プログラミング教育情報
プログラミングに必要なもの5つ!子どもが始める方法を解説
プログラミングに必要なものは何?
「子どもの教育にプログラミング学習を取り入れたい」と思っても、何から準備すべきか迷ってしまいますよね。そもそも、子どもが独学でプログラミングを学べるのか、疑問に思っている方もいるでしょう。
本記事では、以下の内容を解説します。
- プログラミングに必要なもの
- プログラミングの始め方
- プログラミングは独学でできるのか
- 子どもたちがプログラミングを学ぶ方法
- プログラミングを効率的に学ぶポイント
「なぜ必要なのか」や「具体的にどのように学ぶのか」まで、詳しくご紹介します。IT用語をわかりやすく解説するので、ぜひご覧ください。
プログラミングを始めるために必要なもの5つ
プログラミングを始めるために必要なものは5つあります。
- パソコン
- インターネット環境
- テキストエディタ
- IDE(統合開発環境)
- 自分に合った学習教材
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
パソコン
プログラミングを始めるにはパソコンが必要です。ゲーム開発をする場合は、処理が重くなりやすいので高性能なパソコンを用意するのがおすすめ。
個人でプログラミングを学ぶ目的であれば、一般的な性能でも問題ありません。プログラミング用に新しいパソコンを購入してもよいですが、家庭にあるパソコンでも十分に学習できます。
WindowsとMacのどちらのOSを選んでも、プログラミング学習を進められるので安心してください。参考として、以下にOSごとのメリットをまとめました。
Windows | Mac |
ハードウェアの選択肢が多いソフトウェアが豊富低価格で購入しやすい | 多くのエンジニアやデザイナーが使用しているApple製品向けのアプリを開発しやすい直感的に作業しやすい |
インターネット環境
プログラミングには、Wi-Fiや光回線といったインターネット環境も欠かせません。たとえば、以下のようなシーンでインターネット環境が求められます。
- プログラミングに関する不明点をWebで検索する
- Web上のプログラミング学習サービスを利用する
- プログラミングに使用するソフトウェアを入手・更新する
- 作成したプログラムを一般に公開する
- オンラインエディタを使用する
オンラインエディタとは、Webブラウザ上でコードを編集するツールのこと。さまざまな端末で作業ができ、他のユーザーと編集中のコードの共有ができる点が特徴です。
テキストエディタ
プログラミングに必要なものの3つ目は、テキストエディタです。テキストエディタとは、コードを入力・編集・保存するソフトウェアを指します。
メモ帳でもプログラミングはできますが、テキストエディタを使用したほうが便利です。具体的に、テキストエディタには入力を補助したり、自動で入力中の文字や背景の色を変更したりする機能があります。そのため、スピーディにプログラミングをするために、重要なソフトウェアといえるでしょう。
なお、テキストを入力せずにプログラミングができる「ビジュアルプログラミング言語」で学習するならば、テキストエディタは不要です。
IDE(統合開発環境)
IDEは「Integrated Development Environment」の略称で、統合開発環境のこと。テキストエディタなどのプログラミングに必要なツールを統合して、1つの画面で操作できるようにしたソフトウェアです。
簡単にいえば、IDEを導入することで各ツールを個別に起動・操作する手間が省けます。「Eclipse」や「Visual Studio」、「Android Studio」が代表的なIDEとして挙げられるでしょう。
自分に合った学習教材
学習教材は、プログラミング学習に必要なもののひとつです。学習教材選びでは「自分に合っているか」を重視してください。
教材にはアプリ上でキャラクターを動かすものや、ロボットなどの実物を動かすものがあります。ゲームが好きなお子さんならキャラクターを、工作に興味があるお子さんならロボットを動かすほうが興味を持って取り組めるでしょう。興味があるほど、プログラミング学習に対するモチベーションを保ちやすいです。
【初心者向け】プログラミングの始め方
初心者向けのプログラミングの始め方を、3つのステップでご紹介しましょう。
- プログラミングを学ぶ目的を設定する
- 環境を構築し、ツールの使い方を学ぶ
- 各教材を元に学習を始める
ステップごとに、重要なポイントを解説していきます。
