世界中にプレイヤーがいる大人気のゲーム、マインクラフト。PCの他にNintendo Switchでも遊べるため小学生からの人気も高く、子どもたち向けのグッズや関連商品が多く販売されているほどです。
その魅力は自由度が高く、さまざまな遊び方ができるうえに、プログラミングが学べるという一面をもっているところにあります。実際にプログラミングが実践できたり、プログラミング的思考を鍛えたりすることができる、万能なゲームです。
遊びのツールとして、プログラミング学習の教材として、そして今ではマインクラフトで生計を立てるプロマインクラフターという職業があるほど、マインクラフトでできることは無限にあるといえます。今後も人気はさらに増していくことでしょう。
「マインクラフト」とは、マイクロソフトの子会社が開発した世界一売れているゲームです。立方体のブロックだけでできた世界であり、採掘や建築、冒険、モンスターを倒すなど、さまざまな楽しみ方ができます。全面クリアといった明確なゴールがないため「終わらないゲーム」ともいわれており、遊びの自由度が非常に高いのが特徴です。
またプログラミング学習との相性が良いため「教育版マインクラフト」も開発されています。プログラミング操作が子どもたちでもわかりやすい仕様になっていて、小学校でプログラミングが必修化となった今では、学校の授業に取り入れられている事例も。マインクラフトの世界で学ぶプログラミング教室は、今では子どもたちに人気の習い事です。
小学生から絶大な人気を誇る「マイクラ」こと、マインクラフト。なぜ、ここまで夢中にさせるのでしょうか。その理由は、ゲームの自由度の高さにあるといえます。小学生の心つかむマインクラフトの魅力を、ひも解いていきましょう。
マインクラフトは明確なルールがなく、自由な発想で好きなものをつくることができる、自由度の高いゲームです。今ではYouTubeでマインクラフトの専門動画がたくさん公開されており、子どもたちのアイデアが浮かびやすい環境でしょう。
オリジナルの建物をつくるのもよし。既存の建物やアニメの世界を再現するのもよし。何でもつくることが可能です。自由自在にさまざまなものを創造できる楽しさが、子どもたちを夢中にさせます。
ゲームのなかでは創造に必要な素材を集めるために、無限に広がるワールドを探索しながら冒険できます。単に自由に歩き回るのではなく、欲しい素材が手に入る場所を探すことが必要です。
たとえば「木が欲しい」のであれば、砂漠地帯にはないので草原を目指します。「食料が欲しい」場合は、村へ俵を取りに行って小麦を入手します。欲しいものを手に入れるために広い世界を冒険することは、まるで宝探しのような体験です。
マインクラフトはマルチプレイに対応したゲームであるため、インターネット環境があれば複数人で一緒に楽しむことが可能です。友人と冒険したり、建物をつくったり、レースができるワールドをダウンロードしたりすれば一緒にレースもできます。
遠く離れた場所にいても一緒に遊べるマインクラフトは、子どもたちのコミュニケーションツールにもなり得るでしょう。協調性や達成感、負けたくない気持ちなど、一人プレイでは味わえない体験ができることもまた魅力のひとつです。
マインクラフトの世界でプログラミングを学ぶメリットは、慣れ親しんだゲームのため扱いやすく、
お子さんが楽しく学習できるところです。マインクラフトならではの魅力を詳しく解説していきましょう。
マインクラフトの世界では、イメージしたものをプログラミングでどのように実現させるかを、ゲーム感覚で楽しく学ぶことができます。プログラミング用の難しいコードを覚える必要はありません。自分がつくったプログラミングがゲームの世界で動くと、直感的に仕組みがわかって理解しやすいというメリットもあります。
マインクラフト独自の機能を使えば複雑なプログラミングもできるため、ゲームでありながら本格的なプログラミング体験ができるのです。
プログラミングは、ゴールに向けて論理的に動きを組み立てる作業をするため、実践していくことで論理的思考力がどんどん養われます。また、プログラミングは失敗がつきものです。実行と検証を繰り返し、問題点はどこにあるのか、どう改善すべきかを考える必要があることから、問題解決力も身につきます。
