プログラミング教育情報
プログラミングって難しい?初心者がつまずく見直すべきポイントを解説
子どもがプログラミングをしたいと言っているけど…難しい?
2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されました。しかし実際に専門的なプログラミング技術を身につけるためには、習い事や家庭教育でのフォローが求められます。実際に小学生向けのプログラミング教室は増加傾向にあり、進学を機に習い事としてプログラミングを始める子も多いものです。
プログラミングに初めて触れる子どもたちにとって、プログラミングは少しハードルが高く感じられる場合があります。習い始めに「プログラミングは難しい」という印象を抱えると、その後のプログラミング学習のモチベーションも下がってしまうでしょう。
今回は、プログラミングを難しいと感じる原因や、実際にプログラミングを学ぶ際のポイントなどをご紹介します。プログラミング学習を楽しみながら進めていくために、お子さんの特性に寄り添いながら、当人に合った学習方法を提案していきましょう。
プログラミングを難しいと感じる人の特徴
ここでは、プログラミングを難しいと感じる人の特徴をご紹介します。同じ年齢の子どもたちのなかでも、プログラミングが得意な子もいれば苦手な子もいますよね。プログラミングに難しい印象を抱く理由を知れば、具体的な解決方法につながります。
集中力が続かない
プログラミングを難しいと感じる人の特徴として、集中力が続かないことが挙げられます。プログラミングでは一つひとつのコードを組み合わせながら全体を構築していくため、地道な作業が苦手な人は集中力を維持しにくく、苦手意識を持ってしまうでしょう。
集中力が続かない原因には、学習環境が合っていないことも考えられます。たとえば文字が小さすぎる・椅子や机の高さが合っていない・部屋の照明が暗い・外からの音が気になるなどが代表的です。環境に変化を取り入れることで、集中力を維持しやすくなるケースもあります。
自分に合ったレベルの内容ではない
自分に合ったレベルの内容ではない場合、プログラミング学習を難しいと感じてしまうでしょう。プログラミング学習と一言で言っても、学習範囲やレベルは多岐にわたります。基礎力が定着していない状態で応用にチャレンジしても、内容を理解できずにストレスを抱えがちです。
プログラミング学習では、初心者から上級者までそれぞれのレベルに合った教材が展開されています。特に自分に厳しいタイプの人は要注意です。求める学習レベルが高いあまりに、今の自分の状態を客観視できずに、ハイレベルな教材を選んでしまう場合があります。
基本ができていない状態で応用を進めている
基本ができていない状態で応用を進めてしまう人も、プログラミングを難しいと感じがちです。プログラミング学習の注意点として「プロセスに不備があっても、なぜか成果物として体裁を成してしまう場合がある」ことが挙げられます。
つまり、なぜ上手くできているのかわからないまま、次の学習段階に進んでしまうケースがあるのです。数学で例えるなら、途中式に不備があるのになぜか回答だけは合っている、という状態です。プログラミングのルールや仕組みを理解しないまま学習を進めると、必ず壁に突き当たってしまいます。
パソコンの操作自体が得意ではない
パソコンの操作自体が得意ではない人も、プログラミング学習を難しいと感じてしまうでしょう。プログラミングでは、主にパソコンを使ってコードを組み立てていきます。ITツールやネットワークに苦手意識を持っていると、作業そのものにストレスを抱えがちです。
デバイスへの苦手意識は「わからない」「難しそう」というネガティブな気持ちの集合体です。そのため、疑問点を一つひとつクリアしていけば少しずつ払拭されていきます。1人で解決するのが難しい場合は、スクールや仲間など周りのサポートが必要になるでしょう。
プログラミングを学ぶ目的がない
プログラミングを学ぶ目的がない人も、プログラミングを難しいと感じがちです。そもそもプログラミングとは、成果物を作成するための手段です。作りたいものや目指したいビジョンがない場合は、学習に虚しさを抱きやすくなってしまいます。
どのような学習でも、ゴールや目標がなければモチベーションは湧きませんよね。自分で目標を設定する力に乏しい人は、継続的な学習も困難になります。その結果、学習時間に応じた成果を身につけにくく、いつまでもプログラミングを難しいと感じてしまうのです。
初心者がつまずくポイント
ここでは、プログラミング学習で初心者がつまずきやすいポイントをご紹介します。わからない部分を放置していると、いつまでもプログラミングに難しい印象を抱えたままになってしまいます。プログラミング学習で気をつけたいポイントを抑え、不安点は早めに解決していきましょう。
パソコン操作がうまくできない
プログラミング初心者がつまずきやすいポイントとして、パソコン操作がうまくできないことが挙げられます。たとえば本人がデジタルデバイスに苦手意識を持っていたり、肝心のパソコンが劣化していたり。「まずはパソコン操作に慣れることから始める必要がある」と思うだけで、モチベーションが下がる原因にもなります。
言語数の多さに困惑
