プログラミング教育情報
子ども向け|コーディングとは?意味やプログラミングとの違いを簡単に解説
子どものプログラミング学習を始めたい!まずはコーディングについて学ぼう
プログラミング学習が必修化され、プログラミングに興味を持つ保護者様が増えています。「プログラミング学習を始めよう」と考えているならば、まずはコーディングについて知ることが大切です。
本記事では、以下の内容を解説します。
- コーディングとは何か
- プログラミングとコーディングの違い
- コーディング学習の基礎知識・応用知識
- コーディング学習のポイント
- コーディングスキルが活用できる仕事
- コーディングを学ぶ方法
基礎的なIT用語をわかりやすく説明するので、ぜひご覧ください。
コーディングの意味とは?わかりやすく解説
コーディングとは、プログラミング言語を使ってコードを記述することです。具体的には、設計書をもとにして、ホームページやプログラムをつくる作業を指します。
コーディングを行う人は、コーダーやマークアップエンジニアと呼ばれます。プログラミング言語については「コーディング学習で最初に覚えたい基礎知識」にて、詳しく解説するので参考にしてみてください。
プログラミングとコーディングの違い
「コーディングはプログラムをつくる作業」と聞くと、プログラミングと何が違うのかを疑問に思うかもしれません。結論から言うと、コーディングはプログラミングの一部です。
以下の作業をまとめて、プログラミングと呼びます。
- 設計書の作成
- コードの記述
- テストの実施
- 不具合を修正
- 完成
上記のプログラミング作業のうち、「コードの記述」がコーディングにあたります。設計やテスト、バグの発見はコーディングに含みません。なお、プログラミングを実施する人は「プログラマー」と呼ばれます。
コーディング学習で最初に覚えたい基礎知識
「コーディングを学ぼう」と考えた場合、どのような知識が必要なのでしょうか。ここからは、コーディング学習で最初に覚えたい基礎知識を3つご紹介します。
- HTML
- CSS
- JavaScript
それぞれの特徴を見ていきましょう。
HTML
HTMLは「Hyper Text Markup Language」の略で、Webページを作成するためのマークアップ言語です。マークアップ言語とは、テキストの構造や文字の大きさを指定する言語を指します。
HTMLが使用されるのは「テキストに見出しを設定する」や「テキストに段落を作成する」といった場合です。コンピューターが、Webページの構造を理解するために用いられます。仕組みがシンプルなので、初心者でも学びやすい言語です。
CSS
CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、スタイルシートとも呼ばれます。デザインを指定する役割があり、以下のような指示ができます。
- 文字の色や大きさ、フォントを変更する
- テキストの幅や高さを変更する
- テキスト同士の間隔を変更する
デザイン性が高く見やすいWebページを作成できる点が、CSSを学習するメリットです。テキストを記述するのがHTMLで、テキストの見た目をよくするのがCSSと言えるでしょう。
JavaScript
JavaScriptは、Webページを作成するためのプログラミング言語です。ボタンをクリックしたときに、「文字が動いた」や「ポップアップが表示された」という経験はありませんか。Webページに動きを加えるため、JavaScriptは使用されます。まったく動きのないWebページでは、ユーザーの興味を惹けません。
JavaScriptは、以下のような場面で利用されます。
- ポップアップの表示
- エフェクトを発生させる
- 入力チェック
- 画像のスライド
- カウントダウン
- 自動計算
視覚的に確認できるので、正常に動作しているのかがわかりやすいです。そのため、コーディング初心者におすすめのプログラミング言語です。
ステップアップする際に必要になる応用知識
基礎知識を身につけたあとに、ステップアップに必要となる応用知識は主に2つあります。
- CMS
- SEO
以下で、詳しく解説していきましょう。
CMS
CMS(Contents Management System)は、コンテンツを一元的に保存・管理するシステムです。Webページの追加や更新が容易になるため、多くの企業がCMSを導入しています。
CMSの代表例としては、WordPressが挙げられます。Webサイトの運用に欠かせないシステムなので、ステップアップする際にはCMSの知識を身につけておきましょう。
SEO
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン最適化のことです。Webページが検索結果の上位に表示されることを目的としており、主にWebマーケティングで求められるスキルです。
Googleで検索した際に、ほとんどの方は検索結果の2ページ目以降はチェックしないでしょう。検索結果の上位に表示されるかどうかで、Webページを閲覧するユーザー数が変わります。コーディング担当者が検索エンジンの特性を理解していると、SEOに優れたサイトを作成できます。
コーディングを学習・実行するときのポイント
コーディングを学習・実行するときの3つのポイントをご紹介しましょう。
- コーディングにルールを設ける
- コーディング前後の作業について理解を深める
- 設計書の意図を汲み取りながら行う
コーディングに馴染みがない方でもわかるように、具体的に解説していきます。
コーディングにルールを設ける
複数人でプログラムを作成する際には、「コーディング規約」というルールが定められます。具体的には、空白をいれる場所や改行する位置、コメントの入れ方などが定められます。
コーディングにルールを設けるメリットは、以下の通りです。
- どこに・どんなソースが記述されているのかが見つけやすい
- 作成者以外でもメンテナンスしやすい
- 作成者が見返すときに便利
- パターンを再利用できる
- 処理ごとの矛盾が発生しにくい
仕事において、すべてのコーディングをひとりで担当するケースはほとんどありません。チームメンバーと分担しながら作成するので、ルールがなければ場所ごとに差異が生じてしまいます。プログラムを修正するときに統一性のないコードでは、変更する箇所を見つけるのに時間がかかります。
コーディング前後の作業について理解を深める