うまくいかないことが続いたとしても、できない悔しさよりゲームを楽しむ気持ちが勝るため、子どもたちは諦めずに夢中になってくれるはずです。
マインクラフトで立方体のブロックを積み立てていく作業は、空間認知能力を鍛えることができます。空間認知能力とは、物体の大きさや向き、形、位置関係といった情報を瞬時に認知できる能力のことです。物事の構造を理解する力にも直結していて、算数や理科などの科目にも強くなります。
学習や芸術、スポーツの分野でも役立つ能力とされており、幼いうちから鍛えることで、将来はプログラマー・建築家・芸術家・スポーツ選手などが目指せるでしょう。
マインクラフトは慣れ親しんでいるゲームであり、YouTubeや攻略本が多数あることから、つくりたいものを子どもたちがイメージしやすいという特徴があります。あわせて、つくりたいものが思い浮かんだときに、必要な作業工程もイメージしやすく、効率的にプログラミングが進められます。
これからプログラミングを始める子どもたちが、何をつくろうか迷って立ち止まる心配がなく、はじめの一歩のハードルが低いことは大きなメリットです。
子どもたちを対象とした「マインクラフトカップ」という大会があるように、つくったものをお互いに見せ合い、その完成度を競って楽しむことができます。マインクラフトには、友人がよきライバルとなり切磋琢磨しあえる環境が備わっているのです。
友人の作品を通して、自分では思いつかなかったような創造やプログラミング技術も発見できるでしょう。競うことで楽しみながら達成感を味わえ、結果的に自分のスキル向上にもつなげることができます。
マインクラフトの知識がないのに、いきなりプログラミングを学ぶのは不安ですよね。ここからは、初心者がまず何から始めたらいいのかを解説していきます。安心して第一歩を踏み出しましょう。
YouTubeにはマインクラフトの専門チャンネルや、ゲーム実況の動画が数多くあります。小学生には本を読むよりも、動画の方がわかりやすいためおすすめです。YouTubeの動画は初心者向けに使い方を教えてくれるものもあれば、つくった創造物を紹介するもの、裏技公開などさまざまなジャンルがあります。
動画を見ながらつくりたいもののイメージをふくらませるのもいいでしょう。自分のレベルややりたいことに合った動画を見つけてみてください。
マインクラフトができる端末は、PC・スマホやタブレット・Nintendo Switch・PlayStation・Xboxなどです。すでにゲーム機を持っているのであれば、ソフトを買うだけですぐに始められます。スマホやタブレットをタップするだけなので、低学年の子どもたちでも扱いやすいでしょう。
マウスやキーボードの操作に慣れてほしい場合にはPCがおすすめです。ただし、より本格的にプログラミングするためには高スペックなPCが必要になるため、注意してください。
小学校でプログラミングが必修化となり、学習のために「教育版マインクラフト」を授業に導入する学校が増えつつあります。「教育版」は、子どもたちでもわかりやすいプログラミング操作が特徴です。
教室ではほぼ全員が初心者なので、ゆっくりとしたペースで安心してプログラミングを学ぶことができます。マインクラフトを知らなかった子どもたちでも、授業で触れることによって楽しさに気づき、もっと学びたいと思うようになるでしょう。
マインクラフトの世界でプログラミングが学べる教材を購入し、独学でスキルを磨くことも可能です。今では専門の学習本やコンテンツをダウンロードするタイプのものがたくさん販売されています。すでにマインクラフトを遊べる環境が整っている場合は、教材を購入してプログラミングを試してみるのもいいでしょう。
教材を選ぶときには、自分のレベルに合っているか、使用する端末やソフトに対応しているかを事前に確認してください。
最も効率的な方法が、マインクラフトを教材としているプログラミング教室へ通うことです。教室で学ぶ場合は、スペックの高いPCやソフトを購入する必要がありません。また、一般の個人では購入ができない「教育版マインクラフト」のソフトを使うことができます。