プログラミングに使われるプログラミング言語は、非常に多くの種類が存在しています。主に使われる言語は15〜20種類程度ですが、知名度が低いものも含めると200種類、特定の言語から派生したものも含めると1,000種類以上もの言語が存在しているのです。どの言語を学べばよいのかわからず、学習に着手しにくい場合もあるでしょう。
英語がわからない
初心者がプログラミング学習でつまずく理由には、英語がわからないことも挙げられます。プログラミングの多くは、英語・数字・記号で構成されています。アルファベットへの苦手意識があると、コードを見ているだけでストレスを感じてしまうことも。反対に英語が得意な人は、プログラミングの飲み込みも早くなります。
プログラミング独自の概念が理解できていない
プログラミング独自の概念が理解できていない初心者も、学習過程でつまずきやすくなります。たとえば「変数」や「ループ」、「条件分岐」などは、ほかの分野ではあまり見られない概念といえるでしょう。基本的な概念の理解は効率的な学習につながりますが、初心者には理解までのハードルが高い場合もあります。
コードを丸暗記しようとする
コードを丸暗記するプログラミング学習方法は、初心者がつまずく原因になります。プログラミングでは、状況や課題に応じて柔軟にコードを適応することが大切です。丸暗記したコードでは、特定の状況にしか対応できません。また丸暗記ではコードへの根本的な理解ができないため、新しい課題に直面した際に挫折しやすくなってしまいます。
エラーがたくさん出る
エラーが頻発することも、プログラミング学習につまずく理由です。プログラミングにおいてエラーやバグは日常的ですが、慣れないうちは頻出の理由がわからずにモチベーションが下がってしまいます。トラブル解決に時間を取られて創作的な試みが進まないと、学習の喜びよりもイライラ感のほうが勝ってしまうでしょう。
環境構築が難しい
本格的なプログラミングの学習のためには、環境構築が必要です。備品の購入、プログラミング言語に適したツールの選択、必要なツールのインストールなどの過程で、モチベーションが下がってしまう場合があります。また備品やツール選びでも専門用語への理解が求められるため、この先に待っている学習を思うと気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
プログラミングがわからない…解決法とは
ここでは、プログラミング学習をよりスムーズに進める方法をご紹介します。特に初めてプログラミングを学ぶ人にとって、モチベーションの維持は難しいもの。自分に合った学習環境を整えることで、継続的な学びにつながります。
友達と一緒に学習する
プログラミングを学ぶ際は、友達や仲間をつくって学習することをおすすめします。特に初めてのプログラミングでは、目標や学習計画をつくることも難しいため、何かと挫折しがちです。一緒に刺激し合える仲間と学べば、学習に楽しい思い出が紐づけされます。
お互いにわからない部分を教え合ったり、成果物を見せあったりするなかで、1人では得られない知識やセンスを取り入れられます。また継続的な学習につながりやすいため、同じ期間でもより効率的にスキルを獲得できるでしょう。
継続して学習する習慣をつくる
プログラミング学習では、継続して学習するための習慣づくりが大切です。なぜならプログラミングには規則性やルールがあり、一度忘れてしまうと過去の学習範囲を見直す必要があるからです。コンスタントな学習で知識を定着させれば、より効率的な学習につながります。
継続した学習のためには、学習時間をルーチン化させることが求められます。たとえば「土曜の午前中に2時間勉強する」「朝起きた後に30分学習書を読む」などのように、定量的な学習計画をつくる方法がおすすめです。自力で続けるのが難しい場合は、決まった時間にスクールに通うのもよいでしょう。
質問できる相手を見つける
プログラミング学習で必ず取り入れたい要素の一つが、質問環境です。プログラミング学習では、ほぼ必ず疑問や課題に直面します。「学習書通りに操作したのになぜか上手くいかない」というトラブルは日常茶飯事です。
疑問を1人で抱えたままでは、モチベーションの低下につながります。スクールの講師やチャットボットなど、気軽に相談できる相手を確保しておくことで、スムーズな学習につながります。可能であれば、リアルタイムで返答が返ってくる環境を見つけておきましょう。
簡単なものから作る
スムーズなプログラミング学習のためには、簡単な成果物から挑戦するように心がけてみてください。プログラミングでは、ゲーム・アプリ・Webサイト・ITツール・人工知能など、さまざまなものを作れます。だからこそ、自分のレベルに合った目標の設定が大切です。
たとえばタイピングゲームや迷路ゲームなどのシンプルなゲーム制作は、プログラミング初心者に推奨される目標の一つです。まずは「最後まで自分で作り上げた」という成功体験を繰り返しながら、段階を踏んでスキルアップしていきましょう。
学びやすい言語を選ぶ
プログラミング学習において、どのプログラミング言語を選ぶかは重要なポイントです。初心者がプログラミングを学ぶ際は、環境構築の難易度が低い言語を選びましょう。また利用者が多い言語を選べば、学習教材が揃えやすいという利点もあります。
たとえばJavaScriptやRubyなどの言語は、比較的学習難易度が低いとされています。反対に初心者に難しい言語の代表格は、C++やC言語などです。学習目的と自身のレベルを照らし合わせ、無理なく学べる言語を選ぶことが大切です。