「コードの作成が担当ならば、必要なのはコーディングの知識だけ」というわけではありません。設計やテスト、修正などの前後作業を知ることで、より実用性の高いソースを作れます。
コーディングの知識を学ぶ際は、できるだけ幅広く学習することが大切です。作成したプログラムがどのように利用されるのかがわかれば、学習のモチベーションも上がります。
設計書の意図を汲み取りながら行う
設計書の内容を形にする作業が、コーダーの仕事です。しかし、ただ文字通りに設計書に従っていては、スキルをなかなか伸ばせないでしょう。
優秀なコーダーは設計書の意図を汲み取れるので、ユーザーが使いやすいプログラムを作成できます。「なぜこの処理が必要なのか」や「もっと効率がよい方法はないのか」を考えてみてください。設計書に対する深い理解は、「コーディングができる」から「プログラミングができる」へとステップアップするきっかけをつくります。
コードのコピー&ペーストは著作権侵害に触れる可能性がある
他人のプログラムからのコピー&ペーストは、著作権違反となる可能性があります。著作権法の第10条1項において、プログラムが保護対象であると認められています。
できるだけ実際に手を動かしながらコードを作成する方法が、コーディングを学習する近道です。他人のソースを参考にするのはよいですが、そのまま流用しないように注意しましょう。
コーディングスキルが活用できる仕事の例
コーディングスキルは、さまざまな職種で生かせます。ここからは、コーディングスキルが活用できる仕事の例を3つピックアップしましょう。
- Webデザイナー
- Webコーダー
- フロントエンドエンジニア
各職種の仕事内容を見ていきます。
Webデザイナー
Webデザイナーは、ホームページやECサイトのようなWebサイトのデザインを担当する職種です。デザインをWeb上で見える形にするには、コーディングの知識が欠かせません。
コーディングの知識があることでコーダーとのやり取りがスムーズになり、企業から重宝されます。Webデザイナーとコーダーを兼任する場合もあります。
Webコーダー
Webコーダーは、コーディングスキルが活用できる代表的な仕事のひとつです。Webデザイナーが作成したデザインをもとに、Webサイトを作成します。新規作成はもちろん、修正や更新も仕事内容に含まれます。
次々と新しい技術が登場するので、継続して勉強できる方がWebコーダーに向いているでしょう。身につけるスキルによって、Webデザイナーやフロントエンジニア、Webディレクターなどにキャリアアップできる可能性があります。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドとは、ユーザーと直接データをやり取りする部分のことです。対して、ユーザーが目にしないサーバー側のデータ処理はバックエンドと呼びます。
Webサイトのフロントエンド部分の制作を担当する職種が、フロントエンドエンジニアです。コーディング・プログラミングスキルに加えて、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も求められます。
コーダーはHTMLとCSSを主に使用しますが、フロントエンドエンジニアはJavaScriptやPHPなどのプログラミング知識も問われる職種です。集客や販売促進を目的として独自のWebコンテンツを持つ企業が増えるなか、フロントエンジニアの需要は高まっています。
小学生がコーディングを学ぶ方法
2020年度より小学校にてプログラミング教育が必修化されましたが、現在でも学校によって取り組み具合には差が生じています。確実にスキルを磨くには、学校以外でもコーディングを学ぶのがおすすめです。
小学生がコーディングを学ぶ方法は、以下の通りです。
- プログラミングスクールに通う
- Webサイトや学習アプリで学ぶ
- 学習書で学ぶ
学習方法ごとに、メリットとデメリットを解説していきましょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うと、効率的に正しい知識を得られます。なかには、元エンジニアやプログラミングの専門家が在籍しているスクールもあります。専門知識のある講師に質問できるので、独学よりもコーディング学習に挫折しにくいです。一緒に通う仲間がいれば、モチベーションを維持できるでしょう。
ただし、プログラミングスクールに通うにはコストがかかります。スクールによって特色が異なるため、「お子さんが興味を持って取り組めそうか」を考慮したうえで利用を検討してみてください。
Webサイトや学習アプリで学ぶ
Webサイトや学習アプリを活用すると、無料で手軽にコーディング学習をはじめられます。ゲーム感覚で楽しめるからこそ、スキルが身につく前に「遊び」で終わってしまうお子さんもいます。そのため、遊びで終わらないように学習をサポートする保護者様の存在が重要です。
ほとんどの学習アプリは無料で利用できますが、有料のものもあるので注意してください。また、導入する前に対象年齢や対応機種をチェックしておきましょう。
学習書で学ぶ
プログラミングの必修化でコーディング学習の需要が高まったことから、さまざまな学習書が販売されるようになりました。自分のペースで学習しやすい点が、学習書を活用するメリットです。パソコンを利用するよりも取り組むまでのハードルが低く、コストをおさえられます。専門家が監修しているケースがほとんどなので、正確な情報を得られるでしょう。
学習書を用いた独学は、疑問点を解決するのが難しいため、コーディングに挫折しやすいです。コーディングスキルを身につけるには、実際に手を動かしてコードを作成することが大切です。学習書を読むだけでは知識を形にできないので、コーディングが上達しづらい点がデメリットと言えます。
プログラミングやコーディングを楽しく学ぶなら「プロクラ」
コーディングとは、HTMLやCSSといったプログラミング言語を活用して、コードを書く作業を指します。学習するときは、コーディング前後の作業についても理解を深めることが重要です。
なお、他人のコードのコピー&ペーストは著作権を侵害する可能性があるので注意しましょう。コーディングスキルを習得すると、WebデザイナーやWebコーダーなどの職種に活用できます。
「小学生のうちから効率よくコーディングスキルを身につけたい」という方には、プログラミングスクールが向いています。プロクラは、楽しみながら学べるプログラミング教室です。コーディングスキルを身につけるなら、ぜひプロクラにお任せください。
関連記事