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プログラマーとはどんな職業?必要なプログラミングスキル・年収を解説
人気上昇中のPG・プログラマーとはどんな職業?
近年では、プログラマー(PG)の需要が高まっています。「プログラマーって具体的にどんな職業なんだろう」と疑問を持っている保護者様もいるのではないでしょうか。
本記事では、以下の内容を解説します。
- プログラマーとは
- プログラマーの平均年収
- プログラマーになるために役立つ資格
- プログラマーになるために必要な能力
- プログラマーに向いている子どもの特徴
- 子どもがプログラミングを学ぶ方法
基本的なIT用語をわかりやすく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
プログラマーとは何?職業の基本知識
プログラマーとは、プログラミングを行ってシステムやソフトウェアを作る職業です。そもそもプログラミングは、コンピューターを動作させるための指示を、プログラミング言語で記述する作業を指します。
コンピューターは人間の言語を理解できません。そのため、プログラミング言語を使って「何を・どうするのか」を指示する必要があります。簡単にいうと「プログラマーとは、プログラミング言語を使ってコンピュータを動かす職業」といえるでしょう。
プログラマーと混同されやすい職業としては、システムエンジニア(SE)が挙げられます。一般的に、システムエンジニアはシステムの「設計」作業を担当し、プログラマーは「プログラミング」作業を行います。
「プログラミングって難しそう」と思うかもしれませんが、あらゆる場面で活用されてるものです。プログラミングが活用されている例を、いくつかご紹介します。
- Webサイト
- 家電
- ゲーム
- スマートフォン
- 車
- 信号
- ロボット
- AI
現代の便利な生活を保つには、プログラミング技術が必要不可欠です。プログラマーの需要は、今後も高まっていくでしょう。
プログラマーの平均年収
「求人ボックス」のデータによると、プログラマーの平均年収は422万円です。全給与所得者の平均給与は443万円なので、平均よりもやや低い傾向にあります。なお、プログラミングスキルや開発内容によって、給料は大きく変動するので高収入を目指すことも可能です。
プログラマーからキャリアアップできる職業としては、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどがあります。平均年収はシステムエンジニアが509万円、プロジェクトマネージャーが629万円です。
参考:求人ボックス給料ナビ「プログラマーの仕事の年収・時給・給料」
参考:求人ボックス給料ナビ「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
参考:求人ボックス給料ナビ「プロジェクトマネージャーの仕事の年収・時給・給料」
プログラマーになるために役立つ資格例
プログラマーになるために役立つ資格を3つご紹介します。
- ITパスポート
- Oracle Certified Java Programmer
- C言語プログラミング能力認定試験
資格の特徴や、おすすめポイントを解説していきましょう。
ITパスポート
「ITパスポート試験」とは、情報処理推進機構(IPA)が実施しているIT系国家資格のひとつです。資格を取得することで、ITに関する基礎知識が証明できます。「合格率50〜60%」と国家試験の中では合格率が高いため、最初に取得するIT関連の資格としておすすめです。
参考:IPA独立行政法人情報処理推進機構「ITパスポート試験 試験結果」
受験資格や年齢制限がなく、幅広い世代が受験しています。「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」の3分野から出題され、試験を通してITに必要となるさまざまな知識を学べるでしょう。
Oracle Certified Java Programmer
「Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer)」は、Javaを開発している「Oracle社」が主催する資格です。試験区分は「Gold・Silver・Bronze」の3段階に分かれており、未経験者はBronzeの取得から挑戦するとよいでしょう。
Javaはシステム開発からアプリケーション開発まで、あらゆる分野で用いられているプログラミング言語です。資格を取得すると、Javaの高度なスキルを所持していることが証明できます。知名度が高い資格のため、昇進・昇格の要件に問われる場合もあります。
C言語プログラミング能力認定試験
「C言語プログラミング能力認定試験」は、C言語に特化したプログラミング能力を測る民間試験です。C言語はプログラミング初学者に向いているプログラミング言語のひとつ。長い歴史を持つ言語で、ソフトウェアやロボット開発で使用されています。
レベルは1〜3級まであり、試験対策を通じて実践的なスキルが身に付く点が魅力です。プログラムの出力結果や、コーディングの穴埋めなどが出題されます。
プログラマーになるために必要な能力
プログラマーになるために必要な能力は、以下の通りです。