プログラミング教室に通う
プログラミング学習をスムーズに進めるためには、プログラミング教室への通学が推奨されます。プログラミング教室には、以下のようなさまざまなメリットがあります。
- 専門知識を持つ講師が在籍しており、質問環境が充実している
- 定期的な学習を続けやすい
- 楽しみながら学べる教材が導入されている
- 一緒に学ぶ仲間や友達を見つけられる
- 学習の目標設定をサポートしてもらえる など
昨今では子どもたち向けプログラミングスクールも充実しており、年齢やレベルに応じたコースを選びやすいのもうれしいポイント。まずは無料体験教室が展開されているプログラミングスクールを探してみましょう。
子どもがプログラミングをするときのポイント
ここでは、子どもたちがプログラミング学習をするときのポイントをご紹介します。子どもたちにとって、最大の学習モチベーションになる要素は「知的好奇心」です。お子さんのワクワク感を引き出す学習方法や環境を知り、積極的に導入していきましょう。
ゲーム感覚や遊び感覚で触れ、興味を持たせる
お子さんがプログラミングを学ぶ際は、ゲーム感覚や遊び感覚で触れられる教材を用意することをおすすめします。まずは「プログラミングは楽しいもの」というイメージを抱かせることが大切です。ブラウザゲームやアプリなどを活用しながら、プログラミングに親しみを感じられる環境をつくりましょう。
ビジュアルプログラミング言語から始める
子どもたちのプログラミング学習で推奨される言語が、ビジュアルプログラミング言語です。ビジュアルプログラミング言語では、カラフルなブロックを組み立てるようにプログラムを構築していきます。画面上で積み木遊びをするような感覚で触れられるため、創造性や知的好奇心を引き出しやすいのが魅力です。
失敗しても否定的な言葉を使わない
子どもたちのプログラミング学習では、失敗しても否定的な言葉を使わないように心がけてください。特に学び始めの段階では、主体的な学習につなげるコミュニケーションが大切です。お子さんの目標を共有しつつ、失敗を成功につなげていくためのポジティブな声掛けをしていきましょう。
親は学習する子どもの姿を褒める
多くの子どもたちにとって、主体的な学習をする理由には「親に褒められたいから」が含まれます。保護者様が肯定的な評価をすることで、子どもたちの学習意欲はどんどん上がっていくでしょう。褒める際は具体的な言葉を使い、お子さんの努力や成長をしっかり見ていることをアピールしてくださいね。
プログラミングを楽しく学ぶコツ
ここでは、プログラミングをさらに楽しく学ぶためのコツをご紹介します。プログラミング学習に終わりはないからこそ、ポジティブな気持ちを維持することで長期的な学びにつながります。時には保護者様がサポートやアドバイスを行いながら、お子さんのやる気を引き出していきましょう。
タイピング練習やショートカットキーの習得
プログラミングを楽しく学ぶためには、パソコンの基本操作に慣れることが大切です。パソコンを上手に使いこなせるほど、プログラミング構築の正確さや速さも向上していきます。
特にタイピング練習やショートカットキーの習得は、効率的なプログラミングに直結します。ブラウザの無料タイピングゲームを活用しながら、親子で楽しく対戦するのもよいでしょう。
定期的な休息を取る
楽しくプログラミングを学ぶためには、定期的な休息も大切です。どのような学習領域でも、心身に余裕があるからこそ効果が上がるものです。
とはいえ、保護者様から休憩の声かけをするほどプログラミングに没頭している状態は、前向きな結果として受け取りましょう。お子さんの健康を支えるためのサポートは行いつつ、必要な学習環境をさらに整備してあげることをおすすめします。
プログラミング教室やコミュニティに参加する
お子さんがプログラミングをさらに楽しむためには、プログラミング教室やコミュニティへの参加がおすすめです。
特にプログラミングスクールでは成果物を発表する機会も与えられるため、計画的な学習が期待できます。スクールによって対象年齢や通学期間、教材、コース、言語が異なるため、複数のスクールを見比べてみましょう。
プログラミングへの苦手意識を克服するなら「プロクラ」
今回は、プログラミングを難しいと感じる理由や解決方法をご紹介しました。大人でも子どもたちでも、初めて触れる学習領域にはストレスや不安を感じるものです。プログラミングへの苦手意識を克服するためには、自分に合った教材選びが求められます。
特に小学生がプログラミングを学ぶ際は、子どもたち向けのプログラミングスクールが推奨されます。なぜなら子どもたち向けのプログラミングスクールでは、ゲームやロボットなどの楽しい教材が揃っているからです。お子さんの知的好奇心を引き出し、主体的な学習につなげていきましょう。
「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「難しい授業ではなく、楽しい授業でプログラミングを習わせたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求からスタートしてみてくださいね。
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