プログラミング教育情報

小学生向け!タイピング練習ソフト7選|プログラミングに活かせる力

いつから練習を始めたらいいの?

デジタル化が進む社会において、タイピングの練習を始めるのに早すぎることはありません。早い段階でタイピングスキルを取得することで、より多くの社会的メリットを享受できるようになります。

一般的にタイピングの練習を始める時期として推奨されるのは小学生といわれています。なぜなら小学校では2020年からプログラミング教育の必修化が始まり、ICT教育の環境も整備されつつあるからです。授業でタイピングを活用する機会が増えているため、タイピングが得意な子は学習でアドバンテージを発揮できるでしょう。

実際にプログラミングを授業で学ぶ際は、タイピングスキルが学習の成果や速度に直結します。またパソコンを用いたレポートや読書感想文の作成、情報リサーチ、ホームページ作成など、現代の小学生がタイピング技術を駆使する機会は多いものです。

タイピングが速くなることによるメリットとは

ここでは、小学生の頃からタイピング速度を上げるメリットをご紹介します。保護者様の中には「タイピング速度を意識するのは中学・高校からでいいのでは?」と思っている方もいるのではないでしょうか。デジタルデバイスが身近になった今、小学生のタイピング能力はあらゆる学習に大きな影響を与えるのです。

作業スピードが速くなる

小学生時代からタイピング速度を高めることで、作業スピード自体が上がります。2021年から、文部科学省による「GIGAスクール構想」が始まりました。GIGAスクール構想では、生徒に1人1台のパソコン端末を与えることで、IT教育の推進を狙います。

パソコンを用いた教育では、タイピングによる資料作成や情報リサーチを行います。タイピング速度が遅いままでは、クラスメイトに遅れをとってしまうこともあるでしょう。タイピングスキルの習得は、学習スピードや学習効果の向上にもつながるのです。

パソコンへの抵抗感がなくなる

パソコンへの抵抗感がなくなることも、小学生からタイピングスキルを磨くメリットの一つです。あらゆるサービスやビジネス、娯楽、インフラなどがデジタル化する現代。便利かつ快適に生活するためには、タイピングを含むパソコンの基本操作の習得は欠かせません。

パソコンへの抵抗感を減らすことで、より豊かな社会生活を送れるといえます。また現代では幅広い職種でパソコンの基本操作が求められるため、職業選択の幅も広がり、子どもたちが自分らしく生きるためのサポートにもなるでしょう。

文字を打つことではなく、その内容に集中できる

タイピング技術を高めるメリットとして、文字を打つことより、その内容に集中できることが挙げられます。人間は基本的に、マルチタスクよりもシングルタスクのほうが集中力を発揮できます。タイピングに慣れないうちは文字の入力にばかりに脳のリソースを取られ、文章内容の作成に意識が向かなくなりがちです。

タイピング技術を習得できれば、より精度が高く、充実した内容の文章作成が可能になります。言葉で話すのと同じくらい無意識にタイピングができれば、より自分らしくスムーズな文章作成・インターネット検索・コミュニケーションができるのです。

タイピング練習をする際のポイント

ここでは、タイピングの練習をする際のポイントをご紹介します。小学生の子どもたちにとって、知的好奇心は学習の大きなモチベーションになります。お子さんのワクワク感を高めるアイデアを取り入れつつ、基本的な操作感を体に慣れさせていきましょう。

ローマ字入力を使う

お子さんがタイピングを練習する際は、ローマ字入力を設定してください。なぜならローマ字入力はかな入力と比べ、覚えるキーが少なく英文入力に転向しやすいからです。

また現代では、世界中でローマ字入力が圧倒的に主流です。タイピング練習ゲームやオンライン教材の多くも、ローマ字入力に適応しています。どうしてもかな入力を学びたい場合でも、まずローマ字入力に慣れてからのほうがよいでしょう。

ホームポジションを覚える

タイピング練習では、まずホームポジションを覚えることを徹底しましょう。タイピングにおけるホームポジションとは、それぞれの指にかかる負担を最小限にするポジションです。

指の動きが少なくなり、1本の指にかかる負荷が減るため、楽に長時間タイピングができるようになります。手や指の形状に特徴がある場合でも、最初に基本のポジションを覚えたうえで崩していくことをおすすめします。