- 目的に応じたプログラミング知識
- 論理的思考力
- 問題発見能力・問題解決能力
- 想像力・創造力
- コミュニケーション能力
- 計画力・実行力
なぜ必要となるのか、詳しく見ていきます。
目的に応じたプログラミング知識
プログラマーになるためには、目的に応じたプログラミング知識が必要です。プログラミング言語は「約200種類以上」存在し、それぞれ得意分野が異なります。開発したいものによって、適したプログラミング言語を扱えなければいけません。
たとえば、プログラミング言語は以下の分野で使用されています。
- C言語……組み込みシステム・ロボット開発
- Java……業務システム・アプリケーション開発
- Python……AI開発
- Swift……スマートフォン向けのアプリケーション開発
プログラミング言語だけでなく、インターネットやWebサービスの仕組みなど、ITに関する幅広い知識が求められます。
論理的思考力
論理的思考力とは、複雑な物事を整理して筋道を立てる力のこと。コンピューターを思い通りに動かすには、的確な指示を与えなければいけないため、論理的思考力が必要です。
お掃除ロボットを例にして、考えてみましょう。
- スイッチを押したら動作を開始・終了する
- センサーから情報を読み取る
- 障害物を見つけたら異なるルートを探す
- モーターを動かして移動する
- ゴミがたまったらお知らせする
上記のように「掃除する」という動作だけでも、いくつもの手順があります。ひとつでも処理が抜けていれば、思い通りに動かないのです。
問題発見能力・問題解決能力
優秀なプログラマーでも、作成したプログラムが「最初から完璧に」動作することは滅多にありません。通常は、うまく動作しない箇所を修正しながら完成形に近づけていきます。
課題を自力で見つけて解決する「問題発見能力・問題解決能力」がなければ、プログラムは完成しないでしょう。「なぜ思い通りにいかないのだろう」や「もっと効率のよい方法があるのでは」と、失敗を繰り返しながら前向きに取り組む姿勢が大切です。
想像力・創造力
新しいシステムやソフトウェアを開発するときは、想像力・創造力を活用します。プログラマーはシステムエンジニアの設計書にもとづいて開発を進めますが、すべての処理が指示されているわけではありません。
プログラムを作成する際は「この処理を実行するとどうなるだろう」と、頭の中でシミュレーションをします。自分のアイデアを形にできる点が、プログラマーのやりがいのひとつです。
コミュニケーション能力
「プログラミングは一人で黙々と行うもの」というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、実際は一人で開発をすべて担当するケースは少なく、ほとんどの場合は複数人で協力しながらプログラミングを行います。
開発箇所を分担したり知識を共有したりすることで、質の良いプログラムを作れます。コミュニケーション能力の高いプログラマーほど、社会で求められる人材になるでしょう。
計画力・実行力
プログラマーは個人や企業から依頼を受けて、開発物を作成・納品します。計画力や実行力のないプログラマーは、納期を守れずに信頼を失うでしょう。複数人で分担している場合、自分の担当箇所が作成できていないとチーム全体に迷惑がかかることも。
計画を立てるときは、細分化した処理ごとに納期を設定します。最終的な納期から逆算して「いつまでに・どこまで」を作成するのか、明確にする能力が必要です。
プログラマーに向いている子どもの特徴
プログラマーに向いている子どもの特徴を5つピックアップします。
- IT技術やガジェットに興味がある
- 論理的に物事を進めるのが好き
- 新しい情報を取り入れるのが好き
- 物事をコツコツ進めていくことが好き
- 人と関わったり対話したりすることに抵抗がない
以下で、それぞれ解説していきましょう。
IT技術やガジェットに興味がある
プログラマーになるためには、ITに関する知識が欠かせません。IT技術やガジェットに対して「おもしろいな」と興味を持てるお子さんは、プログラマーに向いています。
IT業界は他の産業と比較して、技術の移り変わりがとくに激しいです。プログラマーになったあとも、常に新しい知識を学ぶ姿勢が求められます。IT技術が好きでなければ、学習を苦痛に感じてしまうでしょう。
論理的に物事を進めるのが好き
論理的思考力はプログラムを開発するために必要な能力です。例として、論理的に物事を考えられるお子さんの特徴をいくつかご紹介します。
- 自分の考えを整理しながら話せる
- 試行錯誤しながら宿題に取り組める
- 効率がよい方法を考えるのが好き
- 理由や根拠を知ろうとする
「なぜそのような動作になるのか」を考えられれば、プログラミング知識をスムーズに得られます。
新しい情報を取り入れるのが好き
新しい情報を取り入れるのが好きなお子さんは、プログラマーの適性があるでしょう。「なにそれ?」という知的好奇心は、プログラミングを学ぶ原動力になります。
日々新しい技術が生まれるIT業界において、情報をアップデートし続けなければ現場で活躍できません。優秀なプログラマーは、目の前の仕事をこなしながら「次にチャレンジしたいこと」を見据えています。
物事をコツコツ進めていくことが好き
