう。
デジタルリテラシー
デジタルリテラシーとは、デジタル技術を理解して活用できる能力です。プログラミング学習でコンピューターにふれる機会が増えれば、コンピューターの仕組みや基本的なパソコン操作を自然に理解できます。
あらゆる業種において、デジタルデバイスは必要不可欠です。社員同士で連絡を取る際には、コミュニケーションツールを使用するのが一般的となりました。
また、デジタルリテラシーが低いとSNSでトラブルを起こす可能性があります。個人情報の扱い方やセキュリティ対策に関する知識は、現代社会でトラブルを回避するために必須のスキルです。
プログラミングでできること7選
プログラミングでできることを、7つピックアップしました。
- Webサイトの開発
- アプリの開発
- ゲームの開発
- 人工知能の開発
- ロボットの開発
- システムの開発
- 業務効率化
それぞれ具体的に、プログラミングでできることの内容をご紹介します。
Webサイトの開発
私たちが日々目にしているすべてのWebサイトには、プログラミングが活用されています。HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を使えば、Webサイトを開発可能です。プログラミングの知識があると、無料ブログを使うよりも自由にサイトをカスタマイズできます。
また、Webサイトを使って利用者に商品やサービスを宣伝している企業は多いです。そのため、Webサイトを開発できると就職を有利に進められる可能性があります。
アプリの開発
プログラミングでできることは、Webサイトの開発だけではありません。Webアプリやスマホアプリも開発できます。代表的なアプリをいくつかご紹介しましょう。
Webアプリ | スマホアプリ |
食べログクックパッドGoogleWantedlynote | LINEInstagramPayPay |
ひとり一台スマホを持っている現代において、アプリのなかでも「スマホアプリ」への関心が高まっています。プログラミングスキルを身につけ、「こんな機能があったら良いな」「こんなアプリが欲しいな」といったアイデアを形にできると思うと、ワクワクしますよね。
ゲームの開発
「ゲームが好きなので、いつかは自分で作ってみたい」と考えているお子さんは多いのではないでしょうか。プログラミングを学ぶことで、自分だけのオリジナルゲームを開発できます。
近年では、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を用いたゲームが人気です。オリジナルゲームを開発すれば自分でプレイすることはもちろん、Steamなどのソフトウェア配信、コンテンツ管理を目的としたゲームプラットフォームにて配信・販売することもできますよ。
人工知能の開発
人工知能(AI)の開発には、プログラミング技術が用いられています。人工知能とは、コンピューターが人間の知能を再現する技術のこと。人工知能は、データ分析や自動化を得意としています。
人工知能を活用した例は以下の通りです。
- 音声・画像認識
- 自動運転
- オンライン翻訳
- ロボット掃除機
- チャットボット
新たなビジネスやサービスを展開するために、さまざまな企業が人工知能に注目しています。人工知能を開発できれば「データサイエンティスト」や「AIエンジニア」として、社会で活躍できるでしょう。
ロボットの開発
プログラミングの知識があれば、ロボットの開発が可能です。多種多様な業界で、ロボットによる業務の自動化が広まっています。
業界 | 事例 |
製造業界 | 組み立て作業や検査作業を自動化 |
医療業界 | ロボットを遠隔で操作して手術を行う |
介護業界 | 介護者がベッドから移動する際にサポートする |
建設業界 | 危険な場所で測量を行う |
農業界 | ドローンを使って農薬を散布する |
飲食業界 | ロボットが調理・配膳を行う |
子ども向けキットを使うと、手軽にロボット開発に挑戦できますよ。
システムの開発
システム開発は、プログラミングでできることのひとつです。システム開発とは、業務やサービスを効率化する仕組みを作ること。プログラミングを活用したシステム開発の例をご紹介します。
- 自動で受発注するシステム(流通業界)
- 自動で倉庫を制御するシステム(物流業界)
- 在庫や商品を検索するシステム(Web業界)
- 入出金を管理するシステム(金融業界)
企業の人手不足を解消する手段として、システム開発の需要は高まっています。それにともない、システム開発ができる人材の需要も高まっていくことが予想されるでしょう。
業務効率化
アプリやゲームの開発以外に、プログラミングは業務効率化にも利用可能です。人が行っていた作業をプログラミングで自動化することにより、時間と労力を削減できます。