プログラミングを学ぶ目的を設定する
まずは、プログラミングを学ぶ目的を設定しましょう。目的がないと、プログラミング学習の途中で挫折しやすいです。
「プログラミングによってやりたいこと」によって、学ぶべき内容は異なります。たとえば「アプリを開発したい」ならば、JavaやSwiftなどのプログラミング言語を習得するのがおすすめです。加えてiOSやAndroidに関する基礎知識も学ぶ必要があるでしょう。
エンジニアやWebデザイナーなど、将来目指す職業を目標にする方法もあります。
環境を構築し、ツールの使い方を学ぶ
次に、環境を構築してツールの使い方を把握します。環境構築とは、プログラミングに適した環境を整えることです。「プログラミングを始めるために必要なもの5つ」でご紹介したハードウェアやソフトウェアをそろえておいてください。
プログラミングと並行しながらツールの使い方を調べていると、学習の効率が悪くなってしまうでしょう。あらかじめ基本的なツールの使用方法をマスターしてから学習を始めると、ストレスなくプログラミングに集中できます。
各教材を元に学習を始める
環境構築が完了したところで、各教材を元にしてプログラミング学習をスタートします。いきなり大量の課題をこなすよりも「無理なく続けられるペース」を見つけるほうが重要です。
最初から多くの教材を購入したり、無理に知識をつめこんだりする必要はありません。「プログラミングは楽しい」と思えるように、お子さんに合った学習スタイルで進めましょう。
プログラミングは独学でできる?
お子さんがプログラミングを独学することは可能です。ただし、独学には2つのデメリットがあります。
- プログラミングに挫折しやすい
- 専門的なスキルを身につけるのが難しい
学び始めはわからないことが多く、「どうやってエラーの解決方法を調べればよいのかわからない」や「なぜうまく動作しないのか、原因が不明」といった状態に陥りやすいです。わからない状態が続くと、プログラミング学習が苦痛に感じるかもしれません。さらに、学習自体に対して苦手意識を持つ可能性もあります。
プログラミングスキルを伸ばす近道は、他人に質問して理解を深めることです。なぜなら、自分だけでは作成したコードの不備に気づくことは難しいから。「もっとこうしたほうが簡単に処理できる」や「こんな考え方もできる」と教えてもらえれば、効率的にプログラミングスキルを習得できます。
子どもがプログラミング学習を始める方法
子どもがプログラミング学習を始める方法は、以下の通りです。
- プログラミングスクールに通う
- 学習用ブラウザや学習アプリを活用する
- 初心者向けの書籍を読む
- YouTubeチャンネルを含む動画教材を観る
学習方法ごとに、メリット・デメリットを解説します。
プログラミングスクールに通う
効率的に専門的なスキルを学びたい方には、プログラミングスクールがおすすめです。現役エンジニアやプログラミング専門家の講師に質問できれば、疑問を残さず確実に理解を深められます。プログラミングはもちろん、これからの時代で求められる「デジタルリテラシー」も身につけられるでしょう。
プログラミングスクールに通うには、毎月コストがかかります。受講する前に、スクールごとの特色を把握し、お子さんに合ったスクールを選ぶことが大切です。
学習用ブラウザや学習アプリを活用する
ほとんどの学習用ブラウザや学習アプリは、無料で利用可能です。手軽にプログラミング学習を始められる点が、ブラウザ・アプリを活用するメリットといえるでしょう。ゲーム感覚で学べるので、学習に対するモチベーションを保ちやすいです。
対応機種がスマートフォンのみであるアプリもあるので、導入前に対応機種を必ず確認してください。ゲーム感覚で学べるからこそ「ただのゲーム」という認識になり、プログラミングスキルが身につかないケースも。お子さんの状態に応じて、保護者様が学習をサポートする必要があります。
初心者向けの書籍を読む
プログラミングの必修化に伴い、書店では子ども向けの書籍が多数販売されています。取り組むまでのハードルが低く、自分のペースで進められることが書籍の特長です。ほとんどの書籍において、プログラミングの専門家が監修しているため、インターネットよりも確かな情報を得られます。
書籍を用いた独学では、疑問を解決することが難しいです。そのため、講師に質問できるプログラミングスクールより、学習の効率が悪くなる場合があります。参考書の情報は更新されないので、最新の知識を得にくい点もデメリットとして挙げられるでしょう。
YouTubeチャンネルを含む動画教材を観る