わからなければ先生にすぐ質問でき、一緒に頑張る仲間たちが近くにいる環境は、子どもたちにとって大きなメリットです。これからプログラミングを始めるお子さんには、プログラミング教室がおすすめです。
自宅でマインクラフトをする場合は、端末、ソフト、ネット環境が必要です。プログラミング学習をメインにするならば、端末はPCがおすすめ。
理由は、PCに限り「Java版」というカスタマイズ性が高く、より高度なプログラミングソフトがインストールできるからです。ほかの端末は「統合版」と呼ばれるソフトで、違う端末同士でもプレイできるのが特徴ですが、簡易的なプログラミングしか体験できません。
また、ワールドをダウンロードしたり、オンラインでつながって遊んだりする場合は、安定したネット環境が必須です。PC・ソフト・ネットをすべて揃えるのが大変なときには、すでに環境が整っているプログラミング教室へ通うのがいいでしょう。
プログラミングは難しそうなイメージがありますが、マインクラフトの世界では遊びのなかに学びがあります。小学生でもプログラミングが学べる遊び方をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
マインクラフトでツールや建築物をつくるためには、素材が必要です。つくりたいものをゴールとしたとき、そのために何が必要で何をすべきかを考えることはプログラミング的思考と呼ばれ、実際のプログラミング作業でも必要な考え方です。
つくりたいものを決めたら必要な素材を集めたり、敵に襲われないための建築物をつくったりしましょう。こうした遊びのなかでも、プログラミングは学ぶことができるのです。
遊び方に迷ったときには、チュートリアルを活用しましょう。チュートリアルとは、基本的な使い方を教えてくれるガイドのようなものです。マインクラフトでは、次に何をしたらいいのかを説明してくれることもあります。
チュートリアルに沿っていけば機能や操作が自然と習得できるので、初心者でも効率よくゲームを進められるでしょう。マインクラフトは自由度の高いゲームであるため、小学生では難しいところも少なからずあります。使い方に慣れるまではうまく活用していきましょう。
マインクラフトで建築物をつくるときには「コードビルダー」という教育版マインクラフトのプログラミング環境を使ってみましょう。たとえば壁をつくりたい場合、使う素材と大きさや動きなどをプログラミングすることで、瞬時に壁が完成します。ブロックをひとつずつ積む作業が不要であるため、とても効率的です。
コードビルダーは、子どもたちでもわかりやすいプログラミング操作となっています。初心者でもすぐに操作に慣れるでしょう。
マインクラフトを親子で協力してプレイすることもおすすめです。保護者様が創造に必要な素材を集め、お子さんが組み立てるなど、役割分担してもいいでしょう。
マインクラフトは子どもたちだけでは理解が難しいところも少しあるため、大人の知恵で補助してあげるとさらに良い作品ができあがるかもしれません。親子で一緒にスキルを磨くことで、ときには保護者様がお子さんの先生役にもなれるでしょう。
プログラミングを初めて学ぶ子どもたちでも、マインクラフトの世界であれば始めやすく、楽しく学習が進められます。しかしながら、自宅で始めるにはPCやソフトなどを揃える必要があり、学習環境を整えるまでが大変なこともあります。
そこでおすすめしたいのが、すでに設備が整っているプログラミング教室へ通うことです。「プロクラ」ではご自身でPCを用意する必要はありません。ここでは国内初のプロマインクラフターであるタツナミシュウイチさんのオリジナルワールドで、個人のレベルに合わせてプログラミングを学習できます。
プロクラだからこそ味わえる学びと楽しさが体験できるでしょう。ぜひ、無料体験教室や資料請求から、スタートしてみてはいかがでしょうか。
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