プログラマーにとって「物事をコツコツ進められるか」は重要なポイントです。失敗を繰り返しながら何度もプログラムを修正するのが、プログラマーの主な作業となります。エラーやバグを根気強く修正する忍耐力がなければ、プログラムは完成しないのです。
「うまくいかないことがあっても諦めない」や「継続して物事に向き合える」といった特徴があるお子さんは、プログラマーとして活躍できる可能性があります。
人と関わったり対話したりすることに抵抗がない
積極的に人とコミュニケーションをとれるプログラマーは、社会で重宝されやすい傾向にあります。どれだけスキルが高くてもコミュニケーション能力がなければ、チームメンバーと協力して開発を進めるのは困難でしょう。
質問ができなければ「どうすればよいのだろう」と長い時間悩むことに。一方、人との対話に抵抗がない場合は、プログラミングでつまづいたときに素早く質問できます。そのため、コミュニケーションがとれるお子さんは、スキルが伸びやすいのです。
小学校のプログラミング教育では、専門知識を養えるとは限らない
2020年より、小学校でプログラミング教育が必修化されました。「プログラミングを学ぶなら学校で十分では?」と考えている保護者様もいるでしょう。しかし学校によって、身に付けられるプログラミングスキルは大きく異なります。
プログラミング教育を充実させるには、教員にもITへの深い知識が求められます。教員の長時間労働が問題となっており、通常の業務に追われる中でプログラミングを学ぶのは難しいのが現状です。
つまり、小学校でプログラミング教育を受けたからといって、専門知識を養えるとは限りません。「プログラマーを目指すために早い段階からIT技術に親しんでほしい」や「確実にスキルを身につけたい」といった場合は、学校以外で自主的に学ぶ必要があります。
子どもがプログラミングを学ぶ方法
子どもがプログラミングを学ぶ4つの方法をご紹介します。
- プログラミングスクール
- プログラミング学習書籍・専門書
- 学習ブラウザ・アプリ
- 動画投稿サイトの学習チャンネル
プログラミングに興味がある保護者様は、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングスクール
効率よく専門的なプログラミングスキルを習得したい方には、プログラミングスクールの利用がおすすめです。IT技術のプロフェッショナルである講師に質問できるので、学校では身に付けにくい「専門的な知識」を吸収できます。
同じプログラミングスクールに通う仲間がいれば、学習するモチベーションも維持しやすいでしょう。また、書籍で学ぶよりも「コードを記述する」実践的なスキルを伸ばせます。
プログラミングスクールの利用には、毎月受講料が発生します。コストをかけてから「思っていた学習方法と違った」と後悔しないために、受講する前には「お子さんに合っているか」をチェックしてください。
プログラミング学習書籍・専門書
学習書籍や専門書を利用して、独学で学習するのも方法のひとつです。パソコンを購入したりインターネット環境を整えたりする手間がかからず、取り組むまでのハードルが低い点がメリット。ほとんどの書籍において専門家が監修しているので、インターネットよりも正しい情報を得られます。
独学の場合は疑問点の解消が難しく、プログラミングに挫折しやすい点がデメリットです。書籍だけではコードを記述する経験が不足するので、実践的なスキルが身に付きにくいでしょう。
学習ブラウザ・アプリ
手軽にプログラミング学習を始めたい方には、学習ブラウザやアプリが向いています。ほとんどのものが無料で利用でき、ゲーム感覚で楽しみながら学習できるのがポイントです。
ただし講師がいなければ「ただのゲーム」となり、スキルが身に付かない可能性も。お子さんの進捗状況を確認しながら、保護者様が適宜サポートする必要があります。
内容が難しすぎる・簡単すぎると、学ぶモチベーションが下がってしまうでしょう。アプリを選ぶときは、必ず対象年齢や学習内容を確認してください。
動画投稿サイトの学習チャンネル
動画投稿サイトの学習チャンネルを活用すると、いつでも・どこでもプログラミングを学べます。実際のコード画面を見れるので、テキストよりも効率よくスキルを磨けるでしょう。
時間や場所にとらわれない分、学ぶペースを自ら管理しなければいけません。講師に質問することができないため、現在のレベルやコードのミスを自分で判断します。質問できる環境で学ぶ場合と比較して、レベルアップに苦労する点がデメリットです。
プログラミング技術を楽しく育むなら「プロクラ」
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってコンピュータへの指示を記述する職業です。WebサイトやAIなど、私たちの身のまわりにはプログラミングを活用した技術が溢れています。
小学校にてプログラミングが必修化されましたが、確実にスキルを身に付けるなら、プログラミングスクールの利用がおすすめです。プログラマーに求められる「論理的思考力」や「問題発見能力」を養えます。
プロクラは、楽しみながら学べるプログラミング教室です。実践的なプログラミングスキルを身に付けるなら、ぜひプロクラにお任せください。
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