近年、プログラミングをメインとするYouTubeチャンネルが増えています。自分の好きなタイミングで、コストをかけずに学べる点が動画教材のポイント。実際に作成したコードやロボットを見れるので、具体的なイメージがわきやすいです。
ただ動画を見ているだけでは、プログラミングスキルは習得できません。また、部分的な内容を扱っているものが多く、網羅的な知識を身につけるには不向きです。ある程度プログラミングを学んだのち、興味のあるジャンルを調べる手段として活用するのがおすすめです。
プログラミングを効率的に学ぶためのポイント
プログラミングを効率的に学ぶためのポイントは5つあります。
- 必ず質問環境を用意する
- 目的と成長度合いに合った教材を用意する
- 一度にすべてを理解しようとしない
- 目標を細かく設定する
- 覚えるだけではなく、アウトプットして定着させる
ポイントを知っているかどうかで、プログラミングスキル習得までのスピードが異なります。お子さんの教育にプログラミング学習を取り入れようと考えている保護者様は、ぜひ参考にしてみてください。
必ず質問環境を用意する
質問環境を用意することが、プログラミングを効率的に学ぶポイントのひとつです。質問できる相手がいない場合、ひとりで長時間悩むことになります。わからないことが増えていくと、プログラミング自体が嫌いになってしまうでしょう。
プログラミングの答えは、ひとつとは限りません。しかし、独学では「参考書に載っている方法以外は間違い」と思ってしまうことも。作成したプログラムを見て「この方法でも正解」や「もっとこうしたほうがよい」と指導してくれる存在がいると、より深い知識が得られます。
目的と成長度合いに合った教材を用意する
さまざまな教材の中から、お子さんがプログラミングを学ぶ目的と成長度合いに合ったものを選びましょう。「難しすぎて苦痛……」または「簡単すぎてつまらない」など、年齢やレベルに合っていない教材では、プログラミング学習に挫折する可能性があります。
教材を選ぶ際は「対象年齢」をチェックしてください。そして「ゲームを作りたい」や「将来エンジニアになりたい」といった目標を考慮して、お子さんに合った教材を探すことがポイントです。
一度にすべてを理解しようとしない
「ひたすら参考書を読む」や「何度もコードを書き写す」といった方法で、一度にすべてを理解しようとする方がいます。無理に知識をつめこもうとして覚えることが多すぎると、プログラミング学習につまづくケースは少なくありません。
用語を覚えるよりも、まずは「考え方」を理解しましょう。プロのエンジニアでも何も見ずにプログラミングをすることはほとんどなく、わからないことを調べながら進めていきます。少しずつできることを増やせば、達成感を感じながらプログラミングを学べます。
目標を細かく設定する
できるだけ細かく目標を設定することが、効率的に学ぶコツです。「目標を達成できた」という満足感は、モチベーションアップにつながります。具体的には、以下のように段階的な目標を立てるとよいでしょう。
- 大きな目標……ゲームを開発したい
- 中間の目標……ゲーム開発に求められる「Swift(プログラミング言語)」を習得する
- 小さな目標……Swiftにおいて、基礎文法「変数」の使い方を理解する
特に小さな目標は、目標達成までの期限も決めておくと、集中して学習に取り組めます。
覚えるだけではなく、アウトプットして定着させる
コードを暗記するだけでは、プログラミングスキルは身につきません。覚えることよりも、実際に応用できることが大切だからです。
つまり「実際に手を動かしながら考え方を理解する」方法が、プログラミング学習の近道といえます。最初は見本と同じコードを作成することから始めて、少しずつ自分でゼロからプログラムを作成してみましょう。
子どもが楽しくプログラミングを学ぶなら「プロクラ」
プログラミングを始めるために必要なものは、パソコンとインターネット環境、学習教材です。加えて、テキストエディタやIDEもあると、スムーズに学習を進められます。プログラミングを学ぶときは、最初に目標を定めましょう。そのあと、環境を構築してツールの使い方を把握します。
「自分で環境を構築できるか不安」もしくは「効率よく専門的なスキルを身につけたい」という方には、プログラミングスクールの利用がおすすめ。気になる点をすぐに質問できるので、深い知識を得られます。
プロクラは、楽しみながら学べるプログラミング教室です。プログラミングを学ぶなら、ぜひプロクラにお任せください。
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