手の位置や正しい姿勢を意識する

タイピングを学習する際は、手の位置や正しい姿勢を意識してください。まず背筋を伸ばして椅子に座り、体はキーボードの真正面になるように調整します。

リラックスして肩の力を抜いた際、肘が90℃の角度になっているように椅子・机の高さを整えましょう。手はホームポジションに置きます。手首を浮かせるかパソコンに置くかは個人によりますが「浮かせるとタイピングしやすい、置くと疲れにくい」と覚えておきましょう。

子どもに無理をさせない

タイピング練習では、お子さんに無理をさせないことが大切です。学校の勉強と同様に、お子さん自身が「楽しい、もっとやりたい」と思える環境を整え、サポートしていきましょう。

お子さんが楽しみながらタイピング練習をしている場合は見守りつつ、飽きてきた際は切り上げさせるのも一つのサポートです。タイピングは、一生涯必要になる基本操作。なるべくストレスをかけずに練習を進めることが、練習の継続や今後の豊かな人生につながります。

簡単なものから少しずつレベルを上げていく

お子さんのタイピング学習では、簡単なものから少しずつレベルを上げていく方法をおすすめします。一人ひとりの学習の進捗や状態に合った教材を与えるのは、どのような学習でも大事なことですよね。

一見とても簡単に見える教材でも、こなしていくことでお子さんの成功体験につながります。タイピングでは早さと同様に正確性も重要であるため、飛び級の学習をせずに一歩ずつ歩んでいきましょう。

小学生ではどれぐらいタイピングできたらいいの?

ここでは、小学生のうちに目指したいタイピングスピードの目安をご紹介します。同じ年齢の子どもたちでも、大人顔負けのタイピングができる子もいれば、ローマ字を勉強中の子もいますよね。学習の目安となる状態を定量的に理解し、教育に役立てていきましょう。

10分間でローマ字200文字程度が理想

小学生がタイピングを練習する場合、まずは10分間でローマ字200文字程度が打てる状態を目指すことをおすすめします。最初は手元を見ながらでも構わないので、最終的には手元を見ないブラインドタッチで200文字を打てる状態が理想です。

またタイピングの速度や精度の基準となる「日本語ワープロ検定試験」では、10分200文字以上で「4級」が取得できます。4級は子どもたちや初心者でも挑戦しやすい最も難易度が低い級であるため、練習の目的として試験合格を目指すのもよいでしょう。

参考:日本情報処理検定協会「日本語ワープロ検定試験」

成功したら、少しずつ文字数も増やしていこう

10分間で200文字のハードルがクリアできたら、少しずつ文字数を増やしていきます。注意したいポイントは、速さだけではなく正確性も担保することです。自分が間違えやすい部分を把握し、まずは一度スピードを落としてでもミスを減らしていきましょう。

また文字数を増やし続けると、心身ともに疲れてしまいがちです。タイピングで打ち込む文章として、子どもたちの好きな漫画の台詞やキャラクター紹介などの内容を導入しながら、楽しんで学べる環境を整えていきましょう。お子さんの好きなYouTube動画を再生速度を落として流し、リアルタイムで打ち込んでいくのも良い練習になりますよ。

【小学生向け】無料タイピングソフト7選!

ここでは、小学生向けの無料タイピングソフトを7種類ご紹介します。子ども向けタイピングソフトは、イラストやアニメーションなどの演出が特徴的です。ときには親子で一緒に触れつつ、楽しみながらタイピング学習を進めていきましょう。

Playgramタイピング

「Playgramタイピング」は、IoT分野のスタートアップ企業である株式会社Preferred Networksが提供するサービスです。正しいホームポジションを学べるゲーム性と、初心者でも直感的に学べるUIが特徴です。

「Playgramタイピング」ならではの大きな魅力として、学習履歴から苦手なキーを選出できることが挙げられます。一人ひとりに合った内容を重点的に学習できるため、より効率的にタイピング能力を向上できるでしょう。

参考:Playgram「Playgramタイピング」

めざせ!タイピングマスター

「めざせ!タイピングマスター」は富士通クライアントコンピューティング株式会社が提供するサービスです。初めてタイピングに触れるような子どもたちでも、マイペースに学習できるシステムが整っています。タイピング技術を磨くとともに、キーボードの正しい配置を覚えられるUIが特徴です。