「Excelへの自動入力」や「メールの自動送信」などが、プログラミングによる業務効率化の例として挙げられます。人が作業する限り、100%ミスを無くすことは難しいでしょう。コンピューターを使えば高速かつ正確に処理できるので、重要な業務に集中できます。「プログラミングを使いこなせるか」は、業務のクオリティにも大きな影響を与えるのです。
小学校ではプログラミング技術が学べるとは限らない
2020年より、小学校でプログラミングが必修化されました。「プログラミングを学ぶのは学校だけで十分なのでは……」と考える保護者様もいるでしょう。
しかし、学校によってプログラミング教育への取り組みには差が生じています。専門講師を呼んで授業を行う学校がある一方で、デジタル機器の導入やセキュリティ確保といった環境整備に時間がかかっている学校もあります。
また、授業の準備や保護者対応に追われ、プログラミングを学ぶ時間がない教師は多いです。学校や教師によって「得られる知識に違いが出る」ことが、学校におけるプログラミング教育の課題といえます。
確実に将来活かせるプログラミング技術を身につけたい場合は、学校以外でもプログラミングを学習するのがおすすめです。
子どもがプログラミングを学習する方法
子どもがプログラミングを学習する方法は以下の通りです。
- 学習書・参考書
- プログラミングスクール
- 動画サイトの学習チャンネル
- オンラインスクール
学習する方法ごとに、メリットとデメリットを説明します。お子さんにプログラミングを学ばせたい保護者様は、ぜひ参考にしてみてください。
学習書・参考書
学習書や参考書を使った独学は、自分のペースで学習したいお子さんに向いています。パソコンを用いた学習よりも取り組むまでのハードルが低く、コストをおさえられるのがメリットです。また、インターネットよりも正確な情報を得られます。
質問できる講師がいないため、プログラミングに挫折しやすいのがデメリットです。さまざまな学習書・参考書が販売されており、自分に合ったレベルのものを探すのに時間がかかることも知っておきましょう。
プログラミングスクール
「効率的に学びたい」または「専門的な知識を習得したい」という場合は、プログラミングスクールがおすすめです。プログラミングスクールによっては、元エンジニアやプログラミングの専門家が在籍していることも。質問できる環境が整っているので、プログラミングに関する理解を深められます。
独学の場合、学習するモチベーションが低下しやすいです。プログラミングスクールで仲間と一緒に勉強できると、お互いに意欲を高めながら学習に取り組めるでしょう。生徒同士で協力して、大きな作品を制作することも可能です。
プログラミングスクールに通うには、毎月受講料がかかります。プログラミングスクールを選ぶときは「お子さんが興味を持ってを学べるか」を重視してみてください。
動画サイトの学習チャンネル
動画サイトにて、プログラミングをメインとした学習チャンネルが増えています。時間と場所を選ばず、コストをかけずに学べるのが魅力です。
多くの学習チャンネルは、扱う内容をピンポイントにしぼっています。そのため、幅広くプログラミングを学びたい方には向いていません。ある程度プログラミングを学習してから「この分野を詳しく調べたい」と思ったときに使用するとよいでしょう。
オンラインスクール
通学に時間をかけずにプログラミングを学習したいならば、オンラインスクールがおすすめです。オンラインスクールは「リアルタイムで講義を視聴するスタイル」と「動画を視聴して自由に学習するスタイル」の大きく2種類に分けられます。
パソコンやネット回線の用意など、家で学習できる環境を整備しなければいけません。また、オンラインでは講師に質問しづらいこともあるため、スクールの学習サポート体制なども合わせて確認しておきましょう。
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プログラミングとは、コンピューターを動かすために指示を順序立てて記述することです。プログラミング学習は、論理的思考力や問題解決能力を身につけるのに役立ちます。プログラミングでできることとしては、Webサイトやアプリ、人工知能の開発などが挙げられます。
小学校で必修化されたからといって、お子さんがプログラミングを習得できるとは限りません。効率よく正しい知識を学びたいならば、プログラミングスクールがおすすめです。講師に質問しながら学習を進められるので、疑問を残すことなくプログラミングの理解を深められますよ。
プロクラは、楽しみながら学べるプログラミング教室。プログラミング学習を考えている方は、ぜひプロクラにお任せください。
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