プログラミング教育情報

子ども向けコーディング言語3選|コーディングの基礎知識も解説!

子ども向けコーディング言語を知りたい!

大人も子どもも、プログラミング学習を進めるうえでコーディングに関する知識は欠かせません。「コーディング」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、子ども向けコーディング言語もあることをご存じでしょうか。

本記事では、コーディングの基礎知識や子ども向けコーディング言語について解説します。子どもがコーディングを練習する方法もご紹介するので、プログラミング学習に興味がある保護者様の参考になれば幸いです。

基本をおさらい!コーディングとは?

子ども向けコーディング言語について解説する前に、まずは「コーディング」について理解しておきましょう。コーディングとは、プログラミング言語を使ってプログラムを書く作業のことです。コンピューターが思い通りに動作するように、設計書に基づいてコードを記述します。

コーディングスキルによってできることの例は、以下の通りです。

  • Webサイトに画像を挿入する
  • Webサイトの背景色や文字フォントを変更する
  • Webサイトでポップアップを表示させる

コーディングを行う人は「コーダー」または「マークアップエンジニア」と呼ばれます。

プログラミングとコーディングの違い

「プログラミング」はコーディングを含むプログラムを作成する作業全般を、そして「コーディング」はソースコードを記述する作業を指します。つまり、コーディングはプログラミング工程の一部だといえるでしょう。

プログラミング作業は、次の工程で成り立ちます。

  1. 設計書の作成
  2. コードの記述
  3. テストの実施
  4. 不具合を修正
  5. 完成

コーディングは上記のうち2に該当する作業です。このなかには、テストや不具合修正も含まれます。プログラミングを担当する人は「プログラマー」と呼ばれるので、覚えておくと良いでしょう。

子ども向けの「ビジュアルプログラミング言語」とは

ビジュアルプログラミング言語とは、ブロックやイラストなどを使って「視覚的に」プログラムを作成できる言語です。

一般的なプログラミング言語は文字や記号ばかりなので、子どもにとっては学習するハードルが高いかもしれません。たとえば、Javaというプログラミング言語を使って、画面に「Hello, world.」と表示させる場合のコードを見てみましょう。

public class sample {

public static void main(String[] args) {

System.out.println(“Hello, world.”);

}

}

「なんだか難しそう……」と感じた方は多いのではないでしょうか。

一方、ビジュアルプログラミング言語はマウスを使ってパーツをドラッグ&ドロップするだけで、簡単にコードを作成できます。最初はビジュアルプログラミング言語で基礎を学習し、慣れてきたら一般的なプログラミング言語に取り組むのがおすすめです。

子ども向けコーディング言語3選

ここからは、子ども向けコーディング言語を3つご紹介します。

  • Scratch
  • MOONBlock
  • VISCUIT

それぞれの言語の特徴や、「子ども向けコーディング言語」といわれる理由について解説していきましょう。

Scratch

Scratch(スクラッチ)とは、マサチューセッツ工科大学のメディアラボによって開発されたビジュアルプログラミング言語のこと。ブロックをつなげることでアニメーションやゲームを作れる、子ども向けコーディング言語です。

直感的な操作でプログラミングの基礎を学べるため、お子さんがプログラミングを初めて学ぶのにぴったりといえます。Scratchの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成すると、無料でサービスを利用可能です。自分の作品を公開したり他人の作品を見たりできるので、クリエイティブな感性も磨かれるでしょう。

MOONBlock

MOONBlock(ムーンブロック)は、ゲームの開発に特化したビジュアルプログラミング言語です。ブロックを組み立てるようにパーツをクリック・ドラッグするだけで、オリジナルのゲームを作れます。楽しみながらプログラミング学習ができる、特にゲーム好きにおすすめの子ども向けコーディング言語です。

さらに、ブロックで作成したプログラムを、テキストのプログラム(JavaScript)に変換できる点もポイント。MOONBlockを活用すれば、ビジュアルプログラミング言語から本格的なテキストプログラミング言語の学習へ、スムーズにレベルアップできるでしょう。なお、JavaScriptについては「コーディングに慣れてきたら覚えたいプログラミング言語3選」にて詳しく解説します。

VISCUIT

VISCUIT(ビスケット)とは、合同会社デジタルポケットを設立した研究者・原田康徳氏によって開発されたビジュアルプログラミング言語です。ルールがシンプルで、発想次第でさまざまな遊び方ができる点が特徴。アニメーションやゲーム、絵本を手軽に作れます。

自分で描いた絵を動かせるので、まるで「お絵かき遊び」のように楽しみながら学習できるでしょう。字の読み書きが不慣れなお子さんでも使いやすく、幅広い年齢の子どもが利用できる言語です。

コーディングに慣れてきたら覚えたいプログラミング言語3選

先に紹介したような子ども向けコーディング言語に慣れてきたら、テキストを用いたプログラミング言語の学習を始めましょう。ここでは、コーディングの基本的な考えが身についたら習得したい言語を3つピックアップしました。

  • Python
  • JavaScript
  • Ruby

以下で詳しく見ていきます。

Python

Python(パイソン)はWebアプリやAIの開発など、幅広い分野で利用されています。書きやすく・読みやすいコードを作れるため、初心者向けのプログラミング言語です。

プログラムで頻繁に利用される部品をまとめた「ライブラリ」という機能が豊富で、効率的にコーディングを進められます。エンジニアから高い支持を得ており、話題の「ChatGPT」にもPythonが用いられています。

JavaScript

Webページを作成したい方には、JavaScrip(ジャバスクリプト)の習得がおすすめです。JavaScriptを使ってコーディングができるようになると、Webページに動きを加えられます。

具体的には、次の場面でJavaScriptが活用されています。

  • ポップアップの表示
  • エフェクトを発生させる
  • 入力チェック
  • 画像のスライド
  • カウントダウン
  • 自動計算

視覚的な動作が多いので、正常に処理しているかを簡単にチェックできる点が魅力です。

Ruby

Ruby(ルビー)はWeb開発を得意としており、クックパッドや食べログなどのアプリケーション開発にも活用されています。日本で生まれたプログラミング言語のため、他のプログラミング言語と比較して日本語の参考文献が多いです。そのため、疑問点・不明点を子どもでも自力で、検索して解決できる可能性が高い言語といえるでしょう。

加えて、文法が短くシンプルなことから、初心者が理解しやすい言語でもあります。ただし、Web開発を行うには、Webに関する知識も必要なため、合わせて学んでおいてください。

挑戦してみよう!子ども向けのコーディング練習方法

コーディングについて理解したところで「具体的な練習方法がわからない……」と思っている方もいるでしょう。そんな方に向けて、子ども向けのコーディング練習方法をご紹介します。

  • ブラウザゲームでアニメーション作成
  • ブログ・ホームページ作成
  • 簡単なゲームの作成

お子さんにコーディングを学んでほしいと考えている保護者様は、ぜひ参考にしてみてください。

ブラウザゲームでアニメーション作成

ChromeやSafariなどのインターネットブラウザ上で遊べるゲームを「ブラウザゲーム」と呼びます。ブラウザゲームはインストール・ダウンロードが不要なので、すぐに利用を開始できる点が特徴です。

既存のキャラクターを動かすものから、自分で描いた絵を動かせるものまで、さまざまなアニメーションを作成できます。そのため「次はこんなものを作りたい」と、知的好奇心が刺激されるきっかけになるでしょう。さらに、作成したアニメーションを家族や友人と共有すれば、コーディングを練習するモチベーションを保ちやすいです。

ブログ・ホームページ作成

コーディングを理解すると、ブログやホームページを作ることも可能です。ブログ・ホームページ作成を通じて、パソコンの基本操作やインターネットの仕組み、IT用語などの知識を得られます。ブログならば文章作成のスキルが、ホームページならばWebデザインのスキルが向上するでしょう。

ただし、個人情報の漏えいやウイルス感染などのトラブルを避けるために、セキュリティ対策が欠かせません。パスワードを知っている人しかサイトにアクセスできないように、制限をかけておくと安心です。

簡単なゲームの作成

迷路やパズルなどの簡単なゲームを作り、コーディングを練習するのも方法の一つです。ゲームを作るときは「何を使って・どのようなゲームを制作するのか」を考えてから取り組みましょう。

最初から難しいゲームに挑戦すると途中で挫折しやすいので、レベルに合ったものを作るように保護者様がサポートしてみてください。

コーディングを楽しく学ぶ習い事は「プロクラ」

コーディングとは、プログラミング言語を用いてコードを記述する作業のこと。お子さんが初めてプログラミングに触れるなら、直感的にコーディングができるビジュアルプログラミング言語がおすすめです。

今回ご紹介した子ども向けコーディング言語のなかから、お子さんが興味を持てそうなものを選んでみてください。コーディングでアニメーションやゲームを作成できれば、学習するモチベーションがアップするでしょう。

プロクラは、コーディングの基礎知識が学べるプログラミング教室です。子ども向けコーディング言語を習得するなら、ぜひプロクラにお任せください。

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