右手・左手それぞれの指の置き場所や動かし方を覚えられたり、2文字程度の短い単語から練習できたりするため、タイピングに慣れていく段階にぴったりのサービスといえるでしょう。

参考:FMVキッズ「めざせ!タイピングマスター」

寿司打

「寿司打」は、さまざまなミニゲームやWebツールを展開するWebサイト「Neutral」で提供されているサービスです。ローマ字入力用のタイピング練習ゲームで、回転寿司のようなUIで楽しくタイピングが学べます。レーンに乗った寿司のイラストが過ぎ去る前に指定の文字を打ち込む必要があるため、緊張感のあるプレイが楽しめますよ。

各問題は、本物の回転寿司のように「値段」が難易度に応じて決められており、難しい単語を正解できると値段が加算されます。まだ漢字をあまり読めない子どもたちのために「ふりがなつきモード」も搭載されているため、低学年から安心して遊べます。

参考:Neutral「寿司打」

こどもタイピング my Typing

「こどもタイピング my Typing」は、タイピング練習に特化したWebサイト「マイタイピング」で提供されているサービスです。タイピングを行う画面には、キーボードと指のイラストが描かれており、どのキーをどの指でタッチするべきかが視覚的にわかります。

また制限時間は長めに取られており、タイピングにまだ慣れていない子どもたちでもタイムオーバーになりにくい仕様になっている点も魅力的です。「マイタイピング」のWebサイトでは、子どもたちが関心を持ちやすいカテゴリで多くのタイピングゲームが展開されているため、ぜひチェックしてみてくださいね。

参考:マイタイピング「こどもタイピング」

POPタイピング

「POPタイピング」は「寿司打」と同じく、「Neutral」のサイト上で提供されているサービスです。タイピングを行うごとに画面上でポップコーンが生成され、時間内にどれだけ多くのポップコーンを作れるかを競います。

タイピングした文字が増えるほど一度に多くのポップコーンが生まれるため、画面もどんどんにぎやかになっていきます。タイピングと同時に「ポン!」と弾ける音が鳴るのが気持ちよく、大人でも夢中になってしまいますよ。親子で楽しくポップコーン職人を目指してみましょう。

参考:Neutral「POPタイピング」

ココアの桃太郎たいぴんぐ

「ココアの桃太郎たいぴんぐ」は、子ども向けWebサイト「ぽけでび」が提供するサービスです。RPG形式のコンテンツとなっており、物語の主人公になってストーリーを進めていきます。

敵を攻撃したり、敵からの攻撃を防いだりするためには、タイピングを正しく打ち込む必要があります。最初は単語ではなくアルファベットの単語からスタートできるため、キーボードの正しい配置を覚えるのにもぴったりです。絵本のような世界観でタイピングが練習でき、小さな子どもたちでも抵抗なく学習できます。

参考:ぽけでび「ココアの桃太郎たいぴんぐ」

タイピングコロシアム

「タイピングコロシアム」は、子ども向けタイピング練習サイト「タイピンガーZ」が提供するサービスです。タイピングによって敵のモンスターを討伐し、自分のモンスターのレベルを上げていきます。

育成ゲームや対戦ゲームが好きな子であれば、夢中になって遊べるコンテンツといえるでしょう。ファンタジーの世界観で楽しく学べるうえに、経験値やレベルはオートセーブされるため、長期間の反復学習も可能です。

参考:タイピンガーZ「タイピングコロシアム」

タイピング学習後|プログラミングなら「プロクラ」

今回は、小学生の子どもたちがタイピング技術を習得するメリットや、おすすめのタイピングソフトなどをご紹介しました。タイピング技術を高めた後に挑戦したい学習として、プログラミングが挙げられます。

プログラミングは、論理的思考力・想像力・創造力・問題解決力など、幅広い能力を養える学習の一つです。昨今では子ども向けのプログラミングスクールも充実しており、プログラミング学習を通してタイピング技術の向上も見込めます。

「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どものタイピング力を上げたい」「タイピング技術を楽しく高めてほしい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

まずは、無料体験